また、本当だ、もう一度来てますね。
新年を迎えた今も。
今、難民の乗ったボートが今、こちらに向かってきています。
野宿の場になってますね。
ヨーロッパを揺るがす難民問題は、これからどうなるのか。
そして、波乱の幕開けとなった、日本経済の行方は。
こんにちは。
きょうはよろしくお願いいたします。
どうもこちらこそ。
2016年を展望します。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
日銀、黒田総裁のインタビューと、ヨーロッパの難民問題については、後ほどたっぷりとお伝えします。
まずは、中東の2つの大国の対立についてです。
イランとの外交関係を断絶したサウジアラビア。
これに追随して、バーレーンやスーダンも、イランとの外交関係を断絶。
UAE・アラブ首長国連邦とクウェートは、それぞれイランに駐在する大使を召還しました。
アメリカやロシアが、双方に自制を呼びかけていますが、事態収拾の見通しは立っていません。
サウジアラビアの首都リヤドでは、中山記者が取材をしています。
中山さん、今回の事態、サウジアラビアではどう見られているんでしょうか。
こちらが今、現地の朝刊を見ていただいてるんですけれども、イランのろうぜきに対して、アラブが立ち上がったとかですね、イランは、大きな代償を払うことになった。
各紙は、バーレーンやスーダンも、イランとの外交関係を断絶したことなどを大きく伝えまして、サウジアラビアの方針に、アラブ社会が同調していると、国民にアピールしているんです。
ここサウジアラビアで取材をしていますと、多くの人から、イランへの批判を聞きます。
もともと、イランに対する国民感情は悪くて、今回のイランに対する強硬姿勢も、国民の多数が支持しているものと見られます。
そのサウジアラビア。
強硬な姿勢を崩していません。
ジュベイル外相は、外交関係の断絶に続き、イランとの航空機の行き来や、貿易をやめる方針を明らかにしました。
さらに国連でも。
サウジアラビアの国連大使はこう述べて、シーア派指導者の処刑を正当化しました。
一方、イランでは、サウジアラビアに対する抗議デモが、3日続けて行われました。
5日のイランの全国紙は、外交関係の断絶などを発表した、バーレーンやスーダンなどの4か国について、いずれも、サウジアラビアに依存する小国ばかりだなどと主張。
イランにとって大きな影響はないとしています。
そして、シーア派主導の政権があるイラクでは、スンニ派のモスクが襲撃される事件が発生。
シーア派指導者の死刑執行に関係しているとの見方も出ています。
東京・港区、サウジアラビアの大使館です。
中東で緊張が高まる中、日本でも警戒の動きが出ています。
警視庁は、東京にある、イランとサウジアラビアの大使館などで、パトロールの回数を増やし、警戒を強めています。
日本に住むイスラム教徒からは、懸念の声も。
心配の声は、日本企業からも。
都内の医療機器メーカーです。
イランでの核開発問題の最終合意を受けて、経済制裁が解除されることを見越して、イランへの進出を考えています。
今月末、UAEで開かれる展示会に出展する予定ですが、イランの取り引き先が参加できるのか、情報収集を急いでいます。
国際社会にも懸念が広がっています。
アメリカはケリー国務長官が、緊張緩和に向け、働きかけていることを明らかに。
そしてロシア。
外務省が声明を発表し、関係各国の対話の重要性を強調したうえで、ロシアは、必要な協力を行う用意があるとしています。
再び、サウジアラビアにいる中山記者に聞きます。
中山さん、中東情勢の緊迫化も懸念される中で、サウジアラビアはなぜ、強硬な姿勢を貫いているんでしょうか。
サウジアラビアは、これまでもシリアやイエメンなど、中東のあらゆる問題で、イランと激しく対立をしてきました。
イランに対する強硬な態度は、だから今に始まったことではないんです。
ただ、このタイミングでこれだけ強硬な姿勢に出ているのは、例えば今月中に、イランの核協議を巡って、欧米による制裁が解除される見通しというのがありまして、サウジ側には、イランがますます増長するのではないかという危機感がありました。
なるほど。
中山さんは、かつてイランにも駐在経験があって、今は湾岸諸国を拠点に取材をしているわけですけれども、この双方の事情を、肌感覚でよく知る立場からお聞きしたいんですけれど、今後の見通し、これ、どうなりそうでしょうか?どう見ていますか?
