1月24日日曜夜9時から『黒の斜面』というスペシャルドラマを放映させて頂きます。
ぜひご夫婦で見て頂きたいサスペンスドラマです。
よろしくお願いします。
(榊マリコ)逃げた女性は私たち科捜研が必ず見つけます。
今日は容疑者を通信傍受しているそうです。
(風丘早月)通信傍受って電話やネットを聞いたり見たりするやつ?
(川田修斗)家にはかけてくんな。
(川田勝)危険ドラッグか。
(土門薫)落合はわざわざお前に情報を流した。
きっと魂胆があるはずだ。
所轄に連絡。
(蒲原勇樹)はい。
こっちは殺人の捜査本部が立ってる。
(落合佐妃子)だから何?うちが先に着手したのよ。
(涌田亜美)「20RJBB」ってなんでしょう?
(宇佐見裕也)関西国際空港です。
えっ?奴を逮捕出来る鑑定結果を持ってきてくれ。
(訓練士)麻薬探知犬のカイザーです。
(亜美)いました!
(佐妃子)確保!マル対確保!
(修斗)邪魔だ!うわっ!?落合!どうして!?あの女捕まえて!緑のリュック!
(佐妃子)彼らのせいで密輸犯を1人逃し薬物も一部持ち去られました。
(藤倉甚一)今回の失態の責任は土門榊お前たちにある。
どうすればよかったんですか!?逐一報告しろと言ったはずだ!責任は取ります。
お手並み拝見するわ。
大丈夫。
彼女は絶対に見つけるから。
鑑定に入る。
(日野和正)新兵器で文字を浮かび上がらせたのがこれ。
3D認証を使って。
(亜美・蒲原)3D認証?X線カメラです。
最新型で瓦礫に埋もれた負傷者の発見にも活用が期待されてます。
もし犬ほど脳が発達していなければ迷わないかもしれない。
なんですか?
(宇佐見)昆虫の蜂です。
(蜂谷治)訓練されてる薬にだけ純粋に反応したんだ。
どうして気づかなかったんだろう。
私たちは大きな過ちを犯していた。
(石原拓哉)うわーっ!!
(蒲原)土門さん!来るな!
(銃声)やめてーっ!!
(足音)
(川田勝)ここで見てろ。
(堀之内華)いつもあなたが密輸してくれるこの薬私を通すとこんな商品になるのよ。
(川田)危険ドラッグか。
(華)サンプルとしてあげる。
あなたとの取引はもうないし。
もうない?原料を直接手に入れるルートが出来たの。
(手すりを叩く音)「
(呼び出し音)」
(女性)「はい中鳥羽運輸再配達受付センターです」
(川田)「不在通知が郵便受けに入っていたんですけれども」
(女性)「はい。
ではお手元にございますお荷物番号とお客様のお名前をフルネームでお願い致します」あっはい。
4896982。
川田勝です。
(女性)「川田勝様ですね」
(川田)「はい」
(女性)「少々お待ちください」あれ?これって捜査に関係ない会話じゃないですか?
(運用担当者)あっ…なら傍受をやめてください。
(落合佐妃子)待って。
30秒は何を聞いてもいいはずよ。
あっ…はい。
(女性)「お待たせしました」「本日配達に伺ってよろしいですか?」6時までならおりますけれども。
(女性)「では…」川田勝は今日18時まで在宅。
記録して。
了解。
(通話を切る音)あの…刑事さん。
この通信傍受は川田勝さんが麻薬を受け取る日時を知るためにやってるんですよね?ええ。
彼は数日中に向精神薬を違法に輸入します。
その受け取り場所空港なんですよね?なら今の宅配便は関係ないじゃないですか。
被疑者が在宅する時間を知る事で外出する時間を絞る事が出来ます。
ですから無関係ではありません。
(せき払い)じゃあ今の記録を暗号化して。
はい。
あっ記録の暗号化は今回特例として我々が行います。
科捜研お願い。
はい。
ちょっと失礼しますよ。
(風丘早月)えっじゃあ相馬くんいないの?ええ。
組対三課の応援に行ってて。
(キーボードを打つ音)しまった。
買いすぎちゃったかな?大丈夫です。
その分私が食べますから。
所長は少し自重したほうがいいと思われます。
じゃあ彼の分確保しといて。
ねえ組対三課ってさ薬物や銃を捜査する部署でしょ?ええ。
今日は容疑者を通信傍受しているそうです。
通信傍受って電話やネットを聞いたり見たりするやつ?ええ。
その記録は通信会社の外へ出す時に暗号化されるんですけど今回はそれを相馬くんが…。
(キーボードを打つ音)
(宇佐見裕也)なぜ今回は科捜研がするんです?テストケースだって。
テストケース?今国会に通信傍受法改正案が出されてるの知らない?知らない。
成立したら警察の施設内で傍受出来るようになるの。
そうなったら暗号化も警察でしたいって事ですか。
それに法律が改正されたら傍受出来る犯罪の種類も一気に増えるんですよ。
増える?今はどんな犯罪なら傍受してもいいんだっけ?集団密航組織的殺人銃器そして薬物の捜査。
今の電話の会話暗号化出来ました。
では封印して。
はい。
川田って人の家の電話全然鳴りませんね。
川田勝は数年前に離婚してるの。
(佐妃子)今は成人した息子と2人だけの父子家庭。
(相馬)息子って仕事何してるんですか?
(佐妃子)無職。
時々年下とつるんでる半グレ。
お願いします。
はい。
父はヤクの運び屋息子は半グレ。
なかなか香ばしい親子だこと。
「
(呼び出し音)」自宅の固定電話です。
(川田修斗)「はい川田です」川田の息子よ。
(水原健太)「あっ修斗さん?俺健太です」
(修斗)なんだケンかよ。
家にはかけてくんな。
「いやだって修斗さん携帯代未納で止められてるって…」
(舌打ち)なんだよ?打ち合わせなら済んだだろ?
(水原)「いや急用だったんで家電でもいいかなと思って…」令状にない人物の会話です。
30秒で傍受…。
(佐妃子)わかってます。
(水原)「っていうか俺たちもうフェネルにいますけど」フェネル?
(水原)「修斗さん待ちですよ」バカ!5時って言っただろ。
「えっ!?15時じゃなくて?」
(ため息)わかったすぐに行くよ。
出直すと怪しまれっから。
「怪しまれる」って何する気なんだ?
(修斗)「いいか?俺が行くまで絶対に手出すんじゃねえぞ」「連係プレーだからな」これ集団窃盗ね。
(相馬)通報しないと…。
あっフェネルの場所わかんねえや。
店なら知ってる。
あっ待ってください。
令状に記載されてない犯罪です。
本来傍受もしちゃいけなかった…。
令状に記載されてない犯罪でも明らかに実行される内容の通信は傍受していい。
そう通信傍受法にあります。
それは懲役1年以上の犯罪に限られる…。
じゃあ集団窃盗じゃなくて強盗だったら?ああ強盗なら懲役5年以上だ。
いや今の段階じゃ窃盗か強盗かわからないはずで…。
ああじゃあ捜査しないとね。
強盗を傍受してたのに見逃したとあったら大変だから。
(蒲原勇樹)あの…窃盗の捜査は俺たち一課の仕事じゃないですよ。
(佐妃子)「だから…」この情報をどうするかはあなたに任せるわ。
(通話を切る音)あっ…落合さん?
