さて、いよいよ僕の初単行本について、全て情報公開OKとなりました。
キクタヒロシ・著『昭和のヤバい漫画 知られざる貸本マンガのDEEPな世界』
1月20日頃、全国書店に並びます!(取次からの配送状況により、本屋さんへ届く日は地域によって多少前後します。また、街の小さな本屋さんなどでは入荷が無いかも知れません。その場合本屋さんでご注文頂くか、Amazon、楽天などのネット書店をご利用頂ければ幸いです)
彩図社様よりの発売で四六判256ページ、定価は1,389円+税(消費税8%のうちは税込1,500円となります)。
できあがったばかりのカバーはこちら!
表紙中央のイラストは、なんばきび様の手によるもの。
おかげでビシッ!とまとまったカッコイイ表紙になりました。本当に感謝です。
内容についてですが、怪奇系の作品を中心に、ちょっとヤバイ、なんかヘンな貸本マンガをご紹介した本です。
作品は便宜上、章立てでご紹介しているのですが、「怪奇マンガ」の章として
・名字が「耳」な主人公が奇妙で歪な登場人物たちの因縁に巻き込まれる怪異譚、徳南晴一郎『化猫の月』
・血走っていたり四角かったりする眼が印象的な登場人物たちが運命にほんろうされる、福田年兼『地獄秘図』『幽霊部落 第2部』
・白蛇の呪いによって産み落とされた蛇太郎が、麻薬中毒になったり、巨大な怪蛇にライドオンして巨大ムカデと戦ったりする、月宮美兎『怪談蛇太郎』
・ナゾの吸血児・赤太郎に秘められた謎とは?!物語途中で登場する突飛なキャラに注目の渡辺美千太郎『赤太郎奇談』
「スリラー・サスペンス」の章として
・橋本将次(=白丸健二)『断末魔』『百足部落』
・南あかね『灰色の少年』
・中村定男『裏切者』
・松野たけし『夜はわがもの』
「少女マンガ」の章で
・島きよし『その一粒の麦も』
・小山葉子『危険少女マキ』
・浦きよみ『悲愁の階段』
・中川秀行『美少女の歌』
「青春・恋愛」などのくくりで
・北沢しげる『冷血人間』
・いばら美喜『捨てばち』
・辰巳ヨシヒロ『愛の机』
・江戸川きよし『絶望の泥沼』
・左馬一平『魔影幻夢城』
・松下哲也『青年の華』
その他、SF・忍術なんでもアリと題して
・菅島茂『奇音』『赤い鉄獣』
・関一彦『オーム伝』
・松下哲也『天使のギロチン』
・渡辺正美『忍者大地』
・川田漫一『超人蝙もり娘』
をなるべくストーリー全編を紹介しつつ、解説やツッコミを入れたり、時に真面目に考察するなどしています。
基本的にはご紹介している作品のヘンさ加減をクスッと笑って頂きつつ、貸本マンガという文化に愛おしさなど感じて頂ければ、と思い執筆した本です。
実際に本文については、こんな感じに仕上がっているはずです(最終校正の時点のものですので、もしかすると多少レイアウト等が変更されている場合もあります)。
また、本書は貸本マンガに興味を持って頂くための入り口になればと思って執筆しておりますので、上記作品紹介のほかにも貸本マンガというものについてのコラムや、現在でも入手が容易な復刻貸本の内、是非読んで頂きたい傑作(水木先生の作品や『忍者武芸帖』『血だるま剣法』などなど)をご紹介したコーナーもあります。
そして巻末には 『クイック・ジャパン』の元編集長で、その素晴らしいお仕事を紹介していったらキリが無い、赤田祐一さんとの貸本マンガや怪奇マンガについての対談も収録しています。
そして、なんと!前述の赤田さんはじめ、(株)まんだらけ副社長・辻中雄二郎さん、古書ビビビ店主・馬場幸治さんのお三方より、帯の推薦文を頂戴する事ができました!
各業界でその名を轟かす皆様のお名前が帯に踊っているお蔭で、本に箔がつきました。
そのご厚意に感謝する事しきりですm(_ _)m
僕自身、今は本が刷り上がってくるのが待ち遠しく思っています。過去に様々なペンネームを使用して同人誌を何冊か出しておりましたが(本書はそれらがベースになっています)、一般の書店様に自分の本が並ぶのは初めてですので…。
もしご興味をお持ちくださいました方がいらっしゃいましたら、ほんのちょっとだけご期待の上、もうしばらくお待ちくださいませ。
<追記>
彩図社様のサイトで、本書の情報が掲載されております。
そちらから各ネット書店での販売頁にリンクしておりますので是非ご利用くださいませ。
*1月7日現在で、Amazon様では既に予約が可能になっております(出版予定日は1月15日ですが、その後の出荷となりますのでAmazon様に納品されるにはそれより2~3日かかるそうです)。
他のネット書店では予約は行われておりませんが、随時販売が開始されるはずですので、ご確認の上ご利用頂ければ幸いです。
http://www.saiz.co.jp/saizhtml/bookisbn.php?i=4-8013-0128-3