Oculus Rift製品版の性能・価格・対応PC・付属品まとめ(2016年1月版)
米Facebook社傘下のOculusはいよいよVRヘッドマウントディスプレイOculus Rift製品版(正式名称Rift)の予約を日本時間1月7日午前1時から開始しました。
Twitterなどで小出しになっている情報もあり、現時点で分かっている情報をまとめてみました。本記事は新情報判明に伴い更新していきます。
性能
解像度:1080×1200 有機ELディスプレイ2枚
リフレッシュレート:90HZ
高解像度で低遅延という高品質なVR体験を実現。実際に体験すると画面の網目や動いた時の残像・ブレなどは生じないため快適な体験が可能です(ただし。動作要件を満たしたPCで動かすという条件があります)
トラッキング:360度の頭の動きをヘッドトラッキング、外部カメラを通じたポジショントラッキングにより、頭の前後上下左右の動きをトラッキング。
価格
価格は599ドル(日本向けの価格は83,800円、送料10800円、総計94,600円)です。購入は1人1台に限定されており、出荷は2016年3月から。先着順で既に4月発送となっている人もいるようです。
出荷は2016年3月28日から。全世界の20カ国が販売先とのこと。現時点では公式サイトでの直販のみです。
予約をした全ての人にスペースSTG『EVE:Valkyrie』、3Dアクション『Lucky’s Tale』が同梱されるほか、2016年下半期に発売される専用コントローラーOculus Touchの予約権が与えられます。
対応PC、スペック、OS
RiftはPCに接続して使用しますが、快適なVR体験を行うためPCのスペックが要求されます。このスペックを下回ると、酔いを感じる、カクつきが発生したり、残像が発生するといった不快な体験になる可能性があるためOculusは必要スペックが設定されています。
最小のスペックは以下の通りです。
グラフィックボード:NVIDIA GTX 970及びAMD 290 以上
CPU:Intel Core i5-4590 以上
メモリ:8GB 以上
映像出力:HDMI 1.3ポート
USB端子:3つのUSB 3.0ポートと1つのUSB2.0ポート
OS:Windows 7 SP1以降
Mac、Linuxへの対応は発表されていません。また、ノートPCに関しては、推奨スペックが明らかにされていないため公式では非対応。推奨スペックと同程度のパフォーマンスを実現することは非常に厳しいことがPCメーカーのマウスコンピューターからも2015年11月に示されています。今後のスペック向上に期待したいところです。
また、Oculusはこうした要件を見たし、快適にVR体験が可能なPCに対して「Oculus Ready」という目印を表示することを発表しており、DELLやASUSといったPCブランドのPCが対応予定です。
Oculus ReadyのPCについても具体的なモデルや価格についての詳細情報は不明となっています。
付属品
ヘッドマウントディスプレイ以外に最低限付属されるのは、以下のデバイス等です。手の動きを認識するハンド・トラッキング・デバイスOculus Touchは2016年下半期の発売なので、付属しません。
付属品
・トラッキング用赤外線センサー
この赤外線センサーにより、プレイヤーの全上下左右の位置がトラッキングされ、VR内での簡単な移動や体勢変更が可能になります。
・Xbox Oneコントローラー
操作にはXbox Oneコントローラーが標準対応します。各ゲームもプレイすることが可能です。
・Storeや360度映像など簡単な操作が可能なリモコン型コントローラーOculus Remote
・同梱ソフトウェア
『Lucky’s Tale』、『EVE:Valkyrie』
・キャリングケース
持ち運び用のケースが付属するとのこと
対応コンテンツ
https://www.youtube.com/watch?v=6nr7BMMER-8
主にOculus公式であるOculus Homeにて配信予定。(他のプラットフォームでのダウンロードも可能)
開発が明らかになっているソフトは数多くありますが、同梱される2作品を含め、Oculus公式より明らかになっているタイトルは以下の通りです。
各作品のタイトルのリンクを押すとレビュー記事、PV(VR版ではないものもあり)を見ることが可能です。
・EVE:Valkyrie
・Lucky’s Tale
・Edge of Nowhere
・Chronos
・AirMech VR
・The Climb
・VR Sports:Challenge
・Herobound:Spirit Championship
・Esper
・Damaged Core
・VOX machinae
・BATTLE ZONE(PVはPS VR版です)
・DIFFENCE GRID 2
・Vanishing of Ethan Carter(PVはPS4版です)
・ADR1FT
・RADIAL-G(開発中の動画です)
・GANG BEATS(PVはPC版です)
・Rockband VR(動画はタイトルが発表された際に公開された特別バージョン)
・Minecraft
この他にも数々のタイトルが開発中になっていることが明らかになっており、こちらにて紹介記事をまとめています
以上、現時点で判明している製品版Riftの情報をまとめてみました。
筆者は、開発者キット第一弾(DK1)、第二弾(DK2)、製品版プロトタイプ(Crescent Bay)を全て体験してきましたが、Riftは製品版プロトタイプよりも快適で飛躍的に体験の質が向上しています。開発者版ながら体験の場も数多くあったDK2との差は圧倒的と言わざるを得ません。
関連記事:【体験レポ】快適さを追求したOculus Rift製品版「Rift」。Crescent Bayから何が変わったのか
高品質で快適なVR体験をRift、発売が楽しみですね。
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すんくぼ(@tyranusii)
ネトゲ廃人から国家公務員を経て、最近は「もぐらゲームス」と「MoguraVR」編集長。VRジャーナリスト。国内外を駆け回って情報収集中。VRのことならいくらでも語れます。
個人ブログもやってます:Hello from Virtual Reality