(ため息)落合がどうした?やっぱりこれは所轄の盗犯係に任せたほうが…。
落合はわざわざお前に情報を流した。
きっと魂胆があるはずだ。
おい!…駄目だ。
通報。
所轄に連絡。
はい。
この辺りは二条署だ。
はい。
あっ京都府警です…。
はい手止めて。
動くな。
二条署です。
指定薬物販売の通報があったため今から捜索を行います。
(蒲原)ああ…。
おい!何してる?おい!だから俺たちは…。
動くな!
(カメラのシャッター音)下顎と頸部に硬直が出始めている。
死後1時間前後ですね。
出来れば第一発見者の方にお話を伺いたいんですが。
本部で聴取中です。
第一発見者が本部のデカなんで。
窃盗犯捕まえた?今日あの店に所轄がヤクのガサに入るの知ってたろ?…ああそうそう。
忘れてた。
落合ふざけるな。
わざと俺たちと鉢合わせさせたんですか?どうだった?久しぶりにヤクの摘発見て。
私たちの捜査に戻って来たくなった?おかげで今まで事情聴取されました。
どうして?所轄の薬物係になんで聴取されたのよ?俺たちを聴取したのは本部の捜査一課です。
えっ?なるほど。
死体が出る事までは知らなかったのか。
そっか…。
強盗どころか殺人になったってわけだ。
失礼。
ではご遺体を洛北医大に回してください。
はいわかりました。
えーっと多分アングルからみてこの辺り…。
(亜美)あった!隠しカメラ?ええ。
ちょっとこっち来てください。
さっきのカメラね。
録画されてるの?ええ。
でも…。
今日の午後3時から4時の間消されてました。
それって死亡推定時刻よ。
犯人の仕業ならここに犯人の指紋が付いているはずですね。
鑑識いわく拭き取られています。
で…。
ここにこれが。
これは…血痕?
(宇佐見)被害者の血ならこれを触ったのは犯人という事ですね。
きっとこれでキーボードの指紋を拭き取ったんだと思います。
だとするとこれに犯人の指紋が付いてる。
(カメラのシャッター音)刺し傷は4カ所。
同一の凶器による犯行だと思う。
その凶器刃渡り7.5センチのこんな形のナイフでした。
被害者の店にあった商品を調べたら違法な化学構造を持つ薬物がこれだけありました。
(蒲原)危険ドラッグですね。
ええ。
あとこれなんですが鑑定した結果こんな薬物でした。
クロセチンはクチナシイヌリンはチコリというハーブの成分ですがこれは…。
向精神薬ね。
心拍や呼吸を急激に早める。
っていうかこれほとんど幻覚剤じゃない?
(宇佐見)そのとおりです。
かなり強い幻覚作用があります。
被害者はこんなやばい薬やってたって事ですか?でも被害者の血液からこんな薬物は出てない。
という事はこれも被害者の店の商品?いえ。
店内に同じ商品はありませんでした。
被害者の所持品にも家にも薬物はありませんでした。
つまり…誰かが店に持ち込んだ。
所長店内の足跡は?犯人とおぼしき足跡が3人分。
その中に窃盗前歴者の足跡痕があった。
すごい…。
捜査本部に報告します。
現場に捨てられてたこの布は?付着していた血痕は被害者のものでした。
そこにあった血液指紋に前歴がありました。
(日野)「川田修斗」「指定薬物の所持で旧薬事法違反」つまり川田修斗は被害者の血が付いた手のまま…。
防犯カメラの映像を消したあと…。
この布でパソコンの指紋を消したと思われます。
だとすると殺したのは川田修斗の可能性が高いね。
川田修斗?川田の息子よ。
(水原)「あっ修斗さん?俺健太です」被害者の店ってもしかして…フェネル?そうよ。
捜査資料見たでしょ?あっええ。
はい…。
何?相馬くん。
いつも変だけど今日はさらに変だよ。
いやあの…実は…。
(亜美)はあ〜っ!出来ました!映像の復元。
一部だけですけど。
削除された店内の映像ですね。
ええ。
でもかなりの衝撃映像です。
心してご覧ください。
(宇佐見)被害者と犯人ですね。
川田修斗ね。
(日野)えっ…何?これ。
もしかして刺してるの?
(早月)ええっ…?すごい…。
この映像とこの証拠があればこいつらを逮捕出来ます。
おい!待て!待て!止まれ!
(水原)うっ…うわあーっ!おい!待て!
(井上玲央)あっああ…!おとなしくしろ!動くな!離せ!ああっ!離せ!ああ…。
離せよ!ああーっ!
(扉を叩く音)いません…。
(くしゃみ)川田の家はずっと留守だ。
携帯は電源が切られている。
っていうか料金未納で止められてんだよ。
彼の居所に心当たりは?知らねえよ。
おい!これは窃盗の取り調べじゃない。
(机を叩く音)殺人の取り調べだ。
殺人って…。
俺じゃねえよ!殺したのは誰か知ってるようだな。
修斗さんいつもナイフ持ち歩いてたから…。
それで川田修斗はこんな事をしたのか?よく見ろ。
お前らがやった事だ。
俺じゃない!修斗さんが…。
どうしてこんな事になった?言ってみろ。
知らなかったんだよ。
まさか店の中に防犯カメラがあったなんて!ケンやれ。
あれ見て。
何?仲間いたの?どっちにしたってねあんたたちのした事は全部録画されてんのよ!逃げたって無駄よ!
(修斗)行け!
(店主)ああっ!クソッ!うっ…。
何?これ…。
ねえこれどこで手に入れたの?いい?あんたたちの万引きの証拠は奥にある。
でもねそれ以前に私がこれを警察に届けたらあんたたちそれどころじゃなくなるのわかって…。
(刺す音)うっ!
(刺す音)
(店主)ううっ!
(刺す音)
(店主)うう…!そのあとは知らないよ…。
以上の供述をもって川田の家に捜索に入る。
わかった。
押収品が届き次第鑑定に入る。
えっ?なんでもうガサ始まってるんです?なんか用?この捜索はお前の指示か?そうよ。
組対三課の仕事。
押収物はまず捜査一課に渡してもらおう。
どうして?うちが先に着手したのよ。
こっちは殺人の捜査本部が立ってるんだ。
だから何?
(蒲原)土門さん。
俺2階行ってきます。
ああ。
ああ2階はとっくに捜索済みよ。
蒲原2階見てこい。
はい。
お願いします。
なんで組対が川田修斗の家を捜索してるんだ?ああ…そっか。
川田修斗が殺人の被疑者なんだ。
まさかお前らの捜査対象も川田修斗なのか?教えない。
…だろうな。
(ノック)失礼します。
(佐妃子)ちょっと…離して。
藤倉部長。
被疑者の家に行ったらこの女が先に荒らしていました。
あら私にはあなたが荒らしに来たように見えたけど。
この女は何を川田家で調べてるんですか?麻薬及び向精神薬取締法違反容疑だ。
部長!捜査現場がかち合った以上捜査一課と組対三課である程度の情報共有はやむを得ない。
我々が半年もかけて内偵した情報を簡単に共有するんですか?どこまで情報を共有するかは刑事部長の私が判断する。
部長。
我々が追っている川田修斗は現在行方不明です。
親に話を聞こうにも父親も留守です。
やはりご存じなんですね?川田修斗については知らん。
つまり父親の所在は知っている。
どこですか?それはお前には教えられん。
なぜですか?川田修斗の父親川田勝が今どこにいるかそれは組対三課が通信傍受で得た情報だ。
通信傍受したんですか?川田家を。
「通信傍受に関する法律」…。
その法律にはね傍受した情報を不当に乱用してはならないっていう項目があるの。
(藤倉)傍受によって得た情報に接する事が出来るのはこの事件の捜査員と刑事部長の私だけとした。
通信傍受法を乱用しない私なりの配慮だ。
よって今後川田家に関する捜査は逐一私に報告しろ。
いいな?ただ捜査対象者の家が同じである以上川田家からの押収品については捜査一課にも調べる権利がある。
我々が押収したものを渡せって言うんですか!?捜査一課と組対三課で共有しろと言っている。
川田家の押収品をすぐ科捜研に運んでくれ。
たびたび失礼します。
こちらもお願いします。
これもお願いします。
川田家から押収された靴です。
殺害現場にあったゲソ痕と照合してください。
誰か!誰か手の空いてる人助けて!
