こんにちは、なちです💪( ˙ω˙ )
ヴェネチアからフィレンツェへの移動バス内でこの記事を書いています。
ヴェネチアすっごい良かったです。水面と散歩は、モノを考えるのにめっちゃいいですね、ほんまに。
スペイン人達も自国の就職状況はやべえと思っていて、政治に関する関心がすごい高いです。選挙前になったらTwitterでガンガン政党の話をするし、日本で言うところのクソコラも、政治家に関するものがすごく多いです(笑)
いつもスペイン北部が最高だとか、ドイツの電車使いにくすぎるとか、ゆるい記事を書いていますが、今回は少し真面目な話をしようと思います(*⌒▽⌒*)
スペインで生活して3ヶ月ですが、この決して長いとはいえない期間でも、私が強く感じたことがあります。それは、
日本という国、社会の中で若者として生きることの窮屈さ
です。
なぜこんなふうに感じたのか、私も手探りではありますが、他の人の記事も借りつつ、整理していこうと思います。
目次
- 就活を通して考えたこと
- スペイン人達の仕事への考え方
- 今日を生きるということ
- 若者にとっての日本の社会
- まとめ
1.就活を通して考えたこと
はじめに、出国前の就活で感じたことを話します。
いっちょ前に就活終えたみたいな見出しになってますが、サマーインターンに行っただけであることを断らせてください( ¯−¯ )笑
大学三回生になったとたん、急に周りから就活の文字が聞こえ出して、焦った私はとりあえず行動しました。
業界はそれまでちゃんと調べたことはなかったのですが、何か自分でモノを作って発信することに興味がありました。
そこでIT系ならやりたいことができるかもと思い、またスペイン帰国後もまたサマーインターンはできるので、とりあえず興味のあるところだけ行ってみようと思って、IT系の企業のインターンに、ベンチャーから大企業、ワンデーから中期(五日間)まで行ってみました。
またそのインターンの前に、キャリアの考え方に関する説明会や面接説明会なども多数出席しました。
そこで私が感じたのは、
「もう昔のような、終身雇用、年功序列はないんだなあ」ということ。言い換えると、
「大企業に入れば安泰な時代は終わったんだ」ということです。
発展めまぐるしいIT業界では、すでに、"大きい魚が小さい魚を食べる"のではなく、"速い魚が遅い魚を食べる"時代です。というのを、ベンチャーから大企業まであちこち体験して感じました。
もちろん大企業にはそれだけのネットワークがあるし、強みもたくさんあります。大企業を否定するつもりは毛頭なく、言いたいのは、とりあえず大企業に入れればなんでもええや、という思考停止はもう通用せん、ということです。
またそれはIT業界に限ったことじゃないです。高度経済成長期の中で、とりあえず実直に仕事をしていれば評価されて食べていける"ハード"の時代はもう終わって、自分で物を考えていかないといけない"ソフト"の時代が来ている。
こう書くと悲観的に見えるかもしれませんが、それは逆に、転職しやすいということでもあるし、自分で考えることをやめなければ、より自分に合ったことがしやすい時代だと、私は考えます。
私の両親はバブル、高度経済成長期を生きてきた人達で、とりあえず良い大学、良い企業、そして安泰!という考え方が強いです。強いというか、もうそれが常識だという感じ。
そして子供である私も今まで深く考えてこなかったし、大人になって苦労したくないなあと思って大学受験まで頑張りました。
しかしその常識はもう通用しなくなりつつある、それもすごいスピードで。ということに気づきました。
常識なんてあてにならないものをあてにして、思考停止していると怖いことになりそうだ、と。
なんてことをグルグル考えながらネットサーフィンしていたら、ホリエモンがすでにドンピシャなこと言ってました。
またこのスピーチの全文書き下ろし記事もあります。
2.スペイン人達の仕事への考え方
さて、ここでようやくスペインの話です(⌒-⌒; )
失業率23%(若者はより深刻)なスペインで、私と同世代の彼らはどんなふうに考えて生活しているのか。
スペイン人たちと仲良くなっていろんな話をするうちに、感じたことがあります。それは、
- 現状に問題は感じているが、悲観はしていないこと
- 仕事に対する考え方が違う
の二つです。
こんなん
でもなぜか悲観的な雰囲気は感じない。日本で同じ状況だったら、もう少し暗い感じになりそうだと思うのですが。
理由を考えたところ、日本のように著名な企業に入ることが名誉で、親孝行だ!!みたいな強迫観念考え方をあまり持っていないように感じます。そして、とりあえずお金を稼いで、楽しく生きるのがいいなあ、と考えている。だから、就職難な状況に問題は感じつつも、若い人たちの中に暗い印象は見受けられない。
