J−POPの名曲に隠された秘密を解き明かす亀田音楽専門学校。
ゲスト講師はゆずのお二人。
J−POPに多い男性同士もしくは女性同士の2人組デュオに注目しその歌声の秘密に迫ります。
そして今回の「亀さんぽ」は東京を離れ音楽都市福岡へ。
J−POPの聖地を訪ねます。
更に…それでは亀田音楽専門学校開講です。
(拍手)こんばんは。
亀田音楽専門学校校長の亀田誠治です。
よろしくお願いします。
助手の中村慶子です。
よろしくお願いします。
そしてピアノ演奏でお手伝い頂くのは助手の斎藤有太さんです。
よろしくお願いします。
亀田音楽専門学校。
この番組のテーマはズバリ「J−POP」!私たちが愛してやまないJ−POPはあらゆる音楽の魅力が詰まった総合芸術と言えるのではないでしょうか。
この番組ではJ−POPがなぜ人々の心を捉えるのか名曲を題材にその核心に迫っていきたいと思います。
さあそれでは今回のゲスト講師ご登場頂きましょう。
ゆずのお二人です。
(拍手)ようこそ!
(2人)よろしくお願いします。
今回のゲスト講師…地元横浜で路上ライブを重ね…「夏色」や「栄光の架橋」などヒット曲を次々と世に送り出します。
亀田校長とはライブで共演したり一緒に曲作りに取り組んだ事もある音楽仲間なんです。
今日はちょっと先生として活躍して頂きますけれども。
いや〜苦手ですね。
いやいやいや頼みますよ。
ゆず先生ですから。
(2人)おこがましい!さあそのゆず先生をお迎えして校長今回のテーマは?今回はねこのお二人にぴったりのテーマを選びましたよ。
すごいよ。
「無敵の」。
(一同)おっ!
(笑い声)リアクションいいね今日。
お〜!相棒編…。
(笑い声)そうなんです。
ちょっと何か笑いが起こってますけれども。
いやいやいや真面目ですよ!何をおっしゃいますか。
でもこれ相棒と一緒だったら無敵だって事ですか?そう!まあ1人より2人がいいのうという事ですね。
ゆずのお二人もそうですけれどもJ−POPには男同士女同士同性のデュオっていうのが2人組っていうのがすごく多いんです。
…で同性デュオにしかできない技やこのボーカル術秘密があるんです。
まずは名曲をお聴き下さい。
・「ああ恋のよろこびに」大先輩だ。
・「バラ色の月日よ」そうか。
同性デュオ。
・「消えそうに」いきなり時代が…。
・「咲きそうな」今度男同士でしょ。
さっきのザ・ピーナッツは女性同士。
・「蕾が今年も」・「風に吹かれて」ああ懐かしい!・「歩いてゆくのさ」1年先輩らしいです。
・「カニ食べ行こう」
(2人)ああ!今度は女性デュオ。
・「はにかんで行こう」・「越えて越えて」来た!そして…。
ゆずが来なくちゃだわ。
・「越えて」お気遣いありがとうございます。
確かにゆず先生も含めて名曲がたくさんありましたけれどもでも男女のペアもたくさんいらっしゃいますよね。
その同性デュオならではの何か秘密があるんですか?まさしくね男女ペアではできない事が同性デュオにはできるんだな。
それをちょっと実験でまず軽く体感してみようかな。
このいわゆる亀田音楽専門学校の校歌。
これをね男女一緒に歌ってみましょうか。
ワンツースリーフォー。
・「かめだせんもんがっこう」上手!じゃあ女性だけでこのメロディーを歌ってもらっていいですか?ワンツースリーフォー。
・「かめだせんもんがっこう」きれいですね。
きれいですね。
さっきと雰囲気変わりましたね。
さあ次は男子だけで歌ってもらっていいですか?ワンツースリーフォー。
・「かめだせんもんがっこう」おやおや…。
えっおやおや?いや両方とも上手だよ。
そうですよね?ごめんごめんね!男子もバッチリだよ。
