(全蔵)てめえら特大のケツの穴におあつらえ向きなとっておきの忍術は…。
もう使ったさ!
(銀時/神楽)うぉ〜!
(銀時)でや〜!
(高杉)遅かったな…。
待ちくたびれたぜ…銀時。
この国を壊すのも護るのも俺たちしかいねえだろ。
(武市)白夜叉だ。
あの男を討ちと…。
(新八)でや〜っ!ぐぉ!ぐわ〜っ!
(全蔵)動くなてめえら。
そこでおとなしく護りでも固めてな!
(茂茂)違う。
クナイの投げ方はそうじゃない。
(茂茂)しっかり握れ全蔵。
忘れてはおらぬぞ。
いつかそちたちが御庭番になるときがきたらいつか余が将軍になるときがきたらともに戦えるといいなこの国がために
(茂茂)ようやく会えたな…。
私の御庭番衆。
(神威)やれやれ国を護る最後の切り札にしちゃあずいぶんと粗末なのが出てきたもんだ。
フン…ガキどもを引き連れまだくだらんままごとを続けていたのか銀時。
ずいぶんと差がついたもんだな。
かつてともに戦いともにすべてを失った俺たちがかたや国に復讐を誓い一国を壊すに足る力を得て王手をかけるまでに至った。
だがもう一方は国に迎合したった2人のガキを引き連れて国なんぞを護るためにいまだに地べたを這いずっている。
銀時お前はもう俺から何者も護ることはできねえよ。
それがお前があれから見つけたもんか。
高杉俺はお前がどんだけ強大な力を手に入れようがどんだけ巨大な軍勢を引き連れてこようが何も怖かねえよ。
俺はてめえが百の者を捨てる間に千の者とつながってきた。
俺はてめえが千の者を壊す間に万の者に助けられてきた。
たかが幾千の軍勢がどうした?俺たちは万事を護ってきた3人だ!俺たちゃ万事屋だ!銀時ままごとはしめえだ。
この国にお前が護る価値なんざねえ。
俺たちが護るものなんざもう何もねえ。
てめえが抱えたもんはただのままごと道具だ。
それももうじきこの国とともに壊れる。
銀時お前はもう一度すべてを失う。
俺は何も失ってなんかいねえよ。
ただひとつ…。
護る背中が減っただけさ。
〜神楽!新八!いくぞ!!うお〜!うお〜!ふむふむ…久しぶりに再会したきょうだいへの挨拶がゲンコツだなんて少しは夜兎らしくなったじゃないか。
お兄ちゃんは嬉しいぞ。
だけどひとつダメ出し。
お兄ちゃんに対して頭がたか〜い!悪いけどお兄ちゃんは社会人忙しいんだ。
おいしいところを晋助に…。
(神楽)どこ行くアルか?お前の相手は国なんかじゃない。
私ね!バカ兄貴には国盗り合戦よりきょうだいゲンカのほうがお似合いアル!しつこいなぁ…。
放せよ。
くっ…。
(神威)言っただろう…。
どこ行くの?マミーを置いてどこ行っちゃうの?失せろ弱いやつに用はない。
右手を使うのを待ってたアル。
ずっとかばってたアルな。
私にお前の癖が見抜けないとでも?ケガしてくるたびにそうして隠してた。
マミーに心配かけまいと。
もうマミーなんてどこにもいないのに。
何におびえてるアルかお前…。
私はもう…。
お前の知ってる泣き虫の妹じゃないアル…。
去ってくお前の背中を見つめるだけの弱虫の妹じゃないアル。
この国がこの星がみんなが…。
教えてくれた。
うぉ〜!人の強さも人の弱さも人の儚さも人の尊さもみんなこの侍の星が私に教えてくれた!私はこの星で生まれた神楽アル。
誰にも私の故郷を好きにはさせない。
神威!私はもうお前にも自分にも負けない。
今度こそお前を止める〜!高杉:こいつが最後かもしれねえ。
一度聞きたかったんだ銀時。
お前は何のためにこの戦に参加した?この国をこいつらから護るためか?それとも武士として名を残すためか?さあな。
少なくともそんなもんのために死ぬほど行儀がいい男じゃねえのは確かだ。
俺もお前も。
(高杉)確かに俺たちゃヅラや辰馬ほど出来がよくねえ。
武士道なんざ解さんろくでなしの武士だからな。
