平川
圧巻の往路完全優勝をへて今一度、２１本の襷は箱根の冷たい空気を切り裂き湘南の日差しを浴びながら大手町の大歓声を目指します。
昨日の往路。
１区、青山学院・久保田和真がこん身のロングスパート。
トップに立つ。
エースが集う花の２区では山梨学院のニャイロが７人抜きの快走で３位浮上。
そのニャイロとデットヒートを演じた東洋の服部勇馬は２年連続区間賞。
２位に上がり、青山学院に迫る。
しかし青山学院・秋山雄飛、田村和希が区間賞。
前回優勝の立役者神野大地にトップで襷をつないだ。
けがに苦しんだ１年、体調は万全ではない終盤苦しい表情を見せるも区間記録には及ばなかったものの、そのままフィニッシュ。
青山学院は一度も首位を譲らず往路２連覇。
２位は東洋、３位は駒澤。
青山学院が逃げ切るのか。
巻き返しはあるのか。
５区の区間賞は日大のキトニー。
歴代２位の好走で９人抜き。
６位まで順位を上げた。
シード権争いもし烈。
７位、順天堂から１４位、中央学院まで８チームが２分４０秒差。
勝負の復路、戦いの行方は。
平川
夜が明けました。
箱根からは白い頂の富士山もくっきりと望めます。
大勢の観衆が詰めかけています。
おはようございます。
第９２回箱根駅伝復路のスタートまで１時間を切りました。
東京・汐留放送センターをご紹介します。
解説は早稲田大学ＯＢ瀬古利彦さんです。
瀬古さん、箱根では４年連続２区で２年連続で区間新記録も作っています。
大学時代はマラソンでも偉業を達成しています。
青山学院大学が素晴らしいレースを見せましたね。
復路はどうでしょうか？瀬古
青山学院の優位は変わりません。
他のチームもこのままでは終わらないという気持ちで走ると思います。
平川
続いて、ゲストです。
青山学院大学ＯＢ藤川拓也さん。
藤川さんはキャプテンとして臨んだ前回９区を走って区間賞。
区間記録にもあと３秒と迫る快走。
青山学院を初優勝に導きました。
今年も母校はすばらしいレースをしましたね。
藤川
５区の１年生が２８分台の選手、その他もそろっています。
復路記録を狙って走ってほしいと思います。
平川
もうおひと方です。
山梨学院大学ＯＢ井上大仁さんです。
井上さんは前回オムワンバ欠場のピンチの中３区で順位を３つ上げ、チームに勇気とシードを与えたキャプテンでした。
山梨学院も往路いい走りを見せましたね。
井上
そうですね。
いいところで復路に回してくれました。
目標が３位以内ということで、１年間やってきているので、いい結果を出せるように１つでも順位を上げてほしいと思います。
平川
それでは往路の順位の整理です。
２年連続で青山学院が往路を制しました。
さて昨日の放送で青山学院大学が６９回大会早稲田大学以来の往路完全優勝とお伝えしましたが、８１回大会平川
箱根山中は強い風が吹き始めているようです。
それでは復路のコースです。
芦ノ湖から大手町へ。
復路は５区間１０９．６ｋｍ。
６区２０．８ｋｍは壮絶な山下り。
最高地点を越えてからは標高差８４０ｍを一気に駆け下ります。
７区は山おろしの風が吹く小田原中継所から海風の強い平塚中継所までの２１．３ｋｍ。
風と気温差への対応がカギを握ります。
８区は２１．４ｋｍ。
海岸線に別れを告げると１５ｋｍ過ぎに遊行寺の上り坂が待ち受けます。
９区は戸塚中継所から鶴見中継所へ。
花の２区を戻る２３．１ｋｍ。
復路の最長区間です。
最終１０区は２３ｋｍ。
多摩川を渡り東京へ。
大観衆が詰めかける日本橋を駆け抜け仲間の待つ大手町へ。
箱根の山から湘南の海を経て東京都心へ向かう復路５区間１０９．６ｋｍです。
平川
