おみやさん6 2016.01.05


(2人)「あんなこといいなできたらいいな」
(2人)「あんなゆめこんなゆめいっぱいあるけど」
(2人)「みんなみんなみんなかなえてくれる」
(ブレーキ音)
(衝突音)
(大島洋次)うっ…。
(鳥居勘三郎)
9年前乗用車と自転車の接触事故が発生した
自転車は横転したがぶつかった乗用車はその場から走り去った
(大島茜)憲一!大丈夫ですか?大丈夫ですよ。
自転車に乗っていた男性は一時意識がなかったがその日のうちに意識は戻り退院した
…が悲劇はその後に起きた
(大島)はいお待ちどお。
ありがとう。
いただきます。
ごゆっくり。
すいませんお茶ください。
はい。
1週間後突然男性は昏倒。
そのまま帰らぬ人となった
事故の際に頭部を強打したのが原因だった
警察は逃亡したひき逃げ犯の足取りを追ったが目撃証言が得られず5年後業務上過失致死罪の公訴時効が成立した
そして…
(里見春子)嫌よ!離して!ああっ…!
(パトカーのサイレン)
(兵藤兵吾)ではお2人でウオーキングをしていたらそこに人が倒れていた。
(2人)はい。
私死体見たの初めてですよ。
私も初めてや。
こんなとこ通ろうなんて言うからやんかもう…。
(会沢桂子)うーん…。
(茅野太一)よっぽど打ち所が悪かったんだなぁ。
(高岡俊介)足を滑らせて落ちたかそれとも誰かに突き飛ばされたか。
(吉川新平)おっパスポート。
うん?
(吉川)里見春子さんですね。
(桂子)兵さん!
(兵藤)おう。
これガイシャが持っていたんでしょうか。
(兵藤)中年女がぬいぐるみ…変だなぁ。
(村井信治)どうだ?何かわかったか?
(七尾洋子)おみやさん始まりますよ。
(茅野)亡くなったのは里見春子さん52歳でハワイ在住です。
先週一時帰国して京都の実家に宿泊していたそうです。
(星野康夫)7年前に出版社社長と離婚していて現在は独身でした。
それであの…死亡推定時刻なんですけど昨夜の9時から11時そのように報告されています。
(吉川)あっこれを見てください。
コートの袖のボタンとフードがちぎれています。
ガイシャは他の何者かと争った可能性があります。
(村井)簡単に決め付けるな。
事故の可能性だってあるだろ。
(桂子)ありません。
取れたボタンはこの階段の上にありました。
それにこの高さから転げ落ちたぐらいでこの状態になるのは不自然です。
現場には確実に他の誰かがいたと。
はい。
(村井)じゃあこれは何だい?あっこれはかなり特殊なものでした。
(兵藤)…というと?これはプリティーラビット。
通称プリラビと呼ばれる若い女性には特に人気のある商品です。
プリラビ…。
(桂子)特徴は首のリボン赤いですよね?通常プリラビのリボンの色は青いんです。
2000年に世紀末モデルとして2000個限定製造販売されたものだけリボンが赤い。
(桂子)いや〜おみやさんさすが博識びっくりです!しかし何で中年女性がぬいぐるみを?プリラビプリラビプリ…あった!「竹宮通り轢き逃げ事件」9年前竹宮通りで自転車に乗った親子が車にひき逃げされるというヤマがあった。
それがこれ。
この絵…桂子さんが持ってるのと同じぬいぐるみ。
えっ?ぬいぐるみと交通事故…どういう関係なんです?洋子うまいおばんざい食べに行く?はあ…。
自転車を運転していたお父さんは事故から1週間後に亡くなったんですか。
自転車に乗ってた息子憲一君は当時5歳。
だから接触した車のことはよく覚えてなかったけどもぬいぐるみについてはよく覚えてた。

(男)大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?このとおりしっかり絵も描いてくれた。
まさにプリティーラビットですよね。
リボンも赤。
このタイプのプリラビは2000個限定商品。
だとすれば昨夜現場に落ちていたプリラビと9年前のヤマのプリラビが同じものだという確率は2000分の1。
ノーもっと高い。
んっ?昨日…9年前の昨日まさにひき逃げは起きた。
ええ〜?
