日本くぎづけ大学【五郎丸ポーズ作った女性コーチが伝授するメンタルを強くする法】 2015.12.30


(関野)これはザトウクジラです。
(関野)ニシンの固まりを見るとそれを追跡するんです。
(関野)固まりの下にみんな一斉に潜るんです。
(関野)潜った後鳴きながら一斉に泡を吹くんです。
(関野)泡でニシンを囲んじゃうんです。
(関野)そうするとパニックになって…。
(関野)それで一斉に…。
(関野)7頭が一斉に口を開けて出てくると…。
(関野)1匹当たり200リットルの水が入ってヒゲクジラだから水を吐き出して50kgのニシンがのみ込めます。
(ラブリ)へぇ〜!
(ラブリ)すごい数!
(関野)のみ込んでるんです。
(関野)彼は1回陸に上がってるわれわれと同じで。
(関野)それで戻ったんですねまた。
1980年代南アジアのパキスタンでおよそ5,000万年前の原始的なクジラパキケトゥスの化石が発見された
この哺乳動物は陸で暮らし採食行動のときだけ水に潜ったと考えられている
(高島)これはどこからどこに?
(関野)インドネシアからマレーシアフィリピン台湾日本。
(ジュニア)これ何人チームですか?日本人4人それからインドネシア人6人の10人で4人6人で分乗して。
(関野)しけがあると怖いですね。
(関野)風が強過ぎても困るし。
波なんて壁みたいでしょ?
(関野)そうです。
海の上での一番の恐怖は何ですか?波?生き物?風ですね。
(関野)でも風吹かなくても困るんですよ動かないから。
(関野)こがなきゃいけないし時速2キロしか出ないんですよ。
これ大変やなぁ!
(ラブリ)うわ〜!時間かかる。
(関野)だからだいたい全体の3分の1は風で走るんだけど3分の1は待ってて3分の1はこいでる。
時には歩く方が速かったりするってこともあるんですか?
(関野)最初の120km10日かかったんで実測12キロですから歩いた方が全然速いです。
(中尾)すげえ!すごいアホみたいな質問ですけどケンカになったりしないですか?
(関野)しますよ。
しますよね。
しますよねぇ。
「目的何だ?」と言われたら答えられないわけじゃないですか。
(関野)日本に行くんだっていう。
そりゃそうやろうけど。
何で出たんだっていう話になってくるじゃないですか。
そもそもね。
物資を運ぶとか。
(関野)太古の人に思いをはせながら旅してんだ。
あ〜なるほどな…なんないでしょ!
年の瀬の皆さんの釘付けにしちゃう講義が始まります!
人類の起源をたどるとんでもない旅の果ては?
あなたもルーティンでメンタルが強くなる?
生徒の釘付け度合いはスマホで随時チェック中!
アフリカで誕生したわれわれの祖先が400万年もの歳月をかけて地球全土へと広がっていった
およそ5万kmにも及ぶ果てしない移動の道のり
イギリスの考古学者ブライアン・フェイガンはこのはるかなる足跡を「グレートジャーニー」と呼んだ
おそらく人類史上最大の挑戦であるこの旅路をおよそ10年をかけて動力を一切頼らず自らの脚力と腕力だけで逆走した日本人がいる
氷の割れ目を歩き…
断崖絶壁を越え…
大海原を渡り…
砂漠の嵐に耐える
南米アラスカアフリカヒマラヤ世界の名だたる…
彼が次に挑戦したのはわれわれ人類が日本列島を目指した4,700kmもの海の足跡
辺境の地をこよなく愛すグレートな探検家が間もなく新年を迎えるわれわれに時代を超えたワールドワイドな視点を語る
日本くぎづけ大学講師探検家医師関野吉晴さん
講義テーマは…
グレートジャーニーを始める一番のきっかけは何だったんですか?きっかけは20年間…。
学生時代から20年間南米ばっかりに行ってたんです。
(ラブリ)それは好きで?
(関野)そうですね。
(関野)最初はアマゾンを下りに行ったんだけども。
山登ったり洞窟潜ったりいろんなことをしてたんだけど一番の興味は人間だったんで先住民の所にすいません泊めてください。
同じ物食べたいんですっつって。
何でもしますからって何にもできないんですけどね。
(関野)このときこの人たちどのようにやって来たかという旅をしたいと思ってたんです。
ほんであの動物の群れとチャリンコで走ったんですね。
(関野)そうです。
でもそういう所って病気とかあると思うんですけどそういった体の面は大丈夫だったんですか?元気なだけが取りえなので。
あとは医者なので一応自己管理は…。
お医者さんなんですか。
お医者さんになって働いていたこともあるんですか?
(関野)もちろん。
最初に入った一橋大学で8年いたんですよ。
「8年」!?結構長めに…。
ちょっと長めに。
それでどうしようかなと思って。
(関野)でも僕は探検家になりたい。
(関野)先住民の人たちとずっと付き合っていきたいと思って。
選択肢は色々あるわけ研究者になるとかジャーナリスト写真家。
でも気分としてね友達でいたかったという取材とか調査じゃなくて。
(関野)どうしようかなと思って。
あっ医者になったら彼らの役に立つかもしれないし食べてかなきゃいけないし。
それで8年卒業してから医学部に入り直したんです。
わっ!
(大東)旅する手段として医学を学んだということ?
(関野)探検家のたしなみとして。
(大東)すごいな!
(中尾)一番怖かったことって何ですか?探検してて。
(関野)やっぱり人ですよね。
治安の悪い所。
(関野)コロンビアとかベネズエラで強盗に遭ったりします。
(関野)ピストル突き付けられて。
突き付けられたところまで?ここですよ。
(ラブリ)え〜!人間もそうですけど例えば蚊とか…。
(関野)それは危険じゃないけど嫌ですね。
マラリアかかったこともありますし。
でも死ぬじゃないですか。
(関野)だから医者だったら管理できるので。
医者やからってこれがうまいわけちゃうからね。
(関野)結構うまいです。
でもゆとりがあるんですよ。
ブヨがすごいんですよね。
面白いの。
見てるとねブヨが血を吸うとお尻が真っ赤に腫れてくるんですよ。
(関野)それでちょこっと動かすとコロコロコロって落っこって…。
何を笑うてるんですか!何を笑うてるんですか。
まず最初の講義テーマはこちらです。
(関野)だって14年間も学生やるとか無駄じゃない。
(山本)でも「バカなこと」って…今こういうふうに言いますけど僕らがやってることが全部バカじゃないのかというとこにまず疑問ありますよね。
僕も南の島で裸族とちょっと暮らしたことがあって。
何かね本来人間が生きるために必要な全てなんですよね。
僕らが持ってるものって情報量が多過ぎて赤と青どっちがいい?って子供に聞くと「赤」「青」って答えるんですけど10個ぐらいあると迷うんですよねみんな。
それと一緒で物事の情報が多過ぎると意外と気付けることが気付けなかったりしますよね。
そぎ落としていくと気付くものってあるんですか?
