【巨人】育成ドラ1増田、妻子持ちも単身入寮「生半可では生き残れない」

2016年1月7日6時0分  スポーツ報知
  • スーツケースを持って入寮する育成1位の増田

 巨人の新人が6日、入寮した。川崎市内のジャイアンツ寮に入寮した育成ドラフト1位の増田大輝内野手(22)=徳島インディゴソックス=は昨年2月に結婚した妻と子供を徳島に残して入寮。「支配下選手にならないと家族を養っていけない」と決意を語った。

 スーツ姿で報道陣の前に現れた増田の目には、強い決意が宿っていた。「家族がいるので、嫁と子供と3人で写っている写真を持ってきました」と昨年2月に優香夫人(22)と結婚し、夫人との間には4か月になる息子がいることを明かした。「育成なので生半可な気持ちで生き残れるところではない。支配下選手にならないと家族を養っていけない」。最愛の家族を徳島に残して単身上京。一家の大黒柱としての責任を背負った。

 98年にはドラフト6位の中村善之投手が妊娠7か月の夫人を福岡に残して入寮した例はあるが、妻子のいる新人の入寮は珍しい。関係者によると、妻帯者は入寮後に家族で住む住居を探しつつ、1年を待たずに退寮するケースもあるという。家族と暮らしながら支配下登録を目指す道もあったが、増田は「僕が『一人で行く』と嫁に説明しました」。入寮して野球漬けの日々を送り、一日も早く家族を養うため、あえて単身生活を選択した。

 家族も夫の決断を応援している。「嫁は『(夫がプロになる)実感がない』と言って喜んでくれた」。支配下登録されれば、退寮して家族を東京に呼んで暮らすことも可能になる。道のりは険しいが「自分の持ち味は守備と走塁。そこを磨いてアピールしていきたい。打撃の方では、井端さんのような右打ちができる、いぶし銀と呼ばれるような打者になりたい」。持ち味の積極的なプレーで2ケタの背番号を勝ち取り、支えてくれた家族に恩返しをしてみせる。(小島 和之)

 ◆増田 大輝(ますだ・だいき)1993年7月29日、徳島県生まれ。22歳。2011年に徳島・小松島高を卒業し、近畿大に進学するが13年に中退。同年、四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験。徳島インディゴソックスから3位指名を受け、14年から2年間プレー。15年育成ドラフト1位で巨人入団。172センチ、65キロ。背番号015。右投右打。年俸240万円。

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