米大統領 日韓首脳と電話会談 北朝鮮制裁へ連携

1月7日 12時33分

アメリカのオバマ大統領は、北朝鮮が水爆実験を行ったと発表したことを受けて、安倍総理大臣や韓国のパク・クネ（朴槿恵）大統領と相次いで電話で会談し、北朝鮮に対する制裁の強化に向け連携して対応していく方針を確認しました。

北朝鮮が６日、初めて水爆実験を行ったと発表したことを受けて、アメリカのオバマ大統領は６日、安倍総理大臣や韓国のパク・クネ大統領と相次いで電話で会談し、対応を協議しました。
ホワイトハウスによりますと、一連の電話会談でオバマ大統領は、「国連安全保障理事会の決議違反だ」と述べ、北朝鮮による核実験を強く非難しました。そのうえで、北朝鮮に対する制裁の強化に向けて国連安保理の新たな決議の採択を目指すなど、国際社会の結束した強力な対応を主導するため、日韓両国と連携して対応していく方針を確認しました。そして、オバマ大統領は、「同盟国の安全を守るためあらゆる措置を取る」と述べ、日韓両国を防衛する義務を果たす決意を強調したということです。アメリカ政府は、日米韓３か国の連携を強化するため、来週、ブリンケン国務副長官を日本へ派遣することにしています。
さらにアメリカ政府としては、北朝鮮と結びつきの強い中国が影響力を行使するよう働きかけていく方針で、ケリー国務長官が中国の王毅外相と電話会談を行う方向で調整しています。