(関野)なるべく太古の人と同じようにってなるとどれだけそいで旅ができるかってことになりますからね。
(関野)自然から素材取ってきて自分で作る。
みんなありますか?
(関野)自分の持ち物で自然から素材を取ってきて自分で作った物。
ないです。
何かダサい感じやね。
(大東)今悔しくなったな。
男の子として何か…。
たぶんみんな家帰ってもないと思うんですよね。
(関野)それをやりたい。
だから砂鉄集めから始めて。
(大東)昔の人も砂鉄集めてこう作ってたってことですか?今でも何でたたら製鉄残ってるかっていうと日本刀は神戸製鋼とか新日鐵の鉄じゃできないんです。
これで作るんですよ。
(関野)砂鉄と炭を窯に入れてそれがたたら製鉄。
ふいごも自分で作りましたから。
(ラブリ)え〜!?すごい!ふいごって何ですか?
(関野)風を送るやつですね。
『もののけ』のたたら女って出ててそれに出てくる…。
(関野)5kgの工具作るのに120kgの砂鉄。
それから300kgの炭3tの松。
(ラブリ)すごーい!
(関野)でも鉄ってすごいんでやっぱり鉄を制する者が世界を制してきたんです。
(関野)軍備全部鉄でしたから。
農具も全部鉄なので。
(関野)これ大木探しですね。
どこの地に行ったんですか?
(関野)インドネシアのスラウェシ島って島。
(関野)なるべく太い木…なかなか難しいんですけどやっと見つけて。
(大東)うわっでっかいな!え〜!?おっきい!何日目ですか?これ。
(関野)これ1日で切れるんです。
1日で!?
(大東)樹齢でいっても何百年…。
(関野)すごいです。
おっきい!
(関野)高さは54mです。
すごーい!
(ラブリ)すごっ!これは設計図を引いたんですか?
(関野)なし。
山の船大工に僕の造りたいイメージを言うわけですよ。
(関野)そこから木の中にイメージをつくって。
(関野)今度は海の船大工でもっと薄くして甲板を造ったりアウトリガー造ったりするんです。
(関野)釘も全部木釘です。
(大東)うわ〜!
(関野)自然から作ってこなきゃいけないんで自分で。
いかだみたいにしてるのかと…。
(関野)ペンキも石灰を。
(関野)油もココヤシを煮て油作って。
(関野)帆もヤシの葉っぱで造ってます。
ホンマに全てが自然の物なんですね。
(大東)すごいな!
(関野)鉄のすごさ分かります?地球の重さの何%が鉄だと思います?1%?
(関野)33%3分の1です。
え〜!?
(関野)だから磁石なんです地球は。
コンパス使えるのなぜかっつったら地球が磁石だからです。
(関野)そのおかげで実は磁力線が走っていていろんな放射線とか紫外線とかをオゾン層と同じように避けてくれてるんですよ。
だから鉄じゃなかったら大変なことになってるんです。
(関野)面白いのは関空ができるときに漁師さん反対したわけですよ仕事を失いますから。
ところが何年かしたら魚がいっぱい増えてたんです。
聞いたことありますそれ。
(関野)鉄骨でできてたから鉄が溶けて植物性プランクトンが増えてそれで魚が寄ってきて。
ホントに鉄ってすごいんです。
(関野)だから鉄が発見されたとき金の4倍の価値があったの。
(関野)だって金じゃ農具も武器も作れませんから。
(ラブリ)確かに。
探検家であり医者でもある関野にはもう1つ写真家の一面も持ち合わせている
世界を旅する間に撮影した枚数は実に40万枚にも及ぶ
(大東)先生は旅をして原始に戻っていろんなもの見て。
でも日本に帰ってきたら1年でえらい文明は進化していくわけじゃないですか。
(大東)そういうのを見てどう思われますか?
(関野)一緒に航海した人たちに事故遭ったり…。
(関野)ましてや彼ら30代40代で大黒柱でね。
お父さんお母さんもちろん奥さん子供たちも頼りにしてる。
(関野)それがケガしたり死んでしまったら大変なので保険入りたいんだけどっつったら「何?保険って」って。
(関野)ていうのは彼らの安全保障は何かっつったら人と人とのつながりとか…。
周りの人であるとか身内であるとか。
(関野)そういうのをつくって何かあったら助け合う。
シベリアでもそうですね。
内陸の人はトナカイを狩ってて海岸の人は鯨とかアザラシ捕ってんだけど鯨やアザラシ捕れないときはトナカイの肉を分けてくれて。
(関野)トナカイが大雪で餌が捕れなくて死んじゃうとかオオカミにやられてるときは鯨とかアザラシの肉をあげる。
(関野)お互い助け合う関係になってるんですね。
(ラブリ)ホントに今を生きてるっていう感じなんですか?それは狩猟民はそうです。
(関野)だから彼らは今が勝負なんですよ。
1日で勝敗が決まっちゃう。
捕れないこともあるけど捕れる。
それも自分の全ての能力を使うわけですよ。
(関野)知識と想像力ですね。
次何が起こるか分からないわけ。
それに対処しながらいくわけですすると捕れたときの喜びって大きいわけですよ。
(関野)われわれ農耕民というのは今は将来のため。
(関野)子供たちが…ひどい場合は小学校からいい小学校入るためいい中学いい高校いい大学。
今度はいい就職先。
就職したらいいポストとかね。
気が付いてみたら年取ってたってなりかねない。
(関野)だから今を大切にしてるとか今を楽しんでるって意味では狩猟民の方が楽しんでるなって感じしますね。
いったん残高捨てろ。
僕ですか!?うん。
怖いですよね。
何の保証も未来に持たないで生きるって。
(大東)びっくりしますよね。
しかも独り身じゃなくて私もジュニアさんも山本さんも…。
(ラブリ)残高捨てれますか?奥さんおるから…。
(大東)すぐ守ったやん!
探検家医師関野吉晴さんのグレートジャーニーは一方では人間と自然動物との共存の旅路でした
いよいよ2016年。
私たち日本人はこの不確定な時代激動の地球とどう向き合っていくべきなのでしょうか?
そもそもアフリカからわれわれ人類は始まってるんですか?
(関野)それを否定する人は真面目な研究者ではいませんね。
いない!?
(関野)人類の骨で一番古いのが見つかってるのがアフリカなんです。
(関野)もう700万年前ですから。
(一同)え〜!
