2016年はコレ 超うまいッ!SP 2016.01.03


皆さんお正月おいしいおせち料理召し上がりましたか?でもそろそろ違うものが食べたくなってませんか?例えば熟成肉。
今までにない肉のうまみに「赤身肉の革命」なんて言われ大人気。
こちらはなかなかお目にかかれない天然のクルマエビ。
赤と白の美しいその身は歯ごたえ抜群プリップリ!宝石のような輝きのブドウルビーロマン。
去年の初競りのお値段なんと一房…日本のおいしい食材の最前線をお伝えしている番組「うまいッ!」。
今年最初の放送はスペシャルです。
2016年見逃せない食材を大特集します!おなじみの食材ハンターたちが全国を体当たり取材。
驚きのスーパーフード。
荒波の中から姿を現したのは恐るべきパワーの巨大魚!話題のブランド和牛の誕生秘話。
今夜は知っておきたい絶品食材2016年の超うまいッ!お教えしちゃいます!明けまして…。
(2人)おめでとうございます。
さあ今日は3日です天野さん。
あしたからお仕事という方も多いと思うんですけれども天野さんお正月おいしいものたくさん召し上がりました?僕はねウドちゃんの実家からお餅がいっぱい送られてきてほぼ8割方餅で出来ていますね。
山形のお餅で。
今夜は毎週日曜日朝放送の「うまいッ!」のスペシャル。
2016年大注目の食材をお届けいたします。
ただ「うまいッ!」じゃなくて今回は「超うまいッ!」という事でございますからね。
新年おめでとうございます。
お任せ下さい。
とっておきの食材探してまいりました。
でもね「うまいッ!」も200回近く放送してきたんでねほぼ食材は無いんじゃないかと思ってるんだけどあるの?まだまだありますよ。
しかも新年一発目という事ですからものすごいもの持ってきましたよ。
何か船の上で暴れてたよね。
いやいやもう大変だったんですから。
何か飲んでたし。
というわけでまずは僕から。
探してまいりました。
2016年超うまいッ!
さあやって来ましたよ沖縄!うまいものは市場で聞け!地元の人でにぎわう魚市場に行きました
カラフルな地元産の中にスペシャルな魚はいるんでしょうか?
マグロ?
一見普通のマグロなんですが何か特別なんでしょうか?
そう沖縄の「超うまいッ!」魚とは一度も冷凍されていない「生」のマグロ。
沖縄近海で取れた新鮮なマグロが1年中店頭に並びます
地元の人絶賛のマグロは「美ら海まぐろ」と呼ばれる沖縄のイチオシブランドです。
鮮度脂のり食感全てが最高の生マグロ。
そのうまみは一度食べたらやみつきなんだとか
ありがとうございます。
赤身をたっぷり食べるのが地元流です
あ〜あうまいよこれ。
美ら海マグロは県内の高級ホテルでも看板メニューになっています。
濃厚なうまみが堪能できるマグロのカルパッチョです
美ら海マグロを釣り上げる腕利きの漁師さんがいると聞き更に南に300キロ伊良部島に向かいました
すいませんこんにちは。
お邪魔します。
島一番の若い船長仲間優作さん。
捕らえたマグロは逃さない男と評判なんですがちょっとシャイ
漁の仕掛けはリールに巻きつけた糸とこの針一つ。
さおは使わず手でマグロを引き上げるというのです。
マグロに負けるのが死ぬほど嫌いだという仲間さん。
その証拠がこちら
(鈴之助)うわうわうわうわうわ…
「大丈夫」とは言ったもののかなり不安が…。
仲間さん必ず大物がいるというポイントまで2時間かけて向かいます。
船酔いしないよう僕も必死です
ポイント。
中層といって…
人工の漁礁「パヤオ」にはそこに隠れようと小魚が集まります。
その小魚を食べようとやって来るマグロを釣り上げるんです。
エサは「ミズン」という沖縄の魚。
これを針につけ投げ入れるだけのシンプルな仕掛け。
漁の開始です
指先に神経を集中してマグロがかかる瞬間を待ちます。
1時間が経過した時です
ついにマグロがヒット!かなりの大物みたいです
マグロが暴れて弱ってしまわないよう最初は無理に糸を引かず緩め泳がせます
泳がせながら駆け引きする事10分。
マグロの動きが静かになりました。
いよいよ引き上げます
興奮が伝わってくるよ。
(鈴之助)頑張れ頑張れうお〜やばいやばい…!すげえすげえすげえすげえ…!うお〜!
