先日、学生時代の友人と飲んでいた時の事です。
友人がこんな事を言って来ました。
友人「脱貧困ブログ読んでいるよ!」
僕「おお!ありがとう!」
友人「でもさぁ、脱貧困とは関係ない事ばかり書いてるよね?(笑)」
僕「んっ?と言うと?」
友人「いや、だって、ライフハック(自己啓発)系の記事ばかりじゃん!本当に脱貧困をテーマに書くんだったら、お金を稼ぐ方法を書いたほうがいいんじゃないの?」
どうでしょうか?なかなか鋭い意見ですよね?
この友人が言いたいことを、もう少し具体的に書くと、こういう事だと思うんです。
「脱貧困に必要なのは、結局、お金なんだから、ライフハック(自己啓発)系の記事を読んだって、意味ないじゃん!」
この意見、実はたまに読者の方から質問される事があります。
きっと、多くの読者が疑問に思っているんじゃないでしょうか?
なので、今日は「脱貧困ブログは、なぜお金の稼ぎ方よりも、ライフハック(自己啓発)系の記事を書くのか?」という疑問にお答えしたいと思います。
結論から言うと、脱貧困のために、ライフハック(自己啓発)系の発想は、とても必要です。
どうして必要なのか?ご説明しましょう。
大きく分けると、2つあります。
考え方を変える事で、うつを防ぐ
僕はこれまでに生活保護を受けている方にお話しを聴く機会が何回かありました。
数人の生活保護利用者の方に、お話しを伺って、解った事があります。
それは、皆さん、何らかの精神的な病を抱えている人が多い、という事です。
要するに、うつですね。
ウツの問題と貧困問題は深く繋がっています。読者の方もお気づきのように、ウツ状態のままだと仕事が出来なくなってしまいます。
仕事が出来なくなってしまうと、当然、お金が無くなって行き、貧困状態になってしまう。さらに、ウツや無力感が原因で、自殺をしてしまう人が未だに3万人近くいます。
ウツは人の命に係わる重要な社会問題であると同時に、貧困問題でもあるんです。
ウツの治療方法は、どんなものがあるのでしょうか?
パッと思いつくのは、抗うつ薬ですね。薬を使って治療をして行く方法です。
しかし、僕は、抗うつ薬を使う治療方法は、本当に効果が出ているのか?、という疑問を長い間持っているんですよ。
たとえば、僕の友人でウツを患っているひきこもりの男がいるんですが、彼はかれこれ6年間ぐらい抗うつ薬を飲んで治療しています。
でも、一向に治る気配が無いまま時間だけが過ぎてしまい、結局、今年でウツ生活6年目に突入しているんです。
彼のような人を見ると、思わず「薬、本当に効いてるの?治ってるの?」と、聞きたくなってしまいます。
もちろん、抗うつ薬の効果が出ている人もいるので、決めつけてはいけません。
医師に相談せずに、勝手に薬を辞めるのは危険です。必ず、相談するようにしましょう。
ただ、抗うつ薬を飲み続けているのに、治らない人が多い事も事実なわけです。
そこで、提案したいのが、考え方を変えること。
薬だけに頼るのではなく、自分を否定する、自分に厳しすぎる考え方を変えて行く方法を薦めたいと思うんです。
この薬に頼らずに、考え方を変えていく事でウツを治す治療方法は、精神科医、宮島賢也さんの影響を受けています。
前に、当ブログでも紹介しました。
抗うつ薬に頼らないでうつを治す事は可能なのか? - 脱貧困ブログ
うつで苦しんでいる人は、薬を飲まずに考え方、生き方を治そう! - 脱貧困ブログ
宮島さんは、何冊か本も出しているので、ぜひご覧ください。
- 作者: 宮島賢也
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宮島さんは、こんなふうに言っています
自分を苦しめるのは、刷り込まれた「思い込み」です。
ぼくは精神科医ですが、薬を使わない精神科医です。
ぼくのメンタルセラピーは、カウンセリングとは違います。
メンタルセラピーでは、患者さんがご自分で、自分を苦しめる考え方(思い込み)に気づき、変えていく事を信じ、言葉を投げかけて行きます。
(中略)ぼくは、誰の中にも自尊感情があり、自己評価が低くなっている人は、それを曇らせているものがある、と考えます。
どうでしょうか?僕がライハック(自己啓発)系の記事を量産する理由もここにあります。
考え方を変えてほしいんです。
僕にとってのライフハック(自己啓発)系とは、「自己肯定」、「自己受容」を薦めること。
その事で、ウツで苦しむ人を少なくして、結果的に働けなくなり貧困状態になってしまう人を減らして行きたいと考えているんです。
まぁ、当ブログは、たかが月5万PVぐらいのブログです。そんなブログに、そこまでの力はないかもしれません(笑)
よく解っています。が、コツコツと研究しながらブログを続けて行けば、自分のライフハック(自己啓発)系の記事を読んで、いつか楽になる人が出て来るかもしれない。
そんな想いでライフハック(自己啓発)系の記事を書き続けて行きたいと思います。
生活保護を使うために、自己肯定感が必要だ
ここまで書いても、まだ疑問に思う人がいると思います。
「言っている事は解るけど、それでも、やっぱり、生活して行くためのお金が必要でしょ?」
こんなふうに、言いたくなった人もいるんじゃないですか?
どんな時でも、最低限のお金は必要なんですよ。
だから、当ブログは、「生活保護」の重要性を伝えて来たんです。
もし、ブラック企業で働きすぎて、うつになってしまい、働けなくなってしまったら、迷わず生活保護を検討してほしいと思うんです。
しかし、世の中には、どう考えても生活保護を利用できるのに、利用しない人達がいます。
皆さん、路上生活している人や貧困が原因の犯罪、自殺をニュースなどで見るたびに、不思議に思った事はありませんか?
「なぜ、生活保護を使わなかったんだろうか?」
いろいろと理由はあると思いますが、その一つに自己否定感があると僕は考えているんです。
「貧困になってしまったのは、自分の責任だから苦しいのはしょうがない!」
「生活保護に頼るのは、恥ずかしい」
「全部、自分の責任だから、国の税金を使うわけにはいかない」
「周囲の人達に生活保護を使っている事がバレて、非難されるのが怖い」
こんなふうに思っているうちに、貧困状態がどんどん酷くなってしまったんじゃないか?、と思うんですよ。
そうです。
ここでも重要なのは、ライフハック(自己啓発)系=自己肯定、自己受容なんです。
人は自信が無いと、生活保護があるにも関わらず、生きる事すらも放棄してしまうんですよ。
確かに、自分の責任もあったかもしれない。でも、だからって、うつで苦しんだり、ましてや自殺する事はない。
堂々と生活保護を使えばいいんです。
作家の雨宮処凛さんがこんな事を言っています。
生きることは無条件に肯定されるべきものだ。
「生存」は「褒美」であってはいけないし、「許可制」であってもいけない。
まさに、その通りです。バカでも、役に立たない奴でも、死ぬことはない。
ぜひ、貧困状態になったら、生活保護と覚えておいてください。
そんな観点から、自分と他者の自己肯定感、自己受容を高めるために、ライフハック(自己啓発)系の記事を書いて行きます。
共に、生きていこうではないか?