(関野)最初に生まれたのはチンパンジーと同じぐらいの身長体重でそして脳も400gぐらいの人たちで。
(関野)20万年前に生まれたのがわれわれの先祖です。
ホモサピエンス。
「賢い人」っていわれる。
でもすぐにアフリカ出ないでだいたい6万年後ぐらい…。
それから世界中に広がってった。
それと同じ道をたどる旅をされたということなんです。
(関野)アフリカを出て一番遠くまで行った人たちが似てるんですよ結構。
顔とかしぐさとか。
街で先住民のとこ行ってお土産に太鼓とか弓矢を持ってはだしなんかで街を歩いてると必ず「あんた何族?」って聞かれますからね。
(関野)それで何々族って言うと「あっそう」って何も疑わずに。
(関野)人間世界中に広がったって何で広がったと思います?
(ラブリ)冒険心。
(関野)冒険心とか好奇心とか。
(関野)あの山を越えたらもっといい生活できるんじゃないかと思ってたんですよ。
でも強いとこはできるわけですよね。
そうすると人口増えますよね。
周りからも寄ってきますよね。
すると圧がかかって誰かが出ていかなきゃいけないじゃない。
(関野)強い人が出ていくと思う?思わないです。
弱い人が出ていきますね。
(関野)パイオニアになった人がそこを都にしちゃうわけですよね。
(関野)でもまた人口増える。
そうするとまた突き出されて。
それで行ったんじゃないかって思うようになったのは実はグレートジャーニーをやって一番遠くまで行った人たちがホタテとかカニとか捕って採取で生きてて。
(関野)もう1人しか生きてない。
(関野)ホントに弱い人なんですよね。
南米最南端に移り住んだ先住民の血を受け継ぐヤマナ一族
関野が訪れた22年前にはすでに2人となっていた彼らも現在は1人
ヤマナのDNAは様々な民族と混血しながら新しい命が受け継いでいく
(大東)例えば学校に置き換えたとしたらいじめとかいうものが弱者を排除する作業だとしたらその弱者はそこで苦しむかもわからへんけど別の所にはその人が新しい…。
何か強い自分の持ってるそこでは理解できなかったものが新たな文明を創っていってると。
出て押し出されたけども押し出したままじゃないんですよ。
(関野)その例が日本とイギリス。
たぶん弱っちい人間が集まったのが日本とかイギリス。
(関野)これ以上東行けない。
これ以上西側行けない。
そこで文化を創って経済でのし上がってきたらイギリスは世界を征服しようとしたわけじゃないですか。
(関野)だから弱い人は弱いままじゃなくてすごいホントにパイオニアになったらもう押し出したやつを打ち負かすようになるわけですね。
弱いから強かったってことですね。
まだまだ聞きたいことがいっぱいあると思うんですが続いてのくぎづけワードはこちらです。
実はお話を事前に伺ってる中で気になるワードがたくさんあり過ぎて困ってしまったので一覧を作りました。
(大東)へぇ〜!何か気になるものがあったら聞いていきましょう。
(ラブリ)全部聞きたいな〜。
(中尾)聞きたい!聞きたいわ。
ちょっとあの「人類を2つに分けた大実験」ベーリング海峡って…アラスカとシベリア今海峡で隔ててるんですけども2万年前はがっしりとつながってたんです。
で1万2,000年ぐらい前に途切れちゃったんです。
(関野)それからコロンブスが来るまで約1万年間まったく同じ状態2つに分けてどうなるかっていう大実験。
(関野)どうなったか見てみると5,000年ぐらい前に両方ともピラミッド神殿造るんですよ。
最近見つかったんですね5,000年前のピラミッドとか祭壇。
ということはそこで人類の進化のしかたがほぼ…。
(関野)並行的にこうなってたってことですね。
(関野)もちろん文字もこっちはなかったけどもちゃんと数字の概念もあるし言葉はあるわけですよね。
「携帯電話が」…。
「携帯電話が世界を変えている」モンゴルなんかだと遊牧民とかも携帯電話でやってるし。
漂海民って家船に乗ってる人たちがいるんですよ。
(関野)全部食事も炊事もそれからトイレも出産まで船の中でします。
(ラブリ)へぇ〜!
(関野)この人たちは僕が行ったときはまだ携帯持ってないんだけど途中から携帯持つようになって。
便利な物は便利なんですか?こういう所でも。
(関野)やっぱり便利ですよね。
われわれだって全然違っちゃう。
(ラブリ)携帯を持つことによってこの人たちの生活もこれから変わってく可能性あるんですか?
(関野)めちゃくちゃ変わります。
アマゾンのもう40年間付き合ってる人がいるんだけど昔ホントに腰巻きで生活してた人たちが学校がないので寮に行くわけですね。
(関野)友達になれないわけです携帯電話ないと。
(関野)村に帰ってくると携帯通じないんだけども音楽いっぱい入ってくれるじゃないですか。
(関野)ジャズでもクラシックでもサルサでも何でも入りますからそうすると自分たちの音楽を忘れちゃうっていうか。
(関野)そういう自分たちの歌を仲間のとこで歌ってるといじめられちゃうわけですよね。
先生は携帯電話は持ってらっしゃる?持ってます。
ちょっと小さい声で今おっしゃいましたね。
(山本)先生は愛は携帯電話で伝える方ですか?僕3年前にやっと持ち始めたので。
(関野)僕たちの食べてる物全部生き物ですから。
(大東)ホモサピエンスって進化の話でいうと明らかに肌を守る体毛がなくなったわけじゃないですか。
(大東)それって何でなんですか?だって普通に生きていく中で服っていうものがない中で毛皮はすごい重要じゃないですか。
何でホモサピエンスはいきなり裸んぼうになったんですか?
(関野)服を着た方がセクシーじゃないですか?
(大東)性的なあれですか。
隠した方が…。
隠した方が。
(大東)はぁ〜…。
そうか。
色気づき始めたんですね。
(関野)いつも出してるよりも。
時々出した方が。
その方が種が繁栄すると。
(大東)さっきの鯨から命を学ぶってことについては結論でいうとどういうことなんでしょうか?
シベリアの先住民は今も鯨漁を続けている
彼らは自分たちが自然の営み生き物の犠牲の上で成り立っていることを知っている
(関野)子供たちが解体してる場面を見てるわけですよ。
(関野)鯨とかホッキョクグマを。
(関野)何か残酷だって思うかもしれないけどもでも彼らの方が私たちの子供世代よりはるかに自分たちは命を食べてるんだってことを実感していくわけです。
(関野)だから日本なんて残飯率4割とか5割じゃないですか。
彼らは全部食べ尽くしますから肝臓以外は。
(関野)豚とか牛とかが生きててそれが…。
こういうのを見てることによって命を食べてるって。
(関野)だって僕たちの食べてる物人工添加物以外全部生き物ですから。
(関野)ホントに残さないです。
食べ尽くします。
(関野)骨を砕いておばあちゃんが煮る。
脂浮いてくるんですよ。
(ラブリ)その脂を食べる?
