平成28年 消防出初め式 2016.01.06


生字幕放送でお伝えします
平成28年東京消防出初め式。
東京・有明にある東京ビッグサイトです。
会場では消防車両が行進しています。
はしご車やポンプ車さらには大規模な災害に対応する特殊災害対策車などその数93台。
このあと、こうした車両を使ったさまざまな訓練が行われます。
こんにちは。
江戸時代から続く新春恒例の消防出初め式。
きょうは会場で行われるさまざまな訓練をご紹介しながら東日本大震災から5年となる節目の年改めて、災害が起きた際に被害を最小限に抑えるためには何が必要なのかを考えていきます。
こちらには東京消防庁の総務部長・荒井伸幸さんにお越しいただきました。
多くの災害現場で消火・救助の指揮にあたってこられました。
荒井さん、ことしの出初め式特に注目してほしいところどんなところですか?
東日本大震災から5年。
その震災をきっかけに発足する航空消防救助機動部隊エアハイパーレスキューがあります。
消防ヘリコプターと一体となって活動するこの部隊の発隊セレモニーが先ほど行われました。
エアハイパーレスキューはさまざまな災害に対して迅速に対応することを目的にしています。
きょうはそのエアハイパーレスキューを皆様にご覧いただきたいと思います。
これまでも航空救助は行われてきましたけどより高度な専門性救助器具を持った部隊ができたということですね。
そして、ゲストです。
プロレスラーの蝶野正洋さんです。
蝶野さんはリングに上がるだけでなく救急救命の知識を広めようと各地で啓発活動を行っています。
蝶野さんどんなきっかけで活動を始めたんでしょうか?
レスラーの仲間がリングの上で事故で亡くなったということがこういう関心を持つ機会になりました。
また、救急救命の大切さを伝える団体も立ち上げまして去年も講師として応急手当てのしかたなどを伝えました。
活動を通してどんなことを感じていますか?
助けたいっていう強い気持ちが必要だと思います。
自分たちはその気持ちを持つ勇気を伝えられればいいんじゃないかなと思って活動をしています。
ここで会場についてご紹介しましょう。
東京湾に面した屋外会場。
このあと伝統のはしご乗りの演技のほか大規模な災害を想定した消火訓練が行われます。
一方、画面の右側の建物。
屋内会場では一般の人が防災について学べるさまざまな展示が行われています。
西村美月リポーターが行っています。
屋内会場です。
こちらは展示物やイベントなどを通じて災害対応の知識や理解を深めるスペースになっています。
災害の疑似体験もできるんですよ。
こちらには地震の揺れを体感できる装置があります。
座っているのはアイドルグループ・さんみゅ〜の木下綾菜さんです。
阪神・淡路大震災の揺れを体感していただきます。
揺れ始めました。
結構、揺れる。
結構、ちゃんとつかんでないと落ちそうです。
結構、揺れる…。
このように貴重な体験ができるスペースがあるんです。
そして、さんみゅ〜からもう一方長谷川怜華さんにお越しいただきました。
屋内会場にはほかにも、さまざまな消防車両があったり子ども向けのコーナーなど本当に盛りだくさんなんです。
このあと、後ほどお伝えいたします。
続いては、屋外会場の西東アナウンサーです。
西東さん!
屋外会場ですけどもこのあと、蝶野さんに合流していただいて一緒にお伝えしてまいろうと思います。
今、正面に並んでいらっしゃるのが江戸消防記念会の皆さんです。
江戸時代、町を火事から守ろうととび職の方々を中心に結成された町火消。
その伝統を受け継ぐのが江戸消防記念会の皆さんです。
これから、江戸消防記念会のはしご乗りが行われるということなんですけれども期待感というのは高まってますか。
皆さん、これからこういう意識でどんどん意識を高めていくということですけど初めて見ます。
かなり高いところ高所での演技になりますので見ているほうもひやひやなんですけどこのあと皆さんの入場が行われるということなんです。
今、場内のアナウンスが流れています。
半鐘の音が鳴り出しました。
今、皆さん一斉に入場を始めています。
奥で聞こえている唄聞こえますか。
唄で士気を上げていくわけですね。
もともとはとび職の皆さんの労働歌なんですね。
気持ちを一つにしようという思いが込められているんです。
このあと、いよいよはしご演技が始まりますが会場に竹でできたはしごが11本並べられました。
