SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「中川翔子×江川悦子〜変身」 2015.12.31


・「やればできるさ体育ノ介」生山ヒジキさんありがとうございました!映画「ギャラクシー街道」。
宇宙に浮かぶハンバーガーショップが舞台のロマンティックコメディだ。
店にはあちこちの星から宇宙人たちがお客としてやって来る。
さまざまな宇宙人は実はある特殊メイクアーティストの手によるもの。
奇妙な鼻を持つ客引きの男。
非常に珍しい日なんですよ。
頭に色とりどりの花が咲く元舞台女優。
とがった耳ととがった頭を持つ彼女の夫は宇宙学の専門家。
脱皮完了しました。
う〜すっきり。
月に1回脱皮する。
ギャ〜!チャーミングな宇宙人たちを作り上げたのは特殊メイク界を代表するスペシャリスト江川悦子。
本場ハリウッド仕込みのスゴ技で不可能を可能にしてきた。
江川の特殊メイクを見た事がない人はいないはず。
連続テレビ小説「カーネーション」で主人公の72歳から92歳までを演じた夏木マリ。
この老けメイクは江川が手がけた。
はい。
女優の相武紗季。
ドラマで演じる役に合わせてなんと78キロのおデブに。
まるで別人。
「大河ドラマ」に出演した藤木直人。
本当に髪をそり落としたとしか思えない完璧な坊主に。
水谷豊をセクシーな美女に変身させる事もできる。
特殊メイクの達人を訪ねるのはしょこたんこと中川翔子。
うお〜!う〜ん!壁がえぐれております。
高まりますね。
ここからしばらく進みたくないぐらいに。
ワ〜オ!高まる高まる!特撮大好きコスプレ大好きなしょこたん。
早くも大興奮。
なのですごく興味がありますし憧れも…。
そしていろんな事を聞いてみたいっていう気持ちもあります。
元祖オタクアイドル中川翔子。
アニメや漫画ゲームが大好きな事を公言。
「紅白歌合戦」で歌ったのもアニメソングだ。
SNSでさまざまなキャラクターに扮したコスプレ写真を公開。
ブログは27億アクセスを超えるなど絶大な人気を誇る。
まさにネット時代を象徴するアイドルなのだ。
撮影所の一角にあるスペシャルメイクアップセンター。
ここが江川の仕事場だ。
あっもう興奮しかないですよ。
うわっ!何の作業してるんだろう?すご〜い!えっ?中に人が入ってるように思えないなんてリアルな。
かっこいいかわいい!モフモフ。
あっすごい!肉球かわいい。
ここから見えてます。
見えてますか?うわ〜!すご〜い!楽しいよすごいよ。
お疲れさまで〜す。
こちらは?こちらは…彫刻ですか?うわ〜!粘土感がなくなって全部本物の皮膚のような感じの毛穴とかもつけたりとかしなきゃ完成にならないのでまだまだ全然途中です。
お疲れさまです。
うわ〜!すごいすごい!何か不思議なにおいが…。
あっお邪魔します。
初めましてこんにちは。
江川です。
江川さん。
中川翔子と申します。
よろしくお願いします。
なんて夢のような…。
ここは天国のような。
本当ですか?でも妖怪とか宇宙人とか馬とかいろんなのがいる。
ピエロも。
ちょっともう聞きたい事…しょこたん江川の…うわ〜!更に大好きなあの生き物に変身?いいんじゃないかしら。
かわいい。
え〜すご〜い!自然ですねまた。
これはどうなってるんですか?洋服の一部で手を通して後ろでここと胸の後ろで留めれば大丈夫。
立った時に見えないっていうのがすごかったみたい。