(客)ごちそうさん。
(茜)あっどうも。
はいどうもありがとうございます。
そうだ照安寺で昨夜事件があったんだってね。
ええテレビで見ました。
近くであんなことが起きるなんてね。
気ぃつけてね。
じゃあ。
どうもありがとうございました。
こんにちは。
いらっしゃいませ。
お久しぶりです。
あら鳥居さん。
まあお久しぶり。
あっどうぞどうぞ。
はい。
ああ〜相変わらずうまそうですねぇ。
あっ部下の…。
七尾洋子です。
大島茜さん。
はじめまして。
いらっしゃいませ。
へえ〜今時の警察にはこんなかわいいお嬢さんもいらっしゃるんですねぇ。
はいよく言われます。
ねえ〜?あはは…。
(相川)ごちそうさま。
ありがとうございます。
800円になります。
相川さんいつもありがとうございます。
これください。
はい。
それと昨日ここから北に20分ほど行った照安寺ってお寺ありますよね?ええ。
あそこで事件がありました。
今もその話してたんですよ。
その現場にこれと同じタイプのぬいぐるみが落ちてたんです。
それ…。
そうです。
9年前憲一君が描いてくれた絵です。
9年前の昨日はご主人の事件があった日ですよね。
もしかして9年前のひき逃げ犯に繋がる誰かが昨夜の事件にかかわってないか気になってるんです。
ああ…いいんですもう。
主人が亡くなってそりゃあ初めの2〜3年は犯人のことを恨みましたよ。
でも今はもう全然。
あっどうぞ。
毎日お客さんがおいしそうに食べてくれてる顔を見てるだけで幸せなんです。
だからみんなもう忘れました。
大事なのは今この時。
それが茜さんのモットーです。
ふふっどうぞ!ふふっ…。
(姫野達夫)バカ野郎!何度言ったらわかるんだよ!ええっ?ゲーセンになんてたむろしてる奴はろくな奴いねえんだよ!そんな奴らのことをいちいちいちいち気にしてお前ケンカなんかしてるんじゃないよ!
(大島憲一)自分だって若い頃悪さばっかりやってたって言ってたじゃねえか!その報いでな俺は山あり谷ありの非常に困難な人生を渡ってきたんだよ。
おめえの歳が一番危ねえんだ!ちょっと脇道それてみろ。
ずっと脇道人生だぞ。
(憲一)つったって結局俺はオプションだろ。
何だよそのオプとかいうの…。
(憲一)あんたの狙いの本体はうちのお母さんだろって話。
バカなこと言ってんじゃねえぞお前!憲一失礼よ!茜さん…。
あっ鳥居ちゃん!あらっ洋子ちゃんも。
久しぶり。
久しぶり。
あっ鳥居ちゃん勘違いしないでね。
俺は茜さんのことどうこうしようなんてそんないやらしい気持ちは毛頭ないから!
(憲一)嘘つけ!ラーメン親父!地獄へ落ちろ!何だとこのガキ!ホントに!もうあの子ったらすいません。
ご面倒かけてばっかりで…。
人生の先輩としてねちょっと意見してやろうかなと思って。
ホント姫野さんがいてくださって助かってます。
とんでもありませんよ。
いつもおいしいご飯食べさせてもらってるんですからせめてのお礼返しなんてこと…。
あっで…お知り合いなんですか?あっこれ?これね俺の親友でね兄弟分なの。
いやいや…ある事件で知り合いました単なる知り合い。
兄弟分でなければ親友でもありません。
単なる知り合い。
はあ…。
憲一君大きくなりましたね。
もう手を焼かされてばっかりで…。
しかし世間は狭いね。
茜ちゃんと鳥居ちゃんが知り合いだったとはさ。
何が困難な人生だよ。
君に人に説教する資格なんかあるの?トゲがあるんじゃないその言い方…。
また奥さんや息子さんの家に帰らないでフラフラフラフラしてるんでしょう?向こうは向こうで平和にやってますよ。
それであの茜さんにボーッとなってかっこつけたこと言ってるんだ。
バカなこと言ってるんじゃないよ。
俺はねあの2人が…肩を寄せ合ってる親子の力になってやりたくてさ!だから…!
