Updated: Tokyo  2016/01/07 13:33  |  New York  2016/01/06 23:33  |  London  2016/01/07 04:33
 

FOMC議事録:一部メンバーは「ぎりぎり」の判断-12月利上げ (1)

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  (ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)が6日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、12月15-16日開催)議事録では、12月会合での利上げ決定は一部の政策当局者にとって「ぎりぎり」の判断だったことが明らかになった。これらの当局者は低過ぎるインフレを懸念していたが、他の参加者から今後の動きを注視していくとの確証を得た。

議事録によると、「幾人かのメンバーは、インフレの予想通りの上昇とFOMCの物価目標に対する信頼性維持を確認することの重要性を強調した」と記された。

議事録によればこのほか、幾人かのメンバーは「FOMCは現在、インフレ率が中期的に目標の2%に上昇するとの予想に合理的な確信を持っている」ものの、「政策当局者によるインフレ予測に伴うリスクは引き続き大きい」との認識を示した。

12月のFOMC会合では投票権を持つ10人のメンバーが、フェデラルファンド金利(FF)誘導目標を0.25ポイント引き上げ0.25-0.5%のレンジとすることを全会一致で決定した。

議事録では、「政策の正常化プロセスを開始するためのFOMCの基準」が満たされているとの確信を「ほぼ全て」の参加者が得ていたことが示された。

その上で、「メンバーらは、経済見通しの変化に合わせて正常化のペースを加速もしくは減速させる必要性が生じ得ることを強調した」と記された。

議事録では、インフレ期待をめぐる議論があったことも示された。それによると、「多くは、中長期のインフレ期待は引き続き適度に安定していると結論付けた」とした一方、「一部は、インフレ期待が既に低下している可能性があると懸念を表明した」とも記された。  

原題:Some FOMC Members Saw December Rate Rise as ‘Close Call’(1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Christopher Condon ccondon4@bloomberg.net;ワシントン Craig Torres ctorres3@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brendan Murray brmurray@bloomberg.net; Alister Bull abull7@bloomberg.net; Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net

更新日時: 2016/01/07 05:44 JST

 
 
 
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