30キロオーバーの立派な…
うわ〜!危ねえ!
マグロの恐るべきパワーをもう一度!見て下さい。
すごいでしょ
洗礼だ洗礼。
よう来たなと。
マジびっくり。
僕がオロオロしている間にもう一匹!
(鈴之助)うわ〜きたきたきたきた…!
お次は20キロ
(鈴之助)2匹目取った!
…とここで仲間さん釣ったマグロを生きたまま氷水に入れてしまいました
釣ったばかりのマグロは体温が上がっていてそのまま締めると鮮度の落ちが早くなってしまいます。
氷水で20分。
しっかりクールダウンしたところで脊髄に沿ってワイヤーを通し神経締め。
これが鮮度を長もちさせるプロの技です
(鈴之助)常に勉強して。
仲間さんの釣ったマグロが競りにかけられるのは沖縄の泊漁港です。
ここには沖縄中からマグロが集まってきます
いました!僕をビンタしたあのマグロ。
厳しい審査を乗り越え美ら海マグロになれるのでしょうか。
美ら海マグロを認定するのはこの男たち!目利きの仲買人集団です。
仲買人は鮮度脂のり色つや全てを厳しくチェックしこれぞ美ら海マグロというものに狙いをつけます。
さあ競りが始まりました
375。
仲買人が美ら海マグロと認めるのは全体の僅か2〜3割
さあいよいよ仲間さんのマグロです
(笛の音)
多くの人が競りに参加します
はい!1,1652,000。
(笛の音)
決着!競り落としたのはこの方。
その評価は?
仲間さんのマグロ見事美ら海マグロ認定です。
よっしゃあ!
しかし途中まではリールで上げるにしても持ち上げるのは手なの?そうなんですよ。
手で。
そりゃああのあとになっちゃうよ。
ホント僕手取れちゃうかなと思うぐらい引っ張られてすごいんですよ。
それで尾っぽでビンタされるし。
寝てんじゃねえぞと。
気合い入れですかね。
というわけでこれが仲間さんが実際に使っている針と糸なんですよ。
あのデッカイ3040kgのやつをこれでいく?
(鈴之助)そうなんですよ。
ちっちゃい。
よく切れないですね。
3040だけじゃないのね。
200kgもいくの?これで。
すごい強度だなこの針。
美ら海マグロですよ。
それ食べたいわ。
違うの?やっぱり沖縄のそのマグロは。
皆様安心して下さい。
お呼びしております。
うえかつさん出番ですよ!
(上田)は〜い。
(春香)うわ〜っ!いやすごい事だ。
真ん丸!
(春香)迫力がすごい。
何kg?これ。
昨日競りで落とされたものを那覇から送って頂きました。
さっき釣れてたのはキハダ。
それでこれはメバチ。
目がバッチリしてるからメバチ。
あっそうなんだ。
(上田)目が鉢のように大きいから。
え〜知らなかった!今日はなんとうえかつさんがここでマグロを解体してくれます。
すごい!ちょっと…。
(春香)グルリグルリと。
よいしょ。
回転さすのも一苦労だねこれ。
え!?出刃包丁ですか?よくこういう解体ショーでっかいね…。
ノコギリみたいので。
(春香)これで出来るんだ。
これカマだ。
(上田)でここまで切ったら今度はひっくり返すから。
わがままな子だ。
いや〜これすごい!そこいけるの?いけるの?背骨の所ですよね。
あれ?取れた!よいしょ!こうすりゃいいだろ。
うわ〜!あっという間に頭が落ちました!全然血が出なかった。
(上田)よく血も抜けているし。
それから南方のマグロというのは水温が暑い所で30℃ぐらいあるからその温度の中で体の中心部が発熱して半煮え状態になってるの簡単に言うと。
「焼ける」という現象が起こるわけ。
中骨に沿ってるわけですか?今。
あ〜切れてる切れてる!両手おろしですよ。
いや〜かっこいい!これはどこのご家庭でもできないかもしれない。
しないしないです。
えっちらおっちらだな。
ここん所真ん中だから。
これいく。
お〜!あららららパックリ。
開いたそして真ん中からうわ〜っ!お見事!すごい!