妄想がかなうって絶対うれしいですよね。
ブログから人気に火がついた元祖カリスマブロガーしょこたん。
ブログを始めたきっかけは実は中学高校でのいじめだった?あ〜そっか。
だから残したかったんですね。
言えなかった事を…あんまり人に見られてる意識もなかったんですがでも…NHKドラマ「経世済民の男」。
阪急電鉄や宝塚歌劇団などを創設した小林一三の波乱万丈の生涯を描く。
それでは出発進行〜!一三を阿部サダヲが後にその妻となる芸者コウを瀧本美織が演じた。
君と僕は運命なんだよ!晩年の2人の老けメイクも江川の手によるもの。
単にしわやシミを増やすだけではなくその人らしい表情や味わいを出すのが特殊メイクの腕の見せどころだ。
皆さんなら必ずできる。
そう期待しています。
すご〜い!うわ〜!やっぱり芸能人顔ちっちゃいなとか分かりますね。
すごい!こちらは阿部サダヲのライフマスク。
これが老けメイクのもとになる。
そうですね。
日本を代表する名だたる俳優たちのライフマスクが並ぶ。
皆江川の特殊メイクを経験している。
顔に型取り材を塗り顔の型を取る。
そこに石こうを流して固めたのがライフマスクだ。
これをもとにぴったり合う人工皮膚を作るのだ。
型取るのにどれぐらいかかりますか?速いですね。
さすがですね。
もう今までの技術と経験値が。
懐かしい事がいっぱい出てきますよこういうの見てたら。
あの時苦しまずに全然平気だった方と笑ったりする方とちょっと眉間にしわを寄せてきっと不機嫌だったんだっていう方とかいろいろあって…面白い。
そしてちょっとこれ私高まりますよ。
あっこういうのお好きなんでしたよね。
「イン・ザ・ヒーロー」。
あ〜!映画です。
唐沢さんが主演されて。
あ〜!すごい面白かったです。
私もこういうのを作るのはこの時初めてだったんですけど。
これ作られたんですか?はい。
お顔のメイクだけじゃなくて…。
そんな感じです。
こちらの棚では江川本人もほほ笑んでいる。
死体だって作っちゃいます。
う〜んリアル。
人だけではない。
これは本物の犬の毛を使って作ったもの。
頭の部分は人工皮膚に一本一本植毛してある。
この犬はドラマ「55歳からのハローライフ」に登場。
重い心臓病で死を待つ姿を熱演した。
私勝手なイメージでもともとの人間につけていく作業だけなのかって思い込んでたのが…だってこれ…もう何で出来てるのか何なのか。
そうですね。
何なんでしょうかっていう感じですけど。
じゃあこれ「こんなの作ってくれ」って言われたら何でも作れなきゃいけないみたいな。
何でも!「あるかな?できない事」って…。
人生で世の中にできる事できない事無理っていう言葉もあるぐらいなのにできない事がないっていうのが…魔法使いですね本当に。
こちらの棚には宇宙人のかぶりものがズラ〜リ。
映画「ギャラクシー街道」で使われたものだ。
宿っちゃってますよね。
喜んで下さった人初めてかもしれないこんなに。
うれしいです。
面白い!ワクワク!本当にね面白いけど…だってこういうのがいるんだって思っちゃいますねこれでね。
すごいですよ。
江川が今まで手がけた仕事の中でもとりわけ楽しかったという「ギャラクシー街道」。
作った宇宙人のかぶりものは35体。
制作期間が1か月しかなかったため不眠不休の毎日だったという。
しかも出来上がった映画を見てみるとこれらの宇宙人が登場するのはたった数カット。
ウォーター!イエス!イエスよ!