スタジオには藤川さん、井上さんとそれぞれのチームのキャプテンを務めたお２人にゲストとしてお越しいただいていますが去年もそうでしたけれども、いいかたちで往路が終わって復路、キャプテンとしてはどんな声をかけたりするものでしたか？藤川
去年も５分差があったのででもやっぱり攻めの姿勢というのはなくさないようにしようと心がけて走りました。
平川
井上さんはチームとしては非常に厳しいところで井上さんの走りで盛り上げて復路に託しましたね。
去年の朝はどうでしたか？井上
去年の復路の朝は各区間ごとの選手に１年間よくついて来てくれたな、ありがとうと村山
第９２回箱根駅伝復路の朝、芦ノ湖は例年になく穏やかな朝を迎えています。
ただ、スタート地点、少し風が出てきました。
この時間は中央大学ＯＢ碓井哲雄さんと直前情報をお伝えしてまいります。
昨日の往路ですがどのようにご覧になりましたか。
碓井
１区で久保田君が先行して完全に素晴らしいチームですね。
強かったですね。
３分４秒という差がつきました。
村山
碓井さんは中大連覇のメンバーですが青山学院の連覇はなるでしょうか。
碓井
かなり確率は高いと思いますが駅伝は何か起こるかわかりません。
村山
それでは選手達の情報を伝えてください。
水卜
最終オーダーの提出がありました。
昨日は往路完全優勝で制した青山学院大学・原監督、昨日のレース終了後には一時ケガで苦しんでいた神野キャプテンについても昨日の往路。
前回の覇者、青山学院は往路５区間、一度もトップを譲らず１１年ぶりに往路完全優勝。
初の箱根駅伝連覇へ向け、原監督の復路の戦略とは。
青山学院と３分０４秒差の２位、東洋大学。
２年ぶりの優勝を狙う酒井監督の戦略とは。
１区で１３位と出遅れたものの３位まで追い上げた駒澤大学。
青山学院との差は５分２０秒。
５度目の逆転優勝へ向けて駒澤・大八木監督の戦略は。
上位３チームの監督はそろって６区、７区をキーポイントに挙げた。
９２回を誇る箱根駅伝にはさまざまな逆転劇がある過去最大タイム差からの逆転劇は第１回大会、東京高等師範の８分２７秒差。
順位では８２回大会、亜細亜大学の逆転劇が記録されている。
東洋、駒澤が逆転優勝なるのか。
それとも青山学院が逃げ切りで連覇なるのか。
復路は序盤から目が離せない。
水卜
青山学院を追って行くのは東洋大学。
昨日のレース終了直後には青学さん強いですねともらした酒井監督。
復路は何が起こるか分からない。
６区、７区で流れを作りたいと話しています。
駒澤大学の大八木監督も同様に６区、７区で流れを作ると考えていて、まず前を行く東洋大学との差を詰めたいと話していました。
各大学復路逆転を狙っていきます。
村山
青山学院連覇の可能性、かなり高いというお話がありましたが、何が起こるか分からない。
そのためには、どうすればいいですか。
碓井
１つはプレッシャーです。
３分４秒の差がありますからプレッシャーはないと思いますけど、プレッシャー。
それから後半に入って温度が高くなっての脱水症状、これが怖いです。
どうしても追う大学はオーバーペースで入らなければいけません。
緊張感を持ちながら少しでも詰めて行くしかありません。
そして何とか９区、１０区で逆転と考えていると思います。
村山
一方、シード権争いも大変なことになっています。
各校に戦略を聞きました。
総合１０位までに与えられるシード権争い。
毎年しれつな戦いが繰り広げられる。
今大会の予選会では名門校の国士舘が１０位、上武とわずか１０秒差で２年連続、涙を飲んだ。
１人１秒が生んだ明と暗。
一度シード権を逃がせば箱根への道は俄然厳しくなる。
往路が終わり、７位から１４位までの８チームが２分４０秒差。