(拍手)あいった。
さハラミが来ました。
(春香)すごい迫力。
じゃこの背の方を。
立派ですね。
マグロってすごいね。
ここまでご家庭で見てる皆さんもまねしてると思いますけど。
しないってば!
(春香)どこから手に入れるの?ほんとね。
こんな皮切った事ないですよね。
この腹骨がぶっといわまたこれ。
この三角がすてき。
この状態で見た事あるな。
(上田)なんかそれっぽい?それっぽい。
お魚屋さんみたい?この部分上はねる。
え?そこはまた別にするの?
(上田)これ別。
さく取りの時には別。
でも吸い付く感じがよく分かりますね。
ベロみたい。
お肉みたい。
(上田)ちょっと触ってみ。
ちょっと天野さん触ってみて。
さっき手洗ってますからね。
どう?耳たぶよりもねっとりしてる感じ。
名前はあるんですか?ここ。
三角形の一番上の所だから天の端。
さくを取る時の天の端っこという事で「天端」と呼んでるんですけど天端って10%じゃないよ。
(鈴之助)僕小さい時「天パー」でした。
その天パーもあったか。
ウドちゃんが「テンパ」る時があるけど。
皆様に今天端が配られております。
さあいきますか。
マグロこれ?俺の知ってるマグロじゃない!何これ!何だこれ!思い出した。
やっぱ違うんですね。
でもすごいもっちりした感じがあるんですよ。
(上田)だからもどかしくなって次もう一つ。
一番モテるタイプの女性みたいな。
武内さんも絶対に興味津々だと思います。
こういうのにいいやつでしょ?そうです。
スーパーフードを取材してきました。
2016年超うまいッ!
東京・新宿の百貨店では流行に先駆け3年前にスーパーフード専用の売り場を設けました。
スーパーフードは天然の食材でありながら人間に良いとされる栄養素がふんだんに含まれていて世界的に大人気
でもスーパーフードと呼ばれる食材外国のものばかりのような気がするんですが…
ん〜「うまいッ!」としては国産のスーパーフードに巡り合いたい!はい!もちろん探しましたよ〜。
という事で北海道へひとっ飛び。
やって来たのは札幌から車で40分の当別町です
すいません。
こんにちは。
これは亜麻っていうものです。
脱穀していたのは亜麻という植物。
殻を割ってみると…
え?このゴマ粒みたいなのがスーパーなんでしょうか?
あああああ…
亜麻のパワーは実を搾って採れる「亜麻仁油」にあります
あ〜きれいな色に。
この油に豊富に含まれるαリノレン酸は血液サラサラや認知症予防にも効果があると期待される大注目の油なんです
ん?ん〜うんうん。
何だろう?
国産スーパーフードがまだあると聞いて一気に2,000キロ南下。
鹿児島県の離島徳之島に飛びました。
徳之島のスーパーフードって一体何?毎日元気にお掃除しているという98歳の女性に聞くと…
今はこんなの…
更にこちらの102歳の女性も毎日食べているそうです
そしてこんな証言まで…
スーパーな食材なのは間違いなさそう
(春香)こんにちは。
聞けば特別な食材のカギを握るのはこの女性たちなんだとか
これが徳之島自慢のスーパーフードシークニンです
大橋さんについて行くと…
ほら春香ちゃんそこです。
あ〜こっち。
これですね。
ほんとだ。
なってるなってる。
島のあちこちに自生するシークニンはもちろん無肥料無農薬。
大橋さんたちは島の人に呼びかけてシークニンを集め加工販売しています。
シークニンがスーパーなのはそのビタミンC。
みかんのなんと60倍シークワーサーの20倍です。
更に皮には血糖値を抑えたりシミ予防にも効果があるというノビレチンもたっぷり。
有効な成分を生かすために皮ごと果汁を搾ります。
飲むと美しくなれそうですが…
どうした?どうした?どうした?どうした?ニワトリみたいになっちゃった。
もともと島にあったシークニンのすばらしさを多くの人に知ってもらいたいと考えた大橋さん。
10年前周囲の反対を押し切り2,000万円を投じてシークニンの加工会社をスタート。
しかし最初は全く売れませんでした
軌道に乗り始めたのはここ2〜3年。
高機能食品のブームでシークニンにも注目が集まります。
大手居酒屋チェーンや製薬メーカーからも注文が入り会社のスタッフも増やしました。
今では島の人130人以上が自分の敷地でとれるシークニンを納入。
島の人の収入にもつながっています
いや〜島に雇用も生まれてすばらしいけどもともとあったの?あの島に。
そうなんです。
もともとあったというふうに昔から皆さんで食べてたり。
シークワーサーの20倍みかんの60倍。
気になりますよね。
という事でシークニンの果汁をご用意しました。
それは気になったけど別に用意はしなくていいよ。
え?いやいやいや…。
せっかくだからね春香ちゃん。
じゃあ。
おっ一気にいきました。
はぁ〜っ!はぁ〜っ!
