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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

夢って一体なんなんですか。

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今週のお題「今年こそは」

夢の中へ行ってみたいと思いませんか?

昔から夢はわりと見る方だったが、昨年心の病を患って、それに伴う重度の睡眠障害に陥ってからは余計に見るようになった。眠りが浅いのが常態化しているからなんだと思う。

とはいえ、人間誰しも夢は見ている。ただ、それを覚えているかどうかの違いだ。自分の場合は、とにかく一晩中浅い眠りが続いているので、夢の内容を覚えている頻度も高い。

この4ヶ月、とにかく良質な睡眠をとるためにあらゆる手を尽くした。

眠るための薬は勿論の事、シャワーだけという生活スタイルが悪いのかもしれないと考えてお風呂に入るようにしたり、ベッドに行く時間を早めにしたり、ベッドに入ってからiPhoneをいじらないようにしてみた。

その中で何が一番効果があったのかと問われれば、実は薬以外はどれも大して効果はなかった。

どんなに落ち着いてみても眠りは浅いままだった。夢は毎日見まくりだった。薬の種類を変えたり量の調整を行って、何とか「眠ること」だけは出来るようになったが、良質な睡眠には程遠いままだ。

夢の内容はほとんど支離滅裂なものばかりだった。会社を休職し、本格的に治療を開始したばかりの時は、かなり不安になる夢を見ていた。

そういう夢を起きる直前に見ていると非常に寝覚めが悪い。気味が悪い内容だと、なにか心に闇でも抱えてるんじゃないかと余計なことを考えてしまう。そんな時期がけっこう長かったので、一時期はいわゆる「夢日記」を付けていた。以下はその記録である。

 

イミフな夢日記。
  • ゲーム屋にゲームを売りに行くが買いたいゲームが置いてない。置いてあるゲームが全部ファミコンとか古いのばっかり。レジの裏に明らかに買いたいゲームがあると確信しているが、店員には言い出せない。
  • 会社に遅刻しそうだから、電話をかけようとする。しかもテレカで。ボタンを何度も押し間違える。焦る。どんどん時間だけが過ぎていく。電話は繋がらない。
  • 職場のメンバーが夢に出てくる。舞台は何故か学校。単位の取得に問題がある。このままでは落第。何とかして回避しようとするが、何故か教科書をすべて家に忘れてくる。焦る。授業が始まる。誤魔化す手立てを必死で考える。
  • ストーカーにつけまわされる。なぜかストーカーの方を心配してる。なにをされるかわからないから、ストーカーに強い態度で出られない。電話でなだめている。
  • 娘の靴下が片方無い。川の向こうまで探しに行く。そこにあったのは謎の公園。人が全然いない。気持ち悪い雰囲気。靴下のことはすっかり忘れている。
  • ドラクエの歴代ボスに現実世界に出てくる力を与える。何故かラプソーンが一番強くなってしまって、世界が滅亡寸前になる。デスピサロとの対決になるが、「やばい、デスピサロではあいつに勝てない!」とか言って、もうダメだーおしまいだー的な展開になるが、放送時間が無くなって途中で終わる。「ふう、1週間の猶予をもらったぜ」
  • よくわからない映画を見に行く。最初のやつは妙なファンタジー映画。次はスターウォーズ。でも、主演はマイケルジャクソン。階段から登場。最初に階段を使ったのはウチら。見終わって帰りに奥さんと喧嘩になる。履いてきたサンダルが見つからない。草むらの中にある。
  • 祖父が葬式に呼ばれていったが、喪服は上着だけで、ズボンはパジャマだった。
  • スターウォーズの最新作を見に行った。場所はオーストラリア。何故か車に乗って劇場まで行き、ワールドプレミアっぽい雰囲気。舞台から出演者が降りてきてみんなと握手。上映が始まると、ナイジェリアが舞台の謎映画。

とまあ、内容をはっきり覚えていたものの中から、ヤバくなさそうなものを抜粋するとこんな感じ。一応、時系列順になっている。

最初の方は、とにかくなんか不安な夢が多かった。何かをしようとして上手く行かず、不安になる夢が多い。ここには書いていないが、この時期は本当に酷い夢が多かった。覚醒時の精神状態が影響するんだろうか。

時間が経ってくると、妙なエンターテイメント性を持った夢が増えてくる。意味は全くわからないが、目覚めた時に不安になることは減っている。最近では、スターウォーズの新作が公開されたせいもあって、その関連の夢を見ることが多い。ええ、夢に出てくるほど見に行きたいんですよ。行けないけど。

 

 

夢に意味を求める意味。

心理学的な面から言えば、これらの夢にはなにか意味があるということも出来るだろう。実際、心療内科でも「怖い夢とか見ます?」と毎回聞かれた。

夢分析や夢占いのような微妙な分野に頼ろうとは思わないが、自分の夢日記を見ていると、時間を遡るほど内容が酷いので、少なくともその時の精神状態が夢に何らかの影響を及ぼしていた可能性は低くは無いと思う。

現代科学では、「何故夢を見るのか」という問いに対して明確な答えは出せない。まだ夢のメカニズムは解明されていないのだ。何か深層心理を反映しているという説もあれば、覚醒時にインプットされた情報を脳が処理しているためだという説もある。

ただ、治療を続けて思ったのは、「気味の悪い夢を見たからといって、それが何かを暗示しているみたいに考えないほうがいい」という事だ。

人は誰しもストレスを感じて生きている。何か良くないことが起きると、それに理由をつけようとする。自分のあの時の行動が、巡り巡ってこの事態をもたらしたのではないかなどと考えてしまう。そういう精神状態の時にそれを反映するような夢を見ると、なにか良くない事の予兆なのではないかなどと、余計に悩んでしまう。

そういう負のスパイラルが自分を追い詰め、現在の状況に追い込んだ。まだ完全に抜け出せたわけではないのだが、それでも出口に向かう光がようやく差し始めた。以前の自分からしたら大いなる前進である。

これまで、事あるごとに記録を取ってきた。それが何か意味を成すと考えていたからだ。だが、結局は不安の捌け口を求めていただけなのかもしれない。

正直に言うと、以前は寝るのが怖かった。上手く眠れずに起きてしまうのが嫌だったし、そんな状態で社会生活を送るのが不安でたまらなかった。でも、4ヶ月の休職を経て、やっとそういう事を考えずに済むようになってきた。

あまり、自分にプレッシャーをかけるつもりはないが、今年こそは普通に生きよう。

生きる事に対して疑問を持たずに、普通に。