子ども増えないのに保育所満杯 京都の南丹・園部、仮設建設へ
京都府南丹市園部町に2カ所ある保育所が、定員いっぱいの状態になっている。市は対応策として、保育所の園庭にプレハブの仮設保育所を増設する設計費200万円を予算化した。全国的な保育士不足もあり、対応に苦慮している。
市子育て支援課によると、定員に達しているのは、市内に8カ所ある保育所のうち、園部町の園部保育所(木崎町)と城南保育所(城南町)。同町内に住みながらどちらにも入所できず、八木町や日吉町の保育所を利用する人が35人いるという。
八木町、日吉町、美山町の保育所は定員を超えていないが、園部町だけは2013年度以降、3年連続で希望者が定員を超えた。市子育て支援課によると、子どもの人口が急増したわけではなく、核家族や共働き世代が増えて保育ニーズが急激に高まったためという。
同課はニーズに対応するため、将来は保育所の増築や新築を検討しているが、当面の対策として園部保育所の庭にプレハブ施設を建てる方針を決めた。庭が狭くなるため保育所に隣接する木崎町公園の一部を活用する。
今夏の完成を目指して計画を進め、他地域の保育所に通う世帯に希望を聞き、今秋に転所できるようにしたいとしている。
全国的な保育所ニーズの高まりもあり、保育士不足も課題だ。同課は、勤務時間を柔軟に対応したり、専門学校にPRに出向くなどしているが、「絶対数が少なく、保育士免許を持つ人がいたらすぐお願いに上がる状態」(西田文英・子育て支援課長)で、保育士の確保にも苦心している。
【 2016年01月07日 11時00分 】