(拍手)その当時俺は劇団の看板女優とつきあってて…。
何だかもったいない!これ優香さんがかぶってた。
そうそうそうそう。
面白い。
その動きでコミカルさとか個性出ますよね。
それのためにちゃんとこれが…。
人気舞台女優だったレイが元カレノアと偶然再会するシーン。
(レイ)ノア君。
レイちゃん!何やってんだよ。
そっちこそ。
ここ俺の店。
そうなんだ。
驚いたわ!監督からやっぱりいろんな指示が…。
そんな簡単にサラッと…。
この花の頭を巡ってはすったもんだがあったのだとか。
あの…大きさにいろいろありまして。
へえ〜!で「すごく大きくして」って言われたけどまさかこんな大きかったらありえないじゃないですかちょっと…グラグラしちゃう。
重くなるんですね。
笑顔でおっしゃるから…でも途方もなくそれって「そんな簡単に言うけどよ」っていう感じにイラッと来ませんか?まあ…いやいやいやでもねやっぱりなるべく監督が一番にやりたいような事をさせてあげられればこちらもうれしいしと思うからちょっといろいろチャレンジはしたんですけど。
その1個目は使わなかったっていう事なんですか?そうです。
え〜!だからもう大きいのは残ってないんですよ。
最低限の…パンフレットとかにも載らない苦労話がやっぱりあるんですね。
恐ろしや〜!
(笑い声)そうですね。
何かあの…もちろん笑っちゃったんですけども似合っちゃってるのがさすがですね。
鼻!もともとこうだったんじゃなかろうかっていう気がしてきちゃうほどに…。
最初ちょっと…日本だとテング様っているからちょっとガッツリしてるタイプの鼻なのかなって長い鼻だけだったんですよ。
そしたらテング系じゃなくて…根元からじゃなくて先だけ。
でも不思議なのが…よく分かんない新しい形に。
はい。
これ。
すごい役柄でしたよね。
これはウイッグだけじゃなく…。
何だろう?自然ですよねすごく。
ちょっと長いっていう奇妙な違和感。
何かそのまんまっぽいけど…すごい微妙なんです。
でも確かにそうなってました。
だからただ単にね髪を短くしただけだとここまではワイドに絶対ならないんですよ。
はあ〜そういう事だったんですね。
何かこう…耳とかの人に比べるといても違和感ない組のはずなのに…ずっと目で追っちゃうためのナイスあんばいだったんですね。
この長さっていう…そういう事だったんですね。
解説聞くと面白いですね。
もう一回見たくなりますね。
分かってから見るとまた違うあれがあるかもしれないですね。
でもそこで…現場での瞬時の判断とできる事…すぐできるために今までの経験値とか今回のこの苦労だったり過去の苦労だったりが次に生かされるとかもあるんですか?まああると思います。
江川の特殊メイクは手早い事にも定評がある。
こんなふうに用意してます。
これは?さあ何でしょうか?そうです。
もうたくさん作ってあっていつでもできるようになってるんですよ。
しょこたん左手に傷をつけてもらう事に。
あっ!もうそれで立体が完了なんです。
シールと肌の境目に接着剤の一種を塗りなじませる。
これをスポンジでたたいてわざと泡立てると皮膚らしい感じになる。
うわ〜びっくりちょっと…。
江川が10年以上使っているというパレット。
うわ〜痛そう痛そう。
ちょっとこれはまだ薄めで。
中に赤で…。
えぐれの中を…。
深みを出すために…。
一筋縄じゃないんですね。
わあ〜。
これが血のり。
うわ〜!少しあふれるようにするとちょっと…。
うわ〜!切られた手だ〜!リアル感が出るかと思います。
速〜い!すご〜い!生まれて初めての大ケガです。
すごい。
え〜っ!瞬く間にこんな大ケガ負えるなんて…。
これで小さい方…。
うわ〜。
すご〜い。
江川の手にかかればこんな大ケガも…。
うわ〜痛そう。
どうせなら顔にもという事で似合いそうな鼻を物色。
面白い展開になってきました。
ちょっと…。