シード権を死守したい７位順天堂、８位東海、復路の戦略は。
シード権のボーダーを狙う帝京以下は前半重視の作戦を立てる。
初の２年連続シード権獲得へ、城西は後半にキーマンを置く。
史上２校目の初出場初シード権を狙う東京国際は。
シード権をめぐる復路１０９．６ｋｍの戦いが始まる。
水卜
この混戦で今シード権にいる大学も油断ができないと話します。
９位の帝京大学・中野監督は守りに入らず攻めたいと話しています。
初出場で往路１２位、東京国際大学・大志田監督、シードを取るチャンスが目の前に箱根駅伝の運営に協力している神奈川県警では反射材つきの練習襷を出場チームへ贈呈するなどランナーの交通事故防止活動に努めています。
また自然災害に備え、コース沿いでの避難訓練も行ってきました。
主催の関東学生陸上競技連盟は学生を中心に昔も今も学業と両立しながら大会を運営しています。
東日本大震災の復興を応援する活動を続け今大会も公式プログラムの売り上げの１０パーセントが寄付されます。
選手達も「がんばろう日本」のシールを貼って競技に臨んでいます。
水卜
ここで箱根駅伝グッズの紹介です。
ミズノではオフィシャルロゴの入ったコートや出場校の襷をデザインしたマフラータオルなどを中継所で販売しています。
また番組ホームページでもお買い求めになれます。
村山
６区スタートまで３０分を切りました。
レースの模様をお伝えする移動中継車のスタッフを紹介します。
河村
１号車解説は早稲田前駅伝監督の渡辺康幸さんです。
復路の見所を教えてください。
渡辺
逃げる青山学院大学は後半、気温が上がるということで前半はおさえて後半勝負ですね。
対する東洋大学は山下りの口町君。
口町君でなんとか１分以上詰めて、見えるところで勝負してほしいですね。
最後はシード権争いです。
現在、拓殖大学と城西大学が１０位で並んでいます。
後ろの１４位、１５位ぐらいの大学まで可能性があると思います。
河村
実況アナウンサー２号車は町田、３号車は森、バイクは佐藤、以上の実況順でお伝えしてまいります。
村山
こちらは箱根町役場です。
この後、監督達は先に山をおりましてこちらで戦況を見つめることになります。
それでは各区間のコースと注目ランナーです。
まずは山下りの６区です。
復路の幕開け。
山下りの６区２０．８ｋｍ。
芦ノ湖から最高地点までの４．５ｋｍを上ると小田原まで標高差８４０ｍを駆け下ります。
急坂の衝撃が足を痛めつけ傾斜が緩む最後の３ｋｍは蓄積したダメージとの戦いとなります。
その６区を走る注目のランナーは、東洋大学・口町亮。
出雲で区間賞。
全日本でも区間賞を獲得し、ＭＶＰ。
急成長で迎える箱根で、どんな走りを見せるのか。
駒澤大学・宮下絋一。
今シーズン関東インカレ２部３０００ｍ障害を制し初の箱根で６区山下りに挑む。
村山
芦ノ湖のスタート地点です。
現在、気温は５．８度。
風も穏やかです。
間もなくスタートですが。
水卜
６区には、まず青山学院大学１年生の小野田選手が走ります。
碓井
初めての１年生、箱根駅伝、プレッシャーはあると思いますが青山学院青山学院自体が全員強いチームなので大丈夫だと思います。
水卜
追う東洋・口町亮選手ですね。
碓井
３分４秒空いているので爆走して１分２分詰める気持ちでいかなければいけません。
水卜
他に注目の選手は？碓井
早稲田の三浦君が代わりましたね。
このへんはどうなんでしょうか。
村山
続いて７区です。
７区は２１．３ｋｍです。
中継所
日が差し込んできました。
小田原中継所です。
現在の気温は４．４度。
襷リレーの頃には気温が１０度。
追い風が吹くとみられています。
