趣味どきっ! 恋する百人一首 第5回「女の分かれ道 セレブ美人妻・道綱母」 2016.01.04


香ばしさやうまみが出ます。
白菜の甘みもた〜ぷり味わえますよ。
「恋する百人一首」の道案内人を務めます山口仲美です。
どうぞよろしくお願いいたします。
いくら好きでも素直になれない時ってありますよね。
ごきげんよう壇蜜です。
百人一首を知るにつけ恋がしたい。
何ならドロドロの泥臭い恋がしたいそう感じてます。
大久保佳代子です。
4回連続して百人一首の中の個性的な四歌人を紹介しております。
今回は道綱母です。
道綱母。
はい。
彼女は平安時代の女性の中ではひときわ嫉妬心の強い女性です。
それで彼女の詠む歌とか振る舞いは恋の反面教師みたいな感じがしますので今日はそれがテーマです。
反面教師。
恋の反面教師。
それでは道綱母の極上の恨み節の一首をご紹介しましょう。
「右大将道綱母」。
これは通ってこなかった夫に対する非常に強い恨みが出ている歌です。
恨み節。
「ひとり寝る夜の」がちょっと何か…。
ではこの歌を現代に置き換えたミニドラマをご覧下さい。

(美紗子)
蜻蛉の命が短いように女の命も短い。
それに気付いたのは妊娠直後だった
(鼻歌)
(シャワーを止める音)
(悟)ふぅ〜!あそういえば…今度の金曜から出張だから。
そう…どこに?京都…京都。
ふ〜ん。
じゃいってきま〜す。
いってらっしゃい。
ハルちゃん!会いたかった〜。
よし行こうか。
(陽菜)楽しみだね鎌倉。
(悟)当たり前でしょ。
女の命は蜻蛉のようなもの