(シャッター音)川田家から押収された川田修斗の靴が殺害現場にあった足跡痕と合致しました。
川田家から押収された紙媒体の量が多くて現在鑑定中。
だけどちょっと気になるメモが見つかった。
新兵器で文字を浮かび上がらせたのがこれ。
27日金曜って今日じゃない?でも「20RJBB」ってなんでしょう?
(宇佐見)RJBBは関西国際空港です。
えっ?民間航空機関コードで関空を意味します。
さすが元航空化研の人ですね。
って事は27日金曜20時関空。
川田親子のどっちかが関空に行くって事?あっ!彼は数日中に向精神薬を違法に輸入します。
その受け取り場所空港なんですよね?あっ…。
何?
(蒲原)もしかして川田の家を通信傍受した時に聞いた内容なんですか?それそれ。
実は組対三課から超口止めされてんすけどね…。
ああじゃあ言っちゃダメ。
20時ね。
今すぐ出たほうが。
とにかく関空へ向かいます。
亜美ちゃん空港のカメラで川田修斗を捜すかもしれない。
一緒に行って。
はい!麻薬探知犬のカイザーです。
(佐妃子)この薬物を嗅ぎ分けられるんですね?
(訓練士)はい。
関空でこれに反応出来るのはカイザーだけです。
南米エルドビアから密輸されるとの事ですが貨物ではなく本当に手荷物なんですね?はい。
被疑者からの携帯の傍受による結果です。
成田空港から20時に着く旅客機に間違いありません。
エルドビアから関空への直行便がなく成田から日本に入り関空へ運び込むようです。
機内持ち込みではなく預け荷物なんですね?はい。
でも預けた乗客の名前も荷物の形も不明です。
一応その旅客機の預け荷物全て手荷物レーンに乗る前にこちらへ運ぶようにしました。
その時が検査のチャンスですね。
よろしくお願いします。
(2人)はい。
(サイレン)所長!
(日野)ん?このメモですけど…。
ああこれ鑑定するの大変だったよ。
誰の筆跡かすぐ鑑定してください。
…了解。
時間かかる作業だからあとでやる。
いいえ。
時間はかけずに今すぐお願いします。
(ため息)じゃあちょっと鑑定の精度が落ちるけどそのメモをスキャナーに載せて。
はい。
えっと…。
ああ…。
あっすいません。
1文字当たり150以上の特徴点を数値化して統計学で解析するソフトね。
まずはさっき取り込んだ父親の川田勝の筆跡と比較してみるよ。
早いですね。
うーん…あまり数値が近くないね。
じゃあ息子の川田修斗の筆跡と比較してみてください。
つまりそのメモを書いたのは川田修斗って事か?そう。
特徴点の数値は父親より息子に近かった。
つまり関空にいるのは川田修斗の可能性が高い。
至急奴を逮捕出来る鑑定結果を持ってきてくれ。
「わかった。
場所は関空のどこ?」すぐ行く。
…っていう事なので行ってきます。
えっどういう事?マリコくん!エルドビアから成田で乗り換えて関空へ来たのは計38人。
うち30人が日本人です。
薬物を持ち込むのが日本人かどうかわからない以上その全ての荷物を調べてください。
わかってます。
38人中預け荷物をしたのが35名。
今その全員の荷物をカイザーが調べてます。
(吠える声)これです!この荷物です!調べてください。
(電子音)
(入管職員)この人が預けた荷物です。
エルドビア人です。
この女は荷物を受け取らずに入国あるいは乗り継ぎする可能性があります。
飛行機から降りたらすぐに追跡してください。
(税関職員)はい。
あっもしもし。
今検索中の乗客を搭乗口の顔認証カメラで特定してください。
特定後気づかれないよう追跡願います。
(カイザーの吠える声)
(訓練士)あっまたです!これもです。
(電子音)
(入管職員)同じ人物の荷物だ。
川田は荷物を2つ受け取るつもりなのか?かもしれないわね。
カイザーが反応した2つの荷物をこのレーンに流してください。
川田が2つ手に取ったら逮捕するわよ。
はい。
搭乗口の顔認証カメラが問題のエルドビア人女性をとらえました。
今職員が追跡してます。
被疑者と接触する可能性があるのでそのまま泳がせておいてください。
ただし出発ゲートに入ったり到着口から出たりしたらすぐに拘束してください。
私たちは手荷物レーンに行くわよ。
(山崎)はい。
問題のエルドビア人を拘束しました。
空港全体に設置された監視カメラなど機械警備システムの全てがここで確認出来ます。
(亜美)用意出来ました。
空港の顔認証カメラは搭乗口にしかないのでこちらの防犯カメラの映像を全て一度このパソコンに取り込みました。
これで川田修斗の顔を探します。
あちらです。
どうも。
土門さん川田修斗は?いました!
(蒲原)隣にいるのは父親の勝ですね。
第1ターミナル2階到着口の21番エリアです。
到着口…。
何をするつもりだ?行こう!亜美ちゃん携帯で誘導して。
はい。
(山崎)来ました川田です。
息子も一緒!?取った。
対象物を取りました。
行きましょう!まだ緑のリュックがあるじゃない。
ほらあそこ。
レーンを離れました。
逮捕しましょう!待って。
2つ手に取ってからよ。
あの…。
(佐妃子)あっ…!京都府警です。
ちょっとよろしいですか?河原町にある雑貨店フェネル知ってるよね?そこの女性店主が殺された件で君に話を聞きたい。
知らねえよそんな事。
いいえ。
あなたが殺害した証拠がここにあります。
何?おい!
(佐妃子)確保!マル対確保!
(修斗)邪魔だ!うわっ!?落合!どうして!?
(乗客たちの悲鳴)
(刑事)待て!
(カイザーの吠える声)キャーッ!
(修斗)この野郎!オラッ!イテッ…。
クソッ!離せ!クソーッ!あの女捕まえて!緑のリュック!ありました!
(修斗)あーっ!早く捕まえてあの女!緑のリュックの女は?ごめんなさい追いつけなくて…。
えっ!?おいどういう事だ?半年も内偵してやっと…!落合…。
落合刑事!あんたたち絶対許さないから!一体どういう事かね?大阪府警から苦情が来た。
関空で一体何をやったんだ?京都市在住の麻薬及び向精神薬取締法違反の被疑者を逮捕し密輸された薬物を押収しました。
しかし想定外の事が起こり現場が混乱しまして…。
(ノック)はい。
失礼します。
失礼します。
彼らのせいで密輸犯を1人逃し薬物も一部持ち去られました。
待ってくれ。
こっちは殺人犯を逮捕しに行ったんだ。
わかるように説明しなさい。
つまり殺人捜査が我々の薬物捜査の邪魔をしたんです。
お前らが空港でヤクの捜査をしてるなんて知らなかった。
組対三課も川田家の人間を捜査してるなら捜査一課にその情報が知らされるべきだったのではないですか?