(関野)脂すごく大切なんです。
(大東)食べる以外にも使えるってことか脂は。
(関野)アザラシの脂が有名ですけども要するにドレッシング代わりなんです。
何でも付けて食べる。
(関野)だから彼ら焼きません。
焼くと脂が逃げちゃうから。
もったいないねや。
(関野)にくづきに旨いって書いて「脂」って書くじゃないですか。
そうですね。
ホンマや!日本もイルカ漁が駄目とか捕鯨反対とか色々言われたりしますけど。
(関野)だから生存の…。
(関野)彼らのやってる漁は商業捕鯨じゃないんで。
(関野)食べるために捕ってる。
これだけ捕れば絶滅しないで済むって量しか捕らないです。
それだけ色々回ってきて先生今例えば日本を見て何が一番おかしいですか?何かみんな走ってるような感じ。
急いでるっていうか。
(関野)前かがみになってるから…。
会社でもそうじゃないですか。
1年で人を評価しちゃう。
場合によっては半年とか3カ月ですよ。
(関野)昔は30年後を見て「こいつ頼りないけど将来何かをやるかもしれない」ってぽーんと金出して駄目だったときは「駄目だったか」10年後とか30年後に何かやればよければ思い切ったことできるじゃないですか。
(関野)何回でも失敗してもいつか成功すればいい。
ところが1年ごとに評価されちゃうとそつなくやる。
前衛的なこと実験的なことチャレンジはしないですよね。
それをね言うてくださいホンマ。
バラエティーもねすぐ終わらすんですよ!ホントですね。
ねえ!ホンマ…。
(スタッフ)はいありがとうございます!すぐ終わらすやん!
メンタルは誰でも強くなる!
関野さんの講義終わったところで皆さんを釘付けにしたくぎづけワードを見ていきたいと思います。
『日本くぎづけ大学』では今回聴講生50人にスマートフォンを配布しました
講義中には講師に引きつけられた言葉くぎづけワードが随時画面に更新されていきます
釘付けになった聴講生は画面をタッチ
スタジオ中の釘付け度合いが瞬時にランキングとなっていきます
5位から2位はご覧のとおり
2位は「1番恐かったのは『人』」でした
さあ皆さんを一番釘付けにしたくぎづけワード第1位は…。
このような結果になりました。
夢というか今後やりたいことは何があるんですか?色々やりたいことは…。
まだ海が全部終わってない。
(ラブリ)へぇ〜!「海がまだ終わってない」いや漢字ドリルやないねんから。
何ですか!?それ。
(関野)ただ当分海はなくならないからゆっくり。
ジュニアさんいかがでしたか?僕鯨がいったん陸に上がったっていうのもうちょっと詳しく。
(関野)だってわれわれもそのうち戻るかもしれない。
(関野)でもえらが欲しいか…どっちかあげるっつったら?えらか翼をあげるっつったら。
僕は翼ですけど。
先言わんといてくださいよ。
何で先取るんですか!ほんなら俺残ってるのえらですやん!
(関野)どっち?どっち?俺かて翼がよかったけど先生先翼取ったから。
(関野)いいじゃん!一緒に仲良く飛ぼうよ。
じゃあ皆さんえらあげますよ。
このとき世界中のスポーツファンがテレビの画面に釘付けとなった
まさしく釘付け。
15人対15人
楕円形のボールを相手陣地に置いたら5点
キックで入れたら3点
ただしボールは前にパスしてはならない
ラグビー史上最大の番狂わせと世界で報じられたラグビーワールドカップ2015奇跡の逆転劇
出場国中最も体の大きな優勝候補二度の優勝を誇る南アフリカに最も体の小さい日本代表が挑んだ世紀の挑戦
これまでわずか1勝の日本と25勝の南アフリカ
世界の誰もが南アフリカの勝利を信じて疑わなかった
ただ日本代表選手を除いては
(実況)これもいいタックルです。
山田が思い切り飛び出しました。
(実況)内側にいた立川が捕まえた。
(実況)ハイパント。
自ら追っていきます。
(実況)松島との空中戦。
ナイスキャッチ松島!
(実況)キープしてます。
さあジャパンのアタックが始まった!
(実況)今度は離した!今度は内側!変幻自在!
(実況)ジャパンきた!ジャパンきた!持ってきた〜!
(実況)お見事!
(実況)会場総立ちです!
(実況)キャッチしたマイケル・ブロードハースト!押せ日本代表!
(実況)まだ立ってます。
まだボールをつかんでいます。
(実況)まだ押す!
(実況)日本代表!日本代表!日本代表!
(実況)もう80分を超えています。
ラスト1プレーです。
32対29。
(実況)3点差!
(実況)もう1つ。
リーチリーチ!
(実況)離した!いやまだキープ!
(実況)立川長いパス。
(実況)アマナキ・レレィ・マフィ!そしてヘスケス!
(実況)やった〜!!
(実況)やった〜!!
(実況)やった〜!
(実況)やりました〜!日本代表やりました!
(ホイッスル)
(実況)日本代表が南アフリカ代表を下しました!
この奇跡の番狂わせの裏には選手たちを陰で支え続けた多くのチームスタッフの存在があった
その中に「どうしても一緒に来てくれ」と選手たちからせがまれチームに帯同した1人の女性
彼女があの五郎丸ポーズを作り上げた人物
(荒木)見といてや。
(荒木)こっから。
彼女が語るラグビー日本代表の真実
そして世界の最新スポーツ科学とは?
日本くぎづけ大学講師ラグビー日本代表メンタルコーチ荒木香織さん
講義テーマは…
あの世紀の一戦もスタンドでご覧になってますがああいうときスタンドにいらっしゃるものですか?
