今月3日日向市で「NHKのど自慢」の予選会が開かれました。
・「僕らの生まれてくる」応募総数744通から選ばれた250組が予選突破を目指します。
・「きっと来てねと」ステージで歌えるのは1組当たり1分もありません。
(2人)210番「待つわ」。
・「かわいいふりしてあの子わりとやるもんだねと」211番「待つわ」。
(拍手と笑い)・「かわいいふりしてあの子わりとやるもんだねと」その中に息の合った声で歌う4人組がいました。
・「ふざけておぶって感じたの」地元でも評判の仲よし4人姉妹です。
いらっしゃいませ。
週末になるといつも姉妹が集まります。
真ん中には必ずお母さんがいます。
(アゲノ)うんそうそう70。
88歳の母アゲノさんを中心に孫ひ孫まで40人。
大きな家族を作ってくれたお母さんに感謝の気持ちを伝えたいと「のど自慢」に応募しました。
こんだけの大人数が集まりますはこの母からず〜っとつながりが。
予選会に向け特訓が始まりました。
最初ね私が63番って言ったら…。
それから言ってみな。
手元にやって一歩前やって「お母さん」って言って。
分かった?もう一回。
63番。
(4人)「おかあさん」!・「なやみがあったら私にも今度は下さいおかあさん」
(笑い声)「さ」で出すとよ。
「さ」で。
おかあ「さ」ん。
予選に出場する250組の中から選ばれるのは僅か20組。
練習は夜遅くまで続きました。
今年は「のど自慢」が始まってちょうど70年。
その歴史をちょっと振り返ってみましょう。
戦後ラジオ番組としてスタートした「のど自慢」。
第1回の放送は終戦から僅か5か月後の事でした。
当時合格かどうかを告げる鐘はまだ使われていません。
(歌声)横にいるのは番組のスタッフです。
昭和23年。
全国コンクールが始まりました。
「『NHKのど自慢』その第1回全国コンクール決勝戦が今まさに開始されようとしております」。
全国各地から予選を勝ち抜いた人たちが集まり日本一を競いました。
(歌声)
(拍手)今から50年前の昭和40年。
宮崎県代表の人が初めて全国優勝を果たします。
日向市の…大会後日向に戻ると熱烈な歓迎が待っていました。
佐々木さんは今78歳。
宮崎市内で音楽教室を開いています。
当時は…優勝すれば郷土の英雄。
「のど自慢」には国民的な人気がありました。
今年の日向市での「のど自慢」。
放送前日の予選会にはさまざまな思いを持った人たちが集まりました。
・「遠くで暮らしてるあなたの事をふと思い出す」・「兄弟船は親父のかたみ」・「自分の進むべき道はどれか」・「届けられる…」・「あなたは“HERO”だから」・「わたしの“HERO”だから」・「二つに分かれて別々の方歩いてく」・「明日がある明日がある明日があるさ」予選会の会場にひときわ緊張した表情の女性がいました。
プロの歌手を目指しています。
日向市内のエステサロンで働く愛由香さん。
歌手という夢はあるもののまだ具体的な行動を起こせないでいました。
中学の時に両親が離婚。
今は日向市内で母と2人で暮らしています。
歌手になりたいと思い始めたのは高校の頃。
つらい時に歌が支えてくれた事がきっかけでした。
しかし歌手を夢みるだけでオーディションに挑戦する事もできず。
応援してくれる母親の気持ちにも応えられない。
そんな自分をもどかしく感じていました。
・「二人で写真を撮ろう」・「懐かしいこの景色と」・「同じ気持ちでおどけてみせて欲しい」
(歌声)・「ありがとうございました」。
(拍手)自分のためではなく人のために歌いたいと応募した人がいます。
美郷町にある地鶏の加工工場で働く海野さん。
いつも頭から離れない大切な人がいます。
12歳上の兄…農作業中にはしごから転落しけい椎を損傷。
半年以上入院生活が続いています。
それ以上の…「のど自慢」に向けて毎日の通勤の車内が海野さんの練習場所です。
歌にはお兄さんにずっとそばにいてほしいという思いが込められています。
お兄さんが30年以上守り続けてきたみかん畑です。
お兄さんにまたみかんを作ってもらいたい。
海野さんの願いです。
番号と曲名をどうぞ。
(拍手)・「若さという名の舞台には」・「スポットライトがふたつ点く」・「君のさびしさ僕の夢」・「都会の隅のアパートに」・「最終電車の音がする」・「みつめ愛抱きしめ愛」・「ありがとうございました」。
(拍手)日向市からの「のど自慢」の出場者20組を発表致します!