(藤倉)それは教えられない。
言ったはずだ土門。
じゃあどうすればよかったんですか!?どうすれば?こういう時のために私がいるんだろ。
捜査一課の捜査と組対三課の捜査を把握してるのは私だけだ。
川田修斗を追って空港へ行く前になぜ私に判断を仰がなかった?逐一報告しろと言ったはずだ!一刻を争っていたあの時とてもそんな余裕はありませんでした。
現場に余裕がないから報告出来ない?そんな事が理由になるか!そうだ。
昔からホウレンソウといってね報告連絡相談は上司と部下の信頼の要だ。
今回の失態の責任は土門榊お前たちにある。
責任は取ります。
何?逃げた女性は私たち科捜研が必ず見つけます。
随分大きく出たわね。
お手並み拝見するわ。
(亜美)逃げた女を最後に映した空港の駐車場です。
これで女の車の種類がわかるね。
でこれが車のナンバーです。
止めて。
ここを拡大して。
緑のリュックじゃない…。
相馬くんあれ持ってきて!
(相馬)はい。
(相馬)これですか?あっ!これ…。
緑のリュック駐車場に捨てられてたのを鑑識が押収したんだって。
これです。
早速付着物を調べてみます。
私もします。
亜美ちゃんは女の車のナンバーを関空からNシステムと防犯カメラで捜して。
はい!
(相馬)俺も手伝います。
(シャッター音)
(シャッター音)所長リュックから出た複数の指紋に前歴のある指紋がありました。
麻薬及び向精神薬取締法違反。
向精神薬の不法所持です。
(日野)「堀之内華静岡県浜松市」…。
またリュックからはこんな微物も採取されました。
今宇佐見さんに鑑定してもらっています。
あなたが預けた荷物から大量の向精神薬が出ました。
(スペイン語)違法に持ち込んだ事を認めますね?
(スペイン語)
(スペイン語)はい認めます。
この荷物空港で誰が受け取る予定だったの?
(スペイン語)
(スペイン語)私はただの運び屋です。
誰が受け取るかは聞いていません。
この中に知ってる人物はいる?
(スペイン語)
(スペイン語)いいえ誰も知りません。
お前親父と一緒に空港にいたな。
つまりお前はいつもああしてヤクの受け取りを手伝っている。
いつもじゃねえよ。
今回はちょっと金が必要だっただけだよ。
これお前が書いたメモだな?
(修斗)ああ。
親父が電話で話してるのを聞いて俺がメモをした。
(男性)「フライデートゥエンティセブン」27日金曜?オーケー。
ああ…何時の飛行機?あ…ああ…ホワットタイム?20時?オーケー。
ああ…ホワットエアポート?RJBB?どこだ?それ。
知らねえ。
そうやって小遣い稼ぎするわけか。
なんだよ…俺があの女殺した取り調べじゃねえのか?
(机を蹴る音)もちろん殺しの取り調べだ。
それでこれが殺しの動機。
お前の所持品の中にあったよ。
お前が殺した被害者の爪の中にもな。
(宇佐見)鑑定の結果リュックから検出された染みはこの向精神薬でした。
これって被害者の指に付着していた…。
(宇佐見)ええその危険ドラッグの材料の一つです。
同じもの。
確かすごい幻覚作用あるんですよね。
こんな危険な薬物をどこで手に入れた!?
(ため息)
(舌打ち)親父が持ってたんだよ。
親父が持ってた?面白そうな薬だからちょっとくすねただけだよ。
この前その薬を密輸した時それを卸した売人からもらったんだよ。
サンプルだって。
(佐妃子)サンプル?これが?ああ。
そんなドラッグ作ってるって言ってたよ。
作ってるってどこで?知らねえよ。
売人の名前も知らねえや。
あっ女だったけどな。
女…。
(検知音)
(亜美)出ました!堀之内華の車を最後に映したカメラです。
4時間前ね。
(亜美)京都市内小暮山へ登る道ですね。
(宇佐見)山の中に入ったって事ですね。
亜美くんすぐ組対三課に伝えて。
はい。
所長この車のタイヤ痕わかりますよね?うん空港の駐車場で採取されてるし。
私たちは現場でタイヤ痕追うわよ。
はい。
堀之内華を最後に映したカメラです。
(相馬)マリコさんタイヤ痕です!彼女の車です。
あっちに向かってます。
(佐妃子)なんで山の中に…?行くわよ。
(山崎)はい。
この先に変な小屋があります。
堀之内華の車ですね。
中にいるって事?あの壁なら出来るかもしれない。
何が出来るの?相馬くん車の中にあるあれ持ってきて。
(シャッター音)
(シャッター音)X線カメラです。
最新型で瓦礫に埋もれた負傷者の発見にも活用が期待されてます。
一応4方向から撮りました。
(相馬)裏にももう一つドアがあります。
こっちは鍵がかかってますが正面は開いてます。
誰か1人いるわね。
はい。
これはなんの機械?さあ…。
いくつかありますね。
あと何人いるのかしら?
(相馬)これを見る限りではこの人だけですね。
1人なら応援呼ぶ必要ないですね。
そうね。
あなたたちはここにいて。
行くわよ。
一応鍵のかかってる裏口に2人。
了解。
向こうから。
あれ?マリコさんこれって…!これは…!落合刑事!
(バイクのエンジン音)落合刑事!
(爆発音)うわっ!
(瓦礫がぶつかる音)
(宇佐見)あっマリコさん!大丈夫ですか?
(亜美)マリコさんけがは!?なぜ2人して俺には聞いてくれない?相馬さんはキャラ的に大丈夫かなと思って。
いや爆発にキャラとか関係ないから。
確かに爆発に近かったのはマリコさんだけどね。
(亜美・宇佐見)えっ!?大丈夫。
私は軽いやけどとすり傷だけ。
でも私より爆発に近かった落合刑事は…。
まさか落合刑事が…!
(佐妃子)中に人がいたはずよ!ちゃんと捜して!
(山崎たち)はい!元気そうですね…。
あっところで…。
爆発の原因はこれでした。
(宇佐見)ダイナマイト?
(相馬)…に見えますね。
(亜美)なんで中の人は現場を爆破したんです?それを探るためにも…さあ現場検証始めるわよ!
(宇佐見)いやあのマリコさんは精密検査を受けたほうがいいですよ。
大丈夫!少しふらついて手足が痛くて耳鳴りがしてみんなの声が聞きづらいだけだから。
いくわよ。
いやあのそれならすぐに検査を受けないと!ね!
(相馬)…って駄目でしょ。
遺体見当たらないですよね。
(宇佐見)ええ。
(シャッター音)
(検知音)
(鳥のさえずり)
(山崎)科捜研ちょっと来てくれ。
これは…タイヤ痕。
(佐妃子)同じタイヤ痕があっちの方向に向かってます。
(宇佐見)この大きさはバイクのタイヤですね。
うちの山崎たちが爆発寸前に小屋の横でバイクの音を聞いたそうよ。
つまり犯人はバイクで逃げた…!科捜研ならバイクの車種特定出来ますよね?もちろんです。
(華)派手に片付いたわよ。
ありがとう。
これはお礼よ。
爆破残渣の鑑定よろしくお願いします。
(亜美)所長。
(日野)はいはい。
爆破された小屋に堀之内華の指紋がありました。
(日野)やっぱり小屋にいたんだ。
そして小屋を爆破しバイクで逃げた。
(日野)そのタイヤ痕車種が特定出来たよ。
亜美ちゃん現場近くの監視カメラから捜索して。
(亜美)これって堀之内華のバイクなんですか?いや彼女のバイクは静岡の自宅にあった。
じゃあ彼女は誰のバイクで逃げてるんです?盗んだバイクで逃げてるのかもしれない。
つまりバイクのナンバーはわからないって事ですよね。
防犯カメラを一つ一つ目で確認するしかないね。
それ私1人でやるには限界があるんですけど。
それなら3D認証を使って。
(亜美・蒲原)3D認証?バイクの車種は特定出来てる。
このタイプのバイクは乗れば必ず前傾姿勢になる。
そしてそれに乗った被疑者の体格も特定出来てる。
運がいい事に彼女はこんなタイトな服を着ている。
彼女が今もこのライダースーツを着ていると仮定するとバイクに乗った彼女の形体が3D化出来る。
その仮想3Dと合致するバイクを爆破現場に近い監視カメラから認証するの。
というわけだからお願いね。
こっちが堀之内華の映像データです。
(相馬)えっ3D俺が作るの?出来次第3D認証を始めます。
いやいや…今俺爆破現場にあったこういうのを鑑定してるんですけど。
もちろんそれもやって。
でもその前に3Dやって。
俺の仕事量半端ないっすね。
その意気よ!頑張って!
