訪日外国人観光客は、ブログやSNSで情報収集している
観光客誘致や、地方創生にブログやSNSが高い効果を発揮することは、年末の記事にも書きました。
2015年ブログ成果報告:WebやSNSを活用した町おこし、地域おこしの仕事が増えました!
そんな中、今日の日本経済新聞にこんな記事が。
なんでも近年は訪日外国人観光客もインターネット上の口コミを情報源しているとのお話。
このブログを読んでいるあなたは『当然!』と思っているでしょうが、こういった記事も表に出てくるようになりましたね。
記事内にある観光庁の調査では、
旅行の情報源は、
個人ブログ27.4%
ガイドブック19.4%
SNS12.3%
とのこと。まぁ当然の回答ですよね。
今年はオリンピックイヤー!リオで五輪が開催されますが、その次はご存知の通り「2020年 東京オリンピック・パラリンピック」です。
利益を得たいなら、どんなに遅くともその2年前には力を発揮できるようにしておきたいもの。
そうなるともう時間が無いわけです。
今回は、ぜひ自治体や行政の担当者さんに読んでいただきたい内容。インバウンドビジネスの為にも、日本人観光客誘致の為にも、今すぐブログ、SNSの運用を開始しましょう!というお話です。
Webを使って「地域活性化」地元企業や住民を巻き込み、多言語化する
と、いうわけで自治体や行政は、今すぐブログやSNSを運用開始して欲しいものですが、実際に効果を産むにはそれだけでは足りません。
本当に成果を産むためには以下の2つが重要だと私は考えます。
1、地元企業や住民を巻き込むこと
2、発信する情報の多言語化をすること
かなりハードルは高いですが、ここをクリアできれば、大きな利益を得られるはず!
地元企業や住民を巻き込むこと
自治体や行政にはさまざまな縛りがあり、面白いコンテンツを制作するのは本当に難しいことです。
そんな中でも素晴らしい努力をされているのが、ここ最近注目を集めている地方PR動画です。
カッコイイ佐賀県のPR動画
こういった努力はどんどん続けるべきではありますが、
言えることと、言えないことある公的な立場での情報発信には限界もあります。
特定の人気スポットや民間の施設をピックアップすると、『なぜあの会社だけ!うちも紹介しろ!』とすぐクレームが来る世界です。
さまざまな大人の事情もあるでしょう。
そこで提案したい施策が、
『地元企業や住民を巻き込むこと』
自治体が地元企業や小さな個人のお店、住民などに向けて、積極的にブログやSNSの活用を勧めること。
民間企業や個人なら踏み込んだ記事も書けますし、ブログやSNSの活用が活性化すれば、その地域のWeb上における情報の絶対量が増えるわけです。
こういった取り組みは効果が多いのではないかと思います。
無料の市民セミナー、講座の開催、場合によっては補助金制度なんかもあると良いな〜と。
盛り上がってくれば、状況した地元出身者が、遠くにいながら参加してくれるケースも出てくるでしょうね。そういった人たちのITリテラシーは比較的高めで、大きな力になるでしょう。
離れていても地元を愛する人は多いですから。
発信する情報の多言語化をすること
GoogleもWebサイトの他言語化を推奨しています。
Googleは現在130以上の言語で利用可能ですし、これからの観光誘致においてはは英語化は必須でしょう。
日本語での発信では1億人と少しの日本人にしか届きませんが、英語圏のインターネット人口は8億5千万人を越えます。(中国語は7億人!)
外国人から見れば、
英語での案内が無い=Webに存在しない
ということですから、これは大きな機会損失です。
実際に私の友人のアメリカ人は、『日本の地方における現地情報を、英語で取得するのは容易ではない』と言っていました。
現状、彼らの情報源は、日本を旅行した外国人の個人ブログとなっていますが、現地からの公式な発信が少ない現在の状況は実にもったいない。
日本人から、特に地方の観光スポットの情報発信は皆無に近い状況でしょう。
このあたりも、自治体や行政が推進してあげる必要があるのではないかと思います。
ハリウッド女優や、韓流アイドルがFacebookや、Twitter、Instagramを活用し、国境を越えてファンを獲得しているのはもうご存知でしょう。
そろそろ日本の自治体や行政も、そこに追いつかなくてはなりません。
日本人は英語が苦手な上に人口が多く、内需でなんとかなってしまいがちなので、どうにもガラパゴス化の傾向にありますが、オリンピックを機に、この壁を打破したいものですね。
まとめ
と、いうことで訪日外国人観光客誘致にも、日本人観光客の誘致にも、ブログ、SNSでの情報発信はもはや必須事項です。
それに加え、上記で述べた
・地元企業や住民を巻き込むこと
・発信する情報の多言語化をすること
といった施策が必要になってくるわけです。
もはや『Webによる情報発信を強化すべきか?』みたいな議論をしている場合ではなく、ブログ、SNSの活用は当然で、そこに加えてどこまで工夫を凝らした施策が打てるか?という時代なのです。
だから…ブログ、SNSすぐに始めましょう。
そうそう、いつもお伝えしていることではありますが、ブログやSNSに適任の担当者は、パソコンに強い人じゃなく、コミュニケーション能力の高い人です。ここも間違えると大きな失敗になりますので、注意が必要ですね。
今回は観光客誘致のお話でしたが、Webの発信が盛んになれば、農作物や魚介類などの産地食材や民芸品を生産者から直販するECなどの方法にも活用できます。
Webなら全世界に販売できるわけで、そこには大きな可能性があります。日本の美味しい食べ物、変わった民芸品は外国人にウケが良いですからね。
とにかく急いでWeb発信を始めましょう。それが第一歩です。