そういう意味じゃないからね。
おやおや…。
えっとね今僕が注目したいのは女子と男子の声の音域の違いなんです。
女子はこのレンジで歌っていて実は男子はこの…。
あっ書けないや!歌詞が邪魔してますよね。
歌詞撤収!男子は…。
あっかなり低いですね。
低い声利いてたよ。
ちょっと低い声のナイストーンの人いましたね。
女子と男子で歌うとこの1オクターブの…。
これ1オクターブっていうんです。
オクターブって分かりますか?ドからドですか?当たり!すごいごめんなさいドからドで。
斬新な答えですね。
ドからド。
ストレートがバ〜ンって来たね今!すみません!これですね。
同じドでもその1つ高い音域のドです。
今ちょうどオクターブで歌うっていう事が男子と女子で歌うと自然に分かれてしまった訳。
問題はね男子にも女子にもその人人それぞれのおいしい音域というのがあるんだ。
おいしい音域?うん。
こちらの図を使って説明していきます。
まずね女子の音域っていうのはさちょっと今ここにね…おおよそだよ。
個人差はあるからね。
と〜んでもなく高い声出す人もいるからね。
え〜っと女子の音域っていうのをまず…。
大体です。
大体だよ。
まあここは相当高い。
でも出せる人は出る。
2オクターブぐらい…?そう。
おっもう計算できるようになったね!1のオクターブ2のオクターブ。
男子はちなみに…。
これねこれも個人差あるからね。
ゆずの岩沢大将なんて大変な事になるからね。
どこまででも…。
いやいやいや。
どこまででも行くから。
これ大体男子の音域。
だからといってここは女子が歌うと…。
・「かなり低いわ」みたいな。
男子のこの辺で・「ソラソドレミレド」ってやるともうお経になっちゃう訳。
音楽的に歌うためにはここで…。
女子には女子のおいしい音域っていうのがあって。
大体女子の…。
大体だよ。
これも個人差あるからね。
このドから…ここぐらいかな。
これ女子の…。
美味マークつけていいですか?おいしい所?おいしい所です。
…で男子。
これがまた広いんだわ。
大体…。
これが男子の美味音域。
こうやって見ていくと男女のペア男女のデュオで歌うとおいしい音域っていうのがたったの…ここしか重ならない訳。
男女のデュオでおいしい音域をただすり合わせるとドレミファソたったの…。
・「ドとレとミとファとソの音しか使〜えない」みたいな。
本当そうなっちゃうんですよ。
(2人)うん。
これがね同性同士だと女子はここ目いっぱい使っていい訳で男子もここ目いっぱい使っちゃえばいい訳。
という事で同性同士のデュオの方が歌の幅が広がる。
表現力が広がるんです。
ゆず先生はおいしい音域というのは意識されるんですか?もちろん。
何度もいろいろ実験したりトライしながらやっていくし。
多分ゆずの印象って声が似てるというかむしろ違ってハモってるような印象があると思うんですけど中域ですかね。
そのミ以降ですかね。
男性の高いミ以降。
ここから?はい。
そこから下のソぐらいまでの音がデモとか作ってて練習してると似てるんですよね。
似てる?これが似てる?似てるんですよ。
そのある一定の領域だけは本当にエンジニアさんでも「あれ?これどっちだったっけ」と分かんなくなるぐらい似てる瞬間があるんですよね。
なるほど。
面白いね。
岩沢先生もそういう音域とかって意識されてます?そうですね。
やっぱり曲を作った時は割と鼻歌から作るんですけどその時はやっぱりキーは意識してないんですよ。
実際歌うとしたらキーをどこに…。
それこそ一番おいしい所まで上げるとか。
おいしい音域を目指して…。
たまに上げ過ぎて失敗する部分も…。
「上げ過ぎちゃった!」という時はどうすんの?下げます!潔く潔く。
