「あさが来た」で新境地の玉木宏「視聴者の幅の広さを感じます」
4日に放送再開されたNHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜・前8時)で、ヒロイン・あさ(波瑠)の夫・白岡新次郎役を好演する俳優・玉木宏(35)にスポーツ報知が単独直撃! ドラマでは、ひょうひょうとしながら、実業家として活躍するあさを支える姿がお茶の間でも大人気だが、撮影秘話や年男としての決意を聞いた。(加茂 伸太郎)
折り返し地点を過ぎ、撮影は佳境を迎えようとしている。玉木は「もうひと山ふた山、ありますね。まだまだこれから。ハイペースなので頭が追いつかない」と苦笑するが、言葉とは裏腹にリラックスした表情。そのしぐさ、声のトーンからは充実ぶりが伝わる。
昨年9月にスタートし、週間平均視聴率は一度も20%を割っていない。12月4日放送分では番組最高の27・2%を記録。年明けも4日が22・5%、5日が23・1%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)と絶好調だ。反響の大きさは玉木の元にも届くという。「朝にドラマを見ないような知人から、『見たよ』というメールをもらうと、視聴者の幅の広さを感じます。一喜一憂せずに、地に足をつけてやっているつもりです」
子育てをしながら炭鉱事業や銀行、生命保険会社を興していく実業家・あさ。玉木演じる新次郎は、妻が夫に従う時代にあって、彼女の行動力と情熱にほれ込む。時として主夫のように振る舞い、寄り添う姿が女性を中心に共感を呼んでいる。
「女性が働く社会になって視聴者の気持ちに置き換えやすいんだと思う。夫婦が支え合う形が支持されているのかな。(七転び八起き以上の意味で)“九転び十起き”と使っているけど、高い壁にぶつかっても前に進むあさの姿も頼もしい」
劇中同様、波瑠との相性もバッチリで「一緒に長い時間を過ごして、彼女が何を求めるか、ある程度分かるようになった」と自信を見せる。「彼女のセリフが多くて追いつかないときは、ソッと支える。大切にしているのは距離感。それが新次郎のスタイルでもあるから。あうんの呼吸? そのつもりでやっています」
朝ドラは「こころ」(03年)以来12年ぶりだ。当時は新人同然だったが、今は違う。後輩が増え、大黒柱としての役割を担う。自覚、責任感も芽生えているようで「年齢的にも作品の立ち位置的にも、(僕が)しっかりやらなければいけない瞬間がある。自分の立場で何ができるか―、を常に考えてやっています」。
そんな玉木も14日で36歳になる年男。今年の抱負を聞くと「今は他のことは考えられない」と即答した。「昨年からほとんどの時間を『あさが来た』に費やしてきた。この作品、この役に巡り合えて良かった、そう思えるような締めくくりにしたい」。残り3か月、全力投球する。
◆玉木 宏(たまき・ひろし)1980年1月14日、愛知県生まれ。35歳。98年「せつない」で俳優デビューし、2001年映画「ウォーターボーイズ」で人気に。12年NHK大河「平清盛」に源義朝役で出演。13年「ホテル マジェスティック」で初舞台。代表作はドラマ「のだめカンタービレ」。04年には「Seasons」で歌手デビュー。趣味はカメラ。特技は水泳。180センチ。