(携帯電話)
(携帯電話)はい兵さん?ああわかった。
すぐ帰る。
あっ元気でね。
もう会わないと思うけど。
とにかくやりすぎないでね。
いやちょっと…ねえ洋子ちゃん。
ちょっと待ちなさいよ!ああ…兵さん捜査に進展があったって…。
(兵藤)はい。
ガイシャ里見春子の親戚に当たったところ彼女の娘が交通事故に遭って死亡していることが判明しました。
事故があったのは9年前の昨日。
ええっ?その娘さんは事故の3日後に亡くなっています。
里見春子はその娘の命日に合わせて帰国していました。
詳しく聞かせて。
(吉川)はい。
里見春子の娘さんは当時19歳で友達のバイクに同乗していたところをトラックと衝突して上賀茂病院に運ばれました。
上賀茂…。
洋子地図。
はい。
その娘が大事にしてたのが例のプリティーラビットだったらしいんです。
中年のおばさんがぬいぐるみなんてと思いましたが娘の形見だったんですね。
はいはい…。
大島さんが事故に遭ったのがここ。
(ブレーキ音)
(衝突音)病院がここ。
吉川里見さんが住んでたのは?
(吉川)宮音町ですからこのあたりですね。
あっ上賀茂病院に行くにはこの道通りますよね?吉川里見さんの娘さんが事故に遭ったのは?ええと…午後2時頃だそうです。
大島さんが事故に遭ったのが…2時半。
ひょっとして自転車に乗った大島さんと接触したのは病院に向かう里見春子さんの車?憲一君は車から降りてきたのは男の人だって言ったが…。
吉川別れた里見さんのご主人の情報は?ええと…名前は山下健史。
3年前経営していた出版社が倒産。
関東方面に住まいを移したところまではわかってるんですがその先は…。
うーん…待てよ。
里見春子さんの車が茜さんのご主人の自転車と接触事故を起こしていたとしたらそれを恨んだ茜さんが里見さんを殺した可能性も…!いやいや…どうだろう。
もう彼女事故のことは忘れたって言ってたし。
犯行を隠すための嘘かもしれない!いやいや…手掛かりはどっちみち家で待ってるよ。
えっ?鳥居ちゃんに会ったらおたまさんに会いたくなっちゃってねぇ。
(おたま)うれしいことをまあ…。
あははは!まあいつ見ても若くてきれい!お肌つるつる。
まあお上手…。
(2人の笑い)あっ坊ちゃまあのね今日はスペシャルゲストのためにビーフステーキとお刺し身と中華丼用意いたします。
待っててね。
はい。
ええ〜?またかなり異種格闘技的なメニューだねぇ。
で何を訊きに来たのかな〜?んっ?訊きたいことがあったからここに来たわけでしょ?さすがは何でもお見通しだね。
あんたは通称おみやさん。
過去に繋がる事件が起きるとよっ待ってましたおみやさん!…ってなことで登場する。
で茜さんに会いに来たってことは茜さんの旦那の事故に関係のある事件が起きた。
でどんな事件?そういうことは答えられない。
いいじゃないの。
彼女のことは何でも知っておきたいんだからさ。
友達でしょ?単なる知り合い。
それより君の親しくしてる茜さん昨夜何してたの?いや…いつものとおりじゃないの?お店に出て夜10時頃カーブミラー磨いてたよ。
カーブミラーを?妙な行動ね。
そんな人普通いない。
妙なもんかよ。
茜さんの旦那の事故の起きた場所だよ。
二度とこういう事故が起きないようにって一心不乱に毎晩カーブミラー磨いてるんじゃないの。
泣ける話ですよ。
つまり9年前の事件にまだこだわっている。

(ドアの開く音)あっ…いらっしゃいませ。
あら鳥居さん。
こんにちは。
開店前ですか?いつもはもう開けてる時間なんですけど…。
閉店?ああ…昨夜憲一と大ゲンカしたんですよ。
お母さんはこの近所でおかしなおばさんって呼ばれてるの知ってるのかって。
