ジェンダー論のレポートを絶賛執筆中である。一文字も進んでいない。
自分の受けているジェンダー論の講師は例えキモくても、カネがなくても病気でも確かな生き方をしていくべきだという主張をしている。
バカ大学の倫理哲学か経営への転籍のために、成績を稼がなければいけないからレポートもテストも時間をかけてまじめにやらなければいけないのだけど、やる気がいつも出てこない。
本を一文字も読む気力が出てこない。
結局、どこに転籍しても容姿がキモくて、カネを払わない、言葉からの関係によるセックスは出来ないし、迫害されるのだろうと考える体がプルプル震え激しい無力感に襲われるのだ。
冬休み中、都内の実家に帰ったのだけど、母親も心配したようだった。
母親と買い物しているときも、「あいつらセックスしているな」とか自分はブツブツ言ってるようだし、高給を稼ぐ容姿の良くない父親と新年早々に口論になったのは「カネの無力さと性的淘汰されるどうしようもなさ」だ。
皆はカネに夢を見過ぎだし、なんだかんだ分かっているはずだ。カネじゃ無いと。
自分は家が金持ちな方だけれども、容姿が悪くて病気があるから嫉妬されない。そういうものだ。
母親は自分の状態について心配して、持病の主治医に相談したのだ。
持病の治療でとても汚くなった顔の皮膚は綺麗にならないのかと。高校生の時に凄まじく汚くなっておそらくそこら辺から気力もなくなったと。
主治医からは、肌が綺麗になるという良い返事がもらえなかったのだ。整形はやらせたくない感じだった。
もちろん、整形ができても良くならないところばかりだ。
だけど、少し期待はしていたのだった。
容姿の良い変化というのは一生なかった人生に少し位良くなるなにかがあればと思ったが無理なようだ。
父親がこれからも生き続けて、運が良ければ父親が育てている人魚の血が売れるようになる。
すぐに滅びるかもしれないので期待していない。
しかも、カネが入ってきても自分は容姿がキモいままの持病持ちの男なのだ。
自分は結局、カネを稼ぐしかないのだけどお金で出来ることはなんとなく分かる気がするので、消化試合だ。最悪だ。
ジェンダー論の講師は一見容姿が醜いものにやさしいようだが授業中に子育て制度などで北欧などを重視するべきなどという、ある意味シングルマザーや妊婦など性的勝者に優しいことも主張している。