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 パリ北部の下町で7日、刃物を持った男が警察署に押し入ろうとして射殺された。この日は週刊新聞「シャルリー・エブド」の襲撃事件からちょうど1年にあたり、警備が強化されていた。仏当局のテロ担当チームが捜査に乗り出した。

 仏検察によると、男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、署の入り口にいた警官に襲いかかろうとしたという。所持品から、過激派組織「イスラム国」(IS)の旗が描かれ、アラビア語が書かれた紙が見つかった。身元は特定されていない。

 パリでは、「シャルリー」の襲撃やユダヤ系スーパーでの立てこもりなどで計17人が犠牲になったほか、昨年11月の同時多発テロで130人が命を落としている。(パリ=青田秀樹)