(ドアの開閉音)別に闘志を燃やしたわけでは…。
(キーボードを打つ音)
(亜美)マリコさん!マリコさん!
(亜美)あの爆発物…。
(亜美)ダイナマイトじゃなかったみたいです。
(宇佐見)爆破残渣から爆薬を採取して鑑定したところ含水爆弾でした。
それも手作りの。
含水爆弾…。
あれ?この成分って…。
(宇佐見)ええ。
この危険ドラッグにあった成分です。
他の爆破残渣の付着物も採取して詳しく調べてみます。
量が多そうですね手伝います。
はい。
あっじゃあ亜美くんは僕を手伝って。
紙の量が多くて大変なんだ。
(相馬)出来たよ!仮想3D!早い!さすが!亜美ちゃんお願い!はい!すぐに3D認証を始めます。
私たちも鑑定を始めましょう。
はい。
所長は1人で紙媒体の鑑定お願いします!
(エラー音)
(認証音)爆破残渣からこんなものが。
これってあの危険ドラッグ…!ええ。
これとほぼ同じ危険ドラッグだと言えます。
どうしてあの小屋に…。
(ドアの開く音)
(相馬)それはあの小屋がドラッグ工場だったから。
ドラッグ工場?あの小屋にあったこの手の機械…調べてみたらこれでした。
原料の粒子を均一にする原料粉砕機。
そうして出来た粉末を混ぜる粉体混合機。
そうして作った粉末を計って分ける粉体計量機。
彼女は空港から持ち去った向精神薬を危険ドラッグに作り変えたって事!?
(鼓動)
(荒い息遣い)
(撃鉄を起こす音)
(銃声)ああーっ!あった!あった…!
(石原の母親)拓ちゃん?
(ノック)
(母親)拓ちゃん!拓ちゃんどうしたの!?
(銃声)うわーっ!!ううう…!
(母親)拓ちゃん開けて!開けなさい!うるせえ!!
(母親)キャーッ!
(石原)うわああーっ!
(石原)うわーっ!!
(銃声)いやーっ!!キャーッ!キャーッ!ああっ…!いや…!
(泣き声)幻覚を見る危険ドラッグか…。
それを大量に持ってこの女が逃げてるわけか。
すまんな。
俺の尻拭いをお前にさせて。
彼女を空港から逃した責任は私にもある。
麻薬及び向精神薬取締法違反か。
俺も捜査出来るといいんだが…。
大丈夫。
彼女は絶対に見つけるから。
うん。
(携帯電話の振動音)すまん。
土門だ。
わかった。
すぐ行く。
銃を使った事件だ。
死亡者は?いや。
だが重傷者が1人。
行かなきゃならん。
(宇佐見)あっマリコさん。
ちょうどよかった。
3D認証ヒットしたの?
(亜美)それが3D認証がなかなかヒットしなくて…。
でも顔認証でヒットしました。
今日のお昼頃です。
(宇佐見)南区の団地です。
私有地に入っていきます。
ここでバイクを降りたって事は…。
(宇佐見)この団地に用があったって事ですね…。
(亜美)これが16分後の映像です。
亜美ちゃん引き続き彼女のバイクを追って。
わかりました。
相馬くんはこのバイクのタイヤ痕を用意して。
現場へ行くんですね?もちろんよ。
宇佐見さんはALSを用意してください。
あっあの…私も行くんですね?
(日野)ちょっと待った!みんなで現場行かないで誰か僕を手伝って!
(相馬)ハハ…。
あっはい…。
やりましょう。
すまない。
(宇佐見)いえ。
(日野)僕はもう駄目だ。
君所長やらないか?
(パトカーのサイレン)あれ?所轄の警察車両だ。
本部のもある。
何かあったのかしら。
土門さん。
榊お前どうして…。
何があったんですか?銃で撃たれたのはここに住む主婦だ。
かなりの重体だ。
で…なんでお前たちはここにいる?逃亡中の堀之内華のバイクがここに寄ったの。
何!?もしかして銃を撃ったのは彼女ですか?いや。
目撃者によると撃ったのはここに住む専門学校生だ。
ちょうどよかった。
来てくれ。
(母親)拓ちゃんが急に…急におかしくなったの…!
(泣き声)おおこれはこれは…。
(相馬)撃ったのは改造モデルガンですか?
(蒲原)そう思いますよね。
ここにあるモデルガン全部火薬が使えるタイプです。
しかも金属製のものまである。
さすがは元銃器の捜査官。
でもまさか実弾は発射出来ないはずよね?もちろん。
このようにインサートが詰まってます。
インサートは弾倉や薬室にも詰まってるだろうけど…これがあれば取り除けるよ?ええ。
もし銃身が交換可能なら銃身を外して…この手のものを取り付ければいい。
(携帯電話)撃った犯人は逮捕されたの?
(蒲原)すみません。
いや逃げている。
これが本人だ。
はい捜査一課蒲原。
顔認証ってやつで追えないか?あっ涌田は今3D認証で手が離せないですよ。
わかった。
亜美ちゃんに頼んでみる。
それからこれも調べてほしい。
何かの薬物かもしれん。
わかった。
宇佐見さんに頼んでみる。
いや宇佐見さん所長を手伝ってますけど。
(蒲原)土門さん。
佐伯本部長が至急来るようにとの事です。
え…?榊さんもいるって言ったら一緒に来てくれって。
えっ?
(佐妃子)あなたたちのせいで彼女に奪われた向精神薬は危険ドラッグに作り変えられこの男の手に渡ったそうです。
(佐伯)でこの男に間違いないんだな?銃で主婦を撃ったのは。
間違いありません。
京都府警の不手際で危険ドラッグが作られそれを使った被疑者が銃で人を撃ったという事か…。
藤倉くんマスコミ対応はどうするんだ?叩かれるぞ?我が京都府警が徹底的に叩かれるぞ!どうするつもりなんだ?君は!これから広報と打ち合わせますがこういった場合は犯人逮捕に繋がる情報と一緒に発表をすべきです。
なんか…そんないい情報あるのか?男は銃と危険ドラッグ両方を持って逃げてるんだな?はい。
なんだ…最悪の情報じゃないか。
(舌打ち)あの危険ドラッグは強い幻覚作用があるのよね?はい。
という事は第2第3の事件が起きるかもしれない。
(佐伯)そりゃいかんよ!駄目だ駄目だ!早く捕まえなさい!今現場近くの防犯カメラから顔認証で追っています。
あの女はどうなの?見つかったの?現在3D認証で追っています。
(エラー音)
(タイマーが切れる音)
(相馬)被害者の体内から摘出された弾ですが発射済みのものを溶かして再利用したものでした。
使われていた火薬を鑑定したところ無煙火薬…。
つまり小銃などの発射薬でした。
発射済みの弾を使った手作りって事ですね?彼の部屋にその手の火薬を詰めた痕跡は?いえありませんでした。
え…?発射済みの弾なんてどうやって手に入れるんですかね?コレクターズアイテムとしてネットで出回っています。
でも海外のサイトも含めると追跡するのは無理だね。
ちなみにこの弾線条痕がなかったです。
つまりモデルガンから発射されたもの。
イエス。
で押収されたモデルガンの中に…。
(相馬)実弾が発射出来るよう改造済みのものが数丁ありました。
その中に実際に発射したものは?ナッシング!
