(cache) サーチナ|慰安婦問題をめぐる日韓の合意、韓国では人びとの怒り収まらず=中国 




慰安婦問題をめぐる日韓の合意、韓国では人びとの怒り収まらず=中国


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 日本と韓国の両政府が慰安婦問題の「不可逆的な解決」に向けて合意したことが、韓国国内で強い反発を招いている。一部では、韓国政府の「失政」と批判する声も多く、韓国当局は釈明に追われているが、人びとの怒りは収まっていない。  中国メディアの中国新聞社は5日、韓国では主に、「韓国政府は被害者の意見を聞かずに日本と合意した」、「最終的かつ不可逆的な解決に合意した」といった点について批判が集中していることを紹介。  さらに、韓国政府の関係者がこのほど元慰安婦のもとを訪れ、年末の連休前というタイミングでの合意だったため、前もって報告できなかったと釈明したと紹介する一方で、同発言も批判の対象となっていることを伝えた。また、元慰安婦からは韓国政府は被害者と協議せぬまま日本と協議を行った結果、安倍首相は日本の法的責任も認めず、メディアの前での公開での謝罪もしなかったと批判の声があがっていると報じた。  また記事は、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的な解決」と日本国内で報じられたことと伝え、韓国では日韓の合意はあくまでも「日本にとって有利な内容」と捉えられていることを伝えている。  これに対し、峨山政策研究院の関係者が「前もって元慰安婦や関連団体と協議を行わなかった韓国政府に批判が集中するのも仕方がない」と指摘したことを紹介。一方で、有識者からは、日本側が求めている少女像の移設について「必ず移設すると承諾したものではない」、「慰安婦問題の象徴として韓国にとって重要な意味を持つ」として、移設は困難との声があがっていることを伝えた。  日韓関係の改善に向け、ようやく一区切りがつきそうだった慰安婦問題だが、韓国国内での強い反発を見る限りはこのまますんなり解決とはいかない様相を呈している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)