人工皮膚はラテックスをミキサーで泡立てオーブンで焼き上げて作る。
境目を全く分からなくするのがプロの技。
目を閉じてて下さい。
目を閉じる。
はい。
すいません。
チリチリッて飛びます。
もともと鼻先はかすかに赤みがかっているため赤色を散らすとより自然な感じになる。
今何か思い出してきたんだけどさっき言ってたキャラクターを…。
あっそれですそれです。
ねっ。
アメリカ映画…確かに似てる。
…という事でとがった耳もつけてみる事に。
しょこたんは大好きなゲームのキャラクターを思い出したらしい。
うん。
いいんじゃないかしら。
かわいい。
うわ〜。
はい出来ました。
やった〜!超ナチュラル。
びっくり。
どうしてナチュラルになるのかが不思議な…。
なじんじゃいました。
耳がもうとてもしっくりきてます。
エルフへの憧れももともとあっていろんなゲーム遊ぶ時エルフのキャラクターを作って育てたりもしてただけあって…その人になじむ形を瞬時に作り出す。
まさに江川マジック。
私本当に不思議なのが…どうしてそうやっていろんな種類が想像できるんですか?イマジネーションできるんですか?いろんな事が役に立ってるんですか?人生の…。
私あとは…深海魚だったり動物とかいろいろ。
あと例えば役者さんとかだと何でも自分に今関係ないかもしれないものも役に立つかもしれないっておっしゃってますけど造形の世界だと関係ないと思ってたこういうのが意外と役に立ったなみたいなのあったりしますか?…って思う事っていうのが大事かなと思うんですよ。
何かこれ何だろうとかあと例えば簡単に言うと電車とか乗れば…ええ〜!じゃあ全部役に立つ。
そうなんです。
もう人間もそうだし犬とかもそうだし。
ええ〜!じゃあ日々の人との雑談だったりたわいない事からすごいなって思うものまで全部がなにかしらのエッセンスとしてもしかして…。
それらがこううわ〜っとうまくいってあっこういうのこういうのって出てきたりします。
どんな無理難題にもノーと言わないのが江川。
ある時俳優の水谷豊を女優の床嶋佳子に変装させたいというオーダーが。
特に男性が女性になるので体形的ないろいろ違いがありますから首の辺りもやっぱりちょっと男性の方が太いですし…。
水谷の顔型の上に粘土を重ね女優の顔型に合わせていく。
ふっくら滑らかな頬は一つのポイントだ。
唇の…何だろう…マイルドさがちょっと足んない。
この時点で不自然なところがあると後でやり直しはきかない。
顔型をもとに人工皮膚のマスクが出来上がった。
顔全体を覆う特殊メイクは演じる役者にとっても大きな負担だ。
顔全体に塗る接着剤。
暑さとの闘いもある。
江川は通常2時間かかる作業を1時間余りで終わらせた。
変身完了。
いよいよ撮影スタートだ。
特殊メイクは俳優が自然と役柄に入っていくためにある。
外見だけではなく内面を作る仕事なのだと江川は言う。
撮影中は片ときもそばを離れず不自然なところがないか俳優が演技に集中できているかどうかを見守り続ける。
一番やっぱり気を付けてる事とか…。
気を付けてる事ですか。
いっぱい作っちゃえば誰だか分かんなくなるんですけどそういうんじゃ駄目でやっぱり…「誰それさんが老けてるんだな」っていう…そこが難しくていつもそこで闘ってる。
その人の本来持ってる魅力を生かしたまま…。
そうです。
だけど時間もかけずに…。
そうしないと駄目です。
フフフ…。
じゃ一番「よっしゃ!」って楽しくなる瞬間っていうのは…?だからもう「わあ〜これ何かおやじが何とかの時の顔だ」とか「おじいちゃんに似てきたよ」とかそういうの言って…見栄え出来上がり仕上がりという事よりもその本人の喜びも…。
そうなんです。
わあすてき。
今どうしたらそれはあれかは分からないです。
すてき〜。
心も輝かせて下さっているんですね。
なかなか難しいですけど頑張ってそれにいつもトライしてます。
うわ〜すごい。
