韓国出身のタレントカン・ハンナさん。
韓国では8本のレギュラー番組を持ちタレントとして成功を収めていました。
そのキャリアを捨て4年前に来日。
大きな目標がありました。
カンさんは今初心者のための短歌講座「短歌de胸キュン」に出演中。
メンバー8人中短歌の出来のよかった4人しか出演できないという厳しいルール。
(小沢)いいねこれは。
ただ一人の外国人でありながら最高勝率を誇っています。
ありがとうございます。
(拍手)都内のワンルームに暮らすカンさん。
毎日日本語の勉強を欠かしません。
カンさんにはどうしても負けられない理由がありました。
「短歌de胸キュン」に出演中の女性メンバー毎日短歌日記をつけています。
記されているのはありのままの自分。
巡る季節家族の事仕事の事そして将来の事。
短歌に記された思い…。
日本が大好きで日本の文化を勉強しようと30歳の時に来日。
日本語を勉強しているうちに出会ったのが短歌でした。
短歌の中ではふだん言えない事も自由に表現できます。
カンさんにとって新鮮な体験でした。
短歌に詠む事で毎日のささいな出来事が輝き始めます。
でもカンさんが今何より力を入れているのが勉強。
実はこういう時って何か…ちょっと待って下さいね。
見るんですよ。
(取材者)何を?単語を。
ぐつぐつなる前までこうして見ながら勉強をしたり。
こういう単語とか漢字の単語とか難しくて覚えられなかったんですけどこれは陶酔。
この生活を韓国の家族はどう思っているのでしょうか。
母について書いたカンさんの短歌日記。
ちっちゃい声だったんですけど聞こえたのが…カンさんは…3人姉妹の末っ子。
幼い頃から成績優秀。
中学の時には数学オリンピック韓国代表に選ばれました。
こんにちは。
韓国の名門淑明女子大学を卒業したカンさん。
再び日本で学生生活を送っています。
横浜国立大学大学院の博士課程日韓関係を研究しています。
今日は論文の指導を受けるためにやって来ました。
面白いですねこの人。
「Yahoo!JAPAN出身のエンジニアが語る日本就業ノウハウ」。
でも日本で働いたらこういう経験とかこういう感じの日本社会が見えるよっていう内容が入ってるんで。
日本について書かれた韓国の出版物を分析。
韓国が日本をどう見てきたかその変遷を調べます。
基本は全部トータルで…
(取材者)全部読むの?はい全部読みます。
(取材者)その本?うん。
次回の出演をかけ短歌の出来を競い合う「短歌de胸キュン」。
う〜わこれはちょっと。
うわ〜!え〜!これまでは男女2名ずつが出演。
新ルールでは男女関係なく短歌の出来のいい上位4人が出演できる事になりました。
新ルールを導入した9月以降カンさんは苦戦を強いられています。
今回のテーマは「眼鏡」。
精一杯の準備をして臨みました。
湯気で曇ってるレンズの奥で瞳を閉じて涙を我慢してる自分。
3人目の合格者は小沢さんです。
男性メンバーが3人合格。
残りの枠は1つだけ。
最後の合格者は…小島さんです。
うわ〜!結果は不合格。
カンさんは次回出演する事ができません。
カンさんがメンバーに加わったのは2年前。
大きな影響を受けたのがえりちょす22歳。
モデルやアイドルとして活動しています。
短歌を始めて間もなく5年。
最近彼女は本屋さんに通っています。
手にしたのは大学受験の参考書でした。
4年前番組がスタートした当時のえりちょす。
高校を中退してモデルをしていました。
短歌との出会いが彼女を変えました。
通信教育を受講し去年の3月に高校の卒業資格を取りました。
えりちょすの自宅は東京郊外の3LDK。
両親が離婚し父と弟と暮らしています。
家を出て1人暮らしをしたかったのですが学費の事を考えて諦めました。
今作っているのは父と弟の夕食。
今日のテーマは「眼鏡」です。
テーマ「眼鏡」でえりちょすはこんな短歌を詠みました。
いつも朝はおばあちゃんが私の大好きな菓子パンを買ってきてくれて「ほら朝ごはん食べな」って言って起こしてくれてその時の思い出を短歌にしてみました。
両親が離婚したあと母に代わって幼い兄弟の面倒をみてくれた父方の祖母。
その祖母が番組を見て会いに来てくれたのです。
その事を伝えたくて埼玉県に住む母の元を訪れました。
フィリピン出身の母エディータさん。
父と離婚後8年前に再婚し新しい家族と暮らしています。
今でも時々会って一緒に食事をする間柄。
おばあちゃんがいたの?元気?おばあちゃんの字。
試験あるじゃん大学行く時の試験。
本とか。
参考書?うん。
何それ?クーポンで本とか…。
何の本か分からないから英里沙よかったら使って。
何これ?図書カードだ。
ヤバい泣きそう。
この日仕事を終えたばかりのカンさんに韓国から電話が入りました。
かけてきたのは2歳上の姉ソンハさん。
このごろ電話の最後はいつも同じ言葉。
カンさんは今34歳。
大学時代の友人はほとんど結婚しました。
つい先日も友人から結婚式の招待状が届きました。
でもカンさんは出席しませんでした。
12月の初旬カンさんは韓国に戻りました。
両親が暮らすソウルの街。
でも実家には寄りません。
会えばケンカになってしまいそうで。
帰国の目的は出版社との打ち合わせです。
日本の書籍の翻訳を頼まれました。
仕事以外では韓国に戻らないカンさん。
でも今夜は珍しくプライベートの予定が入っていました。
先日結婚した10年来の友人。
お祝いを兼ねての食事会です。
(韓国語での会話)翌朝日本へ出発するカンさんの電話が鳴りました。
突然姉が家族を連れて見送りに来てくれたのです。
思いがけない再会。
姉もカンさんを心配していました。
「短歌de胸キュン」の収録日。
今回は出演できませんが居ても立っても居られずスタジオを訪れました。
短歌のテーマは「パン」。
さあそして今回は出演していませんが女性陣4人のメンバーの短歌も紹介していきたいと思います。
それは空港に見送りに来た姉を詠んだ短歌でした。
発表をお願いします。
1人目の合格者は…。
えりちょすさんです。
まずえりちょすが合格。
井戸田さん。
よしっ!よしっ!2人目…3人目が発表され残るは1人。
4人目の合格者は…。
カンさんです。
カンさん合格です。
久しぶりに韓国の家族に出演した姿を見せる事ができます。
短歌が彼女たちの人生を少しずつ変えています。
高校卒業の資格を取ったえりちょす。
大学受験に向け準備を始めました。
カンさんは相変わらず勉強漬けの毎日。
でも少し気持ちが明るくなりました。
(タイマーの音)2016/01/03(日) 16:55〜17:25
NHKEテレ1大阪
観覧車回れよ回れ〜短歌日記〜3[字]
短歌日記を通して若い女性達の素顔に迫るシリーズ第三弾。カン・ハンナとえりちょすに密着。親の反対を押し切って日本で勉強に励むカンと、大学受験をめざすえりちょす。
詳細情報
番組内容
短歌日記を通して若い女性たちの素顔に迫るシリーズ第三弾。今回は、短歌de胸キュンに出演中のカン・ハンナとえりちょすに密着。親の反対を押し切って日本で勉強に励むカンと、大学受験をめざすえりちょす。
出演者
【出演】えりちょす,カン・ハンナ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:5471(0x155F)