東京の中心部を11の地区に分けましてそれぞれの代表が登っていくわけなんですが高さは6.5mになります。
蝶野さん、プロレスでいいますとトップロープから繰り出す技があると思うんですけどこの高さ、どう見ますか。
自分の高いの怖いですけどこの高さでね。
ちょっと、勇気というかこれは怖いですね。
今、はしごが斜めに持たれましてこれからはしごを立てる作業に入ると思います。
このはしご乗りなんですけれども高い建物がなかった江戸時代に出火の方向を見極めるためにこのはしご乗りがありましてそれがもととなって新春の風物詩となったわけです。
ちょうどはしごが立てられました。
このあと、最初の乗り手が登っていきます。
下でみんな支えるわけですね。
きのう、第3区というとこの練習会で拝見したんですけどもはしごに乗る方は1人なんですが周りで13人の方が支えているという状況で。
最初の乗り手の方が登っていきました。
ほとんど駆け登るような感じでてっぺんに到達しました。
献水幕、下ろすところですね。
「がんばろう、日本」と書かれています。
震災を祈ったメッセージが書かれています。
このあと最初に披露される演技なんですけども遠くの火災現場を見渡す遠見
(とおみ)というものです。
そして、そのまま藤下がり。
これは、脚を絡めて体を斜めにしてぶら下がって腹筋が必要だと話していました。
演技をされているのは第3区、新宿区出身の水谷大典さんです。
特訓を始めて6年。
出初め式初めての演技ということで。
次は、枕邯鄲
(かんたん)という技です。
体をてっぺんで水平に維持しています。
背筋、腹筋そしてバランス力が必要だということです。
そのあと、腹亀
(はらがめ)という技。
手足をばたばたしていますが安定しています。
そのまま、肝潰
(きもつぶし)。
蝶野さん、この技の数々間近に見てどうですか。
すごいですよね。
もともとは現場を観察するというところからきてこういう演技が。
すごいですね。
皆さん、片脚、片手でね。
このあとも演技は続くんですけど放送席にいったんお返しいたします。
毎年これを見ると新年を迎えたなって感じがしますけど荒井さん、本当に江戸消防記念会の皆さんの演技勇壮でしたね。
江戸の町は江戸の庶民が守るという理念のもと享保4年、1714年にいろは四十八組の町火消が生まれました。
その歴史と伝統を引き継ぐのがこの江戸消防記念会です。
義理と人情と痩せ我慢を身上としており各種の行事で木遣りやまとい振りを披露されています。
消防出初め式はこれに先立つ1659年に起源があります。
時の老中が定火消
(じょうびけし)を率いて明暦の大火で絶望的な状況にあった江戸庶民に大きな希望と信頼を与えたと伝えられています。
屋内展示場です。
改めてご紹介します。
6人組のアイドルグループさんみゅ〜から2人に来ていただきました。
胸キュンキャラメルボイスあやなこと木下綾菜です。
ときめきクラスメイトれいちゃむこと長谷川怜華です。
皆さん、防災アイドルとして活動していましてなんと防災ソングも歌っているんですよ。
早見優さんの「夏色のナンシー」の替え歌で「ソナえあればウレいナンシー」。
東京消防庁の職員の皆さんもなんと踊っているんですよね。
このことに関して放送席の荒井さんにお伺いしたいんですけどずいぶん思い切ったことなさいましたね。
消防職員というと堅いイメージがあるかもしれませんが実は気は優しくて、力持ちです。
さんみゅ〜と一緒に職員が演じる姿をご覧になって皆様も楽しく防災を学んでいただけたらありがたいと思います。
それではさんみゅ〜の皆さんと防災について学んでいきたいと思います。
教えてくださるのは消防庁職員の大塚昌夫さんです。
やはりまずは初期消火が重要ということなんですけど火災の被害を最小限にとどめるためには早い消火活動が不可欠ということで消火器の使い方を教えていただきます。
木下さんがチャレンジします。
木下さんに方法を教えてください。
初期消火で消火器を運ぶ際はレバーの下を持ってください。
ピンは現場に着くまでは抜かないでください。
誤って薬剤が放射して初期消火ができない場合があります。
また、ホースは途中ではなく先端のノズルをしっかり持ってコントロールして火元を狙ってください。
この2点です。
ポイントが分かったところで実際にシミュレーターを使って訓練をしていただきますよ。
火災が起こりましたよ。
火事だ!と言ってください。
火事だ!
