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連合国との戦争に突入して２年。
女学校を卒業したエマは勤労奉仕に駆り出されていました。
・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」
（俊夫）海軍さんに品質は期待しとらん言われとるのによう気ぃ入れてですのう。
（政春）未来のためじゃ。
１０年２０年もっと未来の樽ん中にゃええ具合に熟成した原酒がようけ出来とるはずじゃ。
その原酒を生かすためにもブレンドの技術を磨いとかんにゃいかん。
（俊夫）その２０年後誰がブレンドするんでがんす？いずれエマお嬢さんにええ婿取らしてこの工場を継がせるつもりでしょうが。
エマに婿！？ブレンダーは一朝一夕になれるもんじゃありまへん。
そろそろ考えといた方がええんじゃなぁですか？ご苦労さまでがんす！葡萄酒？急ぎ造ってもらいたい。
今は男手も少のうなってウイスキー造るだけで精いっぱいなんです。
必要としているのは酒石酸だ。
シュセキサン？
（一馬）ワインを醸造する過程で出来る粗酒石という結晶体です。
音波探知機に使うらしい。
葡萄酒で探知機！？粗酒石に加里ソーダを化合させるとロッシェル塩という少し大きな結晶体が精製されます。
このロッシェル塩には音波を素早く捉える特性があるんです。
葡萄酒自体は要らん。
その過程で出来る酒石酸だけ欲しい言うとるんじゃ。
俺に任せてもらえませんか？一馬が！？余市の近くでは山ブドウが取れるし…。
葡萄酒造りに関しては前に本で読んだ事があります。
よっしゃ。
（俊夫）ん？一馬に任せてみよう。
じゃあ早速ブドウを仕入れてきます。
（エリー）一馬頑張って！はい！亀山さんまだ出来てないの？精神がたるんでるからじゃない？あなた学生の頃戦争は愚かな行為だと言った事があるそうだけどまさか今でもそう思ってる？
（エマ）思っていません。
鬼畜米英を一日も早く撃滅する事を願ってる？願っています。
私たち家族をあんなに苦しめた戦争なんて嫌い！言いたい事も言えないやりたい事もできないって…。
私もお父さんのように大きな夢を持ちたい。
お母さんのように行動的で強い勇気を持った人になりたい。
エマはまだまだ子どもだと思ってたのに。
ひどい。
一馬さんまでそんな…。
（一馬）どういう事？お父さんは「勤労奉仕が嫌ならうちの工場を手伝えばいい」。
お母さんは「戦争を言い訳にしちゃ駄目。
英語を勉強したいなら家の中で教えてあげる」ってまるで子ども扱い。
ハハッ…。
そんな事ない。
エマは随分成長してすっかり大人になったさ。
本当に？心からそう思ってる？ああ。
フフフッ…。
ただいま！えろう元気じゃのう。
フフフッ…。
ええ？エマ。
何してるの？お帰り。
今片づけてあげてる。
大丈夫！勝手に引き出し開けないで！エマ…何も見てない。
片づけてただけ。
私もう子どもじゃないんだよ。
そんな事分かってる。
もう出てって！自分の事は自分でやります！おはよう。
おはよう。
おはよう。
お母さん…。
エマ…大丈夫。
勝手に引き出しを開けたりしないで。
お掃除も片づけもきちんと自分でできるから。
うん。
気ぃ付けよ。
うん！エリーは特高に監視され外出できない日が続いていました。
これからも親子３人まあ仲良うやっていこう。
はい。
ところでエリーに相談があるんじゃ。
どんな事？わしの後継ぎの事じゃ。
エリーもエマの事をこの家に縛りつけるつもりはないじゃろう？エマにはどこにでも好きな所に行って自由にやりたい事をやってほしい。
エマに婿を取らせるような事は少なくとも今は考えとらん。
ただブレンダーは俊兄の言うとおりそろそろ育て始めた方がええかもしれん。
近くにいい人がいるんじゃない？誰じゃ？一馬。
一馬？マッサンと一馬よく似てる。
うそがつけない。
ハハハッ…。
勉強熱心で一生懸命働く。
きっといいブレンダーになれる。
ほうか。
一馬か…。
（よしえ）おいしそう。
（エマ）食べる？いいの？
（エマ）うん。
少しぜいたくすぎない？あなたのお母さん「ぜいたくは敵だ」って言葉知ってる？言葉の意味ちゃんと理解してないんじゃない？フフフ…。
今度の日曜日婦人部で竹やり訓練のあと防火訓練のバケツリレーをするんですって。
まさか自分の家は海軍さんに守られてるから爆撃されないとでも？父はいつも軍の指定工場だからこそ真っ先に狙われるかもしれない…。
じゃなぜ参加しないの？今まで一度も参加した事ないじゃない。
竹やり訓練の意味が…。
よく聞こえない。
はっきり言ってみなさいよ。
一緒に行こうエマ。
ねっ。
もういい！あなたは来なくていいわ！非国民！
（エマ）本当はお父さんやお母さんみたいに強くなりたいのに…。
何の取り柄もなく誰からも必要とされてないつまらない人間なの。
やっぱり原因は…血がつながってないからかもしれない。
育ててくれた外国人の母親と留学した父の影響を受けて私の考え方はほかの日本人とは少し違う。
一体私は何人なの…？エマはエマでいいじゃないか。
ほかの誰でもない！だからその私がどこにあるのか何者なのか分からなくなってるの今！俺も同じだ。
俺はこのままでいいのかって。
このままグズグズ銃後で仕事をしているのが恥ずかしい。
だけど…赤紙が来るのを恐れてる自分もいて…。
葡萄酒造りに立候補したのも自分の中の矛盾を忘れて打ち込むものが欲しかったからなんだ。
いいじゃない臆病者と呼ばれても。
そうはいかない。
俺は男だ。
（エマ）関係ない！命をなくす事が怖くない人なんかどこにもいない。
マッサンには言わないでほしい。
葡萄酒造り任せてもらえなくなるから。
もちろん誰にも言わない。
約束する。
（エマ）ただいま！ああ…お父さんいたんだ。
いやエマこそどうしたんじゃ？知らなかった？私一馬さんのお仕事の助手をさせてもらってるの。
どういう事じゃ？助手というのは冗談。
気晴らしに見学させてもらってるだけ。
気晴らしに葡萄酒造りを…？邪魔だから出てって！いやいや…エマ…。
早く早く。
何でじゃ？はいはいはいはい…。
夕ごはん先に食べておいて。
（熊虎）エマもそういう年頃になったって事だべ。
エマはまだ女学校出たばっかりじゃ。
（熊虎）女学校の途中で嫁に行く娘だって珍しくねえべ。
嫁！？
（俊夫）確かにのう…。
一馬とエマお嬢様がそういう事になっとるんじゃったら一石二鳥でがんひょ？何がじゃ？この工場の後継ぎの話でがんす。
（熊虎）なるほど！一馬はマッサンの義理の息子になる訳だ。
そがいに簡単に言わんでつかぁさい。
家でちゃんと勉強でもした方がいいんじゃない？何でそんな意地悪言うの？え？一馬さんのバカ！痛っ。
