国、韓国、中国、ロシアと連携しながら、断固たる対応を取ってまいります。
では、ニュースをお伝えします。
北朝鮮はきょう、日本時間の午前１０時半に水爆の実験を行い成功したと発表しました。
北朝鮮が核実験を実施したのはおよそ３年ぶり４回目ですが、水爆の実験を行ったと明らかにしたのは初めてです。
特別重大報道とする臨時ニュースの中で、こう伝えた北朝鮮の朝鮮中央テレビ。
水爆の実験はアメリカをはじめとする敵対勢力から国の自主権と生存権を守り、朝鮮半島の平和と安全を保証する自衛的措置だと正当化するとともに、核抑止力を質的、量的に絶えず強化していくと主張しました。
今回の水爆の実験は、キム・ジョンウン第１書記が先月１５日に最初の命令を下し今月３日に最終命令書に署名したということで朝鮮中央テレビは署名を行うキム第１書記と署名の入った命令書の写真を放送しました。
北朝鮮が核実験を実施したのは、２０１３年２月以来、およそ３年ぶり４回目ですが水爆の実験を行ったと発表したのは初めてです。
水爆は原爆よりも数百倍以上の威力を持つ核兵器です。
１９５４年３月１日にアメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験では、広い範囲に放射性物質を含んだいわゆる死の灰が降り注ぎ、静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸の乗組員２３人や、数多くの島民が被爆しました。
開発・製造に原子爆弾より高い技術力が求められ、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の５か国が保有しているといわれています。
水爆を巡って北朝鮮の国営メディアは先月１０日、キム第１書記がわが国は水素爆弾の巨大な爆音をとどろかせることができる核保有国になることができたと述べたと伝えていました。
北朝鮮指導部としてはキム第１書記の誕生日をあさってに控えて新たな核実験に踏み切ることで、国威発揚を図るねらいがあると受け止められていますが、友好国の中国を含め国際社会からの強い非難は避けられないものとみられます。
日本政府の対応です。
安倍総理大臣は、衆議院本会議で行われた各党の代表質問で次のように述べました。
また安倍総理大臣は日本はアメリカと共同で安保理議長宛てに安保理の緊急会合招集を要請したと述べました。
政府はこれを前にＮＳＣ国家安全保障会議の閣僚会合を開きました。
この中で安倍総理大臣は北朝鮮の今後の動向などに関し情報収集・分析の徹底を期すとともに、核実験に伴う放射性物質の影響を把握するため、関係各国と連携してモニタリング体制を強化し、不測の事態にも備えるなど国民の安全・安心の確保に万全を期すよう指示しました。
臨時の記者会見で菅官房長官は。
また、菅官房長官は北朝鮮に対し、外交ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにするとともに、制裁の強化を検討する考えを示しました。
さらに北朝鮮がさらなる核実験やミサイル発射を行う可能性について、現在、関係各国と連携を取りながら、わが国独自の情報で分析をしている段階だと述べました。
気象庁は記者会見し、北朝鮮北東部で地震とは異なる波形が観測されたことを明らかにしました。
上が今回観測された波形。
下が平成１４年の北朝鮮北部での地震の波形です。
地震の場合は、始めに小刻みな揺れが続いたあとに振幅の大きな波形が観測されます。
しかし今回は最初から振幅の大きな波形が観測されています。
今回は、過去３度の北朝鮮が行った地下核実験の際の波形と似ていて、気象庁は核実験が行われた場合には、このような波形が得られる可能性があるとしています。
防衛省は北朝鮮の発表を受けて、大気中のちりを収集する装置を取り付けた自衛隊機を順次、離陸させました。
日本周辺を飛行して上空を漂う放射性物質がないか確認を進めています。
日本国内の反応です。
被爆地からも憤りの声が上がっています。
拉致被害者の家族からは。
北朝鮮のねらいについて専門家は次のように見ています。
別の専門家は中国の存在に注目しています。
ではソウル支局の池畑支局長に聞きます。
池畑さん、韓国政府は現在どのような対応を取っているのでしょうか。
パク・クネ大統領は午後１時半から再び国家安全保障会議を開きました。
そしてその席で北朝鮮を強く非難したうえで各国と連携して厳しい制裁措置を取る考えを示しました。
2016/01/06(水) 13:02〜15:50
ＮＨＫ総合１・神戸
国会中継「代表質問」 〜衆議院本会議場から中継〜
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ニュース／報道 – 政治・国会
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