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米FRB 9年半ぶり利上げ 委員数人はぎりぎりの判断
1月7日 7時58分

アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は、9年半ぶりの利上げを決定した先月の金融政策の会合の議事録を公表し、全会一致で利上げを決めたものの、物価上昇の勢いが弱いことに強い懸念が示され、ぎりぎりの判断で賛成に回った委員もいたことが分かりました。
FRBは、先月中旬の金融政策を決める会合で、リーマンショック以降、続けてきたゼロ金利政策を解除して9年半ぶりの利上げを全会一致で決め、金融政策の大きな転換に踏み出しました。
FRBが6日公表したこの会合の議事録によりますと、参加者のほぼ全員が、雇用の改善を確認し物価の上昇率もいずれは目標の2%に到達するとして、利上げの条件が整ったと判断していました。
一方で、急速な原油安やドル高の影響で、物価の低迷が長期化しかねないとして強い懸念も示され、数人の委員は、ぎりぎりの判断で賛成に回っていたことが分かりました。
そして、こうした懸念も踏まえ、たとえ最初の利上げに踏み切ったとしても、その後の利上げを急ぎすぎて景気の回復を妨げることがないよう影響を確かめながらゆっくり引き上げていくことが適当だという見方でまとまりました。
FRBは先月の会合で、ことし年末まで8回ある会合のうち、4回程度で利上げを行う意見が多数になっていることを明らかにしましたが、世界経済の先行きが不透明になるなか、ことし、どこまで利上げを進めることができるかが市場の焦点になっています。

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