保険業界のビジネスモデル、そして金融工学の柱ともなっているこの大定理は リターンを確率で求めることに使われます。私たちは、この定理を相場解析に応用し、急騰・急落時、混乱相場において、その力を発揮します。デリバティブ方程式でノーベル経済学賞を受賞した、ブラック-ショールズ方程式(上図)もこの理論の応用です。
占いから確率へ 解析エンジン モンタナシステムの誕生
最先端の確率統計学を網羅するモンタナシステムの解析方法は金融工学に新しい方向を与えました。
これまで難しいとされてきた正規分布の相場解析への応用にはじめて成功。
過去のデータから推計して将来を占う、という方法は何もテクニカル分析でだけでなく、人間のすべての予測行動の基本となるものです。 相場では、これらのデータが、時にトレンドであったり、加熱であったり、そうした経験則を後に整理してテクニカル分析となっていきます。 しかし近年になって、それらの予測方法はより高度な統計理論を覗くようになってきました。 たとえば、保険業の保険率、つまり保険料を決めるのは、統計的に、病気や事故をカウントしてそこから妥当な保険料を決めていく ということや、選挙速報で、当確を打つ理論も統計的な礎があってのものとなっています。 そして、それらの中心となっているのが、正規分布という特別な分布です。
統計学、その理論の柱ともいえる正規分布は今や自然科学、社会科学の様々な場面で確認されるだけでなく、 保険やファイナンスのビジネス上でも欠かすことのできない役割を果たしています。 特に現代の金融工学はデリバティブを含めてすべてこの理論中心に 成り立っており、市場解析にも欠かせません。 正規分布はものごとがランダムに振る舞うとき、その分布が平均値からどれくらい離れるかを確率で示します。 その分布が標準偏差1σの範囲に収まる確率は68.26%、2σなら95.44%、そして3σなら99.73%の振る舞いが収まります。
これらは、振る舞いがランダムになれば、なるほど、その有意性を増します。
たとえば、木の葉が落ちる木の下の範囲、正確なサイコロの同一数字連続出現の数、そして学校受験でおなじみの偏差値など
標本数が多ければ多いほど、それはベルカーブをなしてきます。