(荒木)急に行くことが決まって準備ができていなくて普通にスタンドで見てました。
それだけ急に「来てほしい」と。
それは監督からなのか選手から「来てほしい」なのか。
(荒木)選手からです。
選手から「来てほしい」と。
(山本)会話ってあれ何ですか?「ドレミファソラシド」みたいな。
(荒木)ポーズはあまり関係なくてボールを置いてから一連の動作があるんですがこれパフォーマンス・ルーティンというんですけど。
(荒木)五郎丸選手はもともとそういう感じのことは何となくしていたのでそれもう少ししっかりと目的を持ってその行動しぐさをすることにしましょうってことで。
ラグビー界ではルーティンでああやってやるのが当たり前なんですか?そんなこともないとは思います。
(荒木)体のトレーニングはしっかり毎日してるんですけれども気持ちがそこに伴わないと理想のパフォーマンスっていうの試合では出てこないのでそれはまた別にトレーニングをしないと…。
それはスポーツに限ったことなんですか?例えばお芝居であるじゃないですか。
(荒木)まさにパフォーマンスという面ではおんなじです。
(中尾)僕今舞台中なんですけどもうズタボロなんですよ。
(中尾)ホントに。
3日前僕1人号泣してたんですよ。
初日が開いて稽古1カ月やってきていくぞ!と思って自分の思ったとおりいかなかった悔しさがあったりして。
(中尾)やっぱそういうこともあったりするってことですよね。
あとでちょっといいですか?お時間頂いても。
あしたからめちゃくちゃええ芝居するかもわからへん。
選手やコーチの行動を心理学的にアプローチする…
自らが心をコントロールし前向きな感情やプラス思考を身に付けていく心理的スキルトレーニング
俗に言うメンタルトレーニングなどが含まれ心療内科やカウンセラーのサポートとは一線を画す
もうおなじみのポーズから。
五郎丸選手のポーズで脚光を浴びたルーティンも心理的スキルの1つ
決まり切った仕事や日々の作業を指す言葉で日常では「ルーティンワーク」などとも用いられる
ルーティンを用いるラグビー選手は何も五郎丸選手だけではない
日本代表の堀江翔太選手もまたボールを投げ入れるほんの一瞬の時間にルーティンを取り入れている
(堀江)ラグビーボールがあってここに「GILBERT」って書いてるんですよ。
「G」があるんですよ。
「GILBERT」の「G」の滑り止めのボツボツがあるんですよ。
それを僕は見てました。
(堀江)その1個を見て集中してそれをつかんで放るっていう。
実際の映像がこちら!この一瞬
(堀江)僕らは身長がちっちゃい分早めに放らんと駄目な場合がほぼ多いので。
(堀江)なるべく一瞬で終わらせてすぐやるって感じっすね。
一流ラグビー選手が行うルーティンにはわれわれが知らなかった驚きの事実があった。
それは…
ワールドカップの一流選手が行うルーティンにはわれわれが知らなかった驚きの事実があった。
それは…
違うねや。
(大久保)ルーティンってそういう意味じゃないの?
(荒木)プレ・パフォーマンス・ルーティンをするとそれに続くパフォーマンスの成功率が高くなるってことはスポーツ心理学の研究で分かっていますからそのために準備することを持っているといいよと。
準備をしていくこと?
(荒木)キックの安定成功につながるための準備。
(荒木)ルーティンが一番効果的といわれるのは対象となるボールなどが止まっていること。
へぇ〜そうなんや。
なるほど野球のように飛んで…。
(荒木)どんなボールが飛んでくるか分からないので。
(山本)ラグビー以外でもありますか?
(荒木)バレーボールのサーブとか。
(大久保)そうか自分で。
(荒木)ゴルフの一番最初のショット。
(荒木)自分で時間を決定できる。
5秒以内にしてくださいとか30秒以内とかではなくてある程度自分で。
(大久保)動きをやると効率が上がるんですよね。
効率が上がることどのアプローチから見つけていくもんなんですか?3年間かかっているので…。
五郎丸ポーズができるまで3年間かかってるんですか。
(荒木)見といてや。
(荒木)こっからね。
絶対音感。
あの映像っていうのは今からどれぐらい前の映像ですか?
(荒木)7月だと思います。
えっ!?ことしの?結構際々ですやん。
もうぎりぎりでした。
あれ7月なんですか!?
(荒木)はい。
五郎丸選手だから…。
(大久保)あれ間に合わなかったらもしかしたら入ってなかった…。
でも間に合うことは分かっていたので。
蹴る場所は毎回角度違う。
それでもやること一緒でいい?
(荒木)息が上がっていてもいろんなことが聞こえていてもイギリスでもアメリカでも日本でも。
(大東)「ドレミファソラシド」とか言ってた。
あれはどういうことなんですか?
(荒木)あれはちょこちょこいつ蹴んねんみたいなのを決めましょうっていったときに何歩で蹴るのが一番良いか様子を見ながら五郎丸選手が8歩かなって最後に決めたので。
(荒木)ただプレ・パフォーマンス・ルーティンで最後8歩で蹴ると決めてから実際に8歩に入る動作を覚えないといけないですよね。
(荒木)覚えるときに少しキーワードがあった方が止まった姿勢から次動くときに8っていうキーワードを思って動き始めると…初めはですよ。
(荒木)言葉を決める段階でしたからドレミファソラシドって言いながら蹴れないのでホンマにそれでいいの?っていう問い掛けをしたら五郎丸選手はきっと「ドレミファソラシドって言いながらは蹴ることは不可能だな」って気付いてくれると思うので。
(荒木)完成した時点は何も考えず無の状態で動けるのが理想なので。
こういうふうにやらなきゃって思ってる時点ではまだ完成し切ってない。
(荒木)はいそうです。
「あんたちゃんと書いてんの?」って言ってたじゃないですか。
(大東)「真剣に…」っていうのは?
(荒木)彼がどうしたいか。
どういうふうにするのが一番心地いいかっていうのを探すののサポートするだけですから私が何か教えるとか決定するわけではないんですが。
ポーズは別にあのポーズじゃなくてもよかったんですか?
(山本)イメージとしては集中させてるんですか?それともリラックスさせてオープンにしてるんですか?
(荒木)場面によると思います。
例えば手が震えているのは興奮状態が少し高いんですがそのぐらいじゃないとたぶん舞台とかできないと思うので。
体が震えてても体に出てる状態って悪くないんですよ。
(荒木)ただおっしゃってたように失敗したらどうしようとか頭の中の不安っていうのはあまりよくないのでそれを整理するためのリラックスならそれでも構わないですし。
(山本)例えば五郎丸選手のときはどっちかというと集中させてるんですか?ラグビー選手ほとんどそうですがリラックスするとケガするので。
そうなんだ!力入ってないと。
(荒木)興奮レベルが高くないとケガをしてしまうので。
ずっと軽トラにぶつかられてるようなもんですね。
(荒木)そのとおりです。
あと判断するときも落ち着いてると判断できないので少しぐらい興奮レベルが高い…。
興奮状態の方が判断力があるんですか。
(荒木)個人差はありますので自分にとって一番どのような状態が適切なのかというのを探すののサポートを私はできるとは思います。
(山本)舞台の初日ってねよくいうけどその…。
結構周りの人でものすごい信じられないぐらい緊張してる人いるんですよ。
(山本)そういうときに大丈夫?「緊張してます」っていうのが3〜4人いると僕がそこまで緊張してられないんで。
ていうところで僕はたぶん緊張がなくなるんですけど。
(山本)周りが全員大丈夫だぜっていられると今度緊張するのかな?と思うと周りとの状況もあるんですかね?
