(テーマ音楽)宮城県気仙沼市の中心部にある一軒のブティック。
そこでは毎日のように笑い声が響いています。
この店を経営する…震災後町の人たちが明るく過ごせる場所をつくりたいと店の再開に全力を挙げました。
石川さんの店は港から100メートルほどの場所にあります。
あの日激しい揺れのあと石川さんは外の異変に気付きました。
その直後津波が一気に押し寄せます。
ブティックは1階の天井まで水につかりました。
石川さんは屋上に避難しましたが父親の博也さんが逃げ遅れ翌朝室内で遺体で見つかりました。
肉親を失った石川さん。
それでも再び前を向こうと思えたのは長年の闘病生活があったからでした。
平成17年店の経営も順調で忙しい毎日を送っていた石川さんに試練の時が訪れます。
大腸がんを患ったのです。
これはですね私ががんで…。
その後も転移や合併症など何度も命の危機に直面してきました。
弱気になっていた頃看護師がかけてくれた言葉が今も忘れられません。
震災後も前向きな気持ちを持ち続けた石川さん。
2か月後浸水を免れた2階でブティックを再開。
11か月後には完全に復活を果たす事ができました。
平成26年9月石川さんは一冊の本を自費で出版しました。
タイトルは「まえだけむきに生きる」。
「人生無駄なことは何もない良いことも悪いことも嫌がらない」。
「楽しむために生まれてきたのだからどんなことも面白くなるように自分で心を変える」。
石川さんのもとには本を読んだ全国の人から手紙や葉書が届いています。
ブティックを訪れる人の中にはこの本に勇気づけられたという人もいます。
2016/01/05(火) 10:50〜10:55
NHK総合1・神戸
あの日 わたしは〜証言記録 東日本大震災〜「宮城県気仙沼市 石川尚美さん」[字]
東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県気仙沼市でブティックを経営する石川尚美さんは、被災地を少しでも明るくしたいと、来店する客に元気と笑顔を届けている。
詳細情報
番組内容
東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県気仙沼市でブティックを経営する石川尚美さんは、被災地で街の人たちが明るく過ごせる場所を作りたいと、津波に襲われた店の再開に全力を尽くした。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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