即行…即行下げる。
即行?駄目だこりゃって。
違うって。
でもポイントとしては…では更にここから先同性デュオの魅力を掘り下げていきたいと思います。
それではここからは同性デュオのボーカル術について学んでいきます。
1つ目のポイントは「ソロ」。
まずはこちらをお聴き下さい。
・「雨が踊るバス・ストップ」・「君は誰かに抱かれ」・「立ちすくむぼくのこと見ない振りした」・「指に光る指輪」・「そんな小さな宝石で」・「未来ごと売り渡す君が哀しい」これはね入り口ここの頭2行ねAメロね。
ここは剛さんが歌っている。
2人いるのに。
2人いるのに。
1人で歌っていると。
その間お待ち頂いた光一さんはここで光一さんが今度は…。
同じAメロですけどね。
A’にしましょうか。
歌うという。
その時には剛さんは待ってる。
…でこのソロ。
ソロっていうのは要するに1人で歌うって事ですね。
1人で歌う事によってまずKinKiKidsの剛さんそして光一さんのそれぞれのキャラが…キャラっていうのは声質とか…。
声質もそうだったり人間的なキャラであったり…プロフィール紹介みたいなものがしっかり見えてくるんですよ。
ゆず先生はソロはどんな事を意識されてるんですか?まあキャラクターっていうのもそうだしその声質。
やっぱりおいしいところというのを出し合ったりとかあとそれからハーモニーを重ねていく前の…弓を張ってるような感じみたいな気持ちもありますね。
ここから先いろんな表現のしかたがあるんだけどまずここでは弓を張ってる状態?はい。
というのがありますね。
あとは単純に見た目も含めて歌い手が変わっていく事にやっぱりファンとしてはワクワクしますよね。
そうですね。
そういう事も生まれてるんですよ。
まずはこちらをお聴き下さい。
・「8時ちょうどのあずさ2号で」・「私は私はあなたから」ボン!・「旅立ちます」これ来るよね。
ドンがね。
・「白のパンダをどれでも全部並べて」・「ピュアなハートが夜空で弾け飛びそうに」これはねユニゾンです。
ユニゾン…。
ず〜っとAmiさんも…。
Amiなハートがここもこう来てこう…。
Yumiのパンダもってず〜っとユニゾン。
全く同じメロディーを2人同時に歌ってるんですよ。
まずね音量は2倍になるよねパワーが2人分ですから。
2倍ですよ。
2倍になってる。
2倍になってる。
あと…。
いい校長!いいですね!今のあり?大丈夫です!校長いいと思いますよ。
高見山が出てくるのね。
あとねPUFFYの場合にねAmiちゃんYumiちゃんの声質の違いがある訳。
声のキャラクターの違い。
それが混ざり合ってソロの時では出せない。
こうやって2色混ざり合った色でメロディーを歌うのでこれがPUFFYだっていうPUFFY印みたいな。
こういうアーティストですよっていう名刺代わりになる。
岩沢先生はどんな事を意識されますか?ユニゾン。
同じメロディー同じ歌詞なんだけれど違う人なんですよね。
本当校長先生が書いたその線がまさしくそうでフリーハンドで書くとこうなるんです。
同じ所に行かないんですよね。
だから揺らぐっていうか。
微妙に違うんですか?その揺らぎが気持ちいいんじゃないですかね。
あ〜重なり合って…。
いい事言いますね。
僕が一糸乱れぬ線を引いたとしたら…。
先生は本当はまっすぐ引いたつもりなんですね。
そう。
渾身のまっすぐな線を…。
もうこの揺らぎが同じメロディーといってもメロディーの中に揺らぎやにじみを生んで…。
面白〜い。
まずはこちらをお聴き下さい。
・「いくつもの日々を越えて辿り着いた今がある」・「だからもう迷わずに」これはね・「進めばいい」燦然と輝く名曲だよ。