やったな。
エマ！
（エマ）いや〜。
やだ〜！やっ…。
（鐘が落ちた音）好き！一馬さんは？何をやっとるんじゃ？ちょっと転んじゃって。
じゃあまた明日ね。
あっ。
始業の鐘です。
おお…。
おやすみなさい。
おやすみ。
勤労奉仕やめても構わない？何でじゃ？俊兄や一馬さんと一緒に働いてみたい。
無理だよ。
工場には私と同じぐらいの年の女の人だって働いてるじゃない。
何でじゃ？急に。
じゃあ正直に告白します。
一馬さんに恋をしているの。
恋…？これからどうなるか分からないけど温かく見守って下さい。
ごちそうさま！
（エマ）「遂に一馬さんにＩｌｏｖｅｙｏｕと告白してしまった。
だけども決して迷惑だという態度は示さなかったように思う」。
（一馬）見て下さい。
酒石酸です！おお…。
ようやった！さすがわしの後継ぎ候補じゃ！後継ぎ？いや…。
（よしえ）エマ随分と楽しそうだね。
恋をしているの。
恋？よっちゃんも早くいい人見つけて恋をするといいわ。
きっと生きてる事が楽しくなるから。
一馬は…どう思うとるんじゃ？こんな時代に女性を好きになるなんて不謹慎ですし社長の娘さんですし…。
へじゃ…一馬もエマの事を？はい。
中途半端な気持ちとは…。
違います！ああ…。
恋愛なんてまだ早い。
エマこの戦争が始まって勉強も中途半端。
外の世界の事もまだ何も知らない。
人が人を好きになるような気持ちは誰も止められん。
わしらがほうじゃったろうが。
エリーのママや叔父さんうちのお母ちゃんにも大反対されても…。
エマと私たちは全然違う！誰かを好きになる事に憧れて恋する事に夢中になってるだけ。
そがな…。
私は認めません！２人でよく話し合ってみます。
許さないってどういう意味？エマはまだ本当のラブ知らない。
もっと外の世界を見ていろいろ経験して。
ずっと言ってくれてたじゃない。
「何でも自由に考えてまずは好きなように行動してみたら」って。
矛盾してると思わない？お母さんは誰よりもあなたの事をよく分かってる。
何も分かってないわ！私がどんな悩みを抱えてるのか何をやっても完璧なお母さんに分かるはずがない！エマ…この世界中で一番エマの幸せを願っているのはお母さん！話をすり替えないで！
（泣き声）どうしたんだ？お母さん…大嫌い！エマ…。
（ハナ）おらの部屋行こっか？ねっ。
ほらおいで。
どうしたんですか？うん…。
エマは向こうでハナちゃんと寝る言うとる。
エリーどうしたんじゃ？エマの成長を誰よりも願うとったんはエリーじゃろうが。
恋をするいう事は成長の証しなんじゃ。
よう分かっとろうが。
分かってる。
自由で自分らしく生きてもらいたいといつも思ってる！だけど恋愛するのはまだ早い！それはわしらが決める事じゃなぁ！私はエマのお母さん！エマの事は私が一番よく知ってる！何でも知ってる！
（進）何事にも進歩的で自由を尊重するおなごだと思ってたけんどな。
（三郎）ちょっと病んじまってんじゃないですか？病んでる？何せあの特高の騒動以来一歩も敷地の外に出てないんでしょ？その上毎日特高に見張られて。
あれじゃ誰だっておかしくなりますって。
（チエ）困ったね。
まあどっちにしろその問題はさほど長引かねえんでねえか。
そろそろ来るべ？何が？いつ来てもおかしくねえべ？だから何を…。
（一馬）しばらく会うのはよそう。
お母さんに言われたからでしょ？
（一馬）マッサンとエリーさんは…俺にとっては恩人だ。
私は一馬さんが好きなの！一馬さんは？何で何も言ってくれないの？意気地なし！読んだの？何で？読まれたら困る事が書いてあるの？いい加減にして！私はお母さんの操り人形じゃない！自分の事は自分で決めるし自分のした事にはきちんと責任を持つ。
もっと私を信頼してよ！もちろん信頼してる！だけどエマ…。
エリーエマの言うとおりじゃ。
なんぼなんでも日記を読むいうんはやり過ぎじゃて。
マッサンエマと２人で話をさせて。
嫌よ！お母さんの話なんか聞きたくない。
一馬は戦争に行かなきゃならないかもしれない。
もちろん分かってるわ！分かってない。
どうして？お母さんと同じ思いさせたくないから。
どういう意味？お母さんにはお父さんと出会う前に好きな人がいた。
結婚の約束もしてた。
（エマ）それで…どうなったの？ジョージは…死んだ。
お母さんの気持ち分かってくれた？ありがとう話してくれて。
だけどね…私は一馬さんの事が好きなの。
もし仮にお父さんがもうすぐ病気で死ぬと分かったとしたら好きだという気持ちをやめられる？死に別れる事を恐れて生きるより今を精いっぱい自由に自分の気持ちに従って生きるべきでしょ？人生は冒険だ。
危険を恐れていては前には進めない。
そう教えてくれたのはお母さんでしょ？オウ…エマ。
あなたの言うとおりね。
戦死した婚約者？黙っててごめんなさい。
ジョージが亡くなってからずっと恋愛する事が怖くなってた。
そんな時にマッサンと出会った。
神様からのプレゼントだと思った。
エリー…。
ジョージがいなくなってパパが病気で亡くなってマッサンと出会ってなかったら私はどうなってたか分かんない。
神様に感謝した。
マッサンにも感謝した。
出会ってくれてありがとう。
妻にしてくれて母にもしてくれてありがとう。
・
（俊夫）お坊ちゃま！エリーさん！申し訳がんせん！出直します！どうしたんじゃ？そういう訳にはいかんのじゃ！一馬連れてきた。
おめでとうございます。
召集令状です。
おめでとうございます。
召集令状です。
（熊虎）これでやっとお国のために働けっつぉ！とうとう一馬も出征する事になりました。
・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」
（熊虎）マッサン出征の前の晩でいいから壮行会開いてやってくれ。
こんなめでてえ事はねえんだから。
（一馬）早速準備しなきゃ。

（オルガン）
（政春）おい表に聞こえとるど。
歌うんじゃったら日本語で歌え。
（エマ）「蛍の光」じゃなくて「オールドラングザイン」を歌いたいの。
（エリー）マッサンごめんなさい。
出征の前の晩一馬の壮行会を開く事にした。
私は出ない。
お国のために立派に死んでこいなんて言えない。
エマ…。
一馬さんを送り出す気にはなれない！エマ！今わしらにできるんは笑顔で見送ってやる事じゃ。
笑顔になんかなれる訳ないじゃない！
（ハナ）千人針作ってやんねえとな。
エリーさんは何年生まれなんだべ？
（俊夫）エリーさんに頼める訳ないじゃろう。
なんぼ身内同然いうても今日本が戦争しとる相手はエリーさんが生まれた国じゃ。
そうだよね。
えいっ！えいっ！えいっ！えいっ！えいっ！えいっ…！
（熊虎）ハナ今夜は宴会だ。