(拍手)予選を通過した20組の発表が始まりました。
10番「愛のままで…」を歌われましたマスミツイツコさん。
マスミツさんおめでとうございます。
おめでとうございます。
荷物を全て持ってステージにお上がり下さい。
合格者の名前が読み上げられていきます。
63番「おかあさん」を歌われましたツギエさんほか3名。
4名の皆さんおめでとうございます。
(拍手)愛由香さんと海野さんは予選を通過する事ができませんでした。
(拍手)今日参加して頂きました皆さん今回は残念でございましたけど是非皆さん元気にこれからも歌い続けて下さい。
またお会いできる日を楽しみにしております。
本当に皆さんありがとうございました。
お気を付けてお帰り下さい。
ありがとうございました。
5時間を超える予選会が終わりました。
思うように歌えなかった愛由香さん。
お母さんにどうしても伝えたい事がありました。
(すすり泣き)ありがとうございました。
ありがとうございます。
海野さんは入院中のお兄さんのもとへ向かいました。
ん?ダメだった?ね!朝7時。
予選会で選ばれた出場者がやって来ます。
4人姉妹もそろって会場入りです。
それぞれやね。
本番1時間前いよいよ「のど自慢」の始まりです。
(一同)エイエイオー!
(手拍子)・「“ありがとう”って伝えたくてあなたを見つめるけど」・「距離がやけに悔しかった」・「もう二度と放さない君の瞳」
(合格の鐘の音)
(拍手)ちょっと!何だかな〜!・「あなたは大人の振りをしても別れるつもり」パパンパ〜ン!ひんだれてもう…。
ひんだれて?はい。
・「君を頼りに私は生きる」
(鐘の音)
(拍手)・「立ち上る湯気の行方にも」・「ささやかな人生謳うものがある」・「明日を信じて生きたい」
(鐘の音)うれしいですね。
さあ続いては仲よし4人姉妹です。
母の誕生日に必ず歌う歌です。
はいどうぞ。
7番。
(4人)「おかあさん」。
(手拍子)
(4人)・「やせたみたいねおかあさん」・「ふざけておぶって感じたの」・「泣き虫だったわごめんなさいね」・「明るい娘になりました」・「なやみがあったら私にも」・「今度は下さいおかあさん」
(鐘の音)いや〜4人姉妹そろって。
(4人)ありがとうございました!笑顔笑顔。
笑顔笑顔。
ありがとうございます。
余計な事言うとダメ…。
いい事よ。
「のど自慢」をきっかけに愛由香さんは宮崎市内のボイストレーニングに申し込みました。
歌手という夢への第一歩です。
入院中の兄のために歌った海野さんの「のど自慢」。
母への感謝を歌った4人姉妹の「のど自慢」。
応募総数744通。
ステージの裏にはそれぞれの「のど自慢」がありました。
・「おかあさん」2016/01/04(月) 15:15〜15:41
NHK総合1・神戸
ろーかる直送便 宮崎熱時間「のど自慢ドキュメント」[字]
2015年10月、日向市で開かれた「NHKのど自慢」。妻への感謝、病気と闘う母親へのエール、そして自分を鼓舞するため…動機はそれぞれだ。歌に込められた思いに迫る
詳細情報
番組内容
2015年10月、日向市で開かれた「NHKのど自慢・予選会」。応募総数744通から選ばれた250組が番組への出演を目指し、歌声を披露した。そこでは、さまざまな人生が交差する。長年連れ添った妻への感謝、病気と闘う母親へのエール、そして自分自身を鼓舞するため…ステージに立つ動機はそれぞれだ。今回、舞台となる日向市では、はたしてどんなドラマが生まれるのか。1曲の歌に込められた人々の思いを見つめる。
出演者
【ナレーション】百野文
ジャンル :
音楽 – カラオケ・のど自慢
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – ローカル・地域
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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