だがろくでなしにしか通じねえ話もあらぁ。
銀時もし俺がおっちんだら…。
先生を頼む。
俺と同じろくでなしにしか頼めねえ。
じゃあ俺もろくでなしに頼む。
死ぬな…〜うらっ!!〜う…。
おおっ!〜おお〜っ!やぁ〜っ!桂:やはりここにいたか。
(桂)また塾で大暴れしたらしいな。
国の未来を担う俊英が集う名門講武館も貴様という器をおさめるには足らぬというのか?高杉。
(高杉)笑わせるな桂。
あそこにいんのは親のカネだのコネだのを引き出す才覚しかねえボンどもだ。
俺はまじめに稽古しろっつうから本気を出しただけだよ。
ケンカの仕方も知らない連中がこの国をどんな未来に導くか楽しみだな。
高杉それでもお前は幸せなのだぞ。
世には貧しさゆえに文字も読めぬ者もいる。
なりたくても侍になれない者もいるのだ。
フッさすがは才覚だけで特別入門が許された神童は言うことが違う。
お前ならあそこで立派な侍になれるさ。
お家だのお国だののために働き死んでいく。
そんな立派な侍にな。
悪いが俺はそんなつまんねえもんになる気はねえよ。
ならばお前はいったいどんな武士になりたいというのだ。
お前はどこへ行こうというのだ?さぁな…。
そんなもんわかったら苦労しねえさ。
あっ…。
高杉!うちの弟が世話になったらしいな。
下級武士の小倅の分際で身の程をわきまえろ!
(高杉)フン…少しはマシな稽古ができるんだろうな?待て。
稽古での遺恨を私闘ではらそうとは…。
それでも武士を目指す者か!それも多勢に無勢で。
桂かちょうどいい特待生だか知らないがろくにカネも納めん貧乏人と机を並べるのも我慢の限界がきていたところだ。
聞いたろ桂ここには侍なんていねえよ。
まとめてたたんでしまえ〜!おぉ〜!おぉ〜!
(3人)うわっ!あっ…。
ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ。
発情期かてめえら。
稽古なら寺子屋でやんな。
学校のサボり方も習ってねえのかゆとりども。
誰だ!?貴様!あっ。
うわっ!寝ろ。
侍がハンパやってんな。
俺がつきあってやるよみんなで一緒に寝ようぜ。
誰が寝るか!許さんぞ貴様!
(松陽)銀時よくぞ言いました。
そう侍たるものハンパはいけない。
多勢で少数をいじめるなどもってのほか…ですが銀時キミたちハンパ者がサボリを覚えるなんて100年早い。
うわぁっ!ケンカ両成敗です。
(松陽)キミたちも早く学校へお帰んなさい。
小さなお侍さん。
(高杉)ああれは…。
そうか噂に聞いた近頃白髪の子供を連れた侍が私塾を開きカネもとらずに貧しい子供たちに手習いを教えていると。
あれが松下村塾の吉田松陽うぉ〜っ!えい!うわっ!うわぁ〜!
(荒い息遣い)ハァハァハァ…。
ハァハァ…。
ほぉ〜や〜っ!
(松陽)まったく…。
寺子屋に道場破りなんて聞いたことがありませんよ。
ケガがこれくらいでよかった。
本当はあんたとやりたかった。
まさかあんなやつに…。
あなたは十分に強いですよ。
あの銀時とあれだけやり合ったんですから。
道場破りさん。
でも負けた。
ええだからもっと強くなる。
勝者が得るのは自己満足と慢心くらいなものです。
キミはそんなものより意義のあるものを勝ち得たんですよ。
恥じることはありません。
それにあの子はちょっと特殊ですから。
生きるために生き残るために強くならざるを得なかった子です。
(高杉)あれもあんたが拾ったのか?
(松陽)さあ…私が拾ったのか私が拾われたのか。
今じゃよくわかりません。
(みんな)12!氏も素性も知れないガキを集めて手習いだの剣だの教えてどうなる?あんな連中が侍になれるとでも?さあどうなるんでしょう?私も楽しみです。
(高杉)こっちが聞いてんだよ。
私も聞きたいのです。
侍って何ですか?教えてもらえます?