壮行会は出征の前の晩だべ。
いや進たちがよどうしても今夜一馬を激励するって聞かねえんだ。
おお一馬。
はい。
朝飯が済んだら研究室に来てくれ。
今日からお前にブレンドを教える。
だけど俺は…。
たとえ戦地に行っても一馬がうちの社員じゃいう事は変わりません。
帰ってきてまたしっかり働いてもらわにゃいかん。
へじゃ先に行って待っとるけん。
出征まで時間がなぁ。
基本的な事しか教えられんが帰ってきたらまたゆっくり教えるけん。
まずは色を見るんじゃ。
光にかざしてゆっくり回すんじゃ。
…でゆっくり香りを嗅ぐ。
どうじゃ？あったあった！
（熊虎）おおおお！お〜ハハハッ…。
（マツ）失礼します。
（チカ久美）失礼します。
どうも。
ああどうも。
（久美）これ一馬さんに。
（チカ）大豆とクルミに松を添えて元気で帰ってくる日を待ってますって意味なんだって。
主人にも同じもの持たせたからよかったら…。
ありがとうございます。
どうもありがとうございます。
・お母ちゃん！どうしたの？このおじちゃんがお母ちゃんに用事があるって言うから連れてきた。
お父ちゃんの事だって。
宮下健一さんの奥様ですね？はい。
（泣き声）お母ちゃんお母ちゃんお母ちゃんお母ちゃん！お母ちゃんどうしたの？
（泣き声）お母ちゃんお母ちゃん！それじゃ一馬の出征を祝って…。
（一同）乾杯〜！
（拍手）
（進）しっかり頑張ってこい！
（チエ）武運長久祈ってるからね。
はいありがとうございます。
よっしゃ。
（ハナ）はい。
ハナ。
（ハナ）はい！明かり消せ。
一体何が映ってんの？はい。
んだら始めっど！始まり始まり！
（拍手）
（俊夫）おお海じゃ！
（ハナ）一馬だ！一馬か。
これは一馬？
（俊夫）一馬とハナか？オッホ！かわいい。
（笑い声）
（俊夫）また泣いた大泣きじゃ。
（ハナ）お母ちゃんだ。
（進）シノ姉ちゃんが死んじまった時ハナは泣くのを我慢してたけど一馬は死んだ事も分かんないのに大泣きしたんだよな。
泣きめそで甘えん坊でどうしようもねえガキだったんだ！あ〜笑った笑った！
（拍手）一馬戦争に行っても泣くんでねえか？勘弁して下さいよ。
戦争は国と国とのけんかだ。
この戦争は絶対に負けられないけんかだって事は分かってっか？「勝てば官軍」だ。
とにかく勝て！勝つためなら何をやったって構わねえ！熊さんはこの戦争が正しいと思ってるの？始まっちまった以上勝つしかねえんだ。
日本が勝つためなら何をしても一馬さんがどうなってもいいの？やめんかエマ！この戦争に負けたら日本はどうなると思ってんだ！エマ。
エマ！その翌日一馬を呼び出したエマは…。
逃げよう！２人で一緒に逃げよう！戦争のない所なんてどこにもない。
もし仮にそんな所があったとしても逃げる訳にはいかない。
じゃあ一つだけ教えて。
私は一馬さんの事が好き。
今もこれからもその気持ちはずっと変わらない。
私の事どう思ってるのかはっきり聞かせてほしいの。
もう行かなきゃ。
どう思ってるのかそれだけでいいから聞かせてお願い！
（一馬）エマ…俺は戦争に行くんだ。
続きお願いします。
へじゃ次はちいと複雑な特徴を持ったサンプルをテイスティングしてみよう。
はい。

（オルガン）
（泣き声）ただいま！お帰り。
オルガンエマ？はい。
「蛍の光」だね。
別れを忍んどるんかのう。
違う。
エマが弾いてるのは「オールドラングザイン」。
スコットランドでは親しい人との再会を祝う歌。
必ず生きて帰ってきてほしいまた会いたいと願ってる。
私も一馬とはまた笑顔で再会したいと思ってる。
俊夫さん…。
ん？おらエリーさんにも頼みてえ。
（俊夫）じゃけど…。
エリーさんこれ…。
（俊夫）ハナ！千人針っていって兵隊さんの無事を祈ってみんなで縫う日本のお守り。
一馬が戦地で戦う相手はエリーさんの生まれた国の人かもしれねえし申し訳ねえから頼むのよそうって思ってたんだけど…。
ハナ俊夫さん２人とも何言ってるの？千人針私も縫う！エリーさん…。
どうもありがとう！熊さんどうした？
（熊虎）ちょっと酔いさましてんだ。
進たちと飲み過ぎちまってな。
そう。
もっと勉強させてやりゃよかったな。
上の学校行きてえって言った時行かせてやりゃよかった。
戦争から帰ってきてからでも勉強はできるよ。
一馬が生きて帰ってくっかどうかなんか大した問題でねえ。
大事なのは勝つ事だ。
そう言ってやらなきゃ腹くくれねえべ。
誰かがそう言ってやんなきゃ…あいつ迷うべ？かわいそうだべ？何のために戦争行くのか分かんなくなっぺ？熊さん…。
（エマ）千人針？一馬のためにしてあげて。
大切な事は一馬の無事を祈って縫ってあげる事。
いくら祈ったって鉄砲の弾はよけられない。
エマ…どこ行くの？一馬さんの所。
どうしても聞きたいの一馬さんの気持ちを。
エマの気持ち分かる。
だけど一馬の気持ちも分かる。
もし一馬がエマの事好きでも今は好きだとは言えない。
私たちにはもう時間がないの。
許しません！離して！駄目！つらいのはエマだけじゃない！熊さんもハナちゃんもみんな我慢してる！大人になってエマ！
（泣き声）オールドラングーン？「オールドラングザイン」。
大切な人と再会して乾杯しましょうという歌。
この歌を歌って下さい。
何でおらが？本当の気持ちを歌にして伝えてほしい。
無理だ！どうして？英語の歌なんか歌えっか！第一このご時世に英語の歌なんか歌ったらどうなっか…。
私たちは「蛍の光」を歌う。
熊さんだけが「オールドラングザイン」を歌う。
そしたら特高にも気付かれないと思う。
駄目だ！お願い！そもそもこんな歌歌ったら一馬の決心が鈍ってしまうでねえか。
へじゃ続きは帰ってきてからじゃ。
戦地に行ってもウイスキーの事を忘れたらいけんど。
はい。
ハハハッ…。
（一馬）これ…。
ウイスキーに合う大麦を作ってみたいと思って５年前から品種改良してたんです。
一馬…。
いろいろお世話になりました。
このご恩は死んでも忘れません。
社長のおかげで…でかい夢をみる事ができました。
俺の夢は…社長に託します。
長い間…ありがとうございました！この種はお前がまけ！無理です。
何が無理なんじゃ！
（泣き声）怖いんです本当は…。
怖くて怖くて…今すぐに消えてなくなってしまいたいぐらい…。
死にたくないんです！一馬お前は死なん！お前は生きて帰ってくるんじゃ！お前はわしの…一番弟子じゃろうが。
（一馬）はい。
（進）おっ一馬！
（拍手）本日はお忙しい中ありがとうございます。
お国のため…皆さんのため…精いっぱい働いてきます！今後とも父の事姉の事…よろしくお願い致します！
（熊虎）いいぞ！
（進）頑張ってこい！
（三郎）頑張れ！
（拍手）・「蛍の光、窓の雪、」・「開けてぞ今朝は、別れ行く。