(春香)なかなかですよね。
いい声が出てますよ。
ここが〜!トゥッ!ビタミンCがたくさん入ってるから酸っぱい。
搾りたては更にもっと酸っぱいんですけど。
じゃ今マイルドになったの?これ。
(春香)そう。
そうね。
色がちょっと黄色っぽくなった。
(春香)酸味があまりにも強いので搾る機械がサビてしまうくらいそれぐらい酸味が強いんです。
ここからもう1人加わって頂きましょう。
農産物流通コンサルタントやまけんさんこと…よろしくお願いいたします。
どうご覧になりましたか?徳之島すごいスーパーフードがあるんですね。
かんきつって200種類ぐらい品種が登録されてるものがあるんですけどもそれ人間用に甘くしてるわけですよ。
食べやすいようにね。
だから遠慮会釈ないわけ。
でもそっちの方が…これじゃあ自分で生き延びてきたって事?
(山本)そういう事です。
(山本)そういうのって結構もっともっと全国にあるはずなんです。
日本にはスーパーフードもっと探せばある?
(山本)ありますよ。
地方で大切に大切に眠っている食材が。
まだある?在来品種と言われているようなその地域にしか根づいてないものというのがそういうルーツを残したものなわけですよね。
そこに実は抗酸化作用を持ってるものが入ってるとかねそういう事があるわけですよ。
あとから知るんですね。
これからね。
地方の新たな発見があるかもわかんないね。
あら?そういえばうえかつさんのマグロはどうなったんでございましょうか。
随分またきれいにさくになって。
ここから沖縄ならではの料理を今日は作って下さるんですね。
ではまずはマグロを。
さっき取ったさくなんですけどこんな中トロみたいな所はもったいないから。
ぜいたく。
やめて〜!落としちゃいました。
(上田)あとで俺のおかず。
自分で持って帰るために取ったんじゃないの?あくまで赤身を。
どのように切ってまいりましょう。
(上田)ぶつぶつと。
これはぶつ切りというものでしょうか。
まさにぶつですね。
そしたらこれをボウルに移すね。
タマネギをね。
これは水にさらしてからですか?さらさない。
さらしたら味が半減してしまう。
ダイレクトにいって混ぜる。
ここにまずしょうゆね。
順番重要。
一回し。
ちょぼちょぼぐらいかな。
まぶさったところで。
次は何ですか?これは。
沖縄の酢。
普通の酢と違う?3倍ぐらいの濃度があるわけ。
要は強烈な酢。
マグロにお酢っていうパターンがね。
でも南方系のマグロに合うんだこの酢は。
(上田)そう。
次。
これは何か沖縄流のものですね。
これ辛いんですよね。
ソーキそばとか食べに行く時これ入れる。
うわ〜おいしそう。
「海人のなます」の完成で〜す!これうえかつさんスーパーに売ってる普通のマグロのさくでも出来ますよね?生マグロじゃなくても。
出来る。
赤身の脂のない所をセレクトして。
並びました。
マグロ料理でございます。
うえかつさんには「まぐろのすまし汁」も作って頂きました。
(上田)これはね短冊に切ったマグロを塩でまぶすわけ。
たくさんの塩でね。
それで30分ぐらい置くと汗をかいてきます。
そしたらね沸騰したお湯にそれをポチョンと入れてそれでアクを取ってそれでそれにしょうゆで調味して終わります。
あ…ちょうどいい。
マグロも食ってみマグロも。
マグロどうですか?