本当にすばらしい。
・「栄光の架橋へと…」3つ目のポイントはね「ハーモニー」。
これはびったりハモってますけれど。
どうしてハモるんですか?やっぱりこの同じ言葉に対してハーモニーがつく事によってとにかく情景がパ〜ンと広がるよね。
北川君と岩沢君が…2人分の声の響きが響き合うんでお互いの思いお互いのスキル全部がこうやって加わってくるのでこれを僕はメロの花束って呼んでますけど…。
花束…はい。
この花束が強じんなお互いの声の個性が出てる。
そこら辺どうですか?ハモをやって一番うれしいのは曲が変わるんですよね。
ユニゾンとかソロとかって想像がつくんですけどやっぱり自分が作ってきてハモって合わせた時に「あっこういう曲だったんだ」っていうぐらい曲が新たに変わるのでそれが面白みじゃないかなとは思います。
岩沢先生はこのハモりハーモニーというのは。
ハモりを一度覚えてしまうと気持ちいいんですよ。
だからもうずっとハモっちゃいたいぐらいなんですけどただそれが危険なところで…。
危険?あんまり花束あげ過ぎてももう置き場所ないよみたいな。
…という事もあるんですよ。
だからこれ1番なんですけどその「架橋へと…」の所だけいないんですよハモが。
そういう事を実は抜き差しをしないと…。
今までこうやってさんざっぱらハモってきた中でポッと1人になるっていうこれもすごい効果があるよね。
ありますね。
ハーモニーからまたソロに行く時も効果があるんですね。
ここにパ〜ンってスポットライトが当たるからね。
それをうまく使い分けてるんですね。
という訳でさっきから勉強した…これが同性デュオの三種の神器。
三種の神器!これさえ押さえておけば強い楽曲が出来るよね。
はい僕たちのにはこれがほとんど入ってます。
ほとんど入ってる?1曲の中にほとんど入ってる?入ってますね。
でね!ゆず先生。
はい。
この同性デュオの三種の神器を使ってゆず先生に校歌をアレンジしてもらおうかなと思っちゃって。
いやいいんじゃないですかね。
え〜!いやいやいや。
あのままでいいんじゃないですかすばらしいと思います。
本気ですか?これは聴いてみたい。
アレンジというかね。
分かりました。
ゆずっぽく。
自分たちで「ゆずっぽい」って言うのも…。
(拍手と笑い声)ゆずっぽい!ゆずみたい!手拍子を。
(手拍子)
(拍手)全部入った。
一応入れました全部。
ソロソロユニゾンハモ。
はいはい。
最初ソロソロで「かめだかめだ」でユニゾンにしてあそこねちょっとジ〜ンと来た。
(笑い声)校長やっててよかったなと思ったよ。
続いてはゲスト講師…来た〜!ド〜ン!僕ら小中学校一緒なんですけど中学校3年生の時にこの歌がすごいはやっててよく学校でこれ2人でやってたんですよ。
そのころお二人で歌ってらっしゃったんですか?そうですね何か北川さんがハモってくれたりとか。
ギターを持って?いやいや。
歌だけ?そうですね。
CDかけながら歌うぐらいの。
え〜。
やってましたね思い出の。
最初にハモったのがこの曲じゃないかなと。
最初にハモったのが!「情けねえ」だった?多分「情けねえ」。
「情けねえ」ってハモったんだ最初に。
お似合いですねやっぱり。
それでは続いての曲をお聴き頂きましょう。
個性的なソロシンガーが合わさった時に面白いなっていうのをすごく思ったんですよね。
陽水さんってほとんどソロでやってる印象しかなくて。
あんまりハモられる印象ないですよね。
表情豊かだからボーカル一本だけでも。
あのニュアンスにどうやって寄り添っていくのかなと…。
民生君がね。
はい。
実に民生さんが上手にというかやってらっしゃるなというのが印象的ですね。