サウジアラビアの国内の状況を、そもそも見ますと、原油価格の低迷で、財政状況が厳しくて、予算のカットを余儀なく今、されているんです。
国民の不満が高まりかねない状況にあるんですね。
だから、こう、対外的に弱みは見せられません。
一方、イランにとって、シーア派の指導者が殺害されたこと、これは非常に重い、重要なことですので、妥協するとは思えません。
またロシアとアメリカ、それぞれ仲介、これも難航を極めると私は思います。
サウジアラビアは、アメリカが核問題を巡って、イランに歩み寄る姿勢を示したことに、不信感を強めていました。
ロシアについては、シリアで、サウジアラビアが激しく対立するアサド政権を支援しています。
サウジアラビアが、両国の働きかけに簡単に応じるとは思えず、イランとの対立の解消の糸口は、今のところ見えないです。
これ、アメリカとロシアが仲介に動いたとしても、簡単ではないんですね。
そうですね。
かつてのアメリカのように、中東でいわばおもしになっているような国が今、なくなっていると。
そうしたことも、やっぱりどこかにつながっている、今回の事態につながってきてるんじゃないかなという気はするんですよね。
直ちに事態収拾に向かう糸口は今ないというふうに、現地から言ってましたけれども、そうであれば、少なくともこれ以上、悪化しないように、悪循環に陥らないようにね、国際社会はやっぱり、粘り強く説得をしていくということしかないのではないかというふうに思います。
次は、ことしの日本の経済です。
こちらはきょう、企業トップの人たちに書いていただいた、経済成長の鍵となる、キーワードです。
見ていきますと、人材育成ですとか、生産性革命、そして忍耐ということばもありますね。
ことし、景気はよくなるのか。
それとも低迷するのか。
経済界の見通しはどうなのでしょうか。
世界同時株安で幕を開けた、ことしの経済。
東京株式市場は、きょうも中国経済の先行きへの懸念などから、値下がりして取り引きを終えました。
その中国の上海株式市場。
株価は、荒い値動きとなりましたが、代表的な株価指数の終値は、やや値下がりしました。
そして5日のヨーロッパの主な株式市場、売り買いが交錯する展開となっています。
こちらは、東京都内のホテルできょう開かれた、経済3団体による新年恒例のパーティーです。
アメリカ、ケネディ駐日大使の姿も。
企業のトップをはじめ、およそ1800人が出席しました。
乾杯。
2016年の景気をどう見ているのか。
鉄鋼大手からは。
大手コンビニチェーンは。
大手金融グループからは。
そして、気になる賃上げの動向。
第一生命の渡邉社長は、営業担当の職員の初任給を、一律で2万円程度引き上げるなど、賃上げを行う方針を明らかにしました。
一方で、石油元売り大手からは、慎重な声も。
これ、企業のトップの間でも、景気の見通しには温度差があるみたいですね。
それを感じましたね。
では、日本経済のかじ取り役である日銀の黒田総裁は、2016年をどう見通しているのか、伺ってきました。
こんにちは、NHKの鈴木です。
よろしく。
きょうはよろしくお願いいたします。
どうも、こちらこそ。
ことしの3月で、就任3年を迎える、日銀の黒田総裁。
まず聞いたのが、ことしの日本経済の行方です。
日銀がデフレ脱却のために目指す、2%の物価上昇率。
日本経済は、元気を取り戻した状況にあるのでしょうか。
それでは、一体いつになるのでしょうか。
物価について、消費者としての実感を、率直にぶつけてみました。
物価だけでなく、賃金もともに上昇する必要があると指摘する黒田総裁。
ことしの春闘で、さらなる賃上げが行われるか、注目しているといいます。
そして、追加の金融緩和については。
黒田さん、アベノミクスの成果には、自信はあるようですけど、一方で、中国をはじめ新興国とか、特に資源国の経済のリスクを見ていく必要があるみたいに言ってましたね。
そうですよね、ですからそれを物語っているのが、きのうの世界同時株安といえますよね。
そうした中で、黒田総裁ですとか、企業の経営者が言っていたように、景気の回復を確かなものにしていけるのかどうか。
2016年は日本経済にとっても、正念場の一年となりそうです。
続いてトゥデーズウオッチです。
日本を代表する食の台所として親しまれてきた、東京の築地市場。
ことし11月の移転を前に、最後の初競りが行われました。
午前3時過ぎです。
築地市場最後の初競りに向けて、トラックが次々と市場内に入っていきます。
競りの冒頭、卸売り業者の代表が。
このあと始まったマグロの初競り。