」
（進）森野一馬君万歳！
（一同）万歳！万歳！
（一同）万歳！ありがとうございます！行ってまいります！
（拍手）熊さんから最後にひと言…。
お父ちゃん？・「シュッドゥオールドアクウェインタンスビーフォガッツ」・「アンデイズオブオールドラングザイン」・「フォーオールドラーングザインマイディア」・「フォーオールドラーングザイン」・「ウィルテイクアカップオーカインネスイエッ」・「フォーオールドラーングザイン」
（拍手）これ。
明日…俺が行ってから読んでくれ。
（一馬）「３１年間ありがとうございました。
今思い返しますとお父さんとお姉さんにずっと守られ育てられてきたのに物心付いて以来いつもお二人に逆らい生意気な事ばかり言って申し訳ありませんでした。
これだけは最後に申し上げます。
あなたの息子に生まれる事ができて本当によかったと思っております。
もし生きて帰ってくる事ができましたならお母さんの思い出を教えて下さい。
そしていつか是非会津の地に連れていって下さい。
どうかお姉さんともどもお元気でお過ごし下さい。
一馬」。
（熊虎）始めっつぉ。
はい。
エマ…大丈夫？覚悟はできてます。
会津に行くぞ。
俺の生まれた町見せてやるから。
生きて帰ってこい。
鉄砲の弾が飛んでくるような所行ったら逃げ回ってもいい。
臆病者と呼ばれてもひきょう者と呼ばれてもいいから…生きて帰ってこい！はい。
一馬元気でね。
（一馬）はい。
この種は…預かっとくけん。
よろしくお願いします。
（エマ）この中に日本語の歌詞の「オールドラングザイン」が入ってるの。
ありがとう。
待ってる。
帰ってきたら言いたい事がある。
はい。
よし！行け！はい！行ってらっしゃい！エマ！行ってらっしゃい！
（ラジオを切る音）・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」戦況は悪化の一途をたどりその惨状はラジオや新聞によって国民にも伝えられました。
（熊虎）マッサン何なんだ？話って。
（政春）とうとう北海道にも空襲が始まるかもしれん。
（俊夫）ええ！？一番危ないんがのう貯蔵庫と蒸留棟のポットスチルじゃ。
爆撃されたらアルコールで一気に火が回る。
ウイスキーの樽を避難させるど。
樽を！ああ。
原酒はわしらの子どもじゃ。
何が何でも守ってやらんにゃいかん。
翌日からウイスキーの原酒の避難と乾燥棟を防空ごう代わりにする補強工事が始まりました。
おい！みんな連っちきたぞ！熊さん組合長。
（進）あんた余市をウイスキーの里にするって言ったよな？おらたちにも手伝わせろ！ありがとうございます！
（進）エリーさん…これ食べろ。
少ねえけど猪の肉だ。
精つけて早く元気になれ！
（エリー）あっ…そんな貴重なもの頂けません。
遠慮すんな！「情けは人の…」。
「ためならず」。
それだべ！
（笑い声）ほれ。
すいません。
ありがとうございます。
おっ進さん！
（空襲警報）クソ！え？社長！俊兄は家を頼む！わしゃここに残る。
はあ！？爆撃されたらすぐに火を消さんにゃいかん。
バカ言わんでつかぁさい！焼かれてたまるか！死んだらしまいじゃ！はい。
ハナ！
（ハナ）行くよ！マッサンは？まだ貯蔵庫だ！えっ！・
（爆撃音）
（エマ）お母さん！エリー！エマ！マッサン！お父さん！急ぐど！
（ハナ）早く！
（熊虎）早く！熊さん早う！マッサン！お父さん！幸い工場に被害はありませんでした。
爆弾が落ちたんは水産試験場の方じゃそうです。
水産試験場？軍関係の建物じゃ思われたんじゃろう。
となりゃ次は…。
この樽はのうわしらの未来なんじゃ。
未来？みんなのためにも帰ってくる一馬のためにも…このウイスキーを守りたい！はい！ハハッ…。
（俊夫）貯蔵庫の屋根を空から見て分からんような色に塗るいうんはどうでがんす？周りの草の色に塗ろう。
・失礼します。
森野一馬さんのご家族の方は？一馬の姉です。
はっ。
合同葬儀の日程が決まりましたら改めてご連絡致します。
お父ちゃん…。
（一馬）はい！一馬…。
（泣き声）ハナ…。
（泣き声）ただいま！どうしたの？うそ…。
エマ。
エマ！
（泣き声）一馬さん…。
（泣き声）みんなが大きな悲しみに包まれたまま月日は淡々と流れ２０日が過ぎました。
お帰り。
やっと帰ってきたよ。
開けてみろ！
（ハナ）紙切れ一枚だ。
（泣き声）もう泣くな！泣いたって一馬は帰ってこねえ。
はい。
一馬帰ってきた。
みんなでお帰りなさいの会を開いてあげよう。
ほうじゃのう。
んだな！うん。
（熊虎）今夜で一区切りだ。
明日からみんな一馬の分も笑って一馬の分まで力いっぱい生きてやっぺ。
みんな聞いてくれ。
こりゃ…一馬が残した麦の種じゃ。
この種を育ててわしゃウイスキーを仕込もう思う。
そりゃよがんす。
マッサン…ありがとう。
一馬…お帰り。
お帰り。
お帰り。
お帰り。
献杯！
（一同）献杯！さあ食べよう！うん。
ほうじゃほうじゃ。
温かいうちに。
ほうじゃほうじゃ。
頂きます。
（ラジオ）「今朝８時２０分Ｂ２９数機が広島市に侵入。
爆弾と焼い弾による攻撃が行われた」。
広島の竹原お願いします。
そうですか…分かりました。
（エマ）まだつながらないの？ああ…。
電報打ってくるわ。
気を付けてね。
ああ。
きっと大丈夫…大丈夫。
・
（物音）何してるの？大丈夫…。
何でアメリカがここにいる！父ちゃん殺したアメリカが何でここにいるんだ！ああ〜！そしてマッサンが打った電報の返信は来ないまま日本は終戦の日を迎えました。
エリーはもう…自由じゃ。
大きい声で英語でしゃべってもええ。
英語で歌うてもええんじゃ。
私…外に出てもいい？英語でしゃべっても？ほうじゃ。
本当？うん。
おい…おいエリー！
（エマ）ねえお父さん。
何でもっと早く戦争やめられなかったの。
そうすれば…一馬さんは死なずにすんだ。
お母さんもこんな苦しい目に遭わずにすんだ。
私は…一馬さんを殺した戦争を絶対に許さない！何でアメリカがここにいる！父ちゃん殺したアメリカが！ああ〜！俺はお前に殺された！国へ帰れ！帰れ！日本から出ていけ！出ていけ！出ていけ！出ていけ！マッサン！エリーしっかりせえ。
マッサン逃げないと逃げないと。
エリー。
戦争は終わったんじゃ。
（泣き声）大丈夫じゃ。
（泣き声）のうエリー…わしゃ考えたんじゃ。
今…わしに何ができるんか考えたんじゃ。
しばらく工場の操業を停止する。
（どよめき）皆で畑を作るんじゃ。
わしは工場の敷地を皆に解放しよう思う。
まずは飯を食わん事には生きていけんけんの。
とにかくわしゃ…この余市が生きていくために…できる限りの事はやろう思う。
ありがとうございます。
（一同）ありがとうございます。
