[PR]

 核実験を監視するため国際的な観測網を持つ包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会(本部・ウィーン)は6日、北朝鮮の核実験によるとみられる地震の規模についてマグニチュード(M)4・9を観測したと明らかにした。

 ランディー・ベルCTBTOデータセンター長によると場所は2013年2月の前回の実験時とほぼ同じで、「継続時間や周波数などの(地震としての)特徴も前回と非常に似ている」と語った。

 CTBTO準備委員会は北朝鮮による前回の実験時、55日後に環境に放出された放射性物質を検出。今後、放射性物質が観測される可能性について、ベル氏は「どのような形で放出されるかによる。長い場合は数カ月かかることもありえる」と述べた。(ウィーン=喜田尚)