(春香)煮たマグロってパサパサなんじゃないかと思ったらしっかり弾力があって。
やまけんさんも夢中で召し上がってますね。
これはうまいね。
すばらしい。
「海人のなます」いってみましょうか。
皆様どうぞ。
別物。
ほんとですか。
マグロも別の物になってますか。
キリッと味が立つっていうかその存在感が増すっていうのが分かる。
酢で。
それであとからちょっとピリッと辛いのが。
(鈴之助)合う酢と。
天野さんいかが?いやちょっとほんとに赤身の認識が変わっちゃうね。
マグロって一匹で何種類ぐらいの肉が取れるんですか?大体ねいろんな部位ひっくるめると25部位ぐらい。
それを楽しむ。
小さいアジだったら1か所はこれっぱかりなわけよ。
ところがマグロだとげんこつぐらい。
それで十分楽しめるわけね。
だからマグロが一頭あれば今日みたいなのがあれば50人ぐらいが1日中幸せに。
しかも飽きずに食べれる。
それで大体トロトロってみんな言うけども…次は肉でございます。
お肉まいりますよ。
見事な霜降り和牛のステーキ。
きめ細かいサシが食欲をそそります。
でもこの肉ひと味違うんですって。
シェフも驚くこの肉は今から6年前に誕生したブランド…あっさりした味わいのオリーブ牛は海外でも大注目。
オリーブ牛を扱うフランス人バイヤーが開催した試食会では一流シェフや料理関係者たちも興味津々。
こちら…地元で人気の精肉店オーナーもオリーブ牛を評価しています。
世界のプロから注目されるオリーブ牛。
ふるさとはもちろんここ香川県小豆島です。
(取材者)こんにちは。
よろしくお願いします。
石井さんでいらっしゃいますか?はいそうです。
オリーブ牛の生みの親人呼んで「オリーブのマサキ」石井正樹さんです。
「魔法の飼料」と石井さんが呼ぶエサはオリーブオイルを搾った時に出る搾りカスを乾燥させたもの。
これを出荷前に2か月以上1日100グラム以上通常のエサに加えて与えていきます。
搾りカス100グラムにはオリーブの実300粒分のオイル成分が含まれ摂取した牛の肉質は劇的に変わりました。
肉の風味や口溶けを良くするオレイン酸は和牛平均より5%アップ。
うまみ成分のグルタミン酸は1.5倍に上ります。
しかしここにたどりつくのは平たんな道のりではなかったのです。
石井は悩んでいた。
2000年代に入り生産していた讃岐牛の価格が低迷。
周囲の畜産農家も減ってきていた。
特徴がある牛を作らなければ生き残ってはいけない。
悩んだ石井はある事を思い出す。
牛の肉のオレイン酸を増やせば評価が上がるかもしれない。
ある日ひらめいた。
小豆島の名産オリーブ。
オリーブといえばオレイン酸。
(石井)これだ。
すぐにオリーブオイル工場からもらった搾りカスを与えてみると…全く食べようとしない。
決定的な問題があった。
壁にぶつかった石井だが再びひらめく。
目に飛び込んだのは渋柿。
そう干し柿のようにすれば渋みが抜けるのではないか。
早速風通しの良い沿岸に搾りカスを広げ天日で乾燥を始めた。
来る日も来る日もカスに向き合う石井に周囲は首をかしげるばかり。
水分の多いカスを何とか乾燥させ牛のもとへ。
恐る恐る与えると…。
牛たちが我先にと食べ始めた。
見事に渋みが抜けほんのり甘いおやつのようなエサに変化していたのだ。
オリーブ牛誕生から6年。
今では行政や地域も連携。
オリーブオイル工場には専用の乾燥機が設置され日々エサが作られています。
100頭だったオリーブ牛は2,000頭にまで増え世界各地へ輸出されています。
小豆島のオリーブ牛やまけんさんはどのようにご覧になりましたか?ちょっとあれ革命的なんですよね。
オリーブカスを食べさせると今度は脂質に影響が出てくるんですね。
実は脂の細胞というのは40日間で入れ代わるらしいんです。
という事は2か月間100グラム以上食べさせるとやっぱり影響が出るんですよ。
でも結構サシは入ってますよね。
と思うでしょ?今頭の中に思い浮かべてるこれぐらいのサシだったらこういうくどさだろうなというのとあとで天野君が焼き上げたのを食べた時のギャップこれを今から想定しておいてほしいんです。
だんだん俺へのハードルが上がってる感じがしますけどいきますよ。
これをジュッと回転させる。
(鈴之助)あ〜いい色だ。
