独 BMW の二輪車を手掛ける BMW Motorrad が、ヘッドアップディスプレイを搭載するバイク用ヘルメットを発表しました。透過型の HUD には走行速度や燃料タンク残量といった各種情報を表示可能。さらに前および後ろ向きにカメラを搭載しており、ライダーは振り向かずとも後方の状況を確認できます。

BMW helmet with head-up display

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HUD を備えるバイク用ヘルメットは2013年ごろからいくつか作られ始めています。たとえば米国のスタートアップ Skully は2013年末に 、透過型のHUDを備え前後向きカメラを搭載するなど、今回 BMW Motorrad が発表したものによく似た機能をそなえるヘルメットを発表。Indiegogo でクラウドファンディングを実施したところ、目標の25万ドルを大幅に超える244万ドルを集める大成功プロジェクトとなりました。

BMW Motorrad のヘルメットは、ライダーの右目前に備える透過型 HUD に各種情報を表示します。表示可能な情報は走行速度にはじまり、選択しているギヤ段数、水温、油温、タイヤのエア圧、ガソリンタンクの残量など。これらはすべてライダーが操るバイクに関するパラメーターですが、これ以外にも道路情報、たとえば走行中の区間の制限速度や道路標識による各種制限の表示などにも対応。ナビゲーションと連携した情報表示なども可能です。
 
 
そのほか、ヘルメットには走行中の視界をそのまま記録できる前向きのカメラに加えて、後方に向けた広角のカメラを搭載。走行中に振り向いたり、バックミラーに視線を移動しなくても後方の様子を知ることができます。

また将来的には、V2V(Vehicle-to-Vehicle) コミュニケーションシステム、R2V(Road-to-Vehicle)コミュニケーションシステムの実用化によって、より多くの道路情報が表示可能となり、より安全な走行が可能になるとしています。

なお現在このヘルメットはコンセプトの段階ですが、 BMW Motorrad は数年内には量産レベルにまで進化させたいとしています。
BMW、ライダーに速度や道路情報を表示するHUD内蔵ヘルメットを発表。数年以内の量産を目指す

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