今日から仕事始めという方、多いかと思うんですが、私が今いるこの国会も例年よりも大幅に早いスタートとなりました。
今日から150日間、夏の参議院選挙を見据えて与野党が激突することになります。
今日の開会式、1つの注目点は共産党の議員が69年ぶりに出席したことなんです。
天皇制に否定的な立場をとる共産党の議員が陛下の言葉を起立して聞き入る様子、これは大きな路線変更をアピールするものとなりました。
強大な安倍自民党に対抗するために野党を結集しようという、こうした動き、これから加速していくことになるのでしょうか。
和服姿の議員たちが記念撮影を行うなどお正月ムードも漂う中、国会は異例の新春開幕。
安倍総理が今、国会に入ってきました。
今日から150日間、参院選を見据えた論戦が始まります。
その安倍総理。
年頭に当たっての記者会見では…繰り返した言葉は、挑戦。
見据えるのは夏に行われる参議院選挙。
対する野党・民主党の岡田代表もボルテージを上げる。
その民主党は参院選での選挙協力を視野に野党勢力の結集を目指す。
こちらの衆議院の議席表なんですけれども一部変更になっています。
統一会派を組んだ民主と維新、ご覧のように広いエリアを占めることになりました。
国会では午後1時から天皇陛下が出席して開会式が開かれました。
そこには…今、志位委員長が本会議場に入ってきました。
しかし…ちょっと時間が早過ぎるということでもう一度戻るということなんです。
陛下の開会式への出席が憲法の主権在民の精神に逸脱するなどと主張して欠席してきた共産党の議員が初めて出席した。
その理由について、志位委員長がJNNのインタビューに応じた。
ただ、共産党の方針転換には参院選での野党同士の選挙協力をにらんだ現実路線への軌道修正という見方も。
野党側の包囲網に対し、安倍総理は、2つの成果をアピールして参院選に臨む戦略。
1つは、経済。
そして、もう1つは外交。
安倍総理は衆議院を解散して7月10日にも衆・参ダブル選挙に踏み切るという見方もあり国会は新春早々、夏の参議院選挙に向けて激しい攻防が続きそう。
私たちの取材に答えた志位委員長は夏の参議院選挙に向けて野党の力を結集して、32ある1人区ですべて勝利するとその決意を語りました。
その一方で、共産主義の理想は語っていますし、将来の党名の変更というのも完全に否定しています。
果たしてどこまで共産党を含めた野党結集が実現するのかは、疑問が残ります。
ここで官邸キャップの岩田夏弥記者に話を聞きます。
その野党なんですけれども、参議院選挙に向けて、何を訴えていくのかその辺がちょっと見えてこないですね?去年の国会を振り返りますと、一番問題になったのは集団的自衛権の行使を認める、安全保障関連法だったわけなんですが野党側は憲法違反だというふうに訴えて、有権者からも一定の支持を得たんですがその法案を採決したときの映像を改めて見ますと、今から3カ月前なんですけれども随分時間がたった感じもするんですよね。
言い方は悪いですけれども、どうしてもやっぱり忘れてしまって世の中の熱が冷めた感じもするんですがまさにそれが、批判はあっても去年の夏のうちに成立させるという政府・与党の狙いだったとも言えるわけなんです。
参議院選挙までは、まだ半年あるわけですから野党側もこの安全保障の問題を最大の争点として有権者に訴えることが本当にできるのか、それでいいのかどうか、わからなくなってきているのが現状なんじゃないでしょうか。
としますと、安倍政権としては、既に有利な状況ができつつあるということなんでしょうか?VTRにもありましたように、安倍政権は、経済と外交で成果を上げて参議院選挙に勝つというのが基本的な戦略なんですが、この戦略というのは去年から動き始めていたんですね。
総理が1億総活躍と言い出したのは去年の秋ですし、日本がサミットを開催する時期を参議院選挙になるべく近い5月下旬にすると決めたのも去年なんです。
そういう意味ではいわば既に既に弾込めは終わっていて、事実上の選挙戦というのは、与党側のペースで既に始まっているとも言えると思うんですね。
考えてみると、5月のサミットでは安倍総理が各国の首脳に囲まれる映像が流れるわけですよね。