(荒木)組み合わせはあると思う。
僕らなんかはうつるんですよ。
緊張してなかったはずやのに周りあまりにも緊張してるから。
『すべらない話』って番組が始まった当初なんて大輔こっちで「ウェ〜」言うてるしほっしゃん。
はたばこに火ぃ付けられへんし。
俺別にリラックスしてたはずやのにだんだん緊張うつってきて大丈夫か?大丈夫か?って急に尿意もよおして。
何しゃべろ?思ってスタジオ入って何か空気違うとパッと見たら『MUSICSTATION』のスタジオ入ってもうてた。
(大久保)めちゃめちゃ緊張してるじゃないですか。
緊張って視力奪いますからね。
みたいなこともありますよね?そうですね。
あると思います。
(大久保)逆はどうですか?あんまり緊張しないっていうか何かだらーっとしちゃうときがあるんです。
(大東)それ問題ですよね。
(大久保)そういうときにもぴしゃっと入れてもらうみたいな何か…。
ありだと思います。
だらっとしてるから出る良さ…。
(大久保)全然出ない。
ホントにだらーっとして終わって帰ってくときあります。
高島さんちょっとあの奥…。
あっ!?すいません。
すっかり忘れておりました。
何とですね日本代表の選手のお二方が来てくださいました!あちらに回っていただいて。
よろしくお願いいたします。
一連の動作で注目された五郎丸選手の…
いったいどうやってつくり上げたのか?
五郎丸選手に伺った
高校大学社会人と所属するチームでキッカーを務めてきた五郎丸選手
今のルーティンの面影はありません。
ないですねぇ。
現在のルーティンの基礎となった出会い
それはキックの名手とたたえられたイングランドの名スター選手…
炭酸水かな?蹴ってたペットボトルがそうなんかな。
これ手元のポーズはかなり同じといってもいいですね。
日本でラグビー教室を開いたウィルキンソン選手。
一番間近で見詰めていたのが五郎丸選手でした。
(五郎丸)やっぱり世界一を取ったジョニー・ウィルキンソンが来てそこで彼のキックに対する姿勢ということを見て自分自身もっと突き詰めれるとこあるかなっていう感じで彼をまねることから始めましたけどね。
世界の名キッカーを手本に1人試行錯誤を繰り返してきた五郎丸選手
多少動きはありますがやはり今とはちょっと違いますよね。
そして2012年荒木が日本代表のメンタルコーチに就任
しかし…
(五郎丸)僕はあんまり見えない物は信じない人なんでシャットアウトといいますか全然受け付けないっていう態勢でしたね。
(五郎丸)ルーティンといわれる物を取り組み始めたのは荒木さんと出会ってからここ4年間ですけども。
(五郎丸)それまではある程度感覚でやってた部分あったけどその感覚というのをしっかりと字に起こして自分の物にしていったのがこの4年間ですかね。
(五郎丸)ルーティンというものがなかったとき自分の結果が出ないときに自分の調子を取り戻すためにかなりの時間がかかってましたけども自分自身の中にルーティンという芯が通ったときに波が小さくなったんですね。
自分のマックスのパフォーマンスをいかに維持できるか。
そのマックスのパフォーマンスから落ちたときにいかに早く回復できるか。
ここがキーになってくると思いますね。
蹴るという動作の感覚を文字に起こして言葉にする
形のないものから形ある物へのメンタルの置き換え作業
荒木はこれを他の選手にも行っていた
立川選手はワールドカップで最も急成長した日本人選手として高い評価を受けている
しかし南アフリカ戦の直前彼のメンタルは激しく混乱していた
(立川)イギリスに1カ月前に入ったときから何か自分の中でおかしいというか。
練習中にすごいミスを恐れるっていうかパスミスしたらどうしようとかキャッチミスしたらどうしよう。
(立川)自分のプレーに集中できなくなったりしましてどんどん考え込むというか。
夢を見て…南ア戦の。
すごい悪いプレーというか…自分の。
そういうプレーばっかり出てきて今までなかったです。
(立川)むしろ今までいい夢見てました。
初めての感覚です。
(立川)初めてやったんでこれはちょっと大変だなと思って荒木さんに相談しました。
極度の緊張プレッシャーに苦しむ立川選手が荒木に声を掛けたのは…
ご飯…朝ですかね。
あんまり寝付けなかった朝ご飯のときにお昼ご飯食べた後お茶でもしながら話してもらえませんか?と言ってホテルの横のカフェで。
あの〜荒木さんがこう…何ていうんですかね。
メモみたいな紙を持ってきてくれてて。
「これに全部不安と思うとこ書きい」とか言って。
(立川)例えばキャッチミスパスミスキックミス判断ミス怖いっていうのを全部書き出して。
(立川)「それしたとき次どうなるの?」
(立川)体が動かなくなる。
他の人の声が聞こえなくなる。
(立川)パニックするっていうのを全部吐き出して全部書き出して荒木さんに見せたんですよね。
(立川)荒木さんはそれを見たときに「全然大したことないな」ってすぐ言ったんですよね。
「これってそんな大したことなくない?」みたいな。
(立川)頭で考えてることと文字に書いたことを見てみると僕もそんな大したことないな不安と思ってることはって思えたんですね。
(立川)そこからキャッチミスパスミスしたときは深呼吸しましょうとかテーピング巻いてる指を触っていい状態の自分に戻ってくるとか対処法を教えてもらって。
(立川)それを全部やってからは寝れたんですよ。
不思議なことに。
夢も見なくなりましたし。
ホントに不思議でしたね。
こんなことで治るんやって思ったぐらいでした。
不安な感情や感覚
それを取り除く動作を文字に起こして形ある物に
メンタルの置き換え作業を行った立川選手
2日後「自分のベストパフォーマンス」と自画自賛する最高のコンディションで彼は奇跡の勝利に貢献した
(立川)ホントに変わりましたから荒木さんのアドバイスがなければたぶんワールドカップであのプレーもなかったと思うので。
なかったですね。
一切なかったです。
むしろ必要と思ってなかったです僕の中では。
緊張するタイプとかそういうこともなかったですし自分の中では必要ないんじゃないかなと思ってきたタイプ。
(立川)オリンピックであったりワールドカップとか世界大会ってのはそういうものが必要になってくると思いましたね。
(五郎丸)複雑な心情とかいうのをどうやって取り除くかってのはまさに準備しかないと。
自分が見える自分ができる行動でしかその不安材料っていうのを消せないわけですよね。
だから強いとか弱いとかそういうことじゃないです。
いかに準備して臨むかがこの勝負の世界では大事になってくるんですね。
そうですね。
まあいろんなものを背負って…。
特にワールドカップはそうですけどもいろんなストレスがかかるわけです。
その中でおんなじ環境下でおんなじ考えの人ばっかりがいるチームの中で相談してもだいたい自分の想像することしか返ってこないですね。
そうなるとやっぱりスポーツ心理学だったりとかメンタルコーチといわれる方がいらっしゃることで自分が相談しやすい環境になりますし。
自分が相談してこういうことが返ってくるって思うことと全然違った答えが返ってきたりすると選手というのは非常に前向きになりますし。
ホントに必要だと思いますね。
最初は「目に見えないものは信じない」とおっしゃってた五郎丸さんが心を開くというか先生に意見求めてきたりっていうのはいつなんですか?1年目の最後ですかね。
それ何があったんですか?