俺こんなとこもう住むの嫌だって…。
こっちもカーッとなってじゃあお店畳めばいいんでしょって売り言葉に買い言葉で…。
変なおばさんって呼ばれてるの毎晩カーブミラー磨いてるからですか?ああ…ご存じだったんですか。
思春期って親のことからかわれるのすごく傷つくんですよね。
お母さんはあそこで二度と交通事故が起きないようにって祈って磨いてるのに。
そんなきれいごとじゃないんです。
私昨日嘘つきました。
嘘?今でも犯人恨んでます。
それにあの事故は私のせいなんです。
事故のあった日あの人を公園に行かせたのは私なんです。
(茜)あなた店が休みの日でも私は家のことで手いっぱいなんだからたまには憲一公園に連れて行ってよ。
(茜の声)あのひと言を言ってなければあの人は死なずに済んだんです。
9年も経ってるのにまだ思い出すんです。
思い出して自分のこと責めてます。
胸が詰まってやりきれなくて…。
あまりにもつらいんで犯人が悪いんだって自分に言い聞かせてます。
恨んで憎んでそんな真っ黒な気持ちであのミラー毎日力いっぱい磨いてます。
犯人を逮捕できてたらあなたはここまで苦しむことはなかった。
我々警察の至らなさのせいです。
申し訳ありません。
このとおりです。
やめてください!鳥居さんにそんなことされたら…。
ですが茜さん事故は私のせいだって自分自身を責めてるあなたを見たら天国のご主人胸を痛めるんじゃないでしょうか。
わかります。
前を見なきゃいけないこと…。
でもやっぱり忘れられなくって…。
あの…1つお伺いしていいですか?一昨日の夜そのカーブミラーを磨いた後どうなさいました?筋向かいの酒屋さんの奥さんと会ったので一緒にこの店まで帰りましたけど…。
9年前事故が起きたのはここ。
そしてあのカーブミラーを茜さんは磨いていた。
里見春子殺しの現場はすぐそこのお寺。
茜さんは店をやめようと思ってる。
うん…やっぱり怪しいですよ。
茜さん里見さんを殺したからここにはいられないと思ったんじゃありませんか?それはどうかなぁ…。
けど照安寺へ行くにはこの道を通らなきゃ行けない。
転落した里見春子さんここを通った可能性は極めて高い。
やっぱり茜さんと里見春子さんは遭遇していた。
よーし私彼女のアリバイ確かめてきます。
オーケー。
嘘…。
嘘〜?あっそうだ。
姫野ここで屋台出してたんだ?ちょうどよかった鳥居ちゃん。
あのさ茜さんの関係してる事件ってその裏の寺で起きたこの事件じゃないの?で殺されたこの女茜さんの旦那の事故と関係がある。
人を好きになると察しよくなるねぇ。
これがその殺された人なんだけども…。
一昨日の夜9時から11時の間ここ通ったと思うんだ。
ウサギのぬいぐるみ持って。
見てない?いや…知らねえな。
いや俺ほらお客さんの愚痴話も聞かなきゃなんねえからさ通行人の顔なんて見てる暇ないのよ。
買い出し行ってくるかな。
じゃあね。

(足音)食え。
いらねえよ。
俺の親父はな自殺したんだよ。
へえ…。
こんな歳でもな親父が生きていたらって…。
ふふっなんてな…。
それ屈折自慢?憎んでるのか?親父さんを事故で死なせた奴。
まだ恨んでるのか?もしも会ったらどうする?あんた俺の親父じゃねえだろ!いちいち深いとこまで訊いてくんなよ!脇道はダメだ。
真っすぐ生きろ。
知るかよ!母ちゃん大事にしろよ。

(憲一・大島)「みんなみんなみんなかなえてくれる」
(ブレーキ音)
(衝突音)
(吉川)おみやさん!はい。
確か姫野達夫って人と知り合いでしたよね?いやほんのちょっと。
彼がつい今しがた里見春子殺しは自分がやったと自首してきたんです。
姫野が?
