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【国際】

安保理、北朝鮮への新制裁を協議 核実験を強く非難

 【ニューヨーク=北島忠輔】北朝鮮による水爆実験実施の発表を受け、国連安全保障理事会は六日(日本時間七日)、緊急会合を開き、過去の安保理決議に対する「明らかな違反だ」と強く非難する報道機関向け声明を発表。北朝鮮への新たな制裁措置を定める決議の採択に向けて協議を始めることで一致した。 

 緊急会合は日本と米国、韓国の要請で開催。約二時間続いた協議の後、議長国ウルグアイのロセッリ国連大使が声明を読み上げ、新決議採択へ直ちに作業を開始すると表明した。

 安保理は北朝鮮が初めて核実験を行った二〇〇六年以降、四度の制裁決議を採択。北朝鮮との武器取引の禁止や核活動に関連した資産の凍結などの制裁を科してきた。直近では、禁輸物資の積載が疑われる船舶に対する検査の義務化や、北朝鮮外交官への監視の徹底などを追加し、北朝鮮が再度の核実験を行った場合には「さらなる重大な措置を取る」と警告していた。

 今年から非常任理事国として安保理に加わった日本の吉川元偉(もとひで)国連大使は「これまでの制裁措置を続けるだけでは北朝鮮に政策の変更を促す効果がない」と指摘。より厳しい制裁を加える決議の採択を目指して各国に働き掛けていく考えを示した。

 安保理は今後、制裁の具体的な内容などについて協議に着手。決議案作りを主導する米国のパワー国連大使は「安保理は、厳しく包括的な新しい制裁を科す重要な役割を担っている」と述べた。北朝鮮の最大の支援国である中国も、六日に「核実験に断固として反対する」と批判しており、前回一三年二月の北朝鮮の核実験を受けた制裁決議に続いて、今回も制裁に同調するとの観測が流れている。

 

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