トヨタがインド首都のディーラーを支援-販売禁止継続への対応で
2016/01/07 08:40 JST
(ブルームバーグ):インドの首都で排気量2000CC超の新ディーゼル車などの販売を禁止する措置の継続を受け、トヨタ自動車はデリー首都圏でトヨタ車を取り扱うディーラーを支援している。大気汚染対策として導入された3カ月間の同措置についてはトヨタなどが解除を求めていたが、インドの最高裁は5日、この申し立てを退けた。
トヨタのディレクターで、営業・マーケティング担当のシニアバイスプレジデントであるNラジャ氏は6日のインタビューで、同社は売れ残った車を引き取っているほか、賃金や利払いでディーラーを支援すると述べた。同氏によると、トヨタはデリー首都圏でミニバン「イノーバ」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「フォーチュナー」を毎月1000-1500台販売している。
最高裁はデリーの大気汚染への対応で大型ディーゼル車やSUVの販売を禁じている。イノーバとフォーチュナーはトヨタがインドで出荷している車の半分余りを占め、首都圏は同国最大の自動車市場。
ニューデリーの空気品質は北京よりも悪く、PM2.5のレベルはこの1カ月程度、600を超えている。これは世界保健機関(WHO)が24時間で安全と見なす水準の約23倍。
原題:Toyota Helps Dealers Hit by Diesel-Car Ban Pay Wages, Cut Stocks(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ムンバイ Siddharth Philip sphilip3@bloomberg.net
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更新日時: 2016/01/07 08:40 JSTニュース一覧
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