そうしたムードの中で本格的な選挙戦に突入すれば野党にとっては厳しい情勢になるということなんでしょうね?そうですよね、ですのでこれから夏にかけて何のために野党が存在するのかということが非常に問われてくると思いますね。
安倍総理は、今日の会見でこうも述べました。
経済と外交で得点を重ねて支持を維持していくその先にある狙いというのがこの憲法改正ということになります。
それは去年成立した安全保障関連法の流れの中にあります。
その意味で、私たちの国をどういう国にしていくのかというのを年が変わっても引き続き考えて、選択していくのが、今年の参議院選挙です。
政治が、後になって実はというのではなくてその国家像をしっかりと私たち有権者にいかに示すかが問われていると言えそうです。
今日は仕事始めの日です。
各地で景気回復や賃上げを願う声が聞かれましたが、東京株式市場では今年初めの取引で600円近く値を下げるなど波乱の幕開けとなっています。
商売繁盛の神様をまつる東京の神田明神。
今年は仕事始めが月曜日。
しかも、大安と重なったこともあり多くの人が参拝に訪れた。
しかし、景気回復の願いとは裏腹に東京株式市場は波乱の幕開けに。
新年最初の取引日である大発会。
干支にちなんだ相場の格言で申年は騒ぐ年と言われるが、格言どおり、日経平均株価は一時600円以上値を下げた。
終値は1万8450円に。
大発会としては、2008年に次ぐ戦後2番目の下げ幅。
一方、景気を左右する個人消費の現場は好調なスタート。
こちらの百貨店の初売りではブランド福袋などが好調で、元日の売り上げは去年より5%増加。
また外国人観光客向けの免税品の売り上げも好調だった。
その外国人観光客の影響はこちらの伝統行事にも。
京都・伏見稲荷大社のさい銭開き。
外国人参拝客が年々増えているのを反映し境内のさい銭箱に目立つのは外国の紙幣。
おさい銭は、すべて数えるのに5日ほどかかるとのこと。
各地では新年を彩る初物がお目見えしている。
山形県では、新春恒例のサクランボの収穫作業が行われ全国に向け、出荷された。
初競りは明日の予定で、去年は500g15万円の値がついたものもあったとのこと。
青森県大間町では今年初めて、クロマグロが水揚げされた。
ここ数年、大間産は価格が下落傾向にあるが、2013年には1億5540万円の史上最高値がつくなど、その初値が注目されている。
高さ6mあまり。
新春恒例のはしご乗りの奉納が行われたのは避難区域にある福島県南相馬市小高区。
この地区は、今年4月にようやく避難指示が解除される見通し。
震災から5年、復興に向け、多くの人が故郷の行事に見入っていた。
去年末に大阪府のマンションで知人女性の遺体をバラバラに切断したとして女が逮捕された事件で女は女性の本人確認証を使い、複数の金融機関から借金をしていたことが新たにわかりました。
死体損壊などの疑いで逮捕された自称・イラストレーターの森島輝実容疑者。
大阪府門真市の自宅マンションで知人の女性の遺体をバラバラに切断し、犯行後に購入した冷凍庫などに遺体を隠していた疑いが持たれている。
その後の捜査で遺体の一部のDNA型が行方不明になっているアルバイト従業員の渡邊佐和子さんと一致。
さらに森島容疑者が去年11月以降に渡邊さんの本人確認証を使って複数の金融機関から借金をしていたことが新たにわかった。
森島容疑者と渡邊さんとの接点は…遺体が見つかったマンションからおよそ500m離れた場所にあるシェアハウス。
今から4カ月前の去年8月、2人はここで知り合い、共同生活をしていたと言う。
森島容疑者が大阪へ移り住んできたのは、およそ1年前。
高校時代までは広島県福山市で暮らしていたと言う。
森島容疑者は、広島県福山市内の山あいにある、あちらの家で中学校時代まで過ごしたということです。
森島容疑者が、中学生の頃まで暮らしていたという家の壁には森島容疑者が当時描いたと見られるイラストが今も残っていた。
一方、渡邊さんは去年3月まで愛媛県松山市で家族と同居していた。
渡邊さんの父親は、先ほどJNNの取材に応じ悔しさをにじませた。
調べに対して森島容疑者は、私が切って隠したと容疑を認めているということで警察は、金銭トラブルが事件に発展した可能性があると見て捜査している。
