2016年1月6日12時03分
日本政府は6日、気象庁が午前10時30分ごろに、北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない地震波を観測したと発表した。菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、「過去の事例も踏まえれば、北朝鮮による核実験の可能性もある」と述べた。その後関係閣僚らを集め、国家安全保障会議(NSC)を開き、情報収集と分析を行った。
政府は、今回の観測を受け、従来の「北朝鮮関連情勢に関する情報連絡室」を「北朝鮮による核実験実施情報に関する官邸対策室」に変更。菅氏は会見で、「関係省庁幹部を官邸に緊急参集させ、引き続き情報の収集・分析を行っているところだ」と説明した。
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気象庁は6日午前10時29分54秒、北朝鮮付近を震源とするマグニチュード5・1の地震波を観測した、と発表した。同庁によると、震源は北緯41・6度、東経129・2度で、震源の深さは0キロとし、「この地震は自然地震ではない可能性がある」としている。米地質調査所でも、同時刻に北朝鮮北部を震源とする揺れを確認した、とホームページで公表した。
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朝日新聞国際報道部
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