それでは続いてはこちらの曲です。
さっきの「ありがとう」もそうですけど本当に個性のぶつかり合いというか。
キャラとキャラのぶつかり合いだね。
それはすごい事をしていましたね先輩方。
カラオケに行くと大概これを一緒に歌おうって言われますね。
へえ〜お二人が?ゆずでは行かないですよ。
ゆずで行ってゆずがカラオケ歌ったらそれまんまじゃないか君。
中村君。
そうですよね。
それぞれ行った時とか「ちょっと歌おうよ」みたいな感じで大概なりきり桑田さんとか。
(笑い声)パート分けが楽しいですね。
「どっちやる?どっちやる?どっちがいい?」みたいなね。
ゆずの名曲「夏色」を題材にそのヒミツに迫ります。
お楽しみに!J−POPの聖地を訪ねる課外授業「亀さんぽ」。
これまでに数々のJ−POPゆかりの地を紹介してきました。
今回は東京を離れ福岡へ。
数々のトップアーティストを世に送り出してきたまさに日本を代表する音楽都市です。
果たしてどんな魅力が詰まっているのでしょうか。
という事で私たちが向かったのは福岡市の繁華街天神。
何やらここに音楽の聖地があるというのですが…。
どれですか?あっあった!本当だ!ひゃ〜!大興奮!校長興奮してますね。
ヤバイ!こちらですね。
ここですね。
へえ〜。
何かでも確かに…すごいよこれ。
ここはねまさにね福岡が…私たちが訪ねたのはライブ喫茶照和。
多くのミュージシャンを輩出した伝説のお店なんです。
あ〜長渕さんほら。
長渕さんもここから。
そう。
長渕さんもここから羽ばたいていった。
長渕さんの写真たくさん貼ってありますね。
本当だ!これ長渕さん長渕さん。
うわ〜チューリップの財津さん。
甲斐バンド。
陽水さん…井上陽水さんもなんだよ。
いよいよ地下にある店内を訪ねてみると…。
こんにちはお邪魔します。
お邪魔します。
こんにちは。
亀田音楽専門学校です。
私たちを迎えてくれたのは…20代の頃に照和でアマチュアミュージシャンの発掘指導を担当。
音楽面でお店をサポートしてきた立て役者です。
あっこちらがステージになるんですね。
へえ〜。
すごい何か…。
うわ〜。
これはね…。
失礼します。
失礼します。
へえ〜。
段差もほとんどないですね。
はい。
当時はこういうひな壇すらなかったですからね。
同じ高さ。
ベタでしたね。
昔は学校のような…全部ステージ側に席があって。
あ〜椅子が向いてね。
それぐらいのテーブルがあってみんなあれですね。
完全にライブを見るって感じだったんですね。
近いです。
こんな感じですかね。
へえ〜いきま〜す。
これ撮るんですか?フォークですか?オリジナルとかやってましたね。
それこそ…座って?座って。
彼の場合は座ってですよね。
こうやって。
黙々と歌詞カード見ながら…作った曲を歌うっていう。
更に秋吉さんが案内してくれたのは当時の面影を残すという楽屋。
お店の地下にあるという事ですが…。
当時のままなんですか。
当時のまま。
「頭に注意」。
ハハハ。
何百人もの出演者の方が頭をぶつけた跡があります。
中村君も気を付けなさいよ。
あ〜危ない!うわ〜。
失礼します。
失礼します。
すごいよこれが楽屋だ楽屋。
何かちょっと隠れがみたいなんですけど。
ないですね。
じゃあここで待ってる間に後ろでは何か作ってたりとか?そうですね。
(2人)え〜!すごい!ここで何か調理してたら後ろで陽水さんが歌ってたかもしれないんだよ。
すごいな〜。
その時のチューニングしたりとかみんながちょっと声出したりとかそういう音楽の魂がここに宿ってるよきっと。
音楽を愛する若者が九州各地から集まったライブ喫茶照和。
