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フィリピン外相 南沙諸島での中国試験飛行を批判
1月7日 21時54分

中国が南シナ海に造成した人工島に航空機を試験飛行させたことについて、領有権を巡って対立するフィリピンのデルロサリオ外相は7日、「挑発的な行動で、到底受け入れられるものではない」と強く批判しました。
中国は6日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島にあるファイアリークロス礁で、人工島を造成して建設した飛行場に民間機2機を試験飛行させました。
これについて、フィリピンのデルロサリオ外相は7日、記者会見で「挑発的な行動であり、到底受け入れられるものではない」と強く批判しました。そのうえでデルロサリオ外相は「中国が南シナ海に防空識別圏を設定するのではないか」と懸念を示しました。
南沙諸島を巡っては、フィリピンのほかベトナムなどが領有権を主張していて、中国の海洋進出の動きに懸念を強めるアメリカなどからも、今後批判の声が一層高まるものとみられます。

ベトナム外務省「改めて強く反対」

一方、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は7日、NHKに文書で回答し「中国の行動は、ベトナムの主権の重大な侵害であり、地域の平和と安定、さらに南シナ海における飛行および航行の自由を脅かすもので、ベトナムは改めて強く反対する」と述べ、中国を厳しく非難しました。そのうえで中国政府に対して「このような行動を今すぐ取りやめ、国際法を尊重し、状況を複雑化させる行動を控えるよう断固要求する」と述べています。
ベトナム政府は今月2日にも試験飛行を行った中国に対し、非難する声明を発表するとともに文書で抗議しています。

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