多くの駅伝ファンが集まって一番早い方は朝の５時、北極星や北斗七星が光り輝く頃から席取りをしている人がいました。
注目ランナーは青山学院の小椋裕介。
そして駒澤大学の西山雄介、前回、前々回、７区で争っています。
３年連続７区区間賞はどちらになるでしょうか。
楽しみです。
８区は２１．４ｋｍ。
難所は遊行寺の上り坂。
中継所
けさは東の空に雲がかかっています。
太陽はようやく、その姿を見せたという平塚中継所です。
現在の気温が３．３度。
北の風０．５ｍという状況です。
襷リレーが行われる１０時ぐらいになりますと気温が１２度。
西の風４ｍという予報です。
ここから始まる８区。
トップ青山学院大学は今日エントリー変更。
２年生の下田裕太、追う東洋、こちらもエントリー変更です。
山本が走ります。
今日は１２人のエントリー変更が行われた８区です。
９区は２３．１ｋｍ。
復路最長の区間です。
村山
復路９区２３．１ｋｍです。
横浜、復路の中間地点ですが選手が通る頃には気温が１４度に上がるという予報になっています。
こうなりますと長丁場、ポイントはどうなりますか。
碓井
温度が高いのと東洋と駒澤が少しでも詰めて前が見える位置に来ていればおもしろいんですけどね。
村山
駒澤は二岡、東洋は高橋がエントリーされています。
最終１０区は２３ｋｍ。
舞台は神奈川から東京へ。
２１７ｋｍを超える戦いがついに決着します。
フィニッシュ１ｋｍ手前は国の重要文化財、日本橋の中心には全国の街道の起点である道路元標が埋め込まれています。
現在、橋の景観を取り戻す運動が行われています。
復路フィニッシュ地点の読売新聞社前です。
ここ新社屋ではテープを切る選手をかたどったブロンズ像と過去の優勝校を記したモニュメントが選手の到着を待っています。
村山
栄光のフィニッシュテープが待つ村山
復路のスタート地点、芦ノ湖。
正面から朝日が差し込んできました。
ランナー達は選手コールを待っています。
復路は例年、かなり選手を変えてくる大学が多いですね。
碓井
他を見て選手変更をするチームもあります。
村山
選手コールの模様、各大学のエントリーのオーダー変更を含めて、お伝えしてまいります。
ここは往路の順位の順番ということになります。
時差スタートということになっていきます。
各審判員がユニホーム、それからナンバーカード、襷、こういったものをチェックするのが最終コールです。
大手町までトップで襷をつなげば３９年ぶりの完全優勝です、青山学院大学。
水卜
１年生の小野田が初の山下りです。
村山
追う東洋。
初の復路逆転優勝を狙います。
水卜
６区には出雲、全日本で区間賞の口町が入っています。
８区には１年生の山本が入っています。
村山
駒澤大学。
水卜
前回５区で苦しんだ馬場は８区に出場します。
村山
山梨学院大学は総合３位を目指します。
水卜
１０区には上村が入っています。
村山
えんじの早稲田は４人変更ですか。
水卜
６区に佐藤、７区に光延、９区に井戸が入っています。
村山
昨日キトニーで押し上げた日本大学です。
水卜
９区に荒川が入っています。
村山
３年ぶりのシード獲得へ。
毎年復路で順位を上げる順天堂大学です。
水卜
６区は森、７区は稲田です。
村山
昨日２区が終わって１７位から８位まで順位を上げた東海大学です。
水卜
９区に高木、１０区に金子が入りました。
村山
去年は総合１１位でした。
２年ぶりのシードへ往路９位の帝京大学です。
水卜
山下りは４年生の原です。
村山
帝京大学からは復路、時差スタートです。
失礼、一斉スタートです。
村山
続いて拓殖大学。
水卜
８区、９区、１０区は４年生でつなぎます。
村山
城西大学は総合５位を狙うと話しています。
