ドバイ=渡辺淳基、イスタンブール=春日芳晃
2016年1月8日01時14分
イラン政府は7日、内戦が続くイエメンの首都サヌアで、サウジアラビアがイラン大使館を空爆したと発表した。複数の警備担当者がけがをしたほか、建物も損害を受けたという。イラン外務省の報道官は同日、「サウジによる意図的な攻撃を非難する」と述べ、サウジに被害の補償を求めた。ロイター通信などによると、イランは報復としてサウジ製品・産品の輸入禁止を決めた。
イラン外務省は7日午後(日本時間8日未明)、大使館空爆についてのイラン政府の報告書を、まもなく国連に提出すると明らかにした。AFP通信によると、国連安全保障理事会にサウジへの抗議を求めるという。
ロイターによると、サウジを中心とするアラブ首長国連邦(UAE)など9カ国の連合軍のアフマド・アシーリ報道官はイランが主張する被害について「調査する」と述べた。
サウジなどは昨年3月、イエメンのハディ暫定大統領の要請に基づく形で同国への軍事介入を開始。サヌアを2014年9月から占拠するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ」を排除するため、空爆を続けている。サウジは、イランがフーシに武器提供などの支援をしていると非難していた。
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朝日新聞国際報道部
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