(茅野)事情を話してみようか。
はい。
あの…一昨日の晩店出してたんですよ。
客全然来ないんですよ。
(茅野)うん。
お客さん来ないかな〜と思ってキョロキョロしてたらね変なおばさんがいましてね。
(茅野)ほう。
(姫野)ウサギのぬいぐるみ持ってるんですよ。
妙だなぁと思ってねおばさんそれ何?って近づいていったらいきなり露骨な顔しやがってね近寄らないで!不潔よ不潔!あっち行って!ってこうだもん。
冗談じゃないよ!「こっちはね食い物の商売やってるんだよ」「それが不潔不潔って言うからよ頭にきちゃってさ。
頭に血カーッて上っちゃってね」「そうしたらおばさん裏の寺のほうに行ったからさダーッと追いかけていってババアこの野郎ふざけたことぬかすなこの野郎!って首グッと絞めてグーッと絞めてグッグッと絞めて殺しちゃったんですよ」「グーッでグッグッて首絞めたの?」「はいすいませんでした。
私がやりました」あいつものすごいつまんない作り話してる。
ちょっと行ってくる。
姫野君のものすごい浅い考え方はわかってる。
里見春子さん茜さんが殺害したんじゃないかと思って彼女をかばって自首してきたそうだよね?俺が殺したんだよ。
どうやって?こうやって首グーッと絞めて殺したんだよ。
(机をたたく音)ガイシャは絞め殺されたんじゃない。
階段から突き落とされたの。
ああ…そうよ。
俺がグッと絞めて階段にバンッて突き落とした…。
(机をたたく音)いい加減にしろよもう。
(携帯電話)はい。
ああ洋子?はい。
わかった。
姫野。
茜さんの近所の酒屋さんの奥さんが彼女のアリバイを証明した。
彼女は無実だ。
君が英雄気取りで自白するのまったく無駄。
俺が殺したって言ってるじゃねえか!いい加減にしろよ。
いくら資料課でも君の嘘に付き合ってるほど暇じゃない!何か隠してるな?何か知ってるな?ひょっとして事件のあった夜里見春子さん誰かと一緒にいたか?俺が殺したって言ってるじゃねえか!誰と一緒だった?誰と一緒に照安寺に行った?だから俺を逮捕しろって言ってるのに!おい頼む教えろよ。
もう資料課じゃ話にならない。
刑事呼べ刑事刑事!もしかして…。
あっおみやさん。
奴がかばいたくなる人物がもう1人いる。
えっ?はいはいはい…はいっ!いい加減なことばっかり言うなよホントにもう!忙しいんだよこっちは。
ねえ?行こう行こう。
憲一君憲一君。
君に訊きたいことがある。
君さ一昨日の夜そこの竹宮通りの曲がり角でウサギのぬいぐるみを持った女性に会ったよね?そのウサギのぬいぐるみっていうのはこれ?君その女性と一緒に照安寺行ったよね?姫野は君がその女性を殺害したと思って君をかばって自首してきた。
君が知ってることをみんな話して。
俺は…。
姫野。
憲一君に会ってきたよ。
あいつ何だって?いや走って逃げちゃったよ。
あいつじゃねえ。
あいつじゃねえよ!ちょっとちょっと…落ち着いて。
君が見たことを全部話せよ。
一昨日の夜10時頃茜さんがカーブミラー磨いてるのをこっちで見てたんだよ。
(姫野の声)そうしたらあの野郎いつの間にか来て…。

(憲一)おばさん…。
(姫野の声)何話ししてんだか聞こえなかったけど…。
ただちょっとの間言い合いをした後2人で寺のほうへ消えたよ。
クソッ!捜して来るよ!ちょっと…ちょっと待って。
そこにいた里見春子さんってどんな感じだったの?いやぁ…右見たり左見たりキョロキョロしてたよ。
じゃあな。
ねえねえおみやさん私達も捜したほうがいいんじゃ?ちょっとちょっと…ちょっと待って。
事件当夜ここに4人いたんだよね?憲一君と…あそこに姫野がいてここに里見さんがいた。
里見さんはミラーを磨く茜さんを見るんじゃなくて右見たり左見たり…。
もしかして…。
(姫野)茜さん!あっ…!憲一は!?いやまだ連絡もなくて…。
(相川)あっこんばんは。
相川さんうちの憲一見ませんでしたか?いいえ…。
任せておけ。
命に代えても憲一捜してくる!私も学校のほうをもう一度見てきます。
わかった!相川さんすいません今日お店お休みにさせてください。
すいません!