日本の就活のようなカツカツした空気もないです。学費が安いので、なんかちゃうと思ったら学部変えてまた一年から、なんて人もちょくちょくいますし、大学出て働いてまた大学行ってる人もいます。
日本だったらだいぶアウトロー扱いされそうですが、スペインのそんな人たちを見る目はいたって普通です。
また日本ではさっき言ったように未だ大企業信仰という名の思考停止が強く、仕事といえばできるだけ"いい"所に就職、という考え方が主流ですが、スペインではもっと多様です。
フリーランスという言い方になるのかもしれませんが、自分でヒョッと仕事を見つけてきたり、あるいは作り出したりすることへの抵抗が少ないように見えます。(簡単だというわけではないです)
3.今日を生きるということ
スペイン人達の上記のような生き方に接して、彼らの根本的な考え方を感じました。それは、
自分の人生を、毎日大事に楽しく生きる
という考え方です。これはその日暮らしという意味ではありません。
自分の人生なんだから、周りの目を過度に気にすることなく、自分自身が良いと思った方に進んでいくのが良いと、みんな知っているんです。
楽しい日というのは、その日を自分のものとしてしっかり生きられた日だと思います。
4.若者にとっての日本の社会
カルペディエムの考え方はひょっとしたら当たり前なことに感じるかもしれませんが、私は、これは今の日本では実行しにくく感じます。
その違和感を簡潔に言語化してくれている記事に出会ったので載せます。
要点をあげると、
- 価値観のグローバル化が起こっている日本では、個性を伸ばすことの大切さを感じ始めている人が多いが、和を重んじる文化がそれに対応しきれていない
- 世間の声に対する、社会の変化のスピードが遅い
そういえば夫婦別姓、通りませんでしたね。私は結果自体よりも、通らなかった背景(政治家に人の気持ちを推し量れない年長の男性が多い)の方が残念です。
また大学や就職制度に関しては、
この記事でヨーロッパと日本の違いについて具体的に書かれています。
引用しつつ要点を二点あげると、
- ヨーロッパの大学、就職制度はよりフレキシブル
一方的に伝統的なライフコースを押し付けるのでなく、多様な彼ら・彼女ら若者の今日の生き方を認めて、一人一人が生きやすい社会を作っていくことをEUは2000年代初期に方針を定めました
- ヨーロッパののびのびとした空気
ぼ〜っとしててもいいよという雰囲気を感じられるのがヨーロッパです。やりたいことも定まらないまま、とりあえず"いい"企業に入るために大学を出ることへの違和感は、間違ってないと思います。
伝統的なライフコースを歩める人はもうたぶんそんなにいないのに、今でもそれを目指すことが一番確実かのように信じられ、他の道を目指す人はなんだか白い目で見られる。
違和感や直感というのは、単なる一時の感情ではなく、今までの人生での経験の蓄積が、私に何かを伝えようとしているんだと思っています。
この匿名ダイアリーでも違和感や直感について書かれています。
5.まとめ
さて、日本のあかんとこばっかり書きましたが、私はなにも今の日本の社会を否定して悲観するためにこの記事を書いたのではありません。
思考停止をやめて現状を直視して、自分の頭で考えていかなあかんなと、自分自身に言い聞かせるためです。
またスペイン礼賛しましたが、そりゃよくないとこもあります。例えば経済的にはやっぱりもうちょっと先のこと考えたほうがいいと思います。とりあえずドイツの心労を減らしたってください。
PIGsってわざわざsつけてまでスペイン入れられてるの切なすぎますよね。わかりますけど。🇪🇸🇪🇸笑
あと治安とか。友達がもう何人もスマホとかすられました。明日は我が身…:;(∩˙︶˙∩);:
でもやっぱり日本を出てヨーロッパで現地人と生活して、初めて日本という社会に対して思うこと感じることはあるわけで、そういうフィーリングはできるだけ大事にしたいと思います。こうやって言語化したり。
さてもはや思考停止は許されない今、生き抜いていくのは大変かもしれない。けど考えることをやめなければ、未来は明るいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました、なちでした!(*⌒▽⌒*)
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大企業で働いていたひよりーさんの体験記です。
辞めたからといってフリーランス等の働き方を推しているわけではなく、ひよりーさんのしっかりした考え方が感じられるブログです。🐤🐤
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