デザインから走りまで。すべての基本となるボディ。ライトウエイトをキープしながら、ボディ剛性の強化をめざしました。そのために、付加部材に頼らずに、構造や設計に工夫を凝らし、心地よいステアリングフィールやスーパーフォワーディングフォルムを実現する高性能ボディを造り上げました。 |
■高剛性ボディ説明図 |
すぐれた操縦安定性をもたらす高剛性ボディ。 |
フロントまわりの強化。 |
荷重分散骨格の採用。 衝突安全性向上のための荷重分散骨格のコンパティビリティ対応ボディは、剛性アップにも貢献。ロアメンバーを追加し、メインフレームと結合することによって高剛性化を実現しています。また、メインフレームをこれまでのアーチ型からダッシュボードロアに突きあてた構造に変更し結合効率を上げることで、剛性を大幅に高めました。 バルクヘッドの閉断面化。 バルクヘッドの断面を閉断面化し、ねじれ剛性を向上させています。 |
リアまわりの剛性アップ。 | |||||||||||||||||||||||
フレーム断面の面積を大型化。 剛性とパッケージ効率との両立をはかり、薄板化しながら大断面化。また、サイドシルエクステンションを継ぎ目のない一体成型とした結果、衝撃吸収の向上とともに、剛性をアップしています。 | |||||||||||||||||||||||
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リア開口部の連続立壁構造。 テールゲートまわりも、リア開口の上部左右に連続立壁構造を施すことで、高い剛性をもたせています。 サスペンション取り付け部の結合効率アップ。 リア・トレーリングアームブッシュ取り付け部を変更。ミッドクロスメンバーの横壁内で荷重を受けとめる高効率な構造とし、剛性アップによるすぐれた走行安定性を獲得しています。またダンパー取り付け部とリア開口部をスティフナーで結合して上下の剛性を向上、乗り心地を高めています。 |
骨格の高効率化により、静粛ボディを実現。 | ||||||||
アイドリング時のノイズ、振動、クルーズ時のこもり音の低減を徹底追求しました。 | ||||||||
ボディ各部の剛性アップにより固有値を最適制御。 | ||||||||
アイドリングノイズや振動、クルーズ時のこもり音は、それぞれ固有の周波数が集中し、増幅することが原因です。その対策として、フロントピラーロアスティフナー、センターピラーロアスティフィナーとサイドシルの結合部など、応力の集中する骨格同士が結合する部分に着目。それら骨格同士の結合効率をアップし、剛性を向上することで、固有値を分散しました。 |
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ノイズも、振動も「不感レベル」を達成。 | ||||
アイドリング時のノイズ、振動、クルーズ時のこもり音、それぞれの固有値を適切に分散したことにより、いずれも「不感レベル」の高い静粛性を実現しています。 |
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フロア制振材/防音材の適正化。 | ||||||||||
吸音タイプの防音材をルーフ、カーペット、ダッシュボードインシュレーターに採用。静粛性の向上とともに、軽量化にも貢献。従来モデルではフロア制振材で約4kgの重量がかかっていたのに対し、G、Lは約1kgまでに大幅削減しながら、サスペンションの剛性向上、固有値分散などにより、従来同等レベルの静粛性を実現しました。RSは専用の制振材と防音材を追加し、ひとクラス上の静かさを実現しています。 |
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デザインと高剛性の両立。 | |||||
フロントピラーを前輪の中心まで前に出したスーパーフォワーディングフォルムを採用しました。このデザインとピラー断面の細型化により三角窓の面積を拡大し、視界の向上をはかりました。このデザインを成立させた上で剛性の強化と衝突安全性を追求。フロントピラーからルーフまで稜線をとおす形状の工夫や、スティフナー形状の最適化など、細部へのこだわりにより実現しています。 |
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■フロントピラー稜線連続化説明図 |
ウルトララゲッジの実現。 | ||||
リアまわりの剛性向上によって、リアクロスメンバーを削減することができました。さらにフロアパネルの前後分割により、従来モデルに比べ100mm深い、255mmの床下スペースを確保。これにより、荷室フロアと床下スペースの2段で活用できる、ウルトララゲッジを実現しました。 |
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軽量・高剛性ボディ。 | |||||
軽量でありながら、強度の高いハイテン材(高張力鋼板)の適用部位を広げ、全体の54%まで使用を拡大しました。また、材料に頼るだけではなく、多角形断面形状やビードの最適配置などの工夫により、重量を上げることなく剛性を高めています。 |
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