2016年1月7日03時36分
北朝鮮が6日、「初めての水素爆弾実験に成功した」と発表した。数多くの国際合意を無視して続ける核開発は、北東アジアの安全保障に対する重大な脅威に発展している。金正恩(キムジョンウン)第1書記はなぜ、国際社会の非難が確実な状況で4度目の核実験に踏み切ったのか。
「北は緻密(ちみつ)に準備してきた。過去と違うのは、全く事前の兆候がなかったという点だけだ」。韓国政府高官は6日午後、北朝鮮の核実験が計算ずくの行動だったとの見方を示した。
日米韓の情報当局は、北朝鮮が北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場で昨春まで、過去2回実験を行った西側のトンネルを更に掘り進めた後、昨年5月ごろから、新たな実験用トンネルを掘り始めた事実をつかんでいた。新トンネルは西側トンネルと地中でつながっており、今回の実験はこの新トンネルで行われた可能性が高い。
残り:943文字/全文:1311文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!