課外授業 ようこそ先輩「スキージャンプ選手 葛西紀明」 2016.01.04


今回の先輩はこの方。
(一同)葛西先生!おっ。
みんな元気いいな。
こんにちは。
(一同)こんにちは。
お元気ですか?
(一同)元気です。
葛西さんを待っていたのは母校…ジャ〜ンメダル。
メダル持ってきました。
触ってみて。
みんなで持って。
ソチオリンピックの銀メダルと銅メダル。
かけてもいいよ全然。
今までの中でも一番重いっていわれています。
ジャンプって怖い?怖そう?
(一同)怖そう。
実はね僕も2回ぐらいここの骨折ってるの。
転倒して。
実は死と隣り合わせの競技で生身の体で飛んでますからね。
(実況)さあいよいよその葛西のメダルへ向けて…。
今年2月に開かれたソチオリンピックで見事2つのメダルを獲得。
その過酷さから20代が選手のピークといわれるジャンプ界で40歳を越えての活躍は驚異的。
世界中が葛西さんに敬意を込めてレジェンドと呼んでいます。
そんな葛西さんの原動力。
それが今回の授業のテーマです。
悔しいって思いながら頑張る。
やれない事は最後までやる。
そういうチャレンジしていくっていう気持ちが大事だと思うんですよね。
悔しいって思う事が大事だという葛西さん。
子どもたちに伝わるでしょうか?できた。
イエ〜イ。
レジェンド目指して頑張っていきましょう。
(一同)はい。
レジェンド頑張るぞ!
(一同)オ〜!まず向かったのはジャンプ台のそばにある体育館。
一体どんな授業が始まるのでしょうか?マイなわとびを持ってきて…。
えっなわとび?何で黄色じゃないのかな?
(笑い声)ちょっと二重跳びを見せますね。
いきます。
葛西さんが今も毎日欠かさないトレーニング。
それがなわとび。
持久力などスポーツに必要な力を養うといいます。
二重跳びを連続で100回も。
さすがはレジェンド。
このなわとびで二重跳びをやってもらいたいなと。
二重跳びできる?できるかな?ちょっと試しに跳んでみて下さい。
1日目の課題は二重跳び。
クラスでできるのは23人中8人だけ。
ほとんどの子どもが二重跳びに悪戦苦闘。
翔頑張れ!あ〜そこ!そこさえ通れば。
あと少しで跳べそうな翔くんです。
手を回す速さと跳ぶタイミングが合わないようです。
翔くんが思わず口にしたひと言。
実はこれこそが葛西さんのねらいです。
それは二重跳びの成功ではなくある気持ちと向き合ってほしいというものでした。
できない人は縄を置いて普通に跳びます。
これで上で2回たたく。
(手をたたく音)このリズムが二重跳びのリズムなんだよね。
じゃあ一緒にやろう。
せ〜の…。
縄を回す代わりに空中で2回手をたたきリズムをつかみます。
(手をたたく音)頑張れ。
惜しいな。
お〜2回!2連チャン。
リズムをつかむ事で二重跳びってできるようになるんですね。
頑張れ!結哉。
そんな中二重跳びはおろか一回跳びもうまくできない結哉くんです。
苦手なものをできるようになったらかっこいいぜ。
(男子)タンタンタン…。
できるようになった友達がアドバイスしてくれるけど…。
じゃあみんなで一緒に跳ぼう。
一回跳び。
はい結哉見て。
一回跳びね。
せ〜の…。
一回跳びね。
はいいこう。
一緒に。
タンタンタン…。
まずは一回跳びのリズムからみんなで確認。
いいよいいよ。
合ってきた合ってきた。
少しずつ合ってきたよタイミング。
だけど何度チャレンジしてもうまくいきませんでした。
終わり〜。
集まって!じゃあ跳べなかった人で今日跳べるようになった人手挙げて下さい。
この日更に8人が二重跳びに成功。
クラスの半分以上が跳べるようになりました。
みんなにもやっぱり負けないっていう気持ちはある。
やり遂げるっていう気持ちは絶対あるから。
明日も頑張って下さい。
(一同)はい!ありがとうございました。
意外にできなかった。
(聞き手)もうちょいできると思った?はい。
(聞き手)今どんな気持ち?う〜ん悔しい。
悔しいと思ったのは生まれて初めてだ。
(聞き手)本当に?ふだんあんまりそうやって思わないの?悔しいというより悲しいという気持ちが高い。
う〜ん自分だけできなかったから。
こんにちは。
(一同)こんにちは。
元気いいな。
びっくり。
なわとびはどうでした?