水卜
１０区には辻井が入っています。
村山
初出場でシードを取れば順天堂以来５８年ぶりの快挙です、東京国際大学。
水卜
７区に山中、１０区に小針が入っています。
村山
往路１３位の日体大。
目標は８位ということです。
水卜
山下りは今年も秋山です。
村山
１０位とわずか３７秒差。
中央学院大学です。
水卜
６区に樋口。
７区と９区には海老澤兄弟が入っています。
村山
関東学生連合です。
続いて神奈川大学です。
水卜
９区に２年生の大野が入りました。
村山
続いて中央大学。
水卜
前回も６区を走った谷本が山を下ります。
村山
７年間守ってきたシードを手放すわけにはいきません。
明治大学です。
水卜
６区には小川が入りました。
村山
８回目の出場で過去最高の１４位を上回るでしょうか、上武大学です。
水卜
８区に上田、１０区に坂本が入っています。
村山
復路は若い選手が未来につながる走りをと監督が話していました。
村山
ライトグリーンの大東文化大学・奈良監督が目標はもちろんシード権ということです。
村山
出場２１チームの復路６区のランナーの最終コールが終わりました。
関東学生連合は６区の東京経済大学・吉村、７区の駿河台大学の平賀、こういったところが走って初の箱根ランナーということになります。
大学初の箱根ランナーということです。
碓井
東洋、駒澤あたりが優勝を狙うには本当に追い詰めていかなければなりません。
暴走するようなかたちでもいいので、追い掛けてほしいと思います。
９区、１０区、温度が上がった時にいかにおさえて走っていくかということです。
村山
青山学院大学の原監督は６区の小野田、ラスト３ｋｍ。
このあたりが未知数なんだと話していました。
碓井
１年生ですしね。
村山
追う東洋・口町がエントリーされました。
碓井
出雲、全日本で区間賞をとっている力のある選手なので思い切って行くと思います。
村山
一方シード権争い、一斉スタートの中でということに２９年前の思い出を語るのは中澤正仁さん。
山梨学院大学が初出場を果たした時の６区、山下りのランナー。
創部２年目。
実績のない選手ばかりでの箱根駅伝挑戦。
背中を押したのは上田誠仁監督の教え。
「疾風に勁草を知る」。
どんな強風にも立ち上がる強さ、困難に挑戦し続ける気概が。
チームの力となった。
2016/01/03(日) 07:00〜07:50
読売テレビ１
まもなく箱根駅伝 復路[字][デ]
前日の興奮そのままに始まる第９２回箱根駅伝「復路」…スタート地点の箱根・芦ノ湖から選手や監督の生情報を交えて熱気をお伝えします。
詳細情報
おしらせ
第９２回箱根駅伝 ２０１６年１月３日「復路」あさ７時から生中継！
番組内容
第９２回箱根駅伝の復路の号砲まで１時間をきった箱根のスタート地点、芦ノ湖。緊張感に包まれる現地から…前日の往路を振り返るとともに優勝争い＆シード争いの行方を占います。さらに復路のコース紹介、注目ランナー、当日の気象状況、そしてエントリー変更の速報などを生情報としてお伝えします。熱気そのまま復路の生中継へ！
出演者
【解説】
碓井哲雄（中央大ＯＢ／神奈川工科大陸上部監督）
瀬古利彦（早稲田大ＯＢ／ＤｅＮＡランニングクラブ総監督）
渡辺康幸（早稲田大ＯＢ／住友電工陸上部監督）
【進行】
村山喜彦
水卜麻美
【実況】
平川健太郎ほか
音楽
箱根駅伝中継テーマ曲「Ｒｕｎｎｅｒ ｏｆ ｔｈｅ Ｓｐｉｒｉｔ」久石譲
ジャンル :
スポーツ – マラソン・陸上・水泳
ドキュメンタリー／教養 – スポーツ
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