(蒲原)やっぱり主婦を撃った銃は奴が持ったままなのか…。
(宇佐見)その被疑者の部屋から採取されたこの粉末ですが…。
爆破された工場から採取されたこれと不純物まで完全に一致しました。
やはり彼女が作ったドラッグが彼に渡ったのね。
(蒲原)強い幻覚作用があるんですよね?それを彼女は大量に持ったまま逃げている。
(相馬)彼なんかこれを改造銃とセットで持っている。
早く2人を見つけないと…!
(亜美)ちょっと来てください!
(亜美)見てください。
やっとです。
(認証音)
(相馬)おお〜!初めて3D認証が役に立った。
しかもこれナンバーまで見えます。
(宇佐見)これでナンバーをNシステムで検索出来ますね。
このバイクの所有者調べます。
2時間前の映像ね。
堀之内華はどこへ向かっているの?さあ…。
(亜美)でもこの先は滋賀県です。
彼女のバイクが滋賀県に?捜索を依頼した。
滋賀県警に行ってきます。
堀之内華のバイクはやはり盗難車だった。
そう。
彼女はそのまま静岡の自宅に帰るつもりなのか?わからない…。
石原拓哉の顔認証は?まだヒットしない。
ただ気になる事が…。
石原が改造モデルガンから発射した火薬よ。
蒲原から聞いた。
これを発射済みの弾に詰めてまた発射したらしいな。
そう。
なのに石原の家からこの火薬は出なかった。
え?だとしたら彼はどこで火薬を詰める作業をしてたの?ちょっとすまん。
蒲原か。
至急調べてほしい事がある。
(日野)あれ?ここに入れたろ…?いやないですよ。
いや入れたはずだよ何言ってるんだ君は。
(宇佐見)じゃあ石原は携帯電話を家に置いたまま逃げてるって事ですか?
(相馬)まあドラッグでラリって銃撃って逃げてるわけですからね。
それで今土門さんたちが石原の携帯に記録された知人の前歴を調べている。
前歴?ああ銃刀法違反。
そう。
彼は改造モデルガンマニアよね。
(相馬)それは押収されたブツから見て間違いないですね。
なら同じマニアの友人がいても不思議はない。
そのマニアの家で火薬を詰める作業をしたって事ですか?可能性はあるわよね。
(相馬)じゃあ俺はそこで銃や弾が押収された時のために鑑定の準備しときます。
私は火薬が押収された場合の準備をします。
お願いします。
私は真っ先に連絡が入る捜査本部に詰めてます。
はあ…誰か…誰か僕を手伝って…!ああああ〜!白衣が挟まった!あっ!あた…!
(日野)あた〜!
(蒲原)土門さん!うん。
石原の携帯に逮捕歴のある男がいました。
おう。
(蒲原)改造モデルガンの所持で銃刀法違反です。
長友翔か…。
よし行くぞ。
(長友翔の叫び声)おいよせ!おいバカ!やめろ!石原!
(荒い息遣い)なんだよ。
ちょっとバイク借りるだけだよ!長友翔だな?落ち着きなさい。
(荒い息遣い)まず銃を置け。
足元にゆっくり…銃を置くんだ。
長友!
(長友)うわあーっ!
(蒲原)土門さん!来るな!うわああーっ!
(銃声)長友!
(長友)うわあーっ!
(蒲原)土門さん!来るな!うわああーっ!
(銃声)
(長友)うわああーっ!!うわあっ!あっあっ!ああっ!長友!
(蒲原)暴発…。
(バイクのエンジン音)
(蒲原)石原!!あっ!あっ!あっ!ううっ!ううっ…!ああっ!ああっ…!よしじっとしてろ!あっあっ!あっあ〜っ!ああーっ!怖くなって幻覚が見えて…撃ちました。
(蒲原)石原拓哉の行方のあては?さあ…。
この女今どこに向かってるの?
(佐妃子)今どこにいるの?
(蒲原)やめてください。
こいつは彼女を知りません。
滋賀県警に行ったんじゃないのか?私が着く前に逃しちゃったのよ。
あなたたちが石原を逃したみたいにね。
落合外に出ろ。
(ノック)
(相馬)あ…改造銃の押収に来ました。
ああ。
(蒲原)これです。
どうぞ。
(長友)なんでだろう…。
なんで…俺の銃暴発したんだろう?決まってんじゃん。
決まってるってなんだよ!モデルガンっていうのはな規制品なんだよ。
規制品?
(相馬)国に規制されてる品な。
素材の硬さが実際の銃とは全く違う。
わざとそういうふうに作られてるの。
そんなの知ってるよ。
(相馬)知ってる?知ってたらこんなもろい銃でこんな下手くそな改造の仕方で実際と同じ火薬と発射装置使ったら暴発するに決まってるだろ。
知らなかった?でも拓哉の銃は撃てたじゃないか。
ああ石原の改造拳銃ね。
何丁か鑑定させてもらったよ。
あいつの改造もめちゃくちゃだ。
まあ規制前のモデルガンが多かったけどね。
そうか。
昔のモデルを改造したから撃てたのか…。
違う!昔のモデルだって実際の銃とは素材の硬さが雲泥の差。
一発でも撃てたのは奇跡みたいなもんだ!すいません。
石原拓哉の銃も次撃ったら…間違いなく暴発する。
(宇佐見)長友の家から押収された火薬ですが…石原拓哉が主婦を撃った弾の無煙火薬と一致しました。
(佐妃子)ちょっと。
堀之内華の居場所まだわからないの?彼女のバイクも石原のバイクも今ナンバーをNシステムで検索してます。
ただ当然Nシステムを通らないとヒットしないんでかなり苦戦してる模様です。
あっ大丈夫ですか?所長!大丈夫大丈夫。
これ爆破残渣に混じってた…。
なんです?これ。
と思ったから…赤外線写真。
ん…?中鳥羽運輸?宅配便の伝票?それが束になったやつ…。
じゃあ僕はまだ仕事が残ってるから。
どうしたんですか?どうしたんでしょうねえ?何も記入されてないわね。
使用前の伝票って事?よくコンビニとかにあるやつですね。
なんで爆発した小屋に宅配便の送り状がこんなに…?まさか…工場で作った危険ドラッグをどこかへ送った…。
どこへ?あ…どうして気づかなかったんだろう。
(宇佐見)どうしたんです?彼女は工場で大量の危険ドラッグを作ったのよね?ええそれは間違いありません。
そのドラッグはどこへ行ったの?だから宅配便に出したんでしょ?あんな山小屋まで宅配業者を呼んだの?それは考えにくいわね。
あのドラッグ工場は誰にも見られたくないはずだから。
って事は宅配便に出せる場所までバイクで運んだって事ですか?だとしたら私たちは大きな過ちを犯していた。
(宇佐見)あっ…3D認証!そう。
あれは…バイクに乗った彼女を3D化しただけ。
しまった…。
大量のドラッグを積んだ形にしてない!だからずっと3D認証ではヒットしなかったのよ。
でも彼女のバイクが滋賀に入る時ヒットしましたよ。
(亜美)見てください。
やっとです。
(認証音)
(相馬)おお〜!初めて3D認証が役に立った。
という事は…亜美ちゃん!あの時の映像を出して!