1400万円の最高値となったのは、青森県大間港で水揚げされたクロマグロでした。
アメリカで去年1年間に銃によって死亡した人は、1万3000人を超えます。
オバマ大統領は、銃規制強化の法整備が議会で進まないことを踏まえ、新たな対策に乗り出すことになりました。
ホワイトハウスは、オバマ大統領が議会の承認を必要としない大統領権限を使って、これまで規制の対象になっていなかった、個人がインターネットなどを通じて銃を売買する場合でも、免許の取得や購入者の審査を義務づける、新たな対策に乗り出すことを明らかにしました。
きょうのポイントは、こちら。
法律の抜け穴に対策を。
アメリカでは、銃の販売店には、購入者の犯罪歴などの身元調査が義務づけられています。
しかし、インターネットなどでは、それがないため、個人によるネット上での銃の販売は、犯罪者が簡単に銃を入手できる経路の一つになっています。
こうした現状に、オバマ大統領は法律の抜け穴だと指摘し、法整備を進めない議会を非難してきました。
大統領としての最後の年を迎え、不退転の決意で、銃規制の強化に臨む姿勢です。
しかし、新たに規制の対象となる業者の数などは分かっていないことから、効果は限定的だという見方もあります。
安倍総理大臣はきょう午後、伊勢神宮を訪れ、外宮、内宮の順に参拝しました。
参拝のあと、記者団に対し、ことし5月に開かれる、主要国首脳会議・伊勢志摩サミットで、成果を出したいという考えを強調しました。
慰安婦問題に関する日韓の合意を巡って、韓国外務省は、事前に元慰安婦側と話し合っていたことを明らかにしました。
韓国外務省の報道官は、きょうの記者会見で、去年だけでも合わせて15回、外務省の局長らが、元慰安婦の女性たちや、その支援団体のもとを訪れ、日本との交渉過程を説明するとともに、意見を聞いたと述べました。
今回の合意を巡って、韓国では、元慰安婦側から強い反発が出ているのは、政府が事前に十分な説明をしなかったためだという批判が出ており、韓国外務省としては、事前の話し合いについて明らかにすることで、批判を打ち消すねらいがあると見られます。
続いて特集です。
きょうは、私が現地取材をしてきた、ヨーロッパの難民問題についてです。
中東などからヨーロッパに押し寄せる難民や移民は、去年1年で100万人を超えました。
中には、パリで起きたテロの実行犯も紛れ込んでいたことから、今後の受け入れをどうするのか、大きな問題になっています。
先週、私は中東トルコの隣にある、ギリシャのこちらの島、ここ、レスボス島を訪れました。
分かりますか。
いや、この地図だと、どれがレスボス島なのか、ちょっと分からないですね。
いっぱい島がありますので。
ちょっとこれで大きな地図を用意しました。
これがレスボス島ですね。
こちら、トルコ側ですから、島の北側から南側までぐるっと取り囲まれているような形ですね。
このレスボス島、トルコからやって来る難民の、いわば玄関口、ここを通してギリシャ、本土のほうに入っていくということで、いわば玄関口になって、今もこう、連日、大勢の人が命懸けで海を渡ってきています。
海の先、かすかに見えているのがトルコ側です。
15キロほど離れています。
レスボス島の南にあるこの高台には毎日、人権団体の人たちがやって来ています。
海の先に目を凝らして見ます。
ゴムボートでたどりつく難民の人たちを手助けするためです。
レスボス島の取材を始めた初日のことです。
夜が明けて1時間もしないうちに、海の先にゴムボートが見えてきました。
今、難民の乗ったボートが今、こちらに向かってきています。
もう、ボランティアの人たちが水の中に入って、待ち受けていますね。
ちょうどみんなこっちに合図をして、とにかくこっちに来いよというふうにみんなで合図をして、ボートを誘導していますね。
今、到着してます。
年配の方を受け取って、小さい子とか年配の方を先に、ボートから降ろしています。
男の子の唇、震えてますね。
寒そうですね。
水もね、冷たいんですよね。
このボートには、50人ほど乗っていました。
そして1そう目が到着してから、その10分後なんですけれども。
もう1隻来てますね。
ちょうど水平線に見えてきました。
水平線の奥のほう、あそこ。
30人ぐらい乗ってますかね、もうちょっと乗ってるかもしれないですね。
ほとんどすし詰め状態ですけれども。
冬は波が高くなって、危険な時期なんですけれども、難民の人たちが次から次へとやって来ていることに、これ、正直、驚きました。
国連機関の話では、この日だけで2000人近くが、島にたどりついたということなんです。
2000人?