(泣き声)
(泣き声)
あんなに愛し合ってたのに…

愛は永遠じゃない…

(泣き声)面白い!大好きこのジャンル〜。
そうですか?うん。
あのあとどうなりますか?あのあと私だったら京都行くかな〜。
京都行っちゃいます?まだ土曜日ですよ。
まだ土日あるんでしょ?その時間どうするかだよね。
帰ってきたら夫責める?どうせのんきに八ツ橋か何か持って「時間なかったから駅で買ったものしかないんだよごめんね」ぐらいで渡してくるんですよ。
むかつくでしょ?パーンッてやりますね。
そしたらどんどん間柄が悪くなっちゃうじゃない。
え〜!そうだけど。
私は離婚する気があるんだったら責めてよしと思ってる。
でも離婚する気がないんだったらうまくやり過ごす。
なるほど〜。
どうせ愛なんて時間がたてば冷めるから。
どっひゃ〜!嘆き嘆きしながら一人で寝る夜が明けるまではどんなに長いかご存じですか?ご存じないでしょう。
(2人)う〜ん…。
この人は…兼家との間には道綱という一人息子がいます。
それで道綱母。
この歌というのは結局夫の浮気を知って夫がやって来た時に入れなかった頭来たから。
そしたら夫がなんと浮気相手のとこ行っちゃったの。
それで腹立ったから翌朝送った歌なの。
彼女は本朝三美人の一人。
美人なんだ!うん。
すごい美人です。
美人ってプライド高いですもんね。
そうプライド高いしそれから独占欲強いのね。
だから彼が毎日通ってくる事が彼女の望みなわけ。
なるほど!でも一夫一妻多妾制だからそんなの不可能じゃない。
でも彼女は一夫一婦制下でのみ可能な希望。
毎日通ってきてというのを最後まで主張し続けた人。
うわ〜欲張りだな〜。
道綱母怖いですねぇ…。
怖くないよ。
普通だよ。
ピンクの軽に乗って女とどっか行く方が怖いわ。
怖いでしょそっちの方が。
男の方が悪いよこれ。
怖いわぁ〜。
では道綱母が結婚生活でしでかした痛いエピソードをご紹介してまいりましょう。
「浮気相手を偵察する」。
駄目ですね。
それから2番「夫の誘いに素直になれない」。
3番「気を引くために家出をする」。
「浮気相手を偵察」これは道綱母が文箱…書類なんか入ってる箱をねパッと開けたら夫が自分以外の女にやる歌が入ってたの。
あら!まあ〜!それで「あっ浮気してんじゃないの?」と思ったの。
それからしばらくして道綱母と寝ていたら「あっ思い出した!宮中に用がある!」ってパーッと出て行った時怪しいと思ったから道綱母召し使いに後をつけさせたの。
そうしたら町の小路の女で身分なんか高くない女を愛人にしてたわけ。
そうすると女って自分より上の人を愛されたりするとしょうがないかなとか思うんだけど自分より身分が下だったりすると何で私の方が上じゃない!と思うじゃない。
だから自尊心すごい傷つけられちゃったの。
ズタズタだ。
でもさ浮気相手を偵察して一夫一婦制の現代だったらば役に立つのね。
つまりすごい実生活の話になるけど慰謝料取れるとかそういう事になるでしょ。
でもね当時はね一夫一妻多妾制だから浮気相手を偵察してもいっぱいいていいわけだから意味がね非常にないの。
ないんだ。
今で言う「携帯見ない方がいいんじゃない」と一緒でやったところでいい事はないですよね。
そう。
2番…これね言葉のコミュニケーションでも素直になれないし肉体的にも素直になれないのね。
夫がね7月5日に手紙をくれて明後日会おうよって言ってくれたの。
そしたら素直に喜べばいいでしょ?明後日って7月7日よね?七夕?七夕の日会おうって言ってくれたんだから「あらうれしいわ」って言えばいいのにこういうふうに返した。
「星あひ」というのは彦星と織姫が会う逢瀬。
一年に一遍ですよね。
ですから天の川で牽牛と織女が出会うという7月7日に会おうというお心ならば一年に一遍の逢瀬で我慢しろとおっしゃるの?え〜違うよねぇ?でもこうやって相手を喜ばせないで冷や水をぶっかけるような事を…。
冷や水ですねほんとに。
言ってしまうんですよね。
もう一個言ってほしいんだよね。
不安を言って「いやそんな事ないよ。
そこは一番大事な人と会いたくてそこからもう…」。
だから甘えでもあるわけよ。
カチンッて来ますよね?来る!かわいげないわぁ〜って思う。
肉体的にもね夫が色っぽい愛人ができた時でも道綱母の家にも通ってくるわけよ。
そしたらね通ってきたらね夫と床に入ってもね「岩木のごとして明かしつ」というわけでね岩とか木みたいに身を固くしてこうやって朝までいた。
夫に指一本触らせなかった。
夫はもうカンカンになって怒って口もきかないで帰っちゃった。
うわ〜。
そこで何もその…カンカンに怒っただけで「悪かったよ」みたいなそういうご機嫌取りはなかったんですね。
夫の方でしょ。
うん。
だって夫はいいんだもんいっぱい女性いるから。
平安時代の利口な女性というかそこいら辺はちゃんと割り切ってるわけ。
嫉妬心をあまり出さないとか。
そう嫉妬心を出さない事が生き方上手の女だったわけ。
かわいそうだけど何か不器用で生きづらい…うまく生きれなかった人なんだなと思いました。
決して世渡り上手とは言えない感じがしますね。
「気を引くために家出をする」。
「家出」っていうんですけれどもこれは京都の鳴滝というところにある般若寺に尼になろうと思って山ごもりした事を指すんですね。
え〜尼になろうと?そう。
夫はあんまり愛してくれないからこのままいたんじゃ私つらくて尼さんになっちゃおうというわけ。
そんな尼さんになんないで下山しなさいよってみんな勧めに来るの。
兼家夫もやって来て下山しなさいよって言っても絶対頑として動かないのね。
最終的にどうなったかっていうと夫が兼家がもう強引に彼女を自分の車に乗せて京都の家に帰る。
止められないんだな〜気持ちとかガーッていう。