(一同)疲れた。
疲れた?誰か帰ってからコソ練した?コソコソ練習。
少しだけ。
あっやったの?なわとびをやった意味。
二重跳びできるようになったとかっていうそういうところも大事なんだけど一番は悔しいっていう気持ちを持ってもらいたいなと思ってやりました。
悔しい思いをしてそして目標を立ててこの人に勝とうとか皆さんの悔しさをどれだけあるかというのを見てみたかったんですね。
ここで葛西さんから子どもたちに尋ねたい事がありました。
それは…それぞれの諦めた事。
あっ「分数」。
分かる分かる。
結哉。
そのまま諦めちゃった?本当?じゃあいつかは試合に出て勝ちたいなと思ってる?確かに悔しさを持ち続けるって難しいよね。
じゃあ小羽ちゃん。
諦めかけた。
実は小羽さん二重跳びを諦めた事も書いていました。
でも発表しませんでした。
みんなの前で言わない。
それって小羽さんなりの悔しさの表れなのかもしれないね。
僕は一番悔しい思いをしたオリンピックっていうのがあってそれをちょっとみんなに見てもらいたいと思います。
葛西さんは19歳で初めてオリンピックに出場。
7回出た中で忘れたくても忘れられないオリンピックがあります。
長野オリンピック。
日本でやりました。
自分の中で多分ジャンプ人生の中でこの日本でやる事はこの一度だけだろうと思ってたのでここに懸ける強い気持ちがありましたけれども残念ながらノーマルヒル7位。
オリンピックは8位まで入賞といわれています。
…で7位入賞。
ラージヒル個人戦出場できませんでした。
ラージヒル団体戦ここも選ばれませんでした。
ここで金メダルを取りましたね日本は。
日本中が固唾をのんで見守ったラージヒル団体戦。
(実況)金メダルを獲得しました日本!日本は大逆転の末金メダルを獲得。
しかし表彰台の上に葛西さんの姿はありませんでした。
団体戦のメンバーに入る事ができなかったのです。
岡部さん原田さん斎藤さん船木さん。
この4人が金メダルを取ったんだけどやっぱり自分のいない金メダリストを見るのは本当に悔しい思いをして今までず〜っと諦めずに頑張ってきてここに一番の目標を持って頑張ろうと思ったんだけどこの金メダルメンバーになれなくてすごく悔しい思いをして。
まあこの長野が一番悔しい思いをしたからこそここまで多分続けてこれたんじゃないかなと思います。
一番目指しているものは金メダルなんです。
次のオリンピックは45歳で韓国のピョンチャンというオリンピックがあります。
そこに自分の目標を持って金メダルという夢を追いかけて頑張っていきたいと思っています。
次こそ金メダル。
こうして目標を公言する事で自分自身を追い込み努力する。
それが悔しさを克服する一つの方法だと葛西さんは伝えたかったのです。
なわとび最後の授業。
一人一人が目標を立ててみんなの前で最後に発表。
二重跳びじゃなくてもいい。
大事なのは目標に向かって自分を追い込む事。
一発勝負です。
やり直し利きません。
みんな真剣に集中してやって下さい。
(一同)はい。
二重跳び成功まであと一歩の翔くんです。
おっ新たな一手に出るのかな?1回跳んでまた止まっちゃうでしょ?はい。
もう…。
ずっとこういう感じでリズムとらなきゃ駄目。
下で止める。
…で跳ぶ。
ためて跳ぶ。
そのリズムが同じじゃなきゃ駄目。
分かりました。
このまま止まってしまったらこう…回せなくなるから。
人に聞くのもありだよね。
イテッ。
あと少し。
転ばないようにすればいい。
それだけで大丈夫。
あと少しあと少し。
あと手を回す。
やったね。
二重跳び成功か!?しかしなんという粘り腰。
あり。
ありありあり。
ありだって。
翔やったじゃん。
やったじゃん。
昨日もう俺はどうせできねえんだみたいなそんな顔してたけどさっき4回ぐらいできたんです。
すごいですよね。
頑張ってる。
昨日一回跳びもうまく跳べなかった結哉くん。
一回跳びのリズムが作れたらだんだんできるようになってくるから。
まず一回跳びやってみよう。
葛西さんはもう一度基本に戻って一回跳びのリズムを確認。
はいはいはいはい…。
できてるできてる。
はい。
できたじゃん。
初めて10回以上跳べました。
おお今。
今のリズムいいでしょう?もう一回やるか?
(ひろたか)結哉頑張れ。
せ〜の!はいはいはいはい…。
よしよしだいぶ合ってきた合ってきた。
結哉くんはこのあとの発表で一回跳びの自己ベストを目指す事にしました。
さあ発表の時間。
みんな頑張って。
まずは柚暉から。
二重跳び何回でしょうか?最低3回以上だけど俺は10回を目指す。
おし!いい目標だ。
それでは始め!456789101112131415161718192021222324…おおすごい〜!目標を大幅に突破。
すごい!24。
次は教室で二重跳びの事を言えなかった小羽さん。
小羽ちゃん目標は?100。
100。
一回跳び100です。
(一同)5678910123456…。
う〜ん残念。
悔しそう。
目標を達成できた子もできなかった子もみんな自分の中にある悔しい負けないという気持ちをかきたてられたみたいです。
その気持ち忘れないでね。
さあ結哉。
最後はなわとびが苦手な結哉くん。
一回跳び?23回以上。
23回以上。
一回跳びを23回以上。
分かりました。
よ〜い始め!
(一同)12345678910111213141516171819202122232425262728293031…。
31。
すご〜い!
(拍手)やったね結哉くん。
やった〜!結哉よくやった。
結哉よくやった。
はいお疲れさ〜ん。
はいお疲れ〜。
お疲れ〜。
はいお疲れ〜。
はいお疲れ〜。
イエ〜イ。
目標を達成できた人もできなかった人もまあ真剣に負けないという気持ち。
悔しいという気持ちを持って取り組めたんじゃないかなと思います。
この悔しい気持ちを持ってまだまだ長い人生高校受験とかそして大人になってからの事。
そういうものにつなげてもらいたいなと思っていますのでこれからも頑張って下さい。
(一同)はい!いやもう子どもたちの頑張りとか情熱とかそういうものが伝わってきたので僕もまた試合に向けてそしてこれからのきついトレーニングそういうものに向けて情熱を燃やしていきたいなと思っています。
レジェン…。
(一同)ド〜!2016/01/04(月) 12:25〜12:50
NHKEテレ1大阪
課外授業 ようこそ先輩「スキージャンプ選手 葛西紀明」[解][字][再]

世界中から「レジェンド」と尊敬される、スキージャンプの葛西紀明さん。子供たちに伝えたいのは「悔しさ」に向き合うこと。それも、なわとびの二重跳びで。一体どうなる?

詳細情報
番組内容
ソチ五輪で銀・銅二つのメダルを獲得した、スキージャンプの葛西紀明さん。20代が選手のピークとされるジャンプ界で、40歳を超えての活躍は驚異的。世界中から「レジェンド」と尊敬を集める。そんな葛西さんが子供たちに伝えたいのは、今も彼自身を支える原動力。「悔しい」という気持ちに向き合い、それをずっと持ち続けることだ。それも、なわとびの二重跳びを通して伝えたいと言う。なわとびが苦手な子が多い中、どうなる?
出演者
【出演】スキージャンプ選手…葛西紀明,【語り】大黒摩季

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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