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復興へレール再び JR常磐線 浪江-小高駅間

 JR東日本水戸支社は6日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で不通となっているJR常磐線浪江-小高駅間(全長約8.9キロ)の復旧工事に着手した。同日、浪江町で工事の様子を報道陣に公開した。

 現場は浪江駅から北へ約1.1キロ地点にある川添地区の請戸川に架かる室原川橋りょう。全長約108メートルで、コンクリート材を重ねた橋脚5本で支えている。震災で、コンクリート材には最大約40センチのずれが生じ、橋桁のレールも大幅にずれた。今後は橋脚やレールの補正と補強、架線・電化柱の撤去・復旧に取り組む。橋りょうの一連の工事は5月末までに終える予定。
 現地は避難指示解除準備区域と居住制限区域の境目で、空間放射線量は毎時約2.3マイクロシーベルト。周辺の除草作業などで線量を低下させる。
 区間内の線路の砂利は全て敷き替える。浪江町が帰町開始を目標としている来年春に合わせた開通を目指す。

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室原川橋りょうで測量に当たる作業員
室原川橋りょうで測量に当たる作業員
震災の揺れでずれた室原川橋りょうの橋脚
震災の揺れでずれた室原川橋りょうの橋脚

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