今更の質問なんですけどもどうして特殊メイクのお仕事をされたんですか?え〜っと結婚していた夫が…結婚して1年半後ぐらいなんですけど転勤になりましてアメリカ行く事になったんですよ。
でそれまで私はちょっと雑誌の仕事とかしてて全くこの仕事じゃなかったんです。
え〜!幼少の頃から憧れてとか10代の頃からとかそういう事じゃなくてご結婚されてからの…。
25歳の時夫の海外赴任に伴いロサンゼルスに渡った江川。
夫婦で見に行った映画が人生を変えた。
アカデミー賞メイクアップ賞を受賞した映画「狼男アメリカン」。
旅行中狼男に襲われた若者がその呪いによって狼に変身してしまうというホラーコメディーだ。
骨格までギュギュギュギュギュギュギュギュッて伸びたりするのがCGがある今は別にみんなCGだと思えばどうって事ないんですけど何もそういうのがない時代なので…こんなんなっちゃって見てましたね。
え〜!特殊メイクの世界に魅せられた江川はハリウッドのメイク学校に飛び込む。
高額の授業料を取り戻そうとあちこちのスタジオや個人の工房を訪ね仕事を探し歩いた。
言われないと分かんないです。
ネズミちゃん。
笑ってる。
笑うとこういう顔なんですね。
はい。
チーズ食べてる。
これ本当スポンジなんですけど。
これ大体何年ぐらいの…。
これはもう1985〜1986年。
はい。
です。
やだ。
それは大変。
日本でも大ヒットした映画「ゴーストバスターズ」。
当時の最先端の特撮技術を駆使したSFコメディーだ。
幽霊退治を請け負うゴーストバスターズの前に姿を現した巨大な破壊の神。
映画のクライマックスシーンで巨大なマシュマロマンに姿を変えニューヨークの街を破壊し始める。
江川はこのマシュマロマンの造形を担当。
動きの操作も行った。
セントラルパークになっててここの広い所を…私とかみんな下にいてミニチュアセットの下がこれよりもっと高さがあるんですけどそこに…下からやってたんですか。
下からやってたんです。
ケーブル引いて。
30年たって今聞いてもびっくりしますね。
もう今そんな事絶対ないからすごい貴重な楽しい…。
面白かったんです。
へえ〜すごいな。
CGで結構いろんな事に脳が現代慣れてしまいがちなところで…特殊メイクだったり特撮技術造形技術だからこそ愛きょうとかが。
そういうふうに考えた事なかったですね。
そうですよね。
はい。
それは私も思います。
でもただそれはものすごく大変な事ですよね。
ついてたかなとは思いますけど。
ラッキーとかって思ってるんだけど。
それってやっぱり好きとか面白いっていう気持ち…。
そうですね。
やっぱりそれしかないですよ。
もうそろそろ30年みたいな感じなんで「う〜長〜!」って感じ…。
30年すごい。
後半は舞台をスイッチ。
圭太と駆け落ちでもするんけ?連続テレビ小説「まれ」。
中川翔子は東京から能登にやって来てエステティシャンの仕事をするマキを演じた。
行けるんけ?どうせ東京やろ?何やら訳ありらしいマキは希たちにいつも大人っぽいアドバイスをする。
男と東京。
両方は無理だよ。
どこか陰のある役で中川は女優としての新境地を開いた。
行くね。
ああ…。
あっ…。
ごめんえはるさんコウちゃん。
せっかく2号店任してくれるっちゅうとったがに。
ありがとえマキちゃん。
あんたのふるさとはここのみ〜んなやさけね。
はい。
みんな燃え上がれ〜!しょこたんこと中川翔子はアイドルの概念を変えたといわれる。
オタクである事を前面に出し人気を博してきた。
ライブでもアニソンアニメソングを大熱唱。
観客も思い思いのコスプレで盛り上がる。
中川はオタクである事をタレントとしての仕事につなげてきた。
日本が世界に誇る文化アニメ。
アニメの声優を目指す人向けの講座番組では司会を担当。
カリスマ声優からノウハウを学んだ。
中川も表現力を養うためのトレーニングに挑戦。
はい!