（拍手）・
（エマ）お母さん！ん？電報が！デンポウ？親父らみんな無事じゃったど！
（エマ）「カゾクミナブジチカコ」。
千加子さん…。
マッサンよかったね！ああ。
いや〜参った…。
どうした？いずれ給料も払えんようなる。
このまま工場を再開できずに売り上げがなぁとあと半年もつかどうか…。
どうする？明日大阪に行ってくるわ。
野々村さんらと今後の事を相談せんにゃいかん。
ほうじゃ！エリーも一緒に来んか？そうね。
ほんまか？ハハハッ…よっしゃ。
ところが翌朝。
・エリー！そろそろ急がんと…。
どうしたんじゃ？マッサンやっぱり私大阪行くのやめる。
エリー…。
怖い…。
怖い？私はどう見ても外国人。
人に会うのが怖い。
無理せんでもええ。
ゆっくりでええんじゃ。
・
（ハナ）マッサンエリーさん大変だ！どうしたんじゃ？鬼が来た！オニ？アメリカだ。
進駐軍が？熊さん！ああ…おらに任せろ。
日本人をバカにすんなよ！戦に負けてもおらは負けねえ！お父ちゃん何やってんの！熊さん。
サージェント。
（ハナ）でどうするの？海軍が買うてくれんようになったからいうて進駐軍に乗り換えるような…そがな事はできんわ。
一馬じゃて浮かばれんて！
（三郎）進駐軍の注文を断るってか。
そらそうだろう。
マッサンは正しい！たとえ戦に負けても魂まで売ったら人間おしまいだ。
四の五の言わずに売った方がいいですよ。
今の日本で金持ってんのは進駐軍だけ。
（チエ）ああこの歌！
（ラジオ）・「唇寄せて」何かいい歌でねえか？おお。
「リンゴの唄」！話題の映画の曲なんだよ。
（三郎）アハハ！えっ…誰の歌？
（チエ）えっとね並木路子さんっていったかしらね。
へえ〜！並木路子…。
（ラジオ）・「リンゴの気持ちは」リンゴ。
いい歌。
・「リンゴ可愛やかわいや」・ハロー！・「あんたに会うために来たのよキャサリン」・「お邪魔しますよ私はキャサリン」
（キャサリン）アハハハッ…エリーエリー！ハハハッ！キャサリン！チャーリーがな小樽の教会の炊き出しに駆り出されてんねん。
小樽！本当？しばらくおるで。
目と鼻の先や。
うちとエリーはな離れられへん運命なんよ。
よう生きてたな。
ほんまに。
進駐軍の話悪い話じゃねえと思うけどな。
会社潰れたら終わりだぞ。
せっかくの原酒もパーだ。
わしゃ…命懸けで守ります。
命懸けねえでいい。
マッサン一馬の事気にしてくれてんのが？おらたちにも気を遣わんでいいから。
むしろ敵を利用すりゃいい。
それぐらいの気概持て！そうだ！エリーを外に連れてってやれ。
怖がっとるんです。
んだから一緒に出かけてやれ。
少しずつでいいからエリーの戦争きちんと終わらせてやれ。
熊さん…。
あっねえキャサリン。
ああ？さっきの歌教えて。
（キャサリン）あれな…女優の並木路子さんが歌てはんねやけどな…。
この人この戦争でご両親もお兄さんまで亡くしてはんねやて。
そうなの…。
誰よりもつらいはずやのにあんな明るい声で歌えるってすごいと思えへん？うん…すごいよ。
まるでエリーみたいやなって思っててん。
そんな事ないよ。
どないにつろうてもあんたず〜っと笑ってきたんやろ？よう頑張ったな。
ほんまによう頑張った。
（泣き声）母親に抱かれる子どものようにエリーは泣き続けました。
（キャサリンエリー）・「ハハハハハ」ほうじゃったんですか。
種子さんが小樽に？キャサリン！あっそや！今度エリーも炊き出し手伝うてよ。
そりゃええ！うわ何や大きい声で何や！エリー…一緒に行こう！マッサン…。
わしがついとるけん。
よっしゃ！ほなもう一回練習いこか？はい。
（キャサリン）ほいマッサンも大きい声出していくよ〜。
わしゃええって！まあまあまあまあまあまあ。
はい。
・「赤いリンゴに唇寄せて」
（キャサリン）あら上手や。
・エリーそろそろ行くど！は〜い！マッサンお待たせ。
エリー！きれいじゃ！行ってらっしゃい。
エリーはこの日戦争が終わって初めて工場の外へと出かけました。
マッサンは経営を立て直すために進駐軍との取り引きを始めました。
戦争が終わって３年。
穏やかな日々が続いています。
エマ。
２５歳になったエマは進駐軍の職員に採用され翻訳などの仕事に励んでいました。
（俊夫）お坊ちゃま！これ！
（政春）何じゃ？これ見てつかぁさい！ついに来たか。
腕が鳴るのう。
（俊夫）ほうですのう。
・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」いよいよこの１５年物が日の目を見る日が来るのう。
値段は一本７８０円じゃ。
いやドウカが一本１，３００円じゃのに１５年物を７８０円…。
わしゃ常々一人でもようけの日本人に味わってもらいたい思いよった。
赤字にさえならんかったらわしゃもうけはええ。
ウイスキーで傷ついた日本の復興の役に立ちたいんじゃ！町役場の小林です。
この度はまことにありがとうございます。
いやいや…。
余市の町の人らにはいつもお世話になっとりますけん。
さあ皆さんどうぞ！戦争で樺太を追われた人々や身寄りをなくした復員兵などを住み込みで雇い入れる事にしたのです。
（エリー）必要なものがあったら言って下さいね。
ありがとうございます。
ある日大阪から出資者の２人がやって来て…。
（渡）三級のウイスキーや。
（野々村）亀山さんにも是非三級酒を造って頂きたいんです。
自由化になったら間違いなく三級酒の安売り競争が始まる。
うちで造っとるウイスキーは原酒しか使うとりません。
じゃけど三級酒は原酒の割合が５％未満と法律で定められとる。
つまりほとんど原酒が入っとらんまがい物なんです。
（渡）相変わらず世の中見てへん男やな〜。
（野々村）今の日本でそんなに高価な一級ウイスキーを買う余裕のある者がどれだけいてます？四の五の言わんと早いこと三級ウイスキー造りなはれ。
これは命令や！わしまでこがぁなもん造ったら日本はまたイミテーション時代に逆戻りじゃ。
（ドアが開く音）マッサン！大変！政春叔父さんお久しぶりです。
え…？悟です！
（千加子）ほれご挨拶。
岡崎悟です。
あの悟か？出征以来消息不明だったおいっ子の悟が帰ってきたのです。
どこで終戦を迎えんさったんでがんすか？満州です。
じゃけどソ連軍に捕まってシベリアに送られました。
毎日朝から晩まで…鉄道の枕木にするためのカラマツを切らされとりました。
本当よく帰ってきた。
社長のおいっ子の悟お坊ちゃまじゃ。
シベリアから帰ってきんさったばっかりじゃけんよろしゅう頼むの！
（一同）よろしくお願いします。
（悟）よろしくお願いします。

（うなされる声）
（責めたてる声）ううっ…。