ピンを抜いてホースを持ってレバーを握る。
しっかり、火元を狙ってください。
緑のポインターのところが消火剤が当たっているところです。
頑張って消火してください。
熱や煙があるので姿勢は低くしてください。
そんな…。
機械のあれもあると思うんですけど訓練が必要ですね。
繰り返しの訓練が必要です。
やはり、消火器っていうのは難しいんですけれども実際に使うポイントというのを絵を使って教えていただけますか。
火元を狙うというのは炎に向けて消そうとする方がいらっしゃいますがそうではなく火元、燃えているものを狙ってください。
また、天ぷら油火災の場合は油のはね返りもありますので十分、距離を置いて注意しながら消火してください。
最後に、煙、また炎が天井まで達したり危険と感じた場合は消火をやめて避難してください。
逃げ道がなくなってしまう危険があります。
やはり身の安全が一番大切ということですね。
屋内展示場からまた後ほどお伝えします。
屋外会場では災害が起きたときの消火・救助の訓練が行われます。
この訓練は大地震によってあちこちで建物の火災や倒壊が起こるという設定です。
気象庁によりますと、日本時間の午前10時29分、北朝鮮北東部の北緯41度6分、東経129度2分付近で、通常の地震の波形とは異なる振動が観測されました。
深さはごく浅く、規模はマグニチュードに換算すると5.1と推定されるということです。
通常の地震の波形とは異なることから、気象庁は、なんらかの人工的な爆発があった可能性があるとして、波形の詳しい分析を行っています。
今回、揺れが観測された場所の付近には、北朝鮮の核実験場があります。
3年前と7年前、それに10年前に、北朝鮮が地下核実験を行った際には、今回と近い場所で、地震の規模に換算してマグニチュード5前後の振動が観測されました。
気象庁によりますと、地震の場合、地震計に記録される波形は小刻みな揺れから始まり、次第に振幅が大きくなりますが、地下核実験による振動の場合は、最初から振幅の大きな波形となります。
今回、記録された波形も、地震とは異なる特異な振動を示しているということで、気象庁はデータの確認を進めています。
韓国の気象庁は、きょう午前10時半ごろ、北朝鮮の北部ハムギョン北道キルジュ郡で、人工的な揺れを観測したと明らかにしました。
韓国の気象庁によりますと、マグニチュードは4.2と推定されるとしていますが、詳細について分析を進めているということです。
韓国政府は現在、情報の把握を急いでいます。
また、中国地震台のウェブサイトは、きょう午前9時30分、日本時間の午前10時30分、北朝鮮でマグニチュード4.9の揺れを観測し、震源の深さは0キロで、爆発の疑いがあると伝えています。
菅官房長官は、午前の記者会見で、北朝鮮北東部で観測された揺れについて、過去の例から核実験の可能性もあるとして、現在、情報の収集と分析を行っていることを明らかにしました。
政府は北朝鮮北東部で観測された揺れについて、過去の事例も踏まえれば、北朝鮮による核実験の可能性もあるとして、関係省庁の幹部を官邸に緊急参集させるとともに、北朝鮮関連情勢に関する情報連絡室を、北朝鮮による核実験実施情報に関する官邸対策室に切り替え、情報の収集、分析に当たっています。
それでは国際部の塚本記者にここで聞いていきます。
塚本さん、まず、これまでに入った情報ですね、整理してもらえますか。
今回、人工的な揺れが観測されたというふうに、韓国の気象庁も発表していますけれども、その揺れが観測された地域は北朝鮮の北東部。
こちらに場所の図があります。
これが北朝鮮北東部、ハムギョン北道の×がついている所が、過去に実験が行われた場所です。
今回、揺れが観測されたのはこの×のつけられた地域に近い、ないし、そこの×の付いた地域そのものかもしれませんけれども、その辺りということで、いずれにしましても、過去に北朝鮮が核実験を行った地域であることから、韓国政府も緊急の対策会議を開いて情報の把握を急いでいるということになります。
今回、もしこれが核実験、政府としても可能性があると見て、情報収集を進めているということですが、核実験が行われたとなりますと、どういった意図で、またどういったタイミングで行ったと考えられますか?
もし核実験だったとするならば、北朝鮮は2006年10月と、2009年5月、それからおととし2月と、過去3度の核実験をしてますので、仮に核実験であれば4度目ということになります。
北朝鮮はですね、去年10月から、中国との関係改善を始めていまして、10月10日の朝鮮労働党の創立70周年の記念日には、中国共産党のナンバー5、序列5位の高官を招いて、キム・ジョンウン第1書記が会談を行うなどしておりましたので、中国との関係改善を図ろうとしている、また韓国とも高官協議を行うなどして、なんらかの関係改善、対外的な関係改善を始めているのではないかというふうに見られていただけに、仮に核実験だったとすれば、その意図がどこにあるのかが、非常に注目しなければならないところだと思います。
今、ご覧いただいているキム・ジョンウン第1書記の下では、2回目ということになりますか?
