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【東京】

三鷹の母ら「子の笑顔守る」 「子どもの本・九条の会」9日発足

会の発足に向けて話し合うメンバー=三鷹市下連雀で

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 戦争のない平和な未来を子どもたちに残そうと、三鷹市内の母親や絵本作家らが九日、「みたか 子どもの本・九条の会」を発足させる。十一日までの三日間、みたかスペースあい(下連雀)で記念イベントを開き、絵本作家によるトークショーやメンバーによる平和絵本のリレー読み聞かせなどを行う。 (鈴木貴彦)

 メンバーは、絵本作家ひろかわさえこさん、小学生に本を貸し出したり読み聞かせをする活動を続ける栗山規子さんら、市内在住の女性十人。呼び掛け人の一人で、子どもの本のボランティア活動をしている大門由起子さんは「全国的な『子どもの本・九条の会』のイベントに参加したことはあったが、自分たちの地域でも子どもの笑顔を守っていきたいと結成を決めた」と話す。

 九日は午後一時半からのセレモニーで、会の発足を宣言。同二時から、児童文学作家の丘修三さんが「戦争と障害者」のテーマで語る。十一日は午後一時半から、児童文学作家の濱野京子さんと児童文学評論家の西山利佳さんが「公開おしゃべり」と称して、「児童文学者は社会とどうコミットするか 現場に行くということ〜アウシュビッツ・沖縄〜」のテーマで話し合う。

 期間中は、「戦争なんか大きらい!〜絵描きたちのメッセージ展〜」を開催。「かいけつゾロリ」シリーズで知られる原ゆたかさんや、「あらしのよるに」の木村裕一さんら、「子どもの本・九条の会」の絵本作家六十三人が描いた絵を紹介する。イベントのない時間帯には、会員による絵本の読み聞かせや、かるた取り大会を計画している。

 会は今後、子どもたちに読んでほしい「平和の本」を紹介したり、座り込んでじっくり読んでもらえるようなイベントを定期的に開催していきたいという。

 大門さんは「タイトルに平和とか戦争とかついている本だけが『平和の本』ではない。おとぎ話でも人と動物の関わりでもいい、異文化を尊重し、人間の優しさや愛情をうたう作品も届けていきたい」と抱負を語る。

 

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