本稿を執筆した小林啓倫氏の著書『IoTビジネスモデル革命』(朝日新聞出版)が好評発売中。
自動車から家電、電球に至るまで、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」。大きな注目を集める一方で、いかにIoTをビジネスに組み込んでいくのかについては、多くの業界で試行錯誤が続いている。本書はB2CからB2Bまで、内外企業のIoTを活用したさまざまなビジネスモデルを紹介しつつ、今後企業がIoTとどう向かい合うべきかについて展望を語っている。
モノがインターネットにつながり、インターネットを介してさまざまな制御やデータの処理が可能になる――それがIoT(Internet of Things)、すなわち「モノのインターネット」の概念だ。非常にシンプルだが、それだけにビジネスをどう変えるのかイメージしづらく、「結局、会社から自宅のエアコンを切れるようになるだけの話」などと、やゆされることもある。
しかし、IoTは、さまざまな製品やサービスの在り方を一変させる可能性を秘めている。2015年末に刊行した著書『IoTビジネスモデル革命』(朝日新聞出版)において、私はIoTが実現する価値を「人がいなくてもいい世界」という言葉で表した。IoTのテクノロジーを活用することで、人に頼らず自律的で高度な制御が可能になる。「人がいなくてもいい」は「人の限界を超えることができる」と言い換えてもいい。
人がいなくてもいい世界がマーケティングとどう関わってくるのか。2回に分けて考えてみよう。
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梅下武彦 2016年1月6日
佐々木 卓也 2015年10月19日
梅下武彦 2015年10月13日
渡邊徹則 2015年10月8日
中井千尋 2015年12月28日
熊坂仁美 2015年12月21日
熊坂仁美 2015年11月24日