はい。
激しい戦闘が続く、シリア北部のアレッポから逃れてきたという人に出会いました。
息子2人を連れてやって来た、フーダ・アリーさんです。
上陸して真っ先にしたことは、一足先にドイツに逃れて、家族を迎える準備をしている夫に電話をすることでした。
家や財産を売って手にした5000ドルのうち、2000ドルを、密航業者に払って、海を渡ったと話していました。
パリでテロ事件が起きて以来、レスボス島に渡る難民の状況は、さらに厳しくなっています。
フーダさんが上陸したのは、トルコから最も近い島の北側ではなくて南側です。
こちらのルートのほうが、移動距離は長いんですが、トルコ当局が、沿岸での取締りを強化しているため、このルートを選ばざるをえなくなっているということです。
依然としてボートから落ちて、亡くなる人も相次いでいるということです。
フーダさんは、ギリシャでの滞在許可証を取得するための施設に向かいました。
フーダさんにとっては、手続きを済ませて一刻も早く、夫が待つドイツに向かいたいところですけれども。
すごい人だかりになっていますね。
施設の周りには、同じように手続きの順番を待つ、大勢の人たちの姿がありました。
難民登録センターの隣の敷地に来たんですが、これ、すごいですよ、こんなにこう、人が集まっています。
これ、たくさんテントが張ってありますけど、皆さん、ここに泊まり込んでいるっていうことですか?
そう、ここで、ちょっとでも早く手続きを済ませようと、野宿をしながら順番を待っているということなんですね。
施設は、難民が押し寄せるようになってから設置されたんですけれども、1日に数千人に上る難民に対して、手続きを行う担当者は、およそ30人だけということです。
地元自治体は、EUに支援を求めていますが、十分な体制を整えるには時間がかかるということです。
レスボス島にたどりついた難民は、去年1年間だけで50万人。
島の人口の5倍以上です。
行き場のない人たちが、町じゅうにあふれていました。
島の苦しい現状を、地元の市長は、こう話していました。
取材の2日目です。
自治体が設けた宿泊施設を訪ねてみますと、あのフーダさん一家がいました。
毛布が足りなくて、寒い夜を過ごし、体調を崩したと話していました。
レスボス島で手続きを終えた人たちは、フェリーで首都アテネに移ります。
その後、バスなどで、アテネから500キロ余り離れた、マケドニアとの国境に向かうことになっています。
アテネといえばパルテノン神殿など、世界的な観光地として知られていますが。
ここでも、意外な光景を目にしました。
アテネ市内の公園に来てみたんですけれども、すごい数の難民の人たちがいますし、これはちょっと驚きですね。
ほとんどこう、野宿の場になってますね。
寝袋で寝ている人もいっぱいいます。
表現は悪いんですけれども、公園が難民の人たちで占拠されてるみたいな、なんかそんな感じもありますね。
この状況を地元の人が見ると、ちょっと複雑な思いを抱くでしょうね。
そうなんですよね。
こうした状況に厳しい目を向ける地元の人もやはり少なくないんです。
なぜ多くの人がアテネにとどまっているのか。
アテネ市内に、家族連れの難民を優先的に受け入れている施設がありました。
2か月前から身を寄せている、アナス・ハラーさんです。
シリアで理髪店を営んでいたアナスさんは、空爆で右目の視力を失いました。
ドイツにいる親戚を頼ろうと、家族を連れてギリシャに渡ってきたんですが、妻がアテネで体調を崩し、国境へ向かうバスに乗るお金が底をついたと話していました。
ギリシャは国内に大勢の難民を抱える形になり、政府は、対応に頭を痛めています。
ギリシャ内務省で移民政策を担当する責任者のムザラス氏です。
これまで難民対策に充てた予算は、最大15億ユーロ、日本円でおよそ1900億円。
経済的な負担は、限界に近づいているといいます。
ムザラス氏は、EU内で難民問題を巡って足並みが乱れていることが、ギリシャにとって大きなしわ寄せになっているといいます。
EUは去年、押し寄せる難民のうち、16万人については、各国で分担して受け入れることを決めました。
しかし一部の国は、これを拒否。
国境管理を強化して、難民を排除する動きも広がっています。
その結果、ギリシャにとどまる人たちは、増え続ける形になっているんです。
なんといってももう年末年始、こうした時期にふるさとを離れて、危険な冬の海を命懸けで渡ろうっていう人たちが、これほど多くいるっていう状況を見ると、なんと言っていいのか、本当にやるせない気持ちになりますね。