(荒木)「目に見えないものは信じない」って言うから見える見えるって言って。
(荒木)何をするかっていうのを書いてできたかどうかをちゃんと評価して自分の体の感覚っていうものを目に見えるように文字に起こしていくっていう。
目に見えないものを見えないまま終わらせずにちゃんと見えるものにして理解するという意味の「書いて」だったんですね。
感覚で覚えてるとかではなくて。
メンタルっていうのはどんどん鍛えて変えていけるものなんですか?
(荒木)強いとか弱いとかよりは何かが起きたときに自分で対処対応できる道具をたくさん持ってるかどうか。
(荒木)だからフミとか章仁は何か持ってるので対処対応できるので…。
(荒木)何でそんなにやーってしてんの!?
(田中)ちゃんと話聞いたの初めてなんで。
いつも何をお話しされてるんですか?普通に「頑張ってね」ぐらいしか。
僕海外の方に行ってたんで。
海外には先生みたいな人が1チームに絶対就いてるんでリーダーたちがそこでしゃべって下にっていう感じなんですけど。
先生も全然僕にはしゃべり掛けてくれなかった。
今日いい話聞けました。
どっちか言うたらわれわれとおんなじ立場で聞いたんですね。
まさかの!
(大久保)もともとの人間性は関係ないですか?気が弱いとか自信なくしやすいみたいなのは。
(荒木)関係あります。
生まれて持ったものは関係あります。
そんな急には変えられないので。
まず自分がメンタルが強いのか弱いのかを判断できてないですもんね。
(大久保)確かに分からない。
まずそれを分かるところからですよね。
メンタルそんな強い人います?
(荒木)いないですね。
(山本)いないですよねこの世に。
俺全員弱いと思いますよ。
(山本)何かの感じで強くしてそういうふうにいることで自分を…存在価値を持つみたいなことだと思うんで。
女優さんにあんだけがんがんいけるのメンタル強いですよ。
あれメンタル強くないと無理ですよ。
まあまあそうですね。
今回荒木さんとのやりとりをお話しいただいたもう1人の代表選手
廣瀬俊朗選手はこれまでずっと任されてきたキャプテンを突然外され試合に出られない時期がありました
代表に選ばれるほどの一流選手
そのときの心境は想像を絶します
(廣瀬)つらかったんですけど。
そのときに色々話をして。
「代表で今まで頑張ってきたから無理せんでもいいんちゃう?」「もうやめてもええんちゃう?」って言ったんですよね僕に。
(大野)その選手はてっきり「もっとメンタル強く持って試合に出れるよう頑張りなさい」そういうアドバイスされると思って行ったら「もうやめてもいいんじゃない?」って言われた。
そういう考え方もあるのかなと。
それを聞いてその選手は何かが吹っ切れて逆に軽くなったって言ってたんですよ。
(廣瀬)まあ今まで自分頑張ってきたってことを認めてもらったしその後は自分の判断やからあんたで決めなさいってことだと思うんですけど。
それを聞いて少し楽になってもう1回頑張りたいなっていうふうに少しずつ思えるようになった気がしますね。
(廣瀬)おかんみたいな感じでした。
エディーさんのおかんでもあったし。
(廣瀬)僕らはワールドカップのとき荒木さん来てくれたからエディーさんのメンタルを落ち着かせてくれるっていう裏のテーマがあって。
今だから言える話ですけど。
あしたから芸人こぞって…練習するんちゃうかな。
(山田)実は僕も個人的なトレーナー的な存在がいるんですね。
(山田)今回みたいな外国人選手とかスタッフが多い日本の文化ではない環境の中でアピールをしないといけないとか色々ありますから。
(山田)僕自身はそうやってお世話になった方はいますね。
僕らラグビーって男と男がぶつかり合ってすごくこう…。
言い方悪いですけど原始的なイメージありますけどそこまでに繊細な一歩一歩があるんですね。
(山本)1人で闘っていける時間は限られてると思うんですよ。
だからたぶんジュニアさんも僕も結婚したんだと思います。
あなた何か一つ一つロマンチックですよね。
(大東)僕はたぶん耕史さんほどメンタルが強くなくて。
(大東)僕は「今日収録日です」「これDVDになるんで」って言われた瞬間に今日DVDになるぞ…みたいになるんですよね。
(大東)見事にすっ転んだりとかせりふ飛んだりするんです。
あと舞台に上がる前にお菓子がいっぱい置いてあるんですね。
(大東)そこに「今日来てる誰々さんからお菓子頂きました」っていう張り紙があるんです。
その名前見た瞬間…「千原ジュニアさんから頂きました」ジュニアさん来てる…。
一撃でルーティン壊れるわけですよ。
(大東)客席にジュニアさん捜し気味になってるし。
どうしたらいいっすか?
(荒木)実際にプレッシャーとかって触ることもできないし自分でつくり出してるんですよ。
(荒木)見て自分でつくり出す。
どういうふうに受け止めるかを自分で変えていくっていう作業をすれば…。
例えば一般の方であした人生を決めるかもしれない大事な会社の面接があって。
でもすごくしゃべるのが苦手で。
普段はしゃべれるのに社長とか偉い人がいるとがちがちになっちゃう。
どうしようっていう方がいたらどうしたらいいっていうふうに…。
準備ですね準備。
練習を必ずする。
当日着る服を着て。
自分がこれでいいと思ってる練習じゃなくてもっともっと完璧に詰めるってことですか?だいたいどうしようと思ってるだけで何もしないです。
はい!そうですね。
(荒木)あしたどうしよう?どうしよう?って言うけどちゃんと準備…練習したらいい。
へぇ〜!あした実際着る服着て。
メークもちょっとしたりして。
これで理にかなってる内容かも誰かに聞いてもらって「そんなん言うたらたぶん落ちるで」って言われたらどうしたらいい?って意見を聞いたりしながら内容を詰めて準備していく。
あとはパフォーマンスするだけですから。
あしたから芸人こぞって舞台衣装着て練習するんちゃうかな。
(大久保)1回楽屋で。
私取りあえずこういう仕事苦手だなと思って心がどんどん逃げたくなるときあえて口でよーし!やろう!すぐやろう。
やりたいって言うようにしてるんですけどそれどうなんですか?だますというか自分を。
(荒木)自分で励ましてる…。
(大久保)やりたくてしょうがないっていうのを無理やり持ってく。
大久保さんの楽屋から聞こえたらだいぶ欲求たまってんねやって。
やりたい!よし!今すぐやりたい!って言いますよ。
(沢居)お前分かってんだろうな?帰ってくるんじゃねえぞコラッ!・
(男性)「お前何してるんだ!?山中ダッシュ!」・
(男性)「もっと走って!もっともっと山中!」では日本代表の選手たちが試合前にこれを見てモチベーションが上がったという特別な映像がございまして。
日本ラグビー協会に許可を頂いて映像をお借りしてまいりました。
日本のラグビーをメジャーにしたいっていう全ての関係者が心を1つにして代表を応援したビデオとなっておりますのでぜひご覧いただきたいと思いますどうぞ。

(男性)日本代表の皆さんベスト8目指して頑張ってください。
(男性)ジャパン…。
(一同)ウェイ!