仲間としてライバルとしてお互いに刺激し合いながら音楽に取り組んでいたといいます。
当時はこういうライブハウスでやっててもあくまで何て言うんですかね…「あいつが今度新曲歌うらしいぜ」っていうとやって来て聴き終わるとですね楽屋で「2番目の歌詞お前ちょっと妥協してないか?」とか結構厳しい指摘合いをしてたりとかしてだからそういう意味では…そうですね。
ここで…しかもね僕やっぱり今お話聞いてて思ったのは…講義も後半戦。
ここからは…まずはこちらをお聴き下さい。
・「この長い長い下り坂を」・「君の自転車の後ろに乗せて」・「ブレーキいっぱい握りしめて」・「ゆっくりゆっくり下ってく」まずねすばらしい歌い分けがなされています。
すばらしい歌い分け?はい。
ニャンニャカニャンニャンニャンニャンニャンニャンニャ〜ン!1行目は岩沢君が歌ってここから北川君になります。
でもう一回これ同じ事が繰り返されるんですけれどこの時点でゆずの「夏色」っていう曲の情景であったり歌っている2人のキャラクターっていうのがしっかり見えるの。
で更に。
更に?ここすごいよ。
ミャンミャンミャンミャンミャンミャンミャンミャンミャン…。
岩沢君の独壇場とお思いだろう?違うんだよね。
違いますね。
ここに来るんですよこれがね。
ハハハそうです。
これが効くんですよ。
何か波が…「Ah〜」。
「Ah〜」。
「Ah〜」。
これはどうして「Ah〜」のハモりっていうんですか…にここはしようという事になったんですか?僕ら路上ライブをずっとやっていたんですけどその路上ライブの中でやりながら研磨されていったっていう感じです。
じゃあどんどんどんどん変わってったんですか?もっと最初ゆっくりな曲でもっとフォーク調だったんですけど。
一番初めの大本っていうのはどれぐらいの感じだった?大本は…。
えっ聴けんの?ちょっとサックリ。
これここでしか聴けないよ!大本はもう本当に…。
みたいな曲だったんですけど。
(拍手)最初は。
ちょっと優しいというかやわらかいというか木漏れ日の見えるような。
Bメロとかもちょっと細かいんですけどAメロとBメロの間にずっとそこまで4分の4で来てるんですけど4分の2が一発入るんですよ。
ここね。
ここに4分の2が入って。
僕らもこの「夏色」何回も一緒に演奏した事あるけどここねどっきりのスピードでBメロが入ってくるんだよね。
いつもはワンツースリーフォーって言ってからいくところがワンツーバンつっていきなり何か階段が1個飛ぶみたいな。
全く間が空かないんだよね。
それも路上で歌ってる時にお客さんをやっぱり捕まえておきたいので間が怖いんですよね僕ら。
だから間を詰めていくって作業結構していてその4分の2が出来た事でそこに「Ah〜」っていうのがいけるように…。
4分の4だと多分「Ah〜」って追っかけられ…。
終わっちゃってたと思うんですけど4分の2が入ったから「Ah〜」って追っかけられたみたいな感じなんですよね。
路上を経てく中でどんどんどんどん進化して今の「夏色」の形が出来上がってきたっていう。
でね「夏色」はライブを通して変化し続けてる曲ですよね。
ちょっとその証拠映像があるので。
証拠?現状こっからどれぐらいまでなったか。
さっきのギター一本で出来た時からどこまで今変わったかというのを映像で見てみましょう。
・「ゆっくりゆっくり下ってく」・「ゆっくりゆっくり」テンポが違うわ。
いくぞ!123!
(観客)はい!ほぼスポーツですよね。
すごい皆さんも乗ってる。
でもねライブでこの曲僕も一緒に何回も演奏した事あるけど楽しいんだよ。
これをみんなとじっくり見るの嫌だな。
(観客)もう一回!もう一回!もう一回!もう一回!