そうですね。
これ、しかも直ちにやむ、止まるような気配はないわけですからね。
そうですね。
取材したシリア難民のフーダさんなんですけど、僕もその後、ちょっと気になってたんですけどね、きのう連絡を取ってみると、ご無事にギリシャを抜けて、マケドニアに入って、今、ドイツに移動中だということなんですね。
このフーダさんのように、シリアのというか、ふるさとを離れざるをえない人っていうのはたくさんいるんですが、それはやっぱりシリアの内戦が厳しさを増すばかりというのがあるんですね。
冒頭のニュースでもお伝えしましたが、イランとサウジアラビアが今、対立が深まってますから、事実上、代理戦争となっているシリアの内戦、これ、さらに厳しくなるというふうな見方が強いんでね、となると、これ、難民の人たち、ことしもやっぱり増え続けるんじゃないかというふうに見ていいと思うんですね。
そうですか。
ヨーロッパにはもうすでに100万人の難民が到着しているということで、これからも増えるとすると、ヨーロッパへの影響、どんどん大きくなっていきますよね。
それはいえますね。
ドイツなど一部を除いて、やはり各国は経済的な負担が大きいというんでね、難民の受け入れを拒否する所も出てますし、責任をいわば押しつけ合っているというふうな状況にすらなっているんですね。
ですから、人権の尊重というのを掲げてきたヨーロッパの姿が、変わってきているんじゃないかなというふうに感じましたね。
さらにヨーロッパでは、イスラム系移民などによるテロが相次いだこともあって、国境の管理を厳しくするような所も出てきているんですね。
ですから、そういう意味では、国境のない自由な移動を掲げてきたヨーロッパ統合の理想が、やはりここでも、失われようとしているんではないかなというふうにも感じました。
あしたは、こうしたテロに揺れるヨーロッパの姿をお伝えしたいと思います。
特集でした。
ニュースを続けます。
きのう、千葉県柏市で、会社員の佐藤龍太さんが、橋から全裸で川に落とされて死亡した事件。
いずれも千葉県我孫子市に住む、小島庸平容疑者と岡田潤太容疑者、渡邉真純容疑者、それに19歳の少年の4人が、殺人の疑いで逮捕されました。
佐藤さんが橋の上で脱いだと見られる衣服が、川岸に置いてあったことが警察への取材で分かり、警察は逮捕された男らが、佐藤さんがみずから川に入ったと見せかけようとしたと見て、調べています。
山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板の崩落事故で、死亡した5人の遺族が、トンネルを管理する中日本高速道路などに、損害賠償を求めた裁判。
会社側の過失を認めて、合わせて4億4000万円余りの賠償を命じた1審の判決について、会社側が、控訴しないことを明らかにしました。
遺族も控訴しない方針で、1審の判決が確定する見通しになりました。
鈴木さん、このところの暖冬ですが、これ、きょうも暖かいですねというのが今、あいさつのようになってますね。
あいさつ代わりになって、本当に暖かいなと感じる日が多いですよね。
ただ、ここまで暖かい日が続くと、過ごしやすいとばかり言っていられない状況もあるようです。
兵庫県の北部にあるスキー場です。
いつもならこの時期、人の背丈ほど雪があると言いますが。
盛岡市にある湖では、例年、1月の半ばになると、氷の上でのワカサギ釣りでにぎわいますが。
ことしは。
氷の上での解禁の見通しは、立っていないということです。
暖かい冬の影響は、ここにも。
1月なのに、春を思わせるような日ざしです。
こちら、千葉県富津市の特産ののりの養殖に、今、異変が起きています。
江戸前のりとして知られる、千葉県富津市ののりの養殖場を訪ねました。
例年、この時期に、摘み取り作業が最盛期を迎えますが、今シーズンは。
こちらは3年前の映像です。
15センチから30センチほどに育つのりですが。
画面右側がきょうの映像です。
僅か数センチにとどまっています。
例年にない異常事態。
新富津漁業協同組合によりますと、いつものシーズンの1割程度にまで、水揚げが落ち込んでいるということです。
千葉県水産総合研究センターによりますと、暖冬の影響で、海水面に近い所の水温があまり下がらないことが、生育に影響を与えた要因の一つと見られるといいます。
こちらは、摘み取られたのりが集められ、等級別に分けられる検査場です。
あっ。
え?これだけ?