(姫野)おいあの…大島憲一知ってるか?憲一だ憲一!ああもう…!憲一!?…ああ悪かったな。
憲一…。
憲一…。
おみやさん憲一君の行方まだわからないそうです。
おみやさん遅くなりました!わかったの?里見春子の別れた夫の居場所。
残念ながらそれはまだ…。
ああ…じゃああそこで里見春子は別れた夫山下健史と待ち合わせをしていたというおみやさんの推理当たりか外れか不明ですね。
あっただ里見春子の親戚から9年前家族3人で暮らしていた頃の写真を借りてきました。
この人…!そういうこと…。
(ノック)
(相川)はい。
あの…大島茜さんのお店で1度お目にかかってます鴨川東署の鳥居っていいます。
はあ…。
あの…あなたの勤めてる警備会社に行ってここのこと聞いて来ました。
あなた大島さんのお店では相川さんって名乗ってますが本当は…山下健史さん。
今日が9年前娘さんが交通事故で亡くなった命日ですか。
恵という名前でした。
その命日を直前にして別れた奥さんが亡くなった。
ああ…これは…。
山下さん思い詰めるのよくありません。
散歩しませんか?9年前娘さんの事故の一報が入ってあなたすぐ車で上賀茂病院に向かわれました。
そのコース歩いてみましょう。
この道を走りました。
ハンドルは私が握って妻は助手席に座っていました。
2人ともパニック状態になっていて急がなくては急がなくてはと気ばかり焦って…。
無事でいてくれよ!山下さん。
申し訳ない!娘のことで頭がいっぱいだったんです…。
ああっ…!
(ブレーキ音)
(衝突音)大丈夫ですか!?あなた早く!
(山下の声)娘が心配でそのまま病院へ向かってしまいました。
少し歩きますか?相川さん?
(姫野)来いこっちへ来い!
(憲一)離せよ!憲一!
(茜)どこ行ってたの!?一晩中ゲーセンにいたらしい。
ああ…よかった…。
話続けましょうか山下さん。
山下さん?病院に駆けつけると娘は意識不明の重体でした。
どうか助かりますようにと祈りながら廊下を歩いていると…。
(茜)お父さんケガなくてよかったね。
(大島)お父さんはなスーパーマンだからな!
(山下の声)ぶつかった人だとひと目でわかりました。
ともかく無事だったのだと胸をなでおろしました。
だがあなたの娘さんは意識を取り戻すことなく3日後に亡くなった。
妻は初め半狂乱でした。
やがて恵の思い出の残る京都で暮らすのはつらいと言い出しハワイへ行ってしまいました。
長い別居が続いて結局別れました。
私もいったんは京都を離れましたが今年舞い戻りました。
そして茜さんに会ってしまった。
はい。
たまたまあのおばんざいの店に入り…。
(茜)あっいらっしゃいませ!
(山下の声)ひと目であの時の人だとわかりました。
私がひき逃げした人の奥さんだと…。
そしてそこで初めてご主人があの接触事故がもとで亡くなったと知りました。
ショックでした…。
さらにショックだったのは奥さんが雨の日も晴れの日もあのカーブミラーを磨いていると知った時でした。
わかったんです…。
私や別れた妻と同じように奥さんも9年前の事故のせいで今も苦しんでおられると。
迷った揚げ句またあの店に行きました。
いらっしゃいませ。
どうぞお好きなものをお選びください。
(山下の声)しかしぶつかったのは私ですとはどうしても言い出せなかった。
迷いながら悩みながら偽名を使ってあの店に通い続けました。
そして今月になって別れた奥さんが帰国した。
やはり黙っていてはいけない…きちんと名乗って謝らなければ…そう思いました。
それで事故のあった日にあの場所に来てくれるよう春子に頼みました。
で春子さんと憲一君が話しているのを見た。
憲一…。
俺は…俺は…。
(憲一)おばさん…。
ちょっとそのぬいぐるみ見せてもらえませんか?あなた何?9年前ここでひき逃げがあったんです。
その犯人がそれと同じぬいぐるみを持ってた!知らないわ。
待てよ!
(憲一)逃げるのか!?たまらなかったんだ!毎日母さんがカーブミラー磨いてるの見てるのが。
だって俺のせいだから…。
俺小さかったけどちゃんと覚えてる。
事故のあの日俺言ったんだしつこく。
もっと速く速く!よーしスピードアップだ!どうだ?
(憲一)速く速く!
(憲一の声)速く速く速く…!俺はそう言った。
そのせいで父さんは死んだ!
(ブレーキ音)
(衝突音)パパ…。
けどもう忘れたかった…。
なのに母さんはずっとミラー磨いてて…!
(憲一の声)たまらないんだああいうの…。
何か俺…ずっと責められてるような気がしてて。
だから!
(憲一)待てよ!
(春子)失礼ね!
(憲一)おばさんじゃないのかよ!?俺の親父殺したの。
何言ってるのよ!わからないわ!そいつ俺見たんだ!やめてよ…ああっ!やっぱりお前が…。
そうなんですか?山下さん。
いえ…私です。
(山下)春子!