（責めたてる声）へでここが蒸溜して熟成させた原酒をブレンドするウイスキー研究室でがんす！今どがなウイスキーを造りよったんです？出資者から三級ウイスキーを造れ言われてのう。
三級？ろくに原酒が入っとらんまあ偽物じゃ。
酒に…本物も偽物もなぁでしょう。
ない。
俺の時計がない！親父の形見の時計が…。
お前か。
お前やろ？違います。
知りません。
うそつくなや。
シベリア帰りはな性根が腐っとんじゃ！なあ？あれ俺のぶつやろ！いや違います！俺の…！お前ふざけんな！やめろ！何やってんだ？
（熊虎）おい！お前ら！俺の時計やぞお前！知らんわ…。
おいやめんか！あいつが俺の時計とったんじゃ！お前じゃなぁんじゃのう？叔父さんまでわしを疑うんか？お前！やめろ！おい！これ…。
俺の時計や。
布団の下にあったぞ。
すいません…お騒がせしました。
悪かったな。
うあ〜！おい！ちゃんと謝れ！謝ったやろ！ちゃんと手ぇついて謝れ！手ぇつけ！手ぇついて謝れ！悟！来い！シベリアで何があったんじゃ？地獄を見てきました。
気が遠なるような寒さん中牛や馬みたいにこき使われて飯は…これっぽっちの黒パンが１個。
日本の軍隊を否定し日本が間違っとると認めん限り日本には帰してもらえんのです。
それが戦争に負けるいう事じゃ。
叔父さんには分からん！わしゃお国のために死ぬ気で戦うた！じゃのにその国を日本を否定せんにゃ生き延びる事ができんかったんです！祖国に着いて何年ぶりに酒を飲んだ。
うまかった。
涙が出た。
その酒を…叔父さんは偽物じゃ言うた！いや…。
わしにとっちゃあの三級の酒が本物じゃ！高い酒造っても今の日本人は誰も飲めん！飲めん酒なんぼ造ってもそりゃ造っとらんのと同じ事じゃ！そりゃ違うど！わしゃ諦めとらん！たとえ今飲める人が少のうても日本は必ず…必ず復興する！その未来を信じて本物を造り続ける！未来が見えん人はどうすりゃええんです？大事な事を忘れとった。
大事な事？命の水じゃ。
ウイスキーの語源はのうゲール語の命の水に由来するんじゃ。
ウイスキーは人の命をつなぎその心を満たすものなんじゃ。
命の水に…本物も偽物もなぁ。
今求められとるんは安い酒じゃ。
安うてうまいウイスキーを造るためにわしゃ…これから頑張る。
できるよ。
マッサンならきっと！
（俊夫）地方限定で売っとるものは別として全国規模で売り出されとる三級ウイスキーはおおかたそろえました。
香料と着色料を分析していくけん。
・
（物音）おい悟！ん？昨日は…ありがとう。
悟のおかげで…今自分がやらんにゃいけん事に気付けた。
三級ウイスキー造って売り出そう思うんじゃ。
へじゃこだわっとった一級酒は？もちろん造り続ける。
（俊夫）ちいと見学していきんさるか？おい！ほら！入ってつかい入ってつかい！ハハハッ！まずは香りからじゃ。
（俊夫）へえ。
こりゃエッセンスを使うとるのう。
エッセンス？ああ。
こりゃ甘味料にサッカリンを使うとるのう。
サッカリン。
しかも蒸溜の時にウイスキーを焦げ付かしとる。
何でにおいを嗅いだだけでそこまで…。
この道一筋で何十年もやってきたんじゃ。
一緒にやってみんさるか？はい！
（俊夫）フフフッ…。
前向き？ゆうべわしゃ叔父さんに随分失礼な事言うてしもうたのに全く気にする様子もなしに…。
マッサンウイスキーの事になるといつも前向き。
チャレンジ＆アドベンチャー。
挑戦し冒険する。
それが私たち家族の合言葉。
エリー！悟！どうした？ええけん早う！早う！こちらになります。
お母ちゃん。
（泣き声）ご苦労さまでした。
（泣き声）ただいま。
へじゃ兵隊や軍属として戦争に行った蔵人はほとんどが帰ってきとらんいう事でがんすか？ほうなんよ。
勝も学校の先生になってしもうたし。
へじゃ親父酒の仕込みや摺りは？去年までは杜氏と戦争から戻ってきた蔵人らでなんとかやれたみたいじゃけど杜氏ももう年じゃし今年はどうなる事やら…。
（政志）な〜にわしの目の黒いうちはまだ大丈夫じゃ。
悟も帰ってきてくれたしのう。
うちの事よりお前らの方はどうじゃ？実は…今まで造ってこんかった三級ウイスキーを造る事にしたんじゃ。
今の日本人を元気づけられるんは安うてうまいウイスキーじゃいうて悟に教えてもろうてのう。
いやわしは…。
やる時はとことんやれ！諦めるなよ。
はい。
（政志）うん。
ハハハ。
しばらく叔父さんの仕事手伝うてもええ？叔父さんはすごい。
どがな酒でもにおいを嗅いだだけで香料や着色料成分まで全部言い当ててしまうんじゃ。
（千加子）広島に帰って蔵の仕事せんと…。
お坊ちゃまを手伝ういう事は広島に帰って日本酒造りをする時にきっと役に立つ思いますがの！
（政志）政春はどがいに思うんじゃ？やってみるか。
はい！ビシビシいくけん覚悟せえよ！よろしくお願いします！ハハハハッ…！その数日後。
（俊夫）香料も着色料も使わんいうのはどういう事でがんす？エッセンスを使わんにゃ三級ウイスキーは造れまへん。
着色料は味わいを損ねるしエッセンスで香りづけしたら時間がたつごとに香りが薄うなるんじゃ。
ただ安いだけじゃ意味がなぁんじゃ！わしゃのう命の水を造りたいんじゃ。
うまいと安いは両立しまへん！これだけは絶対妥協せん！
（ドアが開く音）・邪魔するど！ええ加減に仕事片づけて早よ飯食うてくれんにゃ片づかん言うてエリーさん嘆いとったど。
そがな事言う訳がなぁ。
よう分かったのう。
言うとったのは千加子じゃ。
ええ嫁さんもろうたのう。
ハハハッ。
親父はどうじゃった？どうやってうまい酒にたどりつけたんじゃ？まあ一つ言えるとすりゃ肝をつかむんじゃ。
肝？味も色も香りも全部いっぺんになんとかしよう思わんでまず肝を決めてそれをつかむんじゃ。
肝…。
わしの場合は米じゃった。
今使うとる米に出会うてその米を肝に据えたんじゃ。
この米のよさを最大限に生かせる麹はどれじゃいうて。
改めて麹を探し始めたんじゃ。
邪魔したの。
叔父さん！何をやっとるんでがんす？肝を探しとるんじゃ。
肝？悟ウイスキーの肝いうたら何じゃ？原酒ですか？ほうじゃ。
キーモルトを探すんじゃ。
キーモルト？原酒をブレンドする時にその中心に据える原酒の事じゃ。
若い原酒の方がキリッととんがったスモーキーフレーバーが利いとる場合もある。
蒸溜してから５年以内の樽を全部テイスティングしてみる。
５年分全部味見するんですか！？信じてやり続けるしかなぁ。
出会うまで絶対わしゃ諦めん。
その日から毎日マッサンは試飲を続け…。
俊兄…！どうじゃ？うん！この樽は一馬が育てた大麦で仕込んだ原酒でがんす。
ウイスキーに一番合う大麦を育てたい言うて…品種改良に取り組んどった。
こがな事があるんじゃのう…。
大した奴じゃ。
そして三級ウイスキーの試飲会が開かれました。
ご賞味つかぁさい。