これだけです、これだけです。
ふだんなら、のりを詰めた箱が積み上がっているといいますが。
検査場はこの時期、いつもならフル稼働ですが、作業するにもほとんどのりがありません。
暖冬の影響は魚の水揚げにも。
日本海に面した、京都府舞鶴市の卸売り市場で、初競りが行われました。
去年、3500本余りあったブリですが、きょうは僅か100本ほどに激減。
漁協は、このところの暖冬で、海水温が高くなっていることが影響しているのではないかと見ています。
各地で広がる暖冬の影響。
沖縄県ではきょう、広い範囲で気温が25度以上の夏日になりました。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
これ、沖縄ではソフトクリームを食べている人もいるんですね。
ねぇ。
沖縄ではきょう、5月上旬から中旬並みの気温で、初夏の陽気ですから、半袖着たりとか、ソフトクリーム食べたりとか、そんな気温ですよね。
そうですね。
まあ、気温が高くて、各地で、困った、困ったっていう声もあるようなんですが、この状態、このまま続くんでしょうか?どうなんでしょうか。
あす以降は、だんだんと下がってはきますが、本来のこの冬の寒さが戻ってくるのは金曜日以降ということなんですね。
あすは二十四節気の小寒です。
寒の入りでして、冬本番の寒さとなるころですね。
年賀状からだんだんと寒中見舞いに変わってくる季節ですけれども、比較的暖かい寒の入りということになりそうです。
あすの予想最高気温、最低気温を見ていくと、東日本、東日本では、あすも3月並みという所が多くなりそうなんですね。
冬将軍寝てますね。
寝てしまってますね。
お仕事してない。
平年と比べて見てみると、関東から九州にかけては、2度から5度くらい高いという所が多くなりそうですね。
北日本では、ほぼ平年並みの寒さという所が多くなりそうです。
ただ、金曜日以降は、冬将軍が立ち上がって、また寒くなってきますので、この気温の変化にも、皆さん、十分気をつけてください。
そしてあすは、きょうよりも雲が広がって、沖縄から西日本ではあすにかけて雨の所がありそうです。
では雨の予想を見ていきましょう。
現在は南西諸島、沖縄には活発な雨雲があります。
九州や四国でも雨の降っている所があります。
このあとあすにかけても、沖縄には活発な雨雲がかかりやすく、激しく降るような所もありそうです。
九州や四国でも雨の降る所がありそうです。
だんだんとあす夜遅くになると、雨雲は抜けていくでしょう。
ではその理由を天気図で見ていきます。
それは南の海上にあります、この前線です。
前線周辺は湿った空気が流れ込んできますので、特に前線に近い、沖縄では激しく降る所がありそうです。
九州や四国でも、太平洋側を中心に雨が降りそうです。
また東海や関東にかけても、きょうよりも雲が広がって、きょうよりは気温の下がる所が多くなりそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
いい出だしになったかなと。
私も頑張るので、力を貸してほしい。
スポーツ、佐々木さんです。
こんばんは。
陸上女子短距離のエース、福島千里選手。
3回目のオリンピック出場を目指して、本格的な練習をスタートさせました。
北海道恵庭市で練習を公開した福島選手。
80メートルを3本流したあとは、スタート練習です。
去年は100メートルで11秒23。
自身の日本記録に、あと0秒02まで迫りました。
オフに入っても、充実した練習を積めていると福島選手。
3回目のオリンピック出場へ、意欲を見せていました。
柔道男子の日本代表が、沖縄でことし最初の強化合宿。
100キロを超えるクラスでは、ライバル関係の2人が、オリンピックへしのぎを削っています。
去年の世界選手権銀メダルの七戸選手と、去年の全日本選手権王者の原沢選手。
2人は100キロを超えるクラスで、代表1枠を争います。