(亜美)はい?堀之内華が石原の団地に寄った時の映像。
はい。
(宇佐見)バイクの荷台は見えませんね。
彼女が戻ってきた時の映像。
(亜美)はい。
ストップ!ここを拡大鮮明化。
(相馬)あった鞄!ドラッグだ!
(宇佐見)見逃してましたね…。
彼女が京都を出た時の映像。
(亜美)はい。
この時はもう荷物がありませんね。
つまり昨日昼12時半から今朝10時までの間に彼女はドラッグを宅配便に出した。
(佐妃子)宅配業者は…中鳥羽運輸。
堀之内華が防犯カメラに映ったこの範囲でコンビニや営業所を使って出したとするとその荷物を仕分ける物流センターはここだけです。
昨日の昼以降に出したならまだあるとの事です。
全ての出荷を止めて中身を調べたいわね。
さすがにそんな令状は取れません。
それなら…。
(佐妃子)榊さん!榊マリコさん!
(佐妃子)宅配便の仕分けセンターの荷物を全て調べてもらいたいの。
あの時みたいにX線で中身を調べて。
(マリコの声)待ってください!もしアルミホイルなどで包まれていたらX線は役に立ちません。
(佐妃子)え?たとえX線に映っても危険ドラッグの形状がこういう粉末なのかこういう錠剤なのかそれともまた別の形に加工されているのかそれがわからないと調べようがありません。
はあ…そうか。
筆跡…じゃあ筆跡で調べて。
宅配便の送り状の筆跡ですか?そう。
いや彼女が本名で書いたとは思えませんよ。
だから全ての荷物の筆跡鑑定をしてよ!筆跡鑑定人は我々と一緒に同行して。
所長壊れてます。
待ってください。
仕分けセンターに集まった全ての荷物の筆跡を調べるなんて不可能です。
ええ。
送り先も荷物の形もわからないんですよね?
(相馬)小分けされてたら大きさもわかんないですからね。
(山崎)でも全ての荷物を開ける令状なんて取れません。
早くしないとこうしてる間に荷物が出荷されちゃうの。
時間がないの!犬…。
(宇佐見)犬!?いましたよね?空港に麻薬探知犬が。
(カイザーの吠える声)あの犬を税関から借りてセンターで探知すれば…!
(相馬)お〜ナイスアイデア!
(佐妃子)それはとっくに考えた。
これに使われてる向精神薬に反応する犬が関空にいたんでこれ持ってその探知犬訓練センターに行きました。
でも全く反応しなかった。
(宇佐見)確かにあの工場で作った危険ドラッグにはこの向精神薬以外に強い香料が数種類使われていましたからね。
そりゃ犬も迷いますよね。
迷う…。
もし犬ほど脳が発達していなければ迷わないかもしれない。
なんですか?ハチ…。
ハチ?忠犬ハチ公ですか?ハチ…あっ昆虫の蜂です。
あっあった。
(宇佐見)最近論文が発表されたんです。
(佐妃子)蜂?まさか蜂に薬物の探知が出来るの?ええその向精神薬に反応する蜂がいれば。
ドイツで実際に研究が行われているのね。
「現時点で最も薬物を探知するバイオセンサーである触覚」「それを持つセイヨウミツバチを特定の薬物に反応するよう訓練している」「閉ざされた空間の中で特定の薬物をかがせると同時に若干の電気ショックを与えると蜂はそのにおいを避けるようになる」。
へえ…!確か日本では京都の二条院大が同様の研究をしているはずです。
本当ですか?
(蜂谷治)ええ。
この向精神薬ならきっと反応すると思いますよ。
あのおうちにいる子たちがね。
(宇佐見)はい。
それを確認させてもらえますか?
(蜂谷)はいはい。
どうぞ。
(蜂谷)はいはい。
じゃこれつけて。
はい…。
刺されると痛いからね。
ああ〜。
ハハハ。
(蜂谷)はい君も。
ああ…すいません。
(蜂谷)今はね冬支度の最中でね。
(蜂谷)ちょっとかわいそうだけど…ごめんね。
お部屋の温度を下げないようにちょっとだけね。
見て。
いっぱいいるでしょ?
(宇佐見)ええ確かに。
(蜂谷)今はね蜂の数を増やしてお部屋の密度を上げてるの。
そしたら寒くないでしょ?アハハハ…あったかそうでしょ?そうですね…。
(蜂谷)ちょっとご飯が足りないかな?え?あ…あなたあのあそこのお砂糖水取って。
あっはい。
(蜂谷)はい。
(蜂谷)あっそれそれ。
はいはい。
はいありがとう。
はい。
は〜いご飯だよ〜。
はい美味しいよ〜。
ハハハハハ。
はい。
あの…教授。
そろそろ確認させて頂ければ…。
ああはいはい。
じゃあ…Fの巣箱の保温カバーを外して。
あっああ…私がですか?
(蜂谷)そう。
あっFですね?
(蜂谷)F。
では始めますよ。
お願いします。
(蜂の激しい羽音)ああ…嫌がってる嫌がってる。
(蜂の激しい羽音)ごめんね。
反応したんですね!?そう。
余計な薬物やハーブに惑わされる事なく訓練されてる薬にだけ純粋に反応したんだ。
蜂は犬ほど脳が発達していないのでそれが出来るんです。
(蜂谷)違う!蜂は利口だからだ。
あっすいません…。
(携帯電話の振動音)まだかしら。
昨日の昼過ぎにここに入った荷物がもうここ出ちゃうんだけど。
すぐ行きます!出来るだけ荷物を止めておいてください!
(山崎)ストップ!ストップストップストップ!何やってんだ!京都府警です!
(クラクション)
(蒲原)落合さん!
(相馬)もうすぐ蜂が来るんで即席の鑑定室作りますね!
(蒲原)すみませんこんな暑くしてもらって。
(蜂谷)優しくね!はいはい。
優しく…。
ちょうどいい温度だねえ。
これならこの子たちも喜ぶでしょう。
ええ。
言われたとおりの室温にしました。
(相馬)マリコさん蜂をここに…。
ああ代わりますよ。
(宇佐見)あっやります。
(蜂谷)ああはい気をつけてね。
(宇佐見)じゃあゆっくり…。
(宇佐見・相馬)はい!はい。
では荷物を流してください。
2メートル間隔で。
(職員)本当に大丈夫なのか?
(職員)冷蔵や冷凍のものも流すんですよね?
(職員)食品だってあるのに…。
(蜂谷)大丈夫!うちの子たちは悪さしないから。
お願いします。
急いでください。
(佐妃子)やらないと…いつまでも出荷出来ないわよ。
(作動音)
(相馬)蜂の下を流れる宅配便…シュールだ…!もう限界です。
蜂を通過したものから出荷します。
(佐妃子)待って!もう少し…。
もう出さないと…!時間指定のものもあるんです。
わかりました。
ご協力ありがとうございました。
ちょっと!仕方ありません。
任意で協力してもらってるんです。
…にしてもなかなか反応しませんね。
(佐妃子)この蜂本当に薬物に反応するの?ええそれは間違いないんですけど…。
っていうか蜂って反応したらどうなるんでしたっけ?その荷物を避ける…つまり逃げようとするはず。
それは目で見てわかるんですよね?うーん…。
(蜂谷)そろそろ子どもたちの食事休憩いいですかね?もう少し頑張ってもらってください。
すいません!