(高杉)あんた侍じゃねえのかよ!
(松陽)さあ?少なくともキミが思うような侍ではない。
キミは侍になるには何か資格でもいると?護るお家がなければ尽くす主君がいなければ侍にはなれないと思っているんですか?私はそうは思いません。
武士道とは弱き己を律し強き己に近づこうとする意志。
自分なりの美意識に沿い精進するその志を指すのです。
だから勉学に励み少しでも全うな人間になろうとする彼らも少しでも強くなりたいとこんなところに道場破りに来たキミも私にとっては立派な侍なのです。
たとえ氏も素性も知れなくともたとえ護る主君も戦う剣も持たなくとも。
それぞれの武士道を胸に掲げそれぞれの侍になることはできる。
そんな彼らを一人でも多く見届けるのがそう私の掲げた武士道なのかもしれません。
キミも道に迷ってここにたどり着いたんでしょう?私もそうです。
いまだに迷っている。
それでいい。
悩んで迷ってキミはキミの思う侍になればいいなんだてめえ。
昨日の今日で性懲りもなく。
もう一度俺と勝負しろおいいいかげんにしやがれ。
何回道場破りに来れば気が済むんだてめえは。
俺が勝つまで高杉のやつ最近どうしたんだ?ようやく身分相応の格好になってきやがったな晋助!お前いったいどこで何をやっている!?次に問題を起こせば勘当だ。
そこで頭を冷やして武士とは何たるか考えよ。
甚兵衛!こやつに飯は与えるな!
(桂)やれやれおばあめ。
俺はおにぎりの具は梅以外食わんと言ったのに。
ツナマヨはないだろう。
しかたない神社にでも供えておくか。
桂お前のばあさんずいぶん前に死んでなかったか?高杉見つかったか?何か。
何も。
ただ俺が弱いことはわかった。
俺より強いやつが山ほどいるのはわかった。
(高杉)ならせめて…。
(高杉)あいつらより強い侍になりてえ。
一本!
(歓声)すっげえ!あの銀時に勝つなんてすんげえよ!やったなよく頑張ったよお前。
な馴れ馴れしくすんじゃねえ。
俺とお前らは同門か?
(松陽)あら?そうじゃないんですか?てっきりもううちに入ったと思ってました。
だって誰より熱心に毎日稽古に…。
いや道場破りに来てたから。
おい!なにアットホームな雰囲気に包まれてんだ!そいつ道場破り!道場破られてんの!俺の処…膜ぶち破られてんの!もう敵も味方もないさ。
みんなでおにぎり握ろう。
敵味方以前にお前誰よ!なんで得体の知れねえやつが握ったおにぎり食わなきゃならねえんだ!誰が食っていいと言った。
握るだけだ。
何の儀式だ!あすみませんもう食べちゃいました。
(桂/銀時)はや!強えな。
やっぱりお前は。
銀時。
2016/01/06(水) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
銀魂「万事を護る者達」[字]
二週間、お待たせしました。新年最初の放送です。前回のお話の続きが気になります。そしてオープニングとエンディングも変わります。どうぞお見逃しなく。
詳細情報
あらすじ
第39話
「万事を護る者達」
抜け道のある摩利支天像の前には、高杉、神威たちが待ち受けていた。神楽は神威を止めるため、盛大な兄妹喧嘩をはじめる。
いっぽう銀時と高杉は、因縁の刃を交える。それは攘夷戦争のときに交わした約束、そして本当の武士になりたいと願っていた幼い頃の思い…。その死闘の果てに、ふたりが見るものとは。
声の出演1
坂田銀時:杉田智和
志村新八:阪口大助
神楽:釘宮理恵
声の出演2
高杉晋助:子安武人
神威:日野聡 ほか
音楽
【オープニングテーマ】
「KNOW KNOW KNOW」
唄:DOES
【エンディングテーマ】
「『あっちむいて』」
唄:Swimy
スタッフ
【原作】空知英秋
(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
【監修】藤田陽一
【監督】宮脇千鶴
【キャラクターデザイン】竹内進二
【脚本】岸本卓
【演出】越田知明
製作
テレビ東京
電通
BN Pictures
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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