(男性)頑張れ!
(一同)日本!
(男性)頑張れジャパン!
(一同)オーッ!
(男性)日本代表の皆さんこれまで長いトレーニングお疲れさまでした。
(男性)これからワールドカップ初開催ベスト8を目指して頑張ってください!
(男性)頑張れ!
(一同)日本!
(男性)マイキー!マイキー頑張れ〜!
(男性)ファイト…。
(一同)一発!
(男性)頑張れ〜!
(男性)イェーイ!
(川村)「駄目!稲垣駄目!」
(川村)「何で!?山中ダッシュ!」
(川村)「ダッシュ山中!」
(川村)「稲垣駄目!山中何で!?何で!?」「ジャパンウェイ」
(中島)神戸製鋼の中島です。
日本人…。
僕たち日本人としてワールドカップで頑張ってください。
おいヤンブー!同じ髪形しやがって。
お前分かってんだろうな?帰ってくるんじゃねえぞコラッ!
(男性)頑張れ〜!
(一同)ジャパン!これ応援メッセージですよね?
(大西)一分一秒魂込めて戦ってきてください。
(長江)日本の新しい歴史をつくってください。
応援してます。
(バツベイ)ワールドカップ頑張ってください。
(村田)皆さん心の準備はできてますか?きっとつらい時間が来ると思いますけどつらいときは過酷な訓練を思い出して…。
あのつらかった6月を思い出して南ア相手に突き刺さるところを見れるのを楽しみに応援してます!ビート・ザ・ボクス!
(安井)ワールドカップに向けて準備はできてますか?・
(男性)「山中ダッシュ!何で!?」プレッシャーすごいかかる試合が続くので大変な状況もあると思いますけど…。

(男性)「お前何してるの!?山中ダッシュ!」・
(男性)「もっと走って!」
(安井)日本の代表として…。

(男性)「山中!」
(安井)日本人の代表として…。

(男性)「もっともっと山中!」
(安井)日本人の代表として…。

(男性)「速く!」皆さん魂を持ったプレーで…。
気迫あふれたプレーで…。
(山中)どすこい!どすこーい!
(一同)ジャパンウェイ!ゴージャパン!
(一同)ジャパンファイト!
(男性)よっしゃ!
(山田)「ダッシュ山中」ってのは…。
ちょっと気になりましたね。
一番面白いんですけどエディーさんがNHKの特集か何かで「山中ダッシュ!」っていうのが皆さんに認知されたんですよ。
(山田)その山中はメンバー落ちちゃったんですけど自分でネタにするぐらいジャパンを応援してますよみたいなメッセージが。
(山田)優しいやつなんです。
本人なんですね。
なるほど!優しいやつなんです。
そういう思いがあんのか。
日本くぎづけ大学聴講生50人のくぎづけワードランキングの発表です
5位から2位はこうなりました気になる1位は…
ラグビー日本代表の皆さんさらなる躍進期待してます!
たけしさんから聞いたのはたけしさんは5周回ってから舞台出る。
(大久保)へぇ〜。
忘れたときは「すまねえ」っつって戻って5周回ってからっていう。
たけしさんもそういうのやられてたんですね。
それぞれ皆さんあると思いますね。
中尾さんはどうでした?
(中尾)取りあえずあしたはいい舞台ができそうです。
よかったやん!何かホントよかった。
そういうことかと思って取りあえず準備して自分の不安材料できるだけ消してあとは自信持っていくしかないなって思ったんで。
(中尾)あしたいい芝居できそうですね。
2015/12/30(水) 22:00〜23:24
関西テレビ1
日本くぎづけ大学[字]【五郎丸ポーズ作った女性コーチが伝授するメンタルを強くする法】

千原ジュニア&高島彩くぎづけ授業開講▽五郎丸も緊急出演!あのポーズ完成までの秘蔵VTR&チェック表公開!▽壮大なグレートジャーニーの旅に興奮!山本耕史

詳細情報
番組内容
 特定のジャンルに特化した個性豊かな有識者を「講師」として招き、興味深い実績や、その研究内容、業界ならではのエピソードなどを講義する番組。MCは、千原ジュニア、高島彩。
 最初に講義を行うのは、日本中を沸かせたワールドカップラグビー日本代表のメンタルコーチを務める荒木香織。大きな注目を集めた“五郎丸ポーズ”を五郎丸歩と共に作り上げたと言われる荒木が、
番組内容2
〈ジャパンラグビー快進撃の裏側と、世界の大舞台で実力を出すメンタルの作り方〉をテーマに、興味深い講義を展開する。また、特別ゲストとして、ラグビー日本代表として、荒木と共にワールドカップを戦った、田中史朗選手、山田章仁選手も登場。さらに、五郎丸選手もVTR出演を果たす。
 次に、講義を行うのは、南米最南端の島から、人類発祥の地アフリカまで、自らの脚力と腕力だけを頼りに旅する
番組内容3
「グレートジャーニー」を敢行した「探検家が憧れる探検家」関野吉晴。そんな関野が〈40年以上に渡り、世界中を旅してきた男・関野吉晴が地球を歩いて、見たこと、聞いたこと、考えたこととは?〉をテーマに講義。
 荒木、関野だからこそ、話すことのできる講義内容に、乞うご期待!
出演者
【MC】
千原ジュニア(千原兄弟) 
高島彩 

【講師】
荒木香織 
関野吉晴 

【聴講生ゲスト】
大久保佳代子(オアシズ) 
大東駿介 
中尾明慶 
山本耕史 
ラブリ
スタッフ
【チーフプロデューサー】
中嶋優一 

【総合演出】
竹内誠 

【制作】
フジテレビ バラエティ制作センター

ジャンル :
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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