いい香りだ！これ本当に三級ですか？原酒５％未満に抑えられてるんですか？きっちり５％しか使うとりません。
香料は何を？香料も着色料も一切使うとりません。
うちで仕入れたろう！うちも扱おう！雑味がなくてス〜ッと飲める。
なあ。
うちも売るぞ。
よろしく頼む！ありがとうございます！・お邪魔しますで！長越百貨店の澤田さんだ。
あの大社長が大阪からわざわざ？
（澤田）今日もしっかり味見さしてもろて言いたい事言わしてもらうで。
よろしゅうお願いします。
あんた…変わったな。
はい？あんた造る時になお客さんの顔を見ようとしたやろ？伝えたい思いを込めたやろ？はい！うまいわ！うちの百貨店で扱わしてもろても構へんか？ありがとうございます！ありがとがんす！
（澤田）あんた…新しい時代作ってしもうたな！この三級ウイスキーは一つの通過点です。
いつかわしゃこの日本に…本物のウイスキーの時代を作ってみせます。
わしゃ絶対諦めません！楽しみにしてるで！はい！
（拍手）えかったね！取り引きしてもらえる事になって。
ありがとうございます。
悟！何をボサッとしとるん？お母ちゃんおじいちゃん！ここに残ってもええか？残る言うて…。
叔父さんのウイスキー造りを本気で学びたいんじゃ！
（千加子）何言うとるん。
ウイスキーは気の長い仕事なんよ。
学びたいんはウイスキー造りだけじゃなぁ。
叔父さんは何回も言うた。
「信じてやり続けるしかなぁ」いうて。
ほいで言うたとおりついに安うてうまいウイスキーを造った。
わしの言葉じゃなぁ。
親父とお母ちゃんから教えてもろうたんじゃ。
信じてやり通す何があっても諦めんいうんは亀山家の伝統じゃ。
（悟）じゃったらその伝統わしにも受け継がしてつかぁさい。
わしはわしが生き残った意味を見つけてみたいんじゃ。
お父ちゃんの蔵どうなるん？
（政志）そがな事はどうにでもなる。
せっかく生きて帰ってきたんじゃ。
自分のやりたい事を思い切りやったらええけぇ。
はい！ありがとうございます！
（政志）おいおい急ぐで急ぐで！どうじゃった？ほらわしのウイスキー飲んだ感想じゃ。
わしにはウイスキーの味はよう分からんけぇ。
ほうか…。
（政志）ただ…うれしかったわい。
お前が造ったウイスキーを飲んでみんな笑うとった。
ええ仕事したのう。
これからもうまい酒を造り続けぇよ。
はい。
・
（千加子）お父ちゃん！はいはいはいはい！・
（千加子）間に合わんよ。
（政志）すまんすまん！皆さんお達者で！
（ハナ）お気を付けて。
さよなら。
さよなら。
さよなら。
・「大好きな人々大好きな明け暮れ」・「新しい『大好き』をあなたと探したい」お酒が自由販売となって半年。
三級ウイスキー余市の唄は順調に売り上げを伸ばしていました。
そんな時…。
（政春）広島に？
（俊夫）ハナを連れて帰ろう思うとります。
杜氏がもうお年で引退されるかもしれんいう話聞いてから…ずっと考えとりました。
お世話になった蔵を旦那様の代で潰す訳にはまいりまへん！
（エリー）ハナはいいの？それに熊さんは？
（ハナ）おらエリーさんと同じだ。
俊夫さんが行くっつうならどこまでもくっついてく。
熊さんにはこれから２人で話そう思うとります。
ところが…。
（熊虎）冗談じゃねえぞ！分かってつかぁさい！親代わりの旦那様が守ってきた蔵を見捨てる訳にゃいかんのです！親代わりだと？
（ハナ）お父ちゃん！んだらおらはどうなる？分かってくんつぇ！２人でよく話し合って決めたんだ。
（熊虎）ハナが苦労するに決まってる。
お父ちゃんの言いてえ事も分かる。
心配してくれる気持ちもうれしい。
けど…苦労も幸せも２人で分け合う。
それが夫婦ってもんだべ。
絶対に許さんに！どうしても行くって言うなら親子の縁を切る！それでもいいんならどこへでも行っちまえ！熊さん！親子の縁切ってくんつぇ。
な…な…何？冗談だ！ハナ！冗談に決まってっぺ。
ハナ。
親子の縁切んだなんて冗談に決まってっぺ。
勝手にしろ！ありがと。
頑張ろうね。
そして２人が旅立つ日。
行くべ行くべ。
（進）どうしたんだ？その格好。
途中まで一緒に行く。
会津の町案内してやっから。
行くべ行くべ。
いやいや…冗談でがんしょ？え？え？命があったらまた会うべ！ハハハハッ…！
（俊夫）あれ？熊さん？
（進）あっちあっち。
（俊夫）熊さ〜ん！気ぃ付けてのう！元気でね！俊夫さんたちが広島に旅立ってから早１２年がたちました。
余市の唄に続いて販売した本格的高級ウイスキースーパードウカも大ヒット。
悟はマッサンとエリーの養子となり北海道大学で醸造学を学んだあとドウカウイスキーの後継者として着実に経験を重ねています。
この子たちは悟の子ども。
つまりエリーの孫たちです。
（絵美）おばあちゃん！今度は「Ｈｏｍｅ，ＳｗｅｅｔＨｏｍｅ」！
（政太朗）ええ〜。
「アニーローリー」！
（和歌子）おばあちゃん困ってるでしょ。
和歌子さんは悟のお嫁さんです。
お母さんすいません。
順番に歌おうね。
・「Ａｃｈａｒｍｆｒｏｍｔｈｅｓｋｉｅｓ」あっご苦労さま。
エマからよ。
１２年前通訳としてアメリカに旅立ったエマはその後イギリスに渡り今はロンドンの出版社で働いています。
何て書いてあるの？オウ…。
エマが日本に帰ってくるって。
まあ！本当？３年ぶりですね。
お母さんお父さん熊さんもお願いします。
エマ！エマ！
（エマ）ただいま！お母さん。
よう帰ってきたのう。
・エマ！マイク！早く早く！
（マイク）初めまして。
マイクと申します。
こんにちは。
清水寺じゃ。
あっそう…。
マイクはね私と出会うずっと前から日本の文化に興味を持ってて日本語の勉強もしてたの。
それで今一緒に仕事を？私たち２年前から一緒に暮らしてるの。
結婚を前提にいう事か？結婚はまだ…。
お互い仕事も忙しいしまだやりたい事もある。
お父さんたちだってちゃんとした結婚式挙げてないでしょ？わしらは…のう？いろいろ事情が…。
結婚式は挙げた。
一緒に日本に来る前にスコットランドで。
エリーあれは…。
センキュー。
センキュー。
ちゃんとした結婚式を挙げるべきよ。
今はエマとその彼の問題じゃ。
私は今アドベンチャーの真っ最中なの。
誰にも私の冒険を止める権利はないはずよ。
落ち着いてゆっくり話しましょう。
お代わり入れてくるね。
（エマ）ありがとう。
これお母さんのホームメードクッキー。
おいしいよ。
（ポットが割れる音）エリー？お母さん？いつもの貧血か？よくあるの？大丈夫大丈夫。
ある日マッサンが病院に行ったエリーを迎えに行くと…。
マッサン！エリー！診療所どうじゃった？いつもの薬をもらって先生とおしゃべりしてきただけ。
ほんまにそれだけか？うん。
ほうか。
えかった。
うん。
