〔需給情報〕2015年は海外投資家が日本株を4年ぶり売り越し、現物先物合計で3.2兆円

東京証券取引所がまとめた２０１５年の２市場投資部門別売買状況によると、現物株は海外投資家が２５０９億円の売り越しとなった。売り越しは７年ぶり。個人投資家は４年連続の売り越し。一方、事業法人は５年連続、信託銀行は２年連続の買い越しとなった。

現物株の委託取引における売買シェアは海外投資家が６７．７％、個人投資家が２３．２％だった。

大阪取引所がまとめた２０１５年の先物・オプションの投資部門別取引状況では、指数先物（日経平均先物・ＴＯＰＩＸ先物のラージ・ミニとＪＰＸ日経４００先物の合計）で、海外投資家が３兆０３０８億円売り越した。

大和証券シニアストラテジストの塩村賢史氏は「昨年夏のチャイナショック時に海外投資家の先物売りが強まったことが背景だ。ただ先物への売りは短期筋によるものが多く、全てではないが今後、買い戻される公算もある」と述べた。