(蜂の激しい羽音)ベルトを止めて!教授これは…。
はい。
これです。
至急令状を取ってこれを調べてください。
蜂が反応した宅配便は2つ。
中身を調べたらこうなっていました。
鑑定の結果あの小屋で作られた危険ドラッグでした。
送り主は堀之内華か…。
偽名でしたが筆跡が彼女と一致しました。
送った先は名古屋お好み焼き「ケン助」…。
至急愛知県警に協力願います。
わかった。
落合刑事!受取主が誰かわかったって聞いたんですが…!科捜研は知らなくてもいい事よ。
それより早く堀之内華を見つけて!このお好み焼き屋は去年潰れていた。
(藤倉)その空き店舗を占有していた男を愛知県警が調べた結果麻薬及び向精神薬取締法違反の前科があった。
その男が危険ドラッグを受け取っていたんですか?男の供述によると…原料の向精神薬を日本に運ぶまでがあのエルドビア人女性の役割。
運ばれた薬を受け取るのが川田勝と堀之内華の2人。
川田はその薬をそのまま暴力団に卸すつもりだったらしいが…。
(藤倉)彼女はそれを危険ドラッグに作り変えて…。
量を増やして自分の報酬分を抜いた上で名古屋の売人に売ったって事だ。
そうでしたか…。
とにかく危険な薬が出回る前に押さえられてよかった。
はい。
(認証音)やった!ヒットしました!所長!マリコさん!大阪のNシステム。
(認証音)
(亜美)やった!えっと場所は…。
えっ?亜美ちゃんどっちのバイクがヒットしたの?
(日野)石原拓哉?堀之内華?どっちもです。
しかもこれ…!
(宇佐見)これ…同じカメラ!?
(亜美)はい。
時間にして5分前と15分前です。
(相馬)どっちも大阪市南港のカメラですよ。
(亜美)まさか2人とも同じ場所に向かってる?かもしれない。
土門さんと落合刑事に連絡。
(亜美)はい!あっマリコさんは?現場から2人のタイヤ痕を追う!
(シャッター音)石原のバイクよ。
あっちに向かってる。
(蒲原)見つかりませんか?ええ。
堀之内華のタイヤも石原のタイヤも。
さっきタイヤ痕があったところから一本道のはずだけど?舗装道路でタイヤ痕を見つけるのは難しいんです。
よし!この辺りをしらみ潰しに捜すぞ!
(華)キャーッ!
(華)なんなのよ!約束どおり持ってきたじゃない!また欲しいって連絡してきたから…。
(石原)そんなものもう持ってる!爆弾の謝礼にお前からもらったやつをな!あなたが作ったの?あの含水爆弾はあなたが…!
(爆発音)そして…この危険ドラッグはあなたが作った。
(石原)そのせいで俺は人を撃って友達も逮捕されて…。
全部お前のせいだ!
(蒲原)石原!銃を置け!来るな!撃つぞ!
(華)やめて!
(蒲原)落合さん!
(石原)なんだ?お前!おいどけ!撃つぞ!撃ちなさい。
どうせあなたはもうおしまいなんだから。
おしまい!?危険ドラッグを吸って違法に銃を作ってそれで人を撃って重傷を負わせ警察から逃げ回って。
落合やめろ。
刺激するな。
銃刀法違反。
武器等製造法違反。
火薬類取締法違反。
そして…殺人未遂。
かなりの重罪ね。
あなたの将来はもうない。
落合刑事やめて!私が取り調べてあなたを絶対無期懲役にする。
あっそうだ。
あなたが撃った主婦がもしこのまま亡くなったら殺人罪をプラスして私が死刑にしてあげる。
やめろ!やめてーっ!!
(銃声)ううっ!ああっ…!うっ…!
(石原のうめき声)救急車!銃の暴発で両手負傷だ!救急車!石原大丈夫だ。
(石原のうめき声)どいて。
落合!お前…!土門刑事。
その男の身柄も私が頂くわ。
(佐妃子)その男…。
銃刀法違反だから。
石原に撃たれた主婦が先ほど…意識を取り戻した。
もう命に別条はない。
よかった…。
(藤倉)その石原がまた銃を撃ったそうだな。
それも落合…君が撃つように仕向けたと報告を受けている。
そうしなければ堀之内華が撃たれてたからです。
嘘をつくな。
石原の改造銃は次に撃ったら必ず暴発する。
科捜研の銃の専門家がそう言ってたろう。
(相馬)次撃ったら…間違いなく暴発する。
落合!お前も聞いてたはずだ!そんな…!じゃあどうして!専門家の言葉を被疑者を傷つけるために使ったな?若い科捜研の専門家の言う事なんか正しいかどうかわからないわ。
だから私…自分で試したの。
試した?あなたが命を落としてたかもしれないのよ?だから何?私はね薬物や銃器の犯人が逮捕出来ればそれで本望よ!失礼します。
(ドアの閉まる音)なんて奴だ…。
危ないな。
彼女の捜査手法はいつかとんでもない過ちを犯す。
同感です。
大事な情報を一部で抱え込み現場ではどんな犠牲もいとわず捜査する。
危険です。
勘違いするな。
土門榊。
これは以前お前たちにも抱いた危機感だ。
だからこそお前たちなら…。
お前たちなら…もしかしたら落合が何かをする前に気づけるかもしれない。
お前たちなら落合の危うさを止められるかもしれん。
その時が来たら必ず止めてくれ。
藤倉刑事部長あの…。
勝手な事を言っているのはわかっている。
だが…。
頼む。
そんな事言われてもね…。
ああ…まるで雲をつかむような話だ。
でも落合刑事は…。
うん。
藤倉部長の予言が当たらなければいいが…。
2016/01/03(日) 21:00〜23:10
ABCテレビ1
科捜研の女 正月スペシャル[字]
国際空港大パニック〜関空発・死を呼ぶ危険ドラッグが京都を襲う!防犯カメラに写らない女VS最新3D鑑定!追跡を阻む山荘爆破の罠…絶体絶命のマリコをハチの大群が救う!?
詳細情報
◇番組内容
ハーブ店で刺殺体が発見される。捜査により川田修斗(石垣佑磨)の犯行と判明。偶然にもその父は、佐妃子(池上季実子)が追う密売人・川田勝(伊武雅刀)だった。科学捜査により川田らが関西国際空港に現れると知ったマリコ(沢口靖子)と土門(内藤剛志)らは、現場に急行するも、密輸現場を抑える為に張っていた佐妃子らと衝突し大混乱に!それに乗じて謎の女・華(小沢真珠)が薬物を持ち去る。その薬物はやがて銃撃事件の引き金となり…!?
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、池上季実子、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、長田成哉、山本ひかる、石井一彰、西田健
【ゲスト】伊武雅刀、平泉成、小沢真珠、石垣佑磨、飯田基祐、高橋龍輝、川村亮介、藤間宇宙、村中龍人 ほか
◇脚本
櫻井武晴
◇監督
濱龍也
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
柴咲コウ『野性の同盟』(ビクターエンタテインメント)
【作詞・作曲】椎名林檎
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】井土隆(テレビ朝日)
【プロデューサー】関拓也(テレビ朝日)、藤本一彦(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken/
☆携帯サイト
メニュー>テレビ>テレビ朝日>科捜研の女
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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