あれがのうここで最初に造った貯蔵庫じゃ。
（マイク）へえ〜！えいっ！カモン！あ〜！わしらもあがな頃があったのう。
先生。
（一恵）あらマッサン。
ちいとええですか？エリー…ほんまに大丈夫ですかのう？よう歌うとる歌が別れの歌で…。
へえ…。
先生…ほんまの事を教えてつかぁさい。
「大好きなマッサン私と出会ってくれてありがとう。
おかげで私はとってもすてきなアドベンチャーができました。
だけどアドベンチャーの終わりが近づいてきたようです。
最後に感謝を込めてこの手紙を書き残します」。
一つ提案があるんじゃ。
結婚式を挙げるど。
どうして急に？わしゃどうしてもエリーと結婚式挙げたいんじゃ。
だけど…いつ？できるだけ早う。
分かった。
よっしゃ。
食べよう。
（エマ）頂きます。
（マイク）頂きます。
（マイク）センキュー。
ユアウェルカム。
マイクは会社を辞めて夢を追うべきかエリーに相談を持ちかけます。
分かった？はい！・
（物音）お母さん？お母さん！エリー！ヘイ！エリー！
（マイク）誰か！ヘルプ！少し安静にしてましょうね。
はい。
ありがとうございました。
残された時間できるだけ楽しく笑顔で過ごさせてあげて下さい。
どういう事…？どういう事？笑顔で過ごさしてやろう。
（泣き声）エリーが倒れてから３日がたちました。
出来たどエリー。
（エマ）へえ〜すてき！ほれ。
これでエリーが元気になってくれりゃいつでも結婚式が挙げられるど。
一緒にお散歩に行こう。
お願いだから。
ちゃんと足元見てのう。
エリーが転んだらえらい事じゃ。
はっ！うわっ！ハハハッ…。
アハッ…。
大丈夫じゃ大丈夫じゃ。
（シャッター音）すまんすまん。
エマ。
結婚して下さい。
幸せになろう。
お父さ〜ん！お母さ〜ん！何じゃ？
（エマ）お母さん！エリー！お母さん！お母さん！エリー。
（エマ）お母さん。
ああえかった。
私マイクと結婚したい。
本気なんか？はい。
幸せにせなんだら承知せんど。
はい！ありがとう。
私はみんなの事大好きよ。
だけど少しだけおじいちゃんと２人っきりで話がしたいの。
お母さんの事お願いね。
ラブレター。
今すぐ読んじゃ駄目。
私が天国に行ってからね。
私は今…とても幸せ。
やっとゆっくり話ができる。
エリーとマッサンはいろんな思い出を話しました。
エリーにとって初めて訪れたやさしく穏やかな最後の時間となりました。
マッサン…。
ん？ずっとそばにいて。
わしゃどこにも行かんど。
結婚式も挙げずに死なしてたまるか…。
結婚式は挙げた。
え？私はあの時本当に幸せだった。
センキュー。
エリーがおったら…どがぁな事でも乗り越えられる。
わしと一緒に生きてくれ。
生まれ変わったらまたお嫁さんにしてね。
当たり前じゃ。
最後は…笑顔で…見送って。
この手…離すなよ。
離すなよ。
はい。
エリー？エリー。
（泣き声）エリーの死後丸２日部屋に閉じ籠もって泣き続けたマッサンでしたが…。
「大好きなマッサンこの手紙を読む頃マッサンはがっくりしているかもしれません。
だけどいつまでもふさぎ込んでいたら駄目。
マッサンの冒険はまだまだ続きます。
世界中の人を笑顔にするウイスキーを造って下さいね。
私の夢はマッサンでした。
私にとってマッサンのウイスキーはいつだって一番おいしいウイスキーでした。
最後にお願い。
夜寝る前に私の事を思い出して下さい。
そしておやすみと言って下さい。
私もおやすみなさいと言って眠ります。
私はいつもマッサンのそばにいます。
だから寂しがらないでね。
あなたの愛しい妻エリー」。

（ジョーンズ）ベスト・スコッチ・スタイル・ウイスキー賞の受賞おめでとうございます。
（拍手）この「スーパーエリー」はあなたが愛したご婦人の名前から付けられたと聞きました。
・「Ｓｈｏｕｌｄａｕｌｄａｃｑｕａｉｎｔａｎｃｅｂｅｆｏｒｇｏｔ，」・「ａｎｄａｕｌｄｌａｎｇｓｙｎｅ？」ありがとうのう。
エリー。
・マッサン！
（政春とエリーの笑い声）ハリーアップエリー。
エリー！エリー大丈夫か？この手離すなよ。
はい。
長い間見て頂き本当にありがとうございます。
ほんまにおおきに。
何か懐かしかったね。
うんそう。
みんなに会いたい。
いろんな事思い出すよね。
うん。
エリーは後半のシーンはどのシーンが印象的だった？もうだまされないよ。
マッサンから先に言って。
じゃあね僕はやっぱり最後エリーが息を引き取るところかな。
生まれ変わったらまたお嫁さんにしてね。
当たり前じゃ。
最後は笑顔で…見送って。
この手離すなよ。
離すなよ。
はい…。
エリー？
（泣き声）すごく懐かしくて何かねえあの時の状況が目に浮かんで泣きそうになっちゃいました。
Ｔｈａｔ’ｓｇｏｏｄ．ああ〜！マッサン！エリー！あ〜！わしらもあがな頃があったのう。
いいシーンだよね本当にね。
うんそうね。
もう一回戻りたいよね。
そう行こう！もう２０１５年も残り僅かですけど今年振り返ってどうでしたか？私の人生は変わった。
変わった？でも私のアドベンチャーはまだまだ続いてます。
そうだね僕もいろんな人から本当に「マッサンマッサン」って声をかけてもらって本当に「マッサン」一色の２０１５年でした。
え〜僕もまだまだアドベンチャーは続きますよ。
よかった。
それでは来年もよいお年になりますように。
2015/12/30(水) 15:05〜16:50
ＮＨＫ総合１・神戸
マッサン　愛と冒険の日々をもう一度！「第２１週〜第２５週」[字]

マッサンとエリーが帰ってきた！連続テレビ小説「マッサン」を第２１週から第２５週までダイジェストでお送りします。戦争を乗り越え、二人の愛と冒険の物語は最終章へ！

詳細情報
番組内容
昭和１８年、海軍からぶどう酒造りを依頼されたマッサン（玉山鉄二）は一馬（堀井新太）に研究を一任するも、一馬にも召集令状が届き、悲しみの中オールドラングザインを英語で歌い送り出すのだった。昭和２０年、一馬が戦死し、エリー（シャーロット）はようやく自由の身になる。戦争で傷ついた人々のために三級ウイスキーを完成させ大絶賛を受けるマッサン。そして時が経ち、幸せな日々を送るエリーに最後の時が近づいて…。
出演者
【出演】玉山鉄二，シャーロット・ケイト・フォックス，八嶋智人，小池栄子，濱田マリ，西田尚美，木南晴夏，優希美青，堀井新太，泉澤祐希，酒井若菜，温水洋一，螢雪次朗，前田吟，風間杜夫　ほか
原作・脚本
【作】羽原大介

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
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