☆日本最短国道・最長国道
日本で一番短い国道は何mか、という話題が先日の「JAFメイト」に掲載されていました。正解は兵庫県神戸市にあるR174で、長さはわずか187.1mです。最近になって最短国道であることを示す看板も立てられました。

これがR174のほぼ全景。
短距離国道としては以下R189(山口県岩国市)、R130(東京都港区)、R198(福岡県北九州市)、R177(京都府舞鶴市)と続き、これらはいずれも1kmに満たない短い道路です。なぜこんな短い国道があるのかというと、「主要な港・空港と幹線道路を結ぶ道路は国道とする」という規定があるからで、全国で14本がこの「港国道」に指定されています。
R174の場合は元から短かったものが、R2が浜手バイパス開通によって海寄りに移動したため、さらに削られて今の長さになってしまったものです。面白いことにR174は一番広いところで上下11車線あり、筆者の知る限り最も車線数の多い国道でもあります。
逆に一番長い国道は?これもクイズ番組などで時たま出題されていますが、東北地方を縦貫するR4(東京都中央区〜青森県青森市)が最長で、全長742.0kmです。以下R9(京都府京都市〜山口県下関市)の644.9km、R1(東京都中央区〜大阪府大阪市)の573.0km、R8(新潟県新潟市〜京都府京都市)の570.4km、R2(大阪府大阪市〜福岡県北九州市)の533.2kmまでがベスト5となります。R1とR8が接近していますが、この両者はバイパスの開通などによって時たま順位が入れ替わったりもします。
最長の国道R4。写真は仙台バイパス。
長距離国道についてはもう一つ、R58という伏兵もいます。これは鹿児島市に始まって種子島・奄美大島・沖縄本島などを結んでおり、目に見える道路は248.1kmしかありませんが、海上区間を含めると857.6kmとダントツの首位になります。というわけでこのランキングは、実際には思ったほど定義が簡単ではありません。
ちなみに長い県道は意外なところにあり、新潟県道45号・佐渡一周線の169.6kmがどうやら最長です。逆に最短県道は広島県道204号・安登停車場線で、なんと長さ7m。大型トラックなどはみ出してしまう長さですが、何よりおかしいのはこの道路の幅が長さの倍、14mあるという点でしょう。ぜひ一度訪れてみたいものです。
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