(カラスの鳴きまね)ユメザメとは…う〜んマニアック。
実はストーリー漫画の連載を手がけた事もある。
本格パニックホラー「脳子の恋」。
現役アイドルの漫画家デビューは酒井法子に次いで2人目だった。
母や兄から虐待されて育った主人公脳子。
心の葛藤や妄想の世界がアイドルの余技とは思えぬ画力で描かれる。
「名作ホスピタル」で中川と共に3年間司会を務めたますだおかだの増田英彦は…。
それでよければもう終わりですこれで。
「名作ホスピタル」という番組は…あんまり…参考にはしてるんでしょうけど実践はしないみたいな。
不思議な感じの子なんですけど…猫だし。
江川が訪ねたのは中川が所属する芸能事務所。
日常的に芸能人と接している江川だが意外にも芸能事務所に足を踏み入れるのは初めてらしい。
すてきな所ですね。
失礼しま〜す。
中川は時々ここで漫画やイラストを描いているという。
今は何されてたんですか?今はですねちょっとサイン書きの方をやらせて頂いておりました。
すみません。
いいえ。
かわいいそれ。
猫ちゃんいいですね。
エヘヘ猫の絵を描くのが好きでよく描いてます。
大の猫好きで現在10匹の猫を飼っている中川。
中でも一番懐いているのがマミタス。
中川はマミタスを主人公とするアニメまで作ってしまった。
中川原案の「おまかせ!みらくるキャット団」。
登場する10匹の猫は中川の飼い猫をキャラクターにしたもの。
主題歌を歌うのはもちろん中川だ。
マミタス早くなんとかして〜!そんな急に…。
魔法の力で変身するマミタスが飼い主のぽこ美のピンチを救う。
中川はコスプレ店のアルバイトの声も担当している。
キャ〜!かわいい〜!早速こん身のコスプレ写真を特殊メイクアーティストの江川に見てもらう事に。
これは何かいろいろ今までの作品というか…。
いやいやお恥ずかしい。
本当に趣味で…恥ずかしいですクオリティーが…。
そういうのすごく興味あります。
見せて下さい。
いや本当にお恥ずかしいです。
初めての給料をコスプレの衣装につぎ込んだという中川。
大好きな「セーラームーン」は5人全員に変身するという徹底ぶり。
アニメに漫画ゲームまで130以上のキャラクターに扮してきた。
いや〜ちょっと…。
でも特に好きだったとか思い出深いものって何かあるんですか?ダイビングスーツを「エヴァンゲリオン」のスーツで売ってもらったりとかあと「セーラームーン」が大好きでよく着てましたね。
うれしそうだなこの時…。
本当だ。
コスプレしたらすごい気分が高まって何かすっかりピンピン治っちゃったなっていう思い出が残ってましたね。
お恥ずかしい脚が短くて…。
最近よく動画とかで変身状態のメイクをアップしている人たち結構いるじゃないですか。
いっときそういうのばっかり見てた事があるんですけど目も1.5倍くらいになったりするじゃない?ちょっと描いたりするだけで。
私逆に…すごい刺激になったりして…。
みんなそれぞれができちゃう時代になったっていう…。
本当に今すごく私自身も…何かもういろいろないと…でもやっぱりメイク始めたきっかけもそしてコスプレしたいなって思ったきっかけも…変わる事ですね。
ふだんの自分じゃない何かになる手助けって事ですよね。
勇気に変える魔法。
それすごいいい言葉ですね。
以前ファンレターで「しょこたんのコスプレが好きでメイクもまねしています」って書いてくれた子がいたんですが「でも友達が少なく勇気がなくてコスプレができないんですけどどうしたらいいですか」って書いてあった事があってでもその時に私すごく…勧めてあげてほしいですねその人に。
どんどんやった方がいいよって。
「せっかくだから貪欲に」って書いた事があったなと思ったんですけど…結果的に…。
なかなかね。
でも一度多分やり始めると慣れるからエスカレートしていくと思うんですよ。
最初の一歩がちょっと大変なんだろうなって今思ったんですけどね。
そしてその一歩がその人を変える。
どんどんちょっとずつ変えられるみたいな…。
すごい。