(歓声)子どもが「バカヤロー!」って言われて喜んでる。
123!・「この長い長い下り坂を」・「君を自転車の後ろに乗せて」・「ブレーキいっぱい握りしめて」アリーナ!・「ゆっくりゆっくり下ってく」大盛り上がりだけどこの掛け声とか拍手なども。
はいもうまさしく。
ライブならではの…。
ライブやりながらどんどん変わっていって「123へい!」とかDメロでタンタンタタタンとか。
あれは初めはなかった?なかったですね。
そういうあおりは。
「バカヤロー!」なんていうのは。
「もう一回!」っていうのもある日始まってやってたら恒例になっちゃって。
「もう一回!」はお客さんから来たの?はい。
「もう一回!」が収まらないから「バカヤロー!」って言ったんですよ。
そしたら最近「バカヤロー!」って言われて子どもが喜ぶっていうよく分からない現象が起きてましたね。
初めは一人で部屋で作られたあの「夏色」がこんなにも変わっていくっていうね。
岩沢とやった時も随分変わったんですけどここまで変わるとは…。
やっぱりでもこれって初めは一人で作った時は北川君が作った。
はい。
という事でそれが同性デュオになっていく事によって1+1が無限大っていうか音楽の表現のしかたがどんどんどんどん一人じゃできない事が相棒がいる事によってこうやって広がっていったって事ですよね。
無敵になると。
はい。
じゃあその同性デュオの魅力が分かったところで校長率いるバンドの皆さんそしてゆず先生のお二人で生演奏を披露して頂きます。
曲は「夏色」です。
お客さんいるらしいよ。
何かみたいですね。
という事は「バカヤロー!」とかあるのかな。
まあ申し訳ないですけどお客さん次第ですねそれは。
じゃあ皆さんも一緒に目いっぱい楽しんで頂きたいと思います。
皆さんこんばんはゆずです。
よろしくお願いします。
(拍手と歓声)それでは季節はまだすっかり冬ですが夏の曲いきたいと思いま〜す!
(拍手と歓声)「夏色」!123亀田!
(観客)亀田!いくよ。
123亀田!
(観客)亀田!よかったら皆さんご一緒に。
はいどうぞ!みんな元気か〜!
(歓声)いくぞ〜。
123!
(観客)亀田!サブリーダー!リーダー!いくぞ〜NHK!はいどうぞ!パンパンパパパン!ありがとう〜!いくよ。
123亀田!
(観客)亀田!
(観客)もう一回!もう一回!もう一回!もう一回!バカヤロー!
(拍手と歓声)何考えてんだよ!収録が朝早えんだよ!ミュージシャンにはつらい時間です。
8時集合はつらいっす。
しかしせっかくみんなが集まってくれたんです。
もういっちょいきますか〜!
(観客)イエ〜イ!もういっちょいきますか〜!
(観客)イエ〜イ!12!123亀田!
(観客)亀田!はいどうぞ。
もっとだよ。
ラストいくぞ!123!
(観客)亀田!どうもありがとう。
ゆずでした!
(クラッカーの音)
(拍手と歓声)亀田音楽専門学校。
今回は「無敵のボーカル術〜相棒編」と題してお送りしてきましたがゆず先生いかがでしたか?意外といろんな事やってるんですねゆずもね。
…っていうのを知るいいきっかけになりました。
ご自身でも知るきっかけに。
そうですね勉強になりました。
ありがとうございます。
校長総括お願いします。
同性デュオはJ−POPの中でずっと愛されてきた無敵のグループの形だと思うんですね。
「ソロ」「ユニゾン」「ハーモニー」このボーカル術を使えばさっきも言ったけど1+1が無限大になっていく。
なので皆さんも本当にゆず先生を見習ってお互いのよいところを生かし合って相棒と一緒に名曲をこれからの次世代のみんなが更に作っていってくれる事を願います。
それでは亀田音楽専門学校本日の講義を終了致します。
ゆず先生校長そして斎藤さんありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
(拍手)2016/01/04(月) 01:15〜01:59
NHKEテレ1大阪
亀田音楽専門学校・選「無敵のボーカル術〜相棒編〜」[字]
時代の先端を走る音楽プロデューサー・亀田誠治が、J−POPのヒット曲に隠された音楽の秘密を解き明かす亀田音楽専門学校。ゲスト講師にゆずのお二人が登場!
詳細情報
番組内容
ゲスト講師は、ゆずのお二人。今回のテーマは、「無敵のボーカル術〜相棒編〜」。昔からJ−POPに多い「同性デュオ」に注目し、その人気の秘密に迫る。男性と女性の音域の違いや、「ソロ」「ユニゾン」「ハモ」という側面から分析を行う。またロケ企画「亀さんぽ」は福岡へ。井上陽水、チューリップ、海援隊など数々の有名人を輩出したライブハウス「照和」を訪ねる。またゆずのお二人は名曲「夏色」を生演奏で披露する。
出演者
【ゲスト】ゆず,【出演】亀田誠治,中村慶子
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
音楽 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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