kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブコメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブコメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブコメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2016年01月06日

英国の鉄道値上げ後の光景。FT政治部長は「毎年のことで何を騒ぐか」と冷笑していたが、「値上げしといてこれかよ」という感情はないのだろうか。

1つ前のエントリに少し書いたが、英国では鉄道運賃が値上げされた。今、Google News UKでrail fareで検索するとこんな感じだ。



BT.comのURLで出てる「鉄道運賃値上げには抗議するくせにイスイス団については云々」と書いてるらしい記事はこれだが、執筆者の署名がないのでどういう記事なのかわからない。どっかの配信かと思ったが、それを示すものもない。BT.com(ブリティッシュ・テレコムとかつては呼ばれていた)がこんな「報道機関」めいたことをしているのだろうか。まあどうでもいい。とにかく、こういう場でこのような筋の悪すぎる記事を書きまくってでも、「ジェレミー・コービンは最低である」という印象付けをしようというスピンがものすごい勢いで行なわれていることは、誰にでも観測可能な事実である。

londonbridgetwt.pngさて、そんなこんなで、英国のニュースをチェックするというヲチャとして最低限の作業をするにも苦痛がはんぱないので、約15年間続けてきた習慣をやめる寸前まで来ているというのが正直なところだが(実際、コービンに対する「脅威論」が英メディアを席巻しだしてから、かなり見るところが減っている。この「脅威論」はエド・ミリバンドが「レッド・エド」呼ばわりされたときからの自然な流れなのだが)、さっきTwitterの画面を見てみたら、London Bridgeがトレンドに入っていた。現地は朝の通勤の時間帯は過ぎているが、人の移動が多い時間帯(平日の午前中)だ。

橋が落ちたか 何か事故でもあったのか、道路だろうか、それとも地下鉄か、いやたぶん鉄道駅……と見てみると、案の定、「鉄道の駅がカオスになっている」話だ(鉄道のロンドン・ブリッジ駅はよくカオスになってニュースになるという印象が強い)。







毎年毎年値上げをしておいて、依然「信号機の故障で駅がカオス」のようなことが起こり続けている。それも、値上げしてから2日後に、しょっちゅうカオスになる駅でまた起きている。そのことによる人々のイライラや怒りは、バカにできるものではないはずだ。

それでもバカにされている(軽視されている)のは、その「消費者」たちはその鉄道を使い続けるしかないから(鉄道会社は「顧客」を失うおそれが極めて低いから)だろう。

人々は「いつものことだから」と諦めていると思う。ユーモラスな表現や、ジョークにしてイライラは発散される。








さて、そんなロンドン、今年2016年は市長選挙の年だ。2000年に制度として導入された「選挙で選ばれる市長」は、00年、04年、08年、12年と4度の選挙で、最初の2度は労働党(ケン・リヴィングストン)、次の2度は保守党(ボリス・ジョンソン)と、いずれもそれぞれの党でとびきりキャラの濃い政治家が当選し、市政を担った。リヴィングストンは80年代のサッチャー政権時のロンドンの自治体で「反サッチャー」で暴れまくった伝説的な政治家で、ジョンソンはテレビ番組などで広く知られた「おもしろい人」(「バフーン」と呼ばれていたほど)の印象が強い政治家だ(がデイヴィッド・キャメロンと同じエリート集団に属していた、イングランドの伝統的な支配階級の人である)。

今回は、現職のジョンソンが2015年の総選挙で国会に戻っているので(ロンドン市長になる前は国会議員だった)ロンドン市長としては引退することになっており、保守党からはザック・ゴールドスミスが出る。大富豪の息子で、ロンドン西部の高級エリア、リッチモンドを地元とする1975年生まれの若い政治家だ。テムズ川流域にあり、大きな公園を有する地域の人で、環境保護活動で知られるが、現在はリッチモンド・パーク選挙区選出の下院議員でもある。

一方で労働党からは、南ロンドンの「移民街」であるトゥーティングを地元とするサディク・カーンが出る。パキスタンからの移民を両親に持ち、1970年にロンドンに生まれた彼は、弁護士(ソリシター)として人種差別の問題の現場をよく知っている。2005年に国会議員となり、そのまま議席を維持している。ブラウン政権では閣外大臣を務めた。2015年9月にジェレミー・コービンが党首に選出された日に、カーンが労働党のロンドン市長選挙候補として選ばれ、大手メディアは「労働党が左傾化しているるるるるるるるるる」と大騒ぎを繰り広げた。
https://en.wikipedia.org/wiki/London_mayoral_election,_2016

カーンは「市長になったら任期中は地下鉄・鉄道・バスの運賃を据え置く」ことを公約に掲げており、今日のロンドン・ブリッジ駅のカオスに際しても、下記のように発言している。




※この記事は

2016年01月06日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【おことわり】「阿修羅」掲示板にこのブログ、および当方の管理下のブログの記事が全文転載されているのは、無断転載(コピペ)です。当方の関知するところではありません。詳しくはこちら(2015年7月以降、当方のブログの「阿修羅」への無断転載は、固くお断りします)。



なお、ここに貼ってあったZenbackは2015年2月19日にコードを外しました。今後は検討中です。


【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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