そういうことになりますね。
このキム・ジョンウン第1書記も、元日、新年のじを発表した際にですね、核については触れなかったので、そうした核やミサイルを巡る対外的な挑発を抑える、最近の傾向に沿ったものと、受け止められておりましただけにですね、今回の動きが非常に驚くほかないということは、言わざるをえないと思いますね。
それでは政治部の増田デスクにも聞きます。
増田さん、現在、政府で情報収集を進めているということですが、これまで現在入っている情報は、どういったものになりますか?
菅官房長官が、先ほど午前11時過ぎからの記者会見で、今回の北朝鮮北東部で観測された揺れについて、過去の事例を踏まえれば、核実験の可能性もあると見て、情報の収集に努めるという考えを示しています。
今回、総理大臣官邸を中心に関係省庁の幹部を緊急参集させるとともに、北朝鮮関連情勢に関する情報連絡室という組織があるんですが、これを北朝鮮による核実験実施情報に関する官邸対策室に切り替えて、情報の収集、分析に当たっています。
まだ北朝鮮による核実験ということは確認できているわけではないのですが、仮に北朝鮮による核実験ということになりますと、日本政府としては、北朝鮮による核開発というのは、地域や国際社会全体にとっての脅威であり、国連安全保障理事会の決議、関連決議に対する明確な違反だという立場ですので、仮に核実験、北朝鮮が行ったということになれば、国際社会に対して、挑発的な行動をやめるように自制を求めるメッセージを送るようなことになるかと思われます。
ここで新しい情報です。
気象庁は今回観測された波形について、過去に北朝鮮で地下核実験を行った際に観測された波形とよく似ていると話しています。
気象庁は、今回観測された波形について、過去に北朝鮮で地下核実験を行った際に観測された波形とよく似ていると話しています。
それでは北朝鮮情勢に詳しい静岡県立大学の伊豆見元教授と電話がつながっています。
伊豆見さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
伊豆見さん、ここまでに入ってきている情報、どのように見ていらっしゃいますか?
まだ確認はされておりませんので、核実験とは断定できないだろうというのが第一だと思いますし、仮にこの核実験だとすると、今までの北朝鮮の3回やったのとは全くパターンが異なると、事前に国際社会から相当の圧力を加えられて、それに反発し、抑止力を高めるために、あるいは相手にある懲罰といいますか、刺激するためにやる核実験という枠ではないんですよね。
ですからこれはもし、核実験だとしますと、北朝鮮は全く新しい理屈を何か作って核実験をやったんだろうということになりますと思いますので、これは大変大きな変化を意味することになると思います。
大きな変化を意味することになると。
今、これまでとパターンが異なるということですけれども、キム・ジョンウン第1書記のもとで2回目ではありますけれども、これまで過去3回と比べて、改めて何が一番違うんでしょうか?
事前に核実験をにおわせてきたわけではありませんし、しかもその国際社会から、とりわけアメリカから、具体的に相当大きな圧力、脅威を感じていて、それに対する対抗措置を取らざるをえないということを、また言ってたわけでもないんですね。
ですから、ふだんの3回やったものがすべて北朝鮮の形からすると、受け身なんですよ。
過去3回は受け身だった。
受け身の形にして、やむをえずわれわれは核実験をすると、核実験をしなければこの現在の厳しい脅威というものに対応できないんだという理屈を作ってたんですけども、今回、それも全くないんですよね。
今が非常に危ないとか、今、アメリカから、すごく圧力をかけられて、大変危険だというような認識は示しておりませんので、ですから、ふだんのその北朝鮮の理屈からしますと、これは核実験をやったときの説明をどういうふうにするのか、よく分からないということなんですね。
伊豆見さんでも、今回、北朝鮮が核実験を行ったとすれば、その意図というのは見えにくいということですか?
全く見えにくいと思いますね。
ですから、全く新しい北朝鮮になっちゃったということになるだろうと思います。
2016/01/06(水) 11:05〜11:45
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平成28年 消防出初め式[字]

毎年、防災意識を高めるために開催される東京消防庁による「消防出初め式」を生中継。災害や気象変動による被害を最小限にとどめるための消火や救助などの訓練を披露する。

詳細情報
番組内容
毎年、防災意識を高めるねらいで開催される東京消防庁による「消防出初め式」を生中継。地震や気象変動による被害を最小限にとどめるための消火や救助などの訓練を披露する。今年の目玉のひとつが、「航空消防救助機動部隊」(エアハイパーレスキュー)の初参加だ。急増する高層ビルでの火災や、離島での災害など、陸上からのアプローチが困難な災害現場へ、空から消火・救助活動を機動的に展開する。その訓練を披露する。
出演者
【ゲスト】東京消防庁総務部長…荒井伸之,蝶野正洋,さんみゅー,【司会】三好正人,【リポーター】西東大,西村美月

ジャンル :
ニュース/報道 – 報道特番

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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