これ絶対おいしい。
(春香)近くにいるとものすごくいい香りがします。
よいしょ!皆さんレアめですか?こういう時は。
これせっかくいい肉だからそれでいきたいんですけどね。
ちょっとレアめのピンクみたいな感じが…。
こっからねもう一段階あるんですよ。
どうするんですか?これでちょっと余分な脂を落としましてここでホイルで包んじゃう。
(春香)包んでどうするんですか?これでね蒸し焼きにして中まで今生の状態のところをピンクのいい具合のレアにするという事でございます。
シェフこだわりですね。
はい。
アッチイ!そうですよね。
最近よくフルーツを食べさせたりするようなお魚とかお肉なんかもはやってますけど。
ミカンとかウメとかいろんなものがあるんですけど突出して肉質が良くなったものってまだ無いんです。
その中で…。
今日は楽しみですね。
今日はちょっとね初めて感動すると思いますよ。
予告出ましたよ。
そのハードルの中私オープンしますよ。
(春香)うわ〜おいしそう。
さあいきますよ。
香りがいいですね。
(上田)そうだよね。
これに勝てるのはサンマかウナギかぐらいだな。
うわっちょっと。
やばい!いい!天野さん大きい方のお肉持って見せて。
カメラさんに見せて。
これなんですよ俺やりたかったの。
(春香)うわ〜美しい!これね3層ぐらいになるんですよね。
このピンクが出ないと。
(上田)出来たらいろいろ言うなあ。
やっぱりね肉は3層なんですよ。
さあこれで完成でございます!「オリーブ牛のステーキ」です。
どうぞ。
(春香・鈴之助)いただきま〜す。
うんおいしい!うまい!目が落ちる春香ちゃん。
想像以上に脂がさっぱり。
うえかつさんがものすごく神妙な顔して。
どう?びっくりだね。
これなら俺も食う。
サシが入ってても。
(山本)オリーブ油を搾ってそれを売りにしていますよね。
今日は「超うまいッ!」スペシャルお送りしてきましたけれどもハンターのお二人春香ちゃんどうでしたか?まだまだ日本に発掘されていないというかまだ見つけられてないこれから見つかるものもっともっとあるんじゃないかとハンターしていけばって思いましたね。
楽しみですね。
鈴之助さんいかがでしたか?赤身があんなにうまいだなんて本当に僕は今までの自分をとっちめてやりたいぐらいで。
でもマグロにとっちめられてた。
伊良部島の言葉で最高という意味で「ズミ」。
それが最高って事?だから漁師の皆さんマグロ食べておいしいと思うと「ズミ」って言う。
天野さんどうでした?この食材がおいしいのはもちろんなんですけど牛やマグロとかが食べるものも随分影響するんだなという事が。
自分の味にね。
そういう事そういう事。
いろんな食物の可能性を感じますね。
「うまいッ!」は今年も本当に超おいしいものを特集してまいります。
皆さんにお届けしてまいりますのでお楽しみになさって下さい。
超ズミ?超ズミなものお届けしま〜す。
お楽しみに。
2016/01/03(日) 18:05〜18:50
NHK総合1・神戸
2016年はコレ 超うまいッ!SP[字]

2016年見逃せない食材を全国で探す。赤身が絶品の沖縄の生マグロ、鹿児島・徳之島で島の人が昔から大切にしているある食材、海外でも注目される和牛の誕生秘話など。

詳細情報
番組内容
「うまいッ!」のスペシャル。2016年見逃せない食材を、日本全国で探す。赤身が絶品といわれる沖縄の生マグロ、鹿児島・徳之島で島の人々が昔から大切にし続けているある食材、さらにいま海外でも注目されている和牛の誕生秘話まで。おいしい食材を生み出そうと日々努力する生産者たちのあくなき挑戦にスポットをあてます。
出演者
【司会】天野ひろゆき,武内陶子,【解説】東京海洋大学客員教授…上田勝彦,農産物流コンサルタント会社社長…山本謙治,【リポーター】春香クリスティーン,鈴之助

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理
バラエティ – 料理バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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