(春子)あなた…。
おい大丈夫か?何なのよあの子…。
私達が死なせた人の息子さんだ。
えっ?事情を説明してこれから大島さんに会いに行こう行って謝らなければと言いました。
でも…。
春子さんは同意しなかった。
ひき逃げ犯の時効は5年です。
ですがハワイにいた8年間は計算されない。
つまり春子さんの時効は成立してない。
はい…。
だから何とか説得しようとしたんです。
私達だって娘を殺されたのよ!被害者なのよ!!被害者家族であると同時に加害者なんだ!罪を背負ってるんだ!何よ今さら。
嫌よ!
(山下)謝らなきゃダメだ!
(春子)嫌よ!
(山下)春子!
(春子)離して!ああっ…!何てこった…。
何てこったい…。
憲一!お前もやってねえならやってねえって何で正直に言わねえんだ!?父さんの時のように犯人が捕まらなきゃいいと思った。
そうすりゃ周りの人はずっと苦しい気持ちで生きていかなきゃなんねえ!そうなりゃいいさと思ったんだ。
小さな復讐をした。
バカ野郎!人の不幸を願うなんて最低の人間のすることだ!あんたもあんただ!なぜ茜さんに会った時に名乗り出なかったんだ!?あんたがひと言言ってりゃ別れた奥さんは死なずに済んだんだぞ!姫野よせって。
山下さん自分を責めて死のうとしてる。
それに1つ嘘をついてる。
資料によると自転車に残された塗料を分析した結果車は国産車じゃなくて外国車。
憲一君の目撃証言と合わせると…。
あなた早く!車は左ハンドル。
運転してたのはあなたじゃなくて別れた奥さん。
亡くなった奥様をかばってらっしゃるんですね。
悲しいやさしい嘘…。
何と…。
何とお詫びしたらよいのか…!
(すすり泣き)この9年間恨んでました。
憎んでました。
でもそんな私の姿がこの子を苦しめていたなんて思いもしませんでした。
これじゃあダメなんですよね。
今日から生き直します。
恨みも憎しみも捨てます。
相川さん…相川さんって呼んでいいですよね。
あなたももう自分を責めたりしないでください。
すべてはしょうがないことだったんですから。
罪を償うのはつらいことでしょうけど…乗り越えてください。
(茜)希望を捨てないで!ありがとうございます!ありがとうございます!憲一君。
君も許せるよね。
そうですか島根のご実家に。
ええ。
今度こそ向こうで出直します。
島根か…。
お母さんに言ってるんだ。
向こう着いたら早く再婚しろよって。
再婚!?向こうにお母さんの初恋の人がいるんだ。
じゃあお元気で。
鳥居さんも。
そして姫野さんも。
じゃあ失礼します。
お元気で!君しょげすぎてない?
(姫野)別に…。
もうフラフラフラフラするのはやめて奥さんのところちゃんと帰りなさいよ。
冗談じゃないよ。
うちの母ちゃんうるせぇんだよ。
乱暴な口はきくな見え張って自分を大きく見せるなってギャーギャーギャーギャー。
僕は奥さんの意見大賛成だよ。
大体ね風呂敷が大きすぎるの。
夢は大きいほうがいいでしょ。
顔は大きくなくてもいいと思う。
何その言い方!あの2人仲がいいんだか悪いんだか。
まああれはあれで男の友情か?何で?何で?鳥居ちゃん!俺ね鳥居ちゃんのことをねこれだけ愛してるんだよ!まあまあ2人とも落ち着いて。
川はそっち。
何で俺自殺しなきゃなんないの?顔洗うのそっち。
ちょっと2人…どこ行くのって。
おしゃべりあるき目です今日はあると便利・使って便利な2016/01/05(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
おみやさん6[再][字]

【第9話】9年前のひき逃げ事件。被害者の少年はウサギのぬいぐるみを見たと証言した。そして現在、女性の遺体が見つかり、その傍らにはウサギのぬいぐるみが落ちていて…!?

詳細情報
◇番組内容
京都鴨川東署資料課の窓際課長・鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)が、部下の七尾(櫻井淳子)と迷宮入りした難事件に挑む!
◇出演者
渡瀬恒彦、櫻井淳子、七瀬なつみ、不破万作、林泰文、片桐竜次、小野寺丈、一條俊、相本久美子、菅井きんほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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