合宿の前半は体力強化がテーマですが、2人は多くの練習でペアを組み、静かに闘志を燃やしていました。
勝負は、来月の国際大会から始まる3つの大会。
その結果が、リオデジャネイロ行きを左右します。
火花を感じましたね。
さあ、そしてリオデジャネイロオリンピックで、金メダルが期待されるのが、男子体操です。
ひねり王子ともいわれる、19歳の白井健三選手に、その決意を聞きました。
白井選手、あけましておめでとうございます。
おめでとうございます。
きょう、練習拝見してましたけど、ずっと笑顔でしたね。
そうですね、やっぱり練習が一番楽しいなって。
いい感触だった?
そうですね、いい出だしになったかなと思います。
きのう行われた、チームの新年初練習。
得意のゆかで見せたのは、2回宙返り3回ひねりのリ・ジョンソン。
G難度の大技を軽々と決めました。
白井選手は去年、新たに取り入れたこの技を生かして、世界選手権でゆかの王者に輝きました。
その僅か1か月後、周囲を驚かせます。
リ・ジョンソンを、体を伸ばして行う、伸身のリ・ジョンソンに初めて成功。
ゆかでは、これまでになかった最高のH難度と認められました。
オリンピック代表メンバーは、内定しているエースの内村航平選手を除き、あと4人。
厳しい争いが待っています。
しかし、白井選手は、代表入りして、日本の団体金メダルに貢献することを見据えています。
すべての種目でレベルアップするため、新たな技を取り入れる攻めの演技を意識しています。
鉄棒では、F難度のコールマン。
難度の高い手放し技を自分のものにしようと、繰り返し練習します。
新たな技に挑む自分であり続ける。
初の大舞台へ、白井選手に迷いはありません。
こう、なんか向上心というか、レベルアップを目指したいという意欲が、体からあふれてますよね。
そうですよね。
しかも、地に足つけて、目標に一歩ずつ進んでいる感じしますね。
そうですよね。
繰り返し攻めということばが出てきましたけれども、どうしてそこまで攻めを貫けるのか、最後の最後にもう一度聞いてみたんですが、白井選手、守り、嫌いなんです。
だってつまらないじゃないですかって、さらりと言ってくれました。
なんだか、こちらもすがすがしい気持ちになりました。
そうですね。
今後なんですが、2月には海外の大会に出場して、4月の代表戦公開に向けて、演技、磨きをかけていくということです。
サッカーの元フランス代表、ジネディーヌ・ジダン氏。
スペイン1部リーグの強豪、レアル・マドリードの監督に就任しました。
フランス代表の司令塔として活躍したジダン氏。
1998年、自国開催のワールドカップでは、チームを優勝に導きました。
FIFA・国際サッカー連盟の年間最優秀選手に3回選ばれています。
レアル・マドリードの黄金期、銀河系軍団を築いた元スター選手は、2軍を指揮していましたが、ベニテス監督が成績不振で解任され、昇格となりました。
43歳の新監督に、古巣の再建が託されました。
きょう最後は、美しい女性たちの踊り、ご覧いただきます。
踊っているのは、博多芸妓の皆さんです。
福岡市内の神社で、新春恒例の初踊りを奉納しました。
2016/01/05(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽緊張高まる中東 最新情報▽日銀総裁に鈴木キャスターが迫る[二][字]
どうなる中東情勢・緊張高まる現地の最新情報▽日銀総裁に鈴木キャスターが迫る・ことしの経済の行方は?▽世界のニュースの最前線を河野キャスターが取材きょうは難民問題
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
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ニュース/報道 – 定時・総合
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