続いては中東情勢のカギを握るサウジアラビアとイラン、二国間の対立です。
この二国間では、イスラム教の宗派の対立があります。
こちら、サウジアラビアでは国民のおよそ85%がスンニ派です。
それに対しまして、こちらイランでは国民の90%以上をシーア派が占めています。
このシーア派の宗教指導者がこちらのサウジアラビアで処刑されたことで対立が激しさを増しまして、外交関係を断絶する事態となっています。
真っ赤な炎を上げ燃えるのはイランの首都テヘランにあるサウジアラビア大使館。
暴徒が入り込み、物を破壊しているサウジアラビアがテロに関与したとしてシーア派指導者の死刑を執行したことにイランが猛反発し、抗議デモの一部が暴徒化した。
イランの最高指導者、ハメネイ師は必ずや神の復讐があるだろうとサウジアラビアを強く非難。
これに対し、サウジアラビアの外相は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表。
イランのすべての外交官に対し48時間以内に国外に退去するよう求めた。
中東地域の大国としてライバル関係にあるサウジアラビアとイラン。
シリア内戦をめぐっては、アサド政権を支援するイランに対し、サウジアラビアは反政府側を支援。
イエメン内戦では、逆に政府を支援するサウジアラビアに対し、イランが反政府側を支援するなど地域の覇権をめぐり、しのぎを削ってきた。
両国の関係悪化は、過激派組織イスラム国の掃討にも影響を及ぼすと見られ、15年ぶりに増加に転じました。
去年1年間に交通事故で死亡した人の数は全国で4117人となり、15年ぶりに増加したことがわかった。
うち65歳以上の高齢者が54.6%を占め、これは統計の開始以降、過去最も高い数字。
警察庁は、制度改正などで死者数の減少に努めてきたが、高齢者の人口増加と致死率の高さが背景にあるとしている。
今年はマイナンバー元年。
東京の武蔵野市役所では今日から国民健康保険の申請など一部の手続でマイナンバーの記入が求められることになった。
ところが…武蔵野市では、マイナンバーを忘れてもこちらは去年の夏、私たちが撮影した映像です。
シリア内戦を逃れ、トルコにほど近いギリシャの島に難民たちがたどり着く様子ですがあれから半年、あの島はどうなっているのか取材しました。
これは赤ちゃんの服ですね。
そしてちっちゃいライフジャケットがあります。
脱ぎ捨てられた大量のライフジャケット。
去年の夏、私たちが取材した島の海岸には、冬になった今も難民が押し寄せている。
このおびただしいライフジャケットの数でわかるように、冬になってからも難民の数は減っていないということです。
こうして水を触ってみますと非常に冷たいんです。
この冷たさを押してでもやってくるということは、この海の向こうの状況がまだよくなっていないということなんでしょう。
早朝、海岸には難民を待つ国際機関の職員らの姿が見られた。
私たちもたびたび難民の上陸に出くわした。
今、難民が近づいてきているのが見えます。
かなり風と波が荒いんですが、難民のボートが見えます。
このゴムボートは、朝5時にトルコを出発し、真っ暗な海を3時間かけてたどり着いたと言う。
気温は3度。
体温が奪われ動けなくなっている難民も見られた。
犬も連れてこられました。
ちょっと濡れてます。
濡れてるけど、無事だ、犬。
この島には年末年始を問わず、一日で最大1000人もの難民がやってきた。
去年、海を渡った難民はおよそ100万人。
そのうち3735人が死亡、年が明けてもボートの転覆で2歳の男の子が死亡する痛ましい事故が起きている。
今月25日にはシリア政府と反政府勢力が和平交渉を行う予定だが、その行方を楽観視する声はなく2016/01/04(月) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
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【Nスタ ニューズアイ】
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