本当に結局私はすごく…つい「私なんか脚が短いし」とか…そんな性格なのに今はすごく振り返ると…この人生の不思議なギャップが…。
それ最高に幸せな話ですね。
本当に幸せだと思います。
振り返ると画像を見てもやっぱりアニメが好きだったり漫画が好きだったりあとアイドルに憧れたりとかそういういろんな…気が付いたら…16歳で芸能界入りした中川。
中学高校ではオタク趣味を白い目で見られ友達のいない暗い毎日を送っていた。
学校にいる時は…「ああもう駄目だ私なんて」ってまた闇に落ちてしまっての繰り返しだったんですが部屋に鍵をかけて閉じこもっている私に対してドア越しにすごい親子ゲンカももちろんしたんですが…ケンカをよくしてたんですがある時すごく落ち込んでいた…大好きなジャッキー・チェン様ブルース・リー様がいらっしゃる…が生まれた聖地香港に連れていってくれてそれで16歳の誕生日「せめていい事あるといいな。
でも私なんて」ってまたこうなっていたらちょうど…それって何かでも…すごくないですか?本当にびっくりしました。
食事中にファンの人に見つかって話しかけられたら嫌だろうなと思ってひっそり親子で泣いていたらジャッキーさんが…「もう僕が払ったから食べなさい」ってその場でおごってくれてしまってただの一日本の…もう虫のようなただのファンでしかないのに「今日誕生日であなたにお会いできて夢のようでした」と伝えたらじゃあ「幸せになってねハッピー・バースデイ」って書いて下さって最後までミッキーマウスのように笑顔で去っていかれてそれで…初めて明るくなれて。
こう落ち込んじゃうけども大好きな人大好きなもののおかげでムクムクと生きる希望を頂いてきてなのですごくそれが…自ら始めたブログが中川の運命を変えた。
変顔やすっぴんなどおよそアイドルらしからぬ写真の数々。
当時芸能人としては異例の事だった。
料理下手ぶりも隠さず公開。
魚は生煮え。
「アスパラ炒めたらしょっぱすぎて無理だったからそのまま鍋に水いれて洗いながしてまた炒めた。
ウーン」。
最高1日231回という驚異的な更新数も話題を呼び一気に注目されるように。
「とてもかわいい」を意味する「ギザカワユス」など独特のしょこたん語もブームとなりアクセス数は27億を突破。
ブログに書いた事がきっかけとなってアニメソングや声優イラストの仕事などが舞い込むようになった。
ハマって何回も書いていったら…それに引っ張られて…。
自分の気持ちを出していけるところが見つかったって事ですよね。
友達とかがいたとしたら逆にそうじゃなかったかもしれないし。
そして何かもっとポジティブに外に遊びに行ったり何かぐれたりして外に行ったりしていたらアニメソングを聴いたり…今逆に落ち込んで…不思議でしたはい。
フフフフ。
ブログって本当ない時代…文字書いて残してるけど…それだけ秘密だった訳ですよ。
それが今もうワ〜ッて広がって…どっちからスタートだったんでしょう?最初は…あ〜どっちもあるんですかね。
難しいな〜。
せめて生きた証を残してから死のうって思ってたんですよね。
あんまり人に見られてる意識もなかったんですがでも…ブログでもそういう悪い事は書かないとか何か聞いた気がするんですけど。
誰も傷つかないんだったら自分の自虐だったらありだと思います。
「何で私こんな脚短いんだろう」ってしょっちゅう書いちゃうんです。
「毛が薄いな」とか「鼻の下が長いな」とか。
でもそれは多分信頼してる…体にもいいし心にもいいし。
なかなかそういう事って経験できないと思うんですよ。
経験したとしてもちょっとそこは分かれ道があるかもしれないんで。
宇宙の事を考えるのも好きなんですが…ほんのちょっとですよねだってたかだか80までいったって80年。
その事を思うととても焦って…まだまだ大丈夫。
うんと私の方があれです。
おいしいかい?うん!かに玉おいしい!憧れのジャッキー・チャンとも共演できる日がやって来た。
しょこたん遊ぼうぜ。
触らないで!一般人の夢をかなえるCMの企画。
ジャッキーと共になんちゃってアクションシーンに挑戦したのだ。