感情的になっちゃう。
でもそういう女の人って魅力的は魅力的だったりしますよね。
自分の感情ぶつけてくる手に負えないタイプの女の人。
そう。
だからね兼家が最後まで彼女を面倒見たのはやっぱりね彼女ほど自分に対抗する女がいなかったんですよ。
ぶつかってくる人。
あらゆる事を対抗しますからね。
ですから忘れられない女ではあるわけですよ。
なるほど。
あ〜それでもういい気もするけどね。
相性がよかったんでしょうね結局。
山口先生兼家と道綱母が仲が良かった時はないのでしょうか。
あるんですよ。
よかった。
結婚後数年した時に兼家が道綱母の家で病気になっちゃったの。
重病なのね。
当時って医学発達してないから重病になるともしかしたら死ぬかもしれないと思うじゃないですか。
それで兼家が自分のうちに帰るって言ってでその時に道綱母の目を見てしみじみと言うのね。
「何一つ思い出になるような事してあげなかったね」と言ったの。
そしたら道綱母は涙ホロホロ流して2人で見つめ合ってるの。
あら〜。
愛していたのよ。
でそのあと兼家はうちに帰ってしばらく養生したら病気の回復の見込みができたんですね。
そしたらその時に並み居る女性の中で一番に快気祝の精進落としに呼んだのが道綱母だったの。
え〜。
あ〜よかった。
この時は道綱母が正妻になるかもしれないという一番愛されてた時期なんですよ。
はあ〜。
ほんとに病気で心身共に弱ってる時に大事な人はこの人なのかなって思い思い合ったんでしょうね。
ややではここで「森川教授のワンポイント恋愛学」をご覧頂きましょう。
道綱母の結婚生活を分析する手法としては恋愛均衡説で考えるのが最も適切だと思います。
恋愛均衡説というのは恋愛は自分の資産価値を前提にした物々交換というふうに考えます。
これはどういう事かというと大体夫の資産価値と妻の資産価値は大体同じぐらいに均衡するという事なんですね。
ところが道綱母はどういうふうに考えたかというと夫の資産価値よりも数段高く自分を評価してしまったために常に夫に対して不満を抱いたり過度の要求をしてしまったという事なんですね。
これが道綱母の不幸な結婚生活の最大の原因だったと考えられます。
このタイプの女性はまず自分の自己評価を下げるという事が大変重要です。
それで自己評価の高さの中には自分の美しさもあると思いますので残念ながらその美しさというのは年齢とともに衰えていくものなので注意が必要です。
道綱母を反面教師として結婚生活をうまくいかせる秘けつは感謝の念を忘れないという事です。
結婚生活が長くなってしまうと感謝を忘れてしまいます。
ですから毎朝起きた時全てをリセットして相手がしてくれた事に対して「ありがとう」という言葉を発するという事は非常に大切です。
う〜んまあその最後に言ってた「感謝の念」前日までの事をリセットして朝起きて感謝の念をお互いに持つというのは分かりますけど誰もできないと思う。
無理に近いです。
道綱母タイプが持てばよりいいんでしょうけど持ちにくい人だからいろいろねなっちゃって不器用になっちゃってるんで…。
それから道綱母が兼家より自分の方の価値を高く置いたというのは愛してほしいという気持ちが強いためにいろんな行動に出てるんで愛さえ満たされてたら彼女はそんな事思わない。
それでね私ね彼女って最初大嫌いだったの。
なんてわがままな女だろうと思ってた。
そのうちにね私ね一夫一妻多妾制で最後まで一夫一婦制でのみ可能な事を要求し続けたその彼女に私はね脱帽しましたね。
これはすごい女だと認めちゃった。
だから今は好き。
私も嫌いじゃないですよ。
ちょっと魔性なとこもあるし女の強さもあるしうまくできない不器用さも人としてはすごい好きですね。
それに加えて美しかったというのももしかしたら彼女の何かをいびつにさせちゃう原因だったのかなって思うと複雑ですよね。
「蜻蛉日記」読みたいですもん。
そういう嫉妬心みたいなのがブワッて書いてあるんですか?そう。
もうね「来なかった」とかもうヒステリックに。
うわ〜面白そう!告白本みたいな事ですよね。
そう。
赤裸々に書いてありますので。
面白そう。
2016/01/04(月) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! 恋する百人一首 第5回「女の分かれ道 セレブ美人妻・道綱母」[解][字]

壇蜜と大久保佳代子が百人一首の恋の歌を学び、ディープな女子会トークを繰り広げる。和歌を現代に置き換えたミニドラマで、千年の時を越え「恋する気持ち」がよみがえる…

詳細情報
番組内容
百人一首に残された歌を手がかりにセレブ美人妻・道綱母(かげろう日記・著者)の恋愛事情をひも解く▽夫の浮気を発見!あなたならどうする?▽日記から読み解く「やっちゃいけないエピソード」とは?▽超美人でプライドの高かった道綱母〜恋愛学で女子力タイプ診断・早稲田大学:森川友義教授▽ドラマ【嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る】夫の浮気に気づいてしまった苦しみ…笛木優子、迫力の演技!
出演者
【講師】埼玉大学名誉教授…山口仲美,【出演】壇蜜,大久保佳代子,早稲田大学教授…森川友義,笛木優子,青山草太,溝口恵,【声】永野宗典

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドラマ – 国内ドラマ
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:6523(0x197B)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: