今回は
北海道弁における名詞
について、北海道民が語るよ!
上記サイトから引用する形で、各々に所感を添える形をとらせていただきましたっ!
※性的なワードや蔑称は除外してます。
北海道弁(名詞)とそれについての所感
あきあじ(秋に収獲される鮭)
幼いころは「あきあじ」って良く聞いたけど、成人してからは普通に「鮭」と呼んでいました。
あごわかれ(送別会)
語源は「網子別れ」で、ニシン漁期が終了した折、漁場の親方が催した送別会に由来する。
これが全国区じゃなかったことに驚きを隠せない(;´Д`)
通じないところでは「あごが分かれてるの?ザキヤマなの?」とか言われそうだね...
あしたあさって(明後日)
さらにその次の日は明々後日(しあさって)なんて言ったりしますよ。
使用頻度高し。
あっぺ(さかさま)
聞いたことなし。
あんべ(按配)(気持ち、具合)「あんべ悪い」
普通に「按配が悪い」と言ってました。
おつゆ(味噌汁)
「みそつゆ」とも言う。
「おつゆも飲みなさい!」って良く怒られてた。
みそつゆは初耳。
いいふりこき(格好をつけたがる人、見栄っ張り)
いわゆる「ええかっこしい」の北海道バージョンですね。
たまに使うよ。
おんじ(弟)
おんちゃんとも言う。
札幌テレビのゆるきゃら?もONちゃんていうんだよなぁ。
何か関係があるのだろうか。
がっちゃき(痔)
いぼ痔は「いぼがっちゃき」、切れ痔は「きれがっちゃき」と言う。
聞いたことない。
ないけど、テキスト見るだけでお尻がムズムズしてきた。病態と語感が変にマッチして精神攻撃になってる。
かんかん(缶缶)
(空き缶)缶詰などの小さいもの(ただし、名古屋や関西、東北の一部、沖縄でも使われていることから、方言と言うよりは、俗語・幼児語と言う見方もできる)
かんかん、使いますね~!
「かんかんはここに捨てて」だとか「きょうはかんかんゴミの日だ」などなど。
がんがん(缶缶)(一斗缶などの空き缶)
大きいものが「がんがん」と呼ばれる。
がんがんもたまに使う。ペール缶などを指すときなんかにね。
ドラム缶はさすがにデカすぎるのか、こうは呼ばない。
かんぷうかい(観楓会)
(秋に宿泊付きで行われることが多い宴会、飲み会)東北地方で行われる芋煮会に相当するが、通常はただの慰安旅行か宴会である。道外、また道内でもある世代以下では使われないため、聞いた人は「寒風会」だと思うことが多い。
おじさま方が観楓会でどこぞの温泉に行ってきた!なんて話は良く耳にしますが、これが方便だったとはねぇ。
がんべ(瘡蓋/痂(かさぶた))
聞いたことなし。
きしゃ(汽車、気車)(列車)
JR(昭和62年3月までは国鉄)の列車のこと。「電車」は路面電車を指す。しかし、現在ではJRに名称が変わって以降JRと呼ぶ人が多い。北海道は日本で最も遅くまで国鉄による蒸気機関車の運行が行われていた地域でもあり、現在でも多くの路線で気動車が使われていることによると言われる。この使いわけは北海道以外にもある。
これはナチュラルに出ますね、きしゃ。電車なのに「きしゃにのっていくべ」なんて言っちゃったりね。最近では使わなくなった気がする。
ネットに触れていると標準語ばかり目にするし、僕の周りでも北海道弁を多用する人が次第に減って来てるからな~。自然に消えていくのも仕方ないよね。
げっぱ または げれっぱ(最下位、またはその人)
げれっぱ、の方を良く使ってました。
油断すると今でも出ます(笑)
げんこ(げんこつ)
「げんこ(を)はる」子供を叱るとき、頭をげんこつで叩くことを指す。
これは現役バリバリの方言ですね。
「いうこと聞かないとげんこはるよ!?」なんてよく怒られたもの。
ごしょいも(五升芋)(ジャガイモ)
聞いたことなし。
こっこ(子供)
魚のおなかにある卵を指すことも多い。
こっこは使いますねぇ。書籍『もっと!北海道民のオキテ』でもこれについて触れていましたね。道民は「こっこ(魚の卵)」が大好きで、特にカジカのものを好むというお話。
ザンギ(鶏の唐揚げ)
成人するまでは当たり前のように使っていたザンギですが、今では唐揚げと呼ぶようになりました。あーザンギ食べたい。
サガリ(牛・豚の内臓肉、はらみ)
焼肉屋のメニューにも普通に書いてあるよ。
じゃら銭(せん) または だら銭(小銭)
じゃら銭もだら銭も現役選手。小銭は改まったイメージ。
じょんば(ショベル、雪掻きに使う道具)
方言を承知で意図的に使ってますw
たくらんけ(愚か者)
「たふらんけ」とも言う。
冗談半分で笑いをとる時に使ってましたね 。
どこかかっこいい響きなのですよね。
あとは響きが妖怪っぽいw
ちせ(家、転じて居場所、神の住処)
英語の"house"より広い概念を持ち、むしろ"home"に相当するとされる。アイヌ語で家を意味するチセに由来。
使ったことなし。
つっぺ(突っ支い棒)
「つっぺ-かる」戸などが開かないように障害物を置く、固定するために支える。また、鼻血が出た時に鼻にティッシュ等を詰める事を「つっぺ-する」と言う。
つっぺをかる、の万能感は凄いよ。とりあえず何かを突っ込んで塞ぎたいときはなんにでも使える。鼻血が出た時にティッシュを鼻に詰めるのは「鼻つっぺ」といいます。
デレッキ(石炭ストーブに使う火掻き棒)(オランダ語のdregから。他にも英語のderrik、the rakeからといった説がある)
デレッキはまぁ、一言でいえば「バールのようなもの」かなw
成人後、年配の方が使っているのを耳にして自分も使いだしたパターン。
とうきび(とうもろこし)
非常に一般的な呼び名。語源は「唐の黍」や「サトウキビから」などと諸説ある。函館地方では「とうきみ」「きみ」とも。ただし、講談社の国語辞典には東北・四国・九州でも使われているとある。
過去にコメントで「とうきびはマジで通用しなくて泣きそうになった」というものが寄せられたのを思い出しました。東北・四国・九州でも使われているというのが事実であれば嬉しいですけどね。使われてますか?
なすび(「ナス」のこと。関西方面の言葉が北海道に根付いた典型的な例)
「なすび」が正式名称じゃなかったのか(驚)
もとは関西の言葉?今も関西では使われているのかな?
電波少年の懸賞チャレンジャーも「なすび」さんですね。
冷やしラーメン(冷やし中華。山形名物のものとは異なる。)
昼飯がこれだと、テンションマックスになります。
「冷やしラーメン」直感的で良いじゃない。
ぶたじる(とんじる)
ただし、全国各地で使われている。また道内でも「とんじる」と併用されるようになっている。
ぶたととんの不毛な汁論争は、傍から見るととても面白い。
個人的にはぶたじるを多用。
ぺったらこい(薄い、平べったい)
胸が小さいことを揶揄する表現で使う場合もあって、何気なく放つには憚られる言葉。
ぼっこ(比較的短い棒、棒切れ)
語尾の「こ」は、大人が中型犬や小型犬を「ワンこ」と呼んだり、浜言葉や東北弁で子供を「童っこ=わらしっこ、わらすこ」と呼ぶ場合や「どじょっこふなっこ」にも見られるように、小さなものを指す接尾語といわれる。他に根っこ、端っこなど。類例として葉っぱ、菜っぱ。
木のぼっこ、なんつってね。ナチュラルに使う。
わんこ、にゃんこは可愛らしいものへの砕けた表現。野に放たれた狂犬などには使うことはありません。
根っこ、端っこ、これって北海道弁だったのか。全国でも使っていることを信じたい。
ほっちゃれ(産卵、遡上を終え、弱った鮭)
「気の抜けた様子」や「気の抜けた者」に用いる。
遡上を終えた鮭のことは、釣り人はみな「ブナブナな鮭」と口をそろえて言いますね。ほっちゃれは聞いたことがない。
真ん中らへん(真ん中のあたり)、どこいらへん(どこら辺)、他地方にも例あり。
出ましたね、北海道特有の曖昧表現w
要するにメイビーなわけです。適当。
「~ささる」という責任回避的言い回しもありますよ。
ーー
以上、北海道方言における名詞をご紹介しましたよ。
これ以外でも、まだまだたくさんの方言があると思われますので、興味がある方は調べてみはいかがでしょうか!
消えつつある北海道弁(あとがき)
編集していて思ったこと。
幼少期に使用していた北海道弁の多くを、成人後に使わなくなったことに驚きました。先ほども述べましたが、文字や会話のコミュニケーションの距離を0にした携帯電話や、全国一律に情報発信するインターネットメディアに日常的に触れることなどが影響して、地方独特の方言という文化がフラット化するのかなとも感じます。
それは良くも悪くもなく、まさに時代の流れなのでしょうね。このようなものを素地に育つ現代の子供は、方言というものをほとんど使わなくなってしまうかもしれません。
自分が歳をとったときに、若者から「じーさん、その言葉の意味がわかんない」って言われる日がくるのかもしれませんね。それはちょっと切ないかなぁ。
以上、北海道弁における名詞を駆け足でお伝えしましたー!
したっけな!(またな!の意)