更に子どもの頃から夢だった特撮映画でも主役デビューを果たした。
主人公がピンクのテディーベアと合体する「ヌイグルマーZ」。
華麗なヌンチャクさばきは実はいじめに遭っていた中学時代一人もくもくと練習して身につけたもの。
これもコスプレ的ですね。
そうですねロリータ。
ロリータちゃん。
結構周りから突っ込まれましたけど。
それになりたくてっていう夢もあって芸能界目指したんですが…ブルース・リーやジャッキー・チェン様への憧れからいろんな全てが始まったんですがたまたま私…自分でこしらえたんですか?自分でこしらえたヌンチャクがあったんですけどそれが衣装と全くピッタリ一致してなのでそのヌンチャクも一緒に映画に出演したんですが本当にその時は…最大の生きた証主演映画の中でアクションができるなんて…うれしかったです。
何かを呼び寄せる力があるんじゃないですか。
いやいや…。
でもありがたいです本当に。
その形じゃないにしても…落ち込むのをやめて。
いやいや…本当に。
なれるようには努力してるつもりなんですけど。
もし表には見せない場でもうどうしようってなった時の切り替える方法…逆にまた私がインタビューになっちゃってる。
方法を一つ。
何を食べると戻るなとか何をすると元気になるなとか教わってもよろしいでしょうか?戦ってないといけないかなと思っててやっぱりほら…だからそういうのもそうだし「できないんじゃないか」とか弱気になったりとかいろいろあるけど…それも楽しんじゃうぞっていう。
かっこいいです。
でもお尻の骨折が面白くなっちゃってるって事はそういう事がまたコツになっていくんでしょうか?全部それをいい方にねポジティブに考えていくっていうか。
9月末の日曜日。
中川翔子はミニライブのため埼玉のショッピングモールにいた。
実は極度のあがり症。
本番前はいつもメチャクチャに緊張する。
(観客)しょこたん!さあいくぞ!ひとたびステージに上がれば全てが切り替わる。
この日は自ら作詞した「ポケモン」のエンディングテーマを歌った。
好きなものをとことん大切にしていけば夢はかなう。
自分自身の経験を思い出しながらつづった歌詞だ。
子どもたちへのメッセージを込めた。
ライブのあと中川は4時間にわたってサインやファンとの写真撮影に応じた。
この秋は小林幸子とのデュエット曲を発表。
クリスマスには初めてのディナーショーにも挑戦する。
江川悦子は社員総出で次の作品の準備に追われていた。
日本を舞台に撮影されるハリウッド映画。
アメリカ人の若者が日本の寺で恐怖の体験に見舞われるホラーものだという。
俳優の外面だけではなく内面を支える特殊メイク。
30年かけて培った確かな技術を武器にこれからどんどん海外にも出ていくつもりだ。
2015/12/31(木) 06:45〜07:45
NHKEテレ1大阪
SWITCHインタビュー 達人達(たち)アンコール「中川翔子×江川悦子〜変身」[字]

コスプレ大好き!な元祖オタクアイドル“しょこたん”こと中川翔子が、特殊メイクの第一人者江川悦子を直撃。ハリウッド仕込みのスゴ技で大変身!心と顔の深〜い関係とは?

詳細情報
番組内容
アトリエにずらりと並ぶ生首やかぶりもの。名だたる俳優たちのライフマスクが手がけた仕事の多さを物語る。「メイクは俳優の内面を支えるイリュージョン」。40歳老けさせる、40kg太らせる、男を女にする、江川の手にかかればできないことはない。自らも歌手、声優、俳優、コスプレーヤーとしてさまざまに「演じて」いる中川が、そのスゴ技を体験!元いじめられっ子のオタク少女が「変身」で心まで変わった経験を語り始めて…
出演者
【出演】タレント…中川翔子,特殊メイクアップアーティスト…江川悦子,漫才グループ